もう2021年ですね、皆様どうお過ごしでしょうか?
なかなか更新出来ず、申し訳ない。
入院を致しまして手術をしたりと大忙しの2020年でした
今年は頑張って更新したいと思います
「ハァ!ハァ!ゲホッ、ヒィハァ!」
横殴る様な嵐が吹き荒れる…ある街の路地裏を慌てて逃げる人影が1人…。
その人物の後ろから声が響く。
『なぁ?ギバ〜ソン?俺は簡単な質問してるだけだァ?"隠匿師"と言われるお前はァ?俺と契約したはずだよなぁ?お前にこの俺の力を貸す代わりに…。お前には
「ヒッ…!ヒィィィ!」
"隠匿師"ギバーソンはその言葉に恐慄きながら、必死に走る…。
しかし…
「ブッベ!」
空き缶に足を引っ掛けてしまいすっ転んでしまった…!
「ハァ!ハァ!ハァ!」
ほふく前進の体勢のまま、逃げようとするが…。ギバーソンの後ろで誰かが、ゆっくりと歩いてくる音が聞こえた。ギバーソンは恐る恐る後ろを振り返ると…!その瞬間、稲光が空に走った!
真っ暗な闇ににジョーンズの顔がハッキリうつるとこう言った。
「どうだ?ギバ〜ソン?死ぬのは怖いだろう?」
「ヒィア!ぎゃああああ!」
ギバーソンの悲鳴が路地に響き渡るのだった。
新世界〜イナバ島〜
その島には沢山の倉庫が並んでおり、近くには武装した商船が哨戒していた。その船着場からぶつくさ小言を漏らしながら歩く男がいた。
「ギバーソンのヤツめ、こんな夜に何があって呼び付けたのか…ったく」
その男は"深層海流"ウミット 七つの海を股にかける海運王である。
「あら?貴方も招かれてたのね?ウミット?」
「ステューシー嬢か、貴女も奴に?」
「ええ?電伝虫で連絡を取ってきたのよ。偉く脅えた様子で」
「私の所も同じだ。急に連絡をよこしてな」
「私たち2人だけのようね」
「そのようだ」
2人は他愛のない会話をしながら、指定された倉庫へと向かった。
指定された倉庫は長い事使っていないのか、壁のレンガが剥き出しとなり、窓ガラスも所々割れて荒れていた。その入口には大きな鉄扉があり、その扉が人1人分ぐらい開けられていた。
ウミット達は怪訝な表情を浮かべながらも、その倉庫の中へと入る。
真っ暗な闇の世界が広がる倉庫の中に…ポツンと机があり、その机の上には火の着いた蝋燭が置かれていた。
「ふんだふんだ!何処にいる?ギバーソン!私は忙しいのだ!早く要件を話せ!」
「そうね、こんなしょうもないことで驚かすために呼んだのなら…殺すわよ?ギバーソン!」
ウミット達は苛立ちながら暗闇に向かってそう叫ぶ!すると、暗闇から声が響く。
「闇の中から響く声…♪契約すれば…何かを得る代わりに何かを失う…♪契約破棄は許されぬ…♪逃げても無駄だ…
その声にウミットはさらに叫ぶ。
「ふざけているのか!貴様!こんな事をする為に呼んだのなら!私は失礼させてもらう!」
ウミット達が怒って帰ろうとすると!
「な、何!」
「急に扉が…!」
勢いよく入口の扉が閉まり外に出れなくなった。すると、また声が響く。
「悪霊は探してる…♪箱は…何処だ?何処にありや?あれは…元は悪霊のもの…♪」
2人が慌てて後ろを振り返ると、先程まで人影のなかった机の所に俯いたギバーソンの姿があった。
「ギバーソン?なんの冗談だ?これは…」
「そ、そうよ」
2人がギバーソンの方へ近づくと…!ギバーソンは顔面を上げると2人に向けるとこう言った!
「よォ、ウミット…。いつぶりだァ?」
「!!。お…お前は!」
「そう驚くな、願いを叶えてやった仲だろう?」
ウミットはギバーソンの声では無い声色に驚きながら冷や汗を流す。ステューシーは懐から拳銃を取り出すとギバーソンに向けた。
「貴方は一体誰?」
「お前こそ、誰だ?20年前には居なかった顔だな?いや?俺が見かけなかっただけか?」
ギバーソンはそう言うと懐からラムの瓶を取り出した!そして、口でコルクを噛むと抜くと、息を大きく吸い込み口から勢いよくコルクを発射した!
「!!」
ステューシーはあまりの事に動けなかったが、コルクはステューシーが構えるピストルに命中した!
ピストルはステューシーの手から弾かれ、後ろに落ちた。
「さぁて?ウミットォ…、お前にもこいつと同じ質問をしようか」
ギバーソンは自分の体を叩くとそう言った。ラム酒をグイッと煽るとこう続けた。
「箱は何処にある?ウミット?お前にも託したはずだよなぁ?」
「…ッッ!」
「まさかとは思うが…リンリンの奴に渡したなんて事は無いよなぁ?」
「そ…それは…!」
「おいおい…?まさか…こいつと同じ事を言うのかぁ?」
ギバーソンの顔は見えないが呆れた様な声が聞こえてくる。
「俺よりもぉ…リンリンのやつが怖いかぁ?なぁ?ウミットくぅん?」
ギバーソンの言葉にウミットはガタガタと震えた。その様子を見た、ステューシーはギバーソンにこう言った。
「ねぇ?本当に貴方は一体何者?ギバーソンでは無いわね?」
ステューシーの言葉にギバーソンはピタリと動きを止める。すると、暗い闇の向こうから舐め回すような視線がステューシーを襲う。
「お前こそ何者だ?20年前…俺と会ってないな?んん?」
「私の名はステューシー…。"歓楽街の女王"と呼ばれているわ」
「"歓楽街の女王"…!大層な二つ名だなぁ?ええ?」
「私は名乗ったわ!あなたの事を教えて!」
「いいだろう…!小娘ェ…名乗ってやろう」
ギバーソンは勢いよく前のめりになると、ステューシー達に顔を見せながらこう言った!
「俺こそは!"海の悪霊"デイヴィー・ジョーンズだぁ!」
ジョーンズが乗り移ったギバーソンの顔は死人のように白くなっており、目の下には酷いくまができていた。
ステューシーはジョーンズの顔を見て、少し冷や汗をかくもこう言った。
「デイヴィー・ジョーンズ…」
「ほう、俺を知ってるかぁ?んん?ステューシーくぅん?」
ねっとりした口調でジョーンズはそう言うと、ステューシーを見た。
「んん?なんか臭うなぁ…。あぁ…臭う…。この香りはぁ…んー、あのゴミクズ共の国でよく嗅いだ匂いだぁ…」
ステューシーの近くで鼻をヒクヒクさせると、ジョーンズはそう言った。
「まぁ、いい。それよりも、ウミットぉ…質問に答えてもらおう」
「ひっ、ひぃ…」
「俺の箱は何処だ?お前の願いを叶える代わりに任せたよなぁ?今のお前の肩書き…!"海運王"を名乗れるようになったのは誰のおかげだ?お前よりも凄腕だったソクラテス・オナニスを消して、その後釜をちゃんと引き継げるようにしたのは誰だぁ!俺との契約を違反した者はどうなるかぁ…知らん訳でもないだろう?なぁ?ウミットォ?」
ジョーンズがそう言うと、ウミットは顔面蒼白になりながらこう呟く。
「あ…あんたの箱は…あれから、"持っている"。今も肌身離さずに…」
「ほぉ、それはそれは…俺への恐怖があのババアより上だったか?見せろ」
「あ、ああ」
ウミットは自分のシャツの胸のボタンを外すと、革紐で吊るされた小さなキューブ上の何かを見せた。ジョーンズはそれを見ると、すかさずそのキューブをつかみ革紐を引きちぎった。マジマジとキューブを見るとジョーンズはこう言った。
「ふむ…。確かに箱だ…。よくやったぁ!ウミットぉ…それでぇ?あのババアに渡った俺のものはコイツの分だけか?」
ジョーンズはギバーソンの肉体を叩くとそう言った。ウミットは畏怖するような表情を浮かべながらこう言った。
「は…"箱"についてはそうだ。あ…後、アンタのものでビックマムに流れたやつは"ボトルシップ"だ…。ま…前に茶会で自慢しているのを見た記憶がある」
「俺の船の1隻はあのババアの手元か…。まぁいい…。それで他には?そう…"槍"は?」
「や、"槍"なのだが…。完璧な状態ではないが破片を次男が持ってると聞いたことがある」
「やはり砕けていたか…。しかし、槍の破片をカタクリがなぁ?」
「あ、あの次男坊はアンタが居なくなった後、偉く探していたみたいだ」
「ん?槍をか?」
「ち、違う、アンタをだ。槍の破片はその時に手入れたと人伝いに聞いた」
「俺をかぁ…。ふん、まぁアイツの事だ…邪魔はせんだろう」
ジョーンズ達の話し合いを聞いていたステューシーは、内面冷や汗を流しながらこう思った
(海軍からの報告を聞いた時、耳を疑ったけど…。本当に生き返ってたのね。しかし、ジョーンズの探している"
まさか、肉体を失っている事となにか関係が?それともまだ何かの力が安定していない?それに"槍"の存在…まさかあの
あれは破壊されたはず…。あの人と共に…!)
ステューシーがそう考え込んでいると、ジョーンズはこう言った。
「俺の
ジョーンズはニヤリと笑うとこう言った。
「もはやこの肉体に用はない!ナハハハハ!ハハハハ!」
「ヒ、ヒィ…」
ジョーンズは狂ったように笑うと、ウミット達は恐怖のあまり後ずさる。
ギバーソンの肉体がブルブルと震え出したかと思うと、口から黒いモヤが吐き出される!口からどんどん出てくる黒いモヤ…!段々と勢いが無くなるとギバーソンは倒れた。
「では、また会おう。ウミットォ!また何かある時は会いに来るぞォ!ナハハハハ!」
黒いモヤがグルグルとウミット達の周りを回ると、窓から外へ出ようとした。
その時、ステューシーの耳元でボソッと呟かれた
(何で"政府の雌犬"が暗黒街の王をやってるのかは聞かないでやろう。しかし、あんまり首を突っ込むと…次はその身体無事ではすまんかもしれんぞぉ?
脚は何本増やされたい?小娘ぇ?)
ステューシーはその言葉に戦慄すると、慌てて後ろを振り返ったがそこには何も無い倉庫がひろがっていた…
海上をゆっくりと進む大きな影…。それは船?それとも怪物?いいや、違う…!それは王国! 悪の軍団!"ジェルマ66"を要するジェルマ王国である。
その王国の内部の廊下を進む黒い影…。最深部へとどんどんと進む…そこへ不意に声がかけられた。
「貴方、何処へ行くの?その先は…地下牢しかないわよ?何も無い場所に行く前に訓練でもしないといけないんじゃないの?」
「…」
「答えなさい!あなた…もしかして、この国の人間じゃないわね?」
「い、いえ、レイジュ様…私はこの国の兵士です」
ピンクの長い髪を手でかきあげながら、ヴィンスモーク・レイジュはため息を吐きながらこう言った。
「兵士ならわかるわよね?その先には地下牢しかないって事ぐらい?今は捕虜もいないわよ?一体何しに行くの?」
「少し用事が…」
「だから何もな」
「その先に用事があるのです」
レイジュはその言葉に少し固まった。
「な、何を言っているの?その先なんて何も」
「いいや、あるさ…」
レイジュはさらにギョッとする先程まで喋っていた兵士の声では無い声が響いた。
「お前との契約だったものなぁ?レイジュくぅん?」
「貴方は…!」
「契約履行の時が来たぞ、お前が欲するものと俺が欲するもので交換だ。俺が欲しいものはわかるなぁ?んんぅ?」
ジョーンズは兵士の顔を歪まさせながらそう言うのだったーー。
《ビーヨン!ビーヨン!緊急事態発生!緊急事態発生!ビーヨン!ビーヨン!第0研究室において侵入者!繰り返す。第0研究室において侵入者!即刻排除されたし!》
けたたましく鳴るサイレン音にジャッジは慌てて研究室に向かいながら、合流してきた科学者に言った。
「何事だ!」
「どうやら、正規のルートで入らずに研究室に入った者が居るようで…」
「映像電伝虫の映像では誰が映っている?」
「じ…実はレイジュ様のようで…」
「チィッ!大馬鹿者が!」
ジャッジは忌々しげに舌打ちすると、ズンズンと研究室に向かう。
地下牢の奥の壁には周りの石壁には不釣り合いな金属で出来た扉があり、そこへ向かうまでに地下牢の檻にめり込まされたジェルマの兵士達の姿があった。
「な、何だこれは」
明らかレイジュの仕業ではない痕跡の数々に、ジャッジは驚きながらも奥の扉に手をかけた。
ドアを開けると…そこには大きなタンクと共に巨大な培養槽が置かれており、緑色の液体の中に浮かぶ人がいた。ジャッジはその培養槽の上に人影がいるのを見ると叫んだ!
「レイジュ!お前は一体何をやっている!勝手にこの研究室に近づくなとあれほど!」
「お父様…!」
レイジュはジャッジの姿に少しだけ驚いたが、すぐにこう返した。
「いいえ、お父様…もう今日からこの研究室に近づくことはなくなるわ」
「何だと?」
「だってー」
「おっとぉ、まだネタばらしはしないでもらおうか」
レイジュとジャッジの会話をレイジュの横にいたジョーンズが遮った。
「貴様は…!一体!?」
「お前との話相手はここまでだァ、先に身体を手に入れる」
ジョーンズはニヤリと笑うと、胸ポケットから"
ジャッジはそれを見て、近くの科学者にこう言った
「おい!あれは一体何の兵士タイプが入っている?MBか?MHか?MSTか!どれだ!」
「どっ、どれでもありません、あれは…。研究凍結となった…"恐るべき強者計画"の…」
科学者が説明しきる前に培養槽が勢いよく吹き飛んだ!
飛び散った液体が蒸気となって辺りを見えづらくすると中から声が響く。
「やっと手に入れた!実によく馴染むぞ…。この肉体は!ナッハハハ!これで一々乗り移らなくて済む!」
蒸気が晴れていくとそこに立っていたのは、オレンジ色の長髪を垂らした男だった。男は髪の毛をかきあげながらこう言った。
「気分がいい…」
すると、そこに!
「
電光石火の勢いで膝蹴りを喰らわせたその人物を見て、レイジュは言った
「ニジ!あなた帰ってきて…」
「えらく出迎えが少ねぇと思ったら…なんだアレは?」
「よく戻った!ニジ!やつを殺せ!」
「言われなくても…!」
ニジはジャッジの言葉にニヒルに笑いながら、蹴り飛ばした男の方を見た。しかし、水蒸気によって姿はハッキリ認識は出来なかった…。
すると、突然!水蒸気の奥から何かが飛び出してきた!
「な、なん?」
ニジは慌てて避けようとしたが…!ソレは…避けきれるレベルの大きさではなかった!
「ぐっ!」
「ニジ!おのれぇ!」
ニジは瞬く間に吹き飛ばされた。それを見たジャッジは何処からか出した槍を構えた。水蒸気の奥からニジを吹き飛ばした存在を見てジャッジは驚愕の表情を浮かべた。
「な…何だこれは…!」
そこにあったのは水蒸気の奥から伸びる巨大なタコの触腕だった!大きさは海王類に匹敵するレベルのものだった…。すると、水蒸気の奥から声が響く。
「良いだろう、体を慣らすためだ。少し遊んでやろう…なぁに恐れることは無いぞぉ?」
「俺たちで遊ぶだと?ふざけるな、貴様の息の根を止めてやる」
ニジはその言葉に激高し、突っ込んで行った!
「
ニジはバチバチと放電する剣を抜き放つと、高速移動しながら男へと迫る!迎撃の巨大なタコ足をひらりと交し、男の胸に剣を突き刺した!男の体が勢いよく引き攣り、痙攣起こした!所々から煙が経ち始めた。
「ふん、たわいもない」
ニジはニヒルに笑うとそう言った。しかし、次の瞬間…!
「もう終わりかぁ?小僧ぉ?わざわざ電気マッサージ…ご苦労様」
男は胸に突き刺さった剣をガシッと掴むとそう言った。ニジはそれを見て驚愕の表情を浮かべると剣を引き抜こうとしたが何故か抜けなかった。
「おやおやおやぁ〜?抜けなくて不安になってるのか?小僧?んん?」
「どういう事だ!?何故、電撃が効かん!?」
ジャッジは困惑した表情浮かべながら、そう言うと男はこう言った。
「ゴムに幾ら電撃を通そうが無駄だろう?それにゴムは滑り止めにもなる」
水蒸気が晴れると男の肌は黒っぽくなっており無機質な感じに見えた。
「さぁて、俺からもお返しをしなくちゃな?1発やられたのなら、やり返さねぇとなぁ?」
男は右腕のタコ足を引っ込め、左手で右腕を何やらぐにぐにすると、右腕は瞬く間にエビの爪のようなものになった!男はニジを左腕で逃げられないように掴むとこう言った。
「お前はテッポウエビって言うエビを知ってるか?小さいエビなんだがな、あいつにはすごい特殊な力がある…それはなぁ?」
丸み帯びたエビの爪をニジの横腹に突きつけるとさらに続けてこう言った。
「こうやってなぁ?爪の歯が擦り合わさると…!」
男がそう言った瞬間!凄まじい爆発音と共にニジが吹き飛ばされた!
「プラズマが発生して、4000度以上の高熱と凄まじい衝撃波が発生する。どうだ?勉強になったろう?」
男は白い煙をあげるエビの爪を揺らしながらそう言った。その姿を見たジャッジはあることに気づいた。
「その姿…何処かで…見た記憶がある 」
「なんだぁ?お前はまだ気づかねぇのかァ?ジャッジぃ〜いや、ガルーラ?と言えばいいか?」
「何故それを!」
「この俺を本当に忘れたのかァ?ジャッジぃ?お前も1度だけ俺と契約したなぁ?"四国斬り"手伝ってやったはずだァ…?」
「き、貴様は…。ま…まさか…!」
「あぁ!そうとも!俺はデイヴィー・ジョーンズ!"海の悪霊"だァ!」
ジョーンズは笑いながらそう言うと、ジャッジはたじろぐ。
「貴様は…死んだはず!」
「いいやぁ?死んじゃいない…確かについ最近まで封印はされていたがな?悪霊である俺がそう簡単に死ぬとでも思ったのか?」
「ッッ…!!」
「まぁ、肉体がないのは不便だからなぁ?万が一の為にスペアを作っておいて正解だった!」
ジョーンズは感極まる様に自分の体を撫でる。すると、吹き飛ばされたニジが猛スピードで戻ってきた!
「貴様だけは殺す!」
「ほぉ、あれでもまだ立てるかぁ?さすがは改造人間だな、そのスピード、CP9の剃レベルか…」
ジョーンズは自分に刺さった剣を引き抜くとニジへと向けた。
「少し眠ってもらおうかぁ?」
武装色の覇気を剣にも纏わせ、ジョーンズはニヤリと笑いながらこう言った!
「"海死蜃楼"!」
ジョーンズがそう言いながら薙ぐと、ニジへ向けて斬撃が飛ばされた!慌ててニジは防御したがそれでも止められず、また吹き飛ばされる形となった!
「これでしばらくは起きては来れんだろう…さぁてぇ?レイジュくぅん?契約履行といこうかぁ?」
ジョーンズは手に持っていた剣を勢いよく地面に突き刺すと、上にいるレイジュを見て笑うのだった。
「ええ…」
「レイジュ…!貴様…!何をこいつに願った!」
「ナハハハハ!もう教えてやれ、小娘ぇ…!お前が何を願ったのかを!」
「わ…私が願ったのは…母を甦らせること!見返りはジョーンズの肉体を用意することを!」
「ソラを…?ふざけた事を抜かすな!あれはもう死んだのだ!」
「いいやぁ?死んでないのさ?それがなぁ?」
「何だと?」
ジョーンズの言葉を聞いたジャッジは驚愕の表情を浮かべた。さらにジョーンズは続けた
「確かにぃ?お前の妻であるソラは死にかけてはいた。だがァ?俺の能力と
ジャッジは妻の死んだ時を思い出し、両膝をついた。
「そう、俺はこの小娘と取引した。俺の肉体を作り、俺がその肉体に受肉した後で小娘の母親を助け、甦らせるとなぁ!さぁ!契約履行の時は来た!小娘何処にある?」
レイジュはジョーンズを見下ろしながらこう言った。
「こっちよ…」
レイジュは壁に付いた基盤を操作すると、壁が上にあがり始めた。壁の向こうには白い冷気が立ち込めており、そこにポツンとこじんまりとしたカプセルが置いてあった。白く凍りついた硝子の中に液体に浸かった女性の姿が見えた。
「ソ…ラ…」
ジャッジは絞り出すようにそう言うとカプセルに近づいた。レイジュはその様子を見て驚いた表情を浮かべながらこう思った
(あんな顔をする父上を見るのは初めてだわ…。冷酷…戦う為に感情は不要だと言っていたのに…やはり、あなたは母さんを愛してたのね)
「おい、小娘ぇ…!早く出してやれ、じゃないと何も出来んぞ?」
「え、ええ!」
ジョーンズの言葉に我に返ったレイジュはカプセル横の基盤を操作した。
少しすると、プシュッという音が響きゆっくりとカプセルの扉が開いた!
「さぁて、どけ!」
カプセルの近くにいたジャッジを蹴り飛ばすとジョーンズはソラのお腹に手を当てた。
「劇物を全て取り出せたらいいがなぁ?」
ゆっくりと手をソラの体に沈みこませ、かき混ぜるように体の中を探り始めた!
「んん〜?これか?」
ジョーンズはそう言うと、ソラの中から金属の塊のような物質を取りだした。
それはどんどん…体からでてきた。ジョーンズはあらかた取り終えたのかソラのお腹から手を引き抜くとソラが目を覚ました!
「んんぅ〜?こ、ここは?どこ?」
ソラは薄目を開けながら、周りを見渡し始めた!それを見たレイジュはあんまりにも感極まって抱きついた!
「母さん!目が覚めたのね!」
「あ、貴女はも、もしかしてレイジュ?大きくなったわね?私はあれからどれぐらい寝ていたの?」
「20年近くよ…母さん!良かった…!本当に目が覚めて!」
「おいおい、感動の再会の所悪いがまだ終わってないぞ?」
ジョーンズがそう言うとソラはこう言った。
「あなた…どこかで?」
「いいやぁ?アンタとはこうやって顔を合わすの初めてだぁ…あんたはあの時意識不明だったからなぁ?」
「そ、そう」
ジョーンズはそう言うと自分の体の中からあの箱を取り出し、その箱の中からまた箱出した。そこから2つのゴブレットと大きな瓶と小さな瓶を1つずつ取りだした。
「おい、ジャッジぃ?」
ジョーンズは呆然とソラを見るジャッジにそう言った。しかし、反応が無いので思いっきり平手打ちをすると、ジャッジはゆっくりとジョーンズの方を見た。
「何を惚けている?ジャッジ?お前は無駄な感情はいらないんじゃなかったか?ま、それはどうでもいいことか?お前のクローン兵を1人寄越せ」
「あ、ああ」
ジャッジはジョーンズの言葉に力なく頷くと、近くのクローン兵に合図を送った。クローン兵は前へ進むとジョーンズにゴブレットを渡され、小瓶に入った液体を垂らした。
「これでいい、お前はそれを飲め」
クローン兵は何も疑わずにそれを飲み干した。そして、もう1つのゴブレットをソラに渡した。
「お前さんはこれは飲め」
「これは一体?」
「飲んでから説明しよう…安心しな毒じゃないさ」
ソラが意を決してそれを飲み干すと!その瞬間!クローン兵の周りに水が湧き出したかと思うと!クローン兵を水が取り囲みぐるぐると回転し始めた!
「ガぼぉガボォ!」
「……!!」
クローン兵が助けを求めようと手を伸ばすが…徐々に皮膚が裂かれ、水がどんどん真紅に染まり始めた!水の勢いがおさまる頃にはそこにクローン兵の姿は無く、ただ骨が転がって居るだけとなった。
「い…!一体何なのこれは…!」
レイジュは絶句するソラを抱きしめながらそう言うとジョーンズはこう言った。
「おいおい、感謝して欲しいね…これでそいつは寿命を先延ばしを出来たのさ!このクローン兵が後生きれたであろう!寿命をコイツのものにする事によってな!これこそ、神秘の力!《
「《生命の泉》…!」
ジョーンズは笑いながらそう言うと壁に向かって歩き出す。
「では、諸君!いつかまた会うこともあるだろう…。その時はまた何かを願うのなら俺はいつでも契約をする事を…おっと、忘れてた」
ジョーンズは踵を返し、レイジュの手を握ると何かを体から抜き出しこう言った。
「これで契約成立、母親と元気に暮らせよ…小娘ぇ?」
「は、はい!」
「では、諸君!さらばだ!ナハハハハ!」
ジョーンズはそう高笑いすると壁の中へと消えていった!
次辺りで、アーロン編とローグタウンでルフィと絡ませたいと思ってます!
過去編も更新するから待ってね♡
他の作品もゆっくりですが更新させていただきます
感想お待ちしております