ラブライブ!魔法使いのIFルート   作:そらなり

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どうも、そらなりです。

まず、前回の予告とは違う物語になります! 申し訳ございません!

そしてこれはTwitterでやってたリレー小説になります。参加していただいた方々、本当にありがとうございました!

※主人公は空也ではありません。

それでは、ただただ、普通の日常の始まり始まり♪


俺と幼馴染とその妹と

 休日の朝。窓から指す穏やかな日差しを浴びながら俺の脳は覚醒しようとしていた。まだ脳が少し寝かけているけど今日の予定を思い出してみる。さて……今日は何があったっけか? μ'sの練習だったか、それともバイトか……。もしくはそれ以外の何かだったか。

 

 まあ、そんなことはどうだっていい。俺はまだ微睡んでいたいのだ……。このお布団の温もりに包まれていたのだ。

 

 だが、知っている……俺はこのあとの展開を……。俺は布団の中で衝撃体勢を取りつつもう一度寝ようか起きるかの葛藤を繰り広げていた。

 

 俺のそんな行動も意味もなく俺の腹部に強い衝撃が襲いかかってきた。犯人は分かっている。くそっ、これは起きておくべきだったようだ。俺は布団の上に乗っているであろう幼馴染みに文句を放った。

 

 しかし、布団の上を見てみるとそこに幼馴染の姿はなく、代わりのあいつの持っているスクールバックがあった。

「もしかして、私が乗っていると思った? もうそんなことしないよー。残念でした~」

 部屋の入り口から俺のことをおちょくるように話している幼馴染がそこにいた。

 

「今すぐ襲ってやろうか、穂乃果」

「きゃー、キミに襲われる~」

 幼馴染みの穂乃果だった。冗談交じりの掛け合いもそこそこに、俺は朝練に向かう準備を始める。穂乃果には部屋から出ていってもらったが。

 ……いや、何故あいつはここにいるんだ? 今日は俺以外は家にいないし、鍵はかかっていたハズ

 

 俺は寝間着から練習着に着替え、準備を整えてからリビングに行くと、穂乃果のほかに穂乃果の妹雪穂がいた。俺は、

「お前らどこから入ってきた」

 と穂乃果に質問した。

 

 穂乃果から飛んできた答えはとんでもないものだった。

 

「何言ってるのー!! お父さんとお母さんが旅行に行ってるから、昨日から一緒に住んでるんじゃん。寝ぼけてるの?」

 

 ……そうだった。お店が少し老朽化してきたから改装工事をするとか何とかでそれを利用して旅行に行ってたんだっけ……。

「そういうこと。兄さん、だからよろしくね」

 

 手を握る雪穂……でもさ、片手でもいいよね? なんで両手で握るのかな? これって恋人繋ぎじゃないの? え? ホワッツ⁉

 

 眠い頭ではまだ理解が追い付かない。それも何故だろうか誰かに見せつけるようにしてるような気もするんだよね……気のせいかな?

 

 雪穂の瞳には俺も……もしかしたら写ってるであろうと考えた穂乃果ですら写っていなかった。……雪穂の瞳から光が一切感じ取れない。

 

 次の瞬間、雪穂が勢いよく俺に抱き着いてきた。このままでは、確実にただでは済まない……! 穂乃果も穂乃果でこっちを見て嫌な笑顔をしているし、何なんだ一体!

 

「なあ雪穂、トイレいきたいんだ。離れてくれないか?」

 

「じゃあ私もトイレいく。」

 

「そっ、それはさすがにその……不味いというか……」

 

 

 

 

 

「雪穂」

 

 嫌な笑顔は変わらない。でも声でわかる。

 

 

 

 

 怒ってる。

 

 いつも明るく元気な穂乃果だけに今の一言には、恐怖さえ抱いた。

 

「お兄ちゃんが困ってるでしょ? あ、お兄ちゃんって呼ばれるの嫌なんだっけ?じゃあなんて呼べばいいのかな? お兄ちゃん? お兄ちゃま? あにぃ? お兄様? おにいたま? 兄上様? にいさま? 兄貴? 兄くん? 兄君さま? 兄チャマ? 兄や? あんちゃん?」

 

「じゃあ、ポッチャマで……」

 

「は?」

 

 ボケたら辛辣な対応が返ってきた。その瞳は汚物を見るようだった。正直、素直で真っ直ぐな穂乃果にそんな目をされると俺は、俺は……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────興奮するじゃないか。

 

 そう言って俺は穂乃果に要求する。

 

「もっと、そんな目で見て蔑んでください」

 

 と

 

「は? なんでそんなことしないといけないの? 穂乃果じゃなくてそこであなたに抱き着いている雪……何とかさんにやってもらえば?」

 

 妹の名前すらしっかりと呼ばない穂乃果にゾクゾクと何かを感じながら、話を聞いていた。雪穂はそんな穂乃果を気にせずに俺に抱き着いている。

 

「穂乃果がいい……。穂乃果が、いいんだ」

 

 土下座の体制で穂乃果の足に擦り寄り、そっと手を這うとガン! とその手を足で蹴り払う穂乃果。

 

 そして俺は振り払われようとした穂乃果の足を受け止めた。穂乃果の足はすべすべとしていてもちっとした肌が気持ちいい。たった一瞬受け止めただけだったが……正直俺はこの時脳内の悪魔によってその後の行為を想像してしまった……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここは俺の妄想の世界だ。どんなことをしても許される。だから……俺は妄想する。ボンテージ姿で鞭を俺と雪穂のことをものすごく笑顔で殴ってくる穂乃果。

 

 あぁ、気持ちいい! そしてもう片方の手にはろうそくだろ!

 

 定番だけどそれがいい!!

 

 ……いや、待てまだそれが全てとは限らない!

 バニースーツでおずおずと足蹴にされるのもいいかもしれない。あえて痛がって心配させて甘えさせていただくのも甲乙つけがたいかもしれぬ。いやいやまだまだ他の可能性も……。

 

 逆に従順なメイド服を着ているのにもかかわらずこちらのことを罵倒し、さげすんでいる様子もまたいい……!

 

 そんな妄想をしていると……

「ご主人様。いい加減にしないと、息の根止めるよ?」

 

 な……なんで俺の妄想の中身が分かったんだ……!

 

 戸惑いはした。

 

 だがそれで分かった事がある。天啓とも言える……そうこれは夢だ。

 

 俺、寝ちゃってるよこれぇ~明晰夢って知ってるでしょ? 夢で夢と気付くとコントロールできるって奴。今見てる妄想はきっとそれ。

 

 だから何も気にしなくていい。

 

 俺は夢を謳歌したいのでこのまま…………

 

 俺は指を鳴らす。すると俺の思い描いた通りになった。

 それは、穂乃果の冷酷な視線に雪穂を足したものだ。

 あぁ!! 2人の蔑むような目線が俺に刺さる! もうこのまま豚になってこいつらの足元にひざまつきたい! 穂乃果と雪穂……いや、穂乃果様と雪穂様だ!

 どうかこの哀れな豚に罰をください!!!

 

 俺がそう切実に願った瞬間、漆黒の黒が俺を包み込む。……俺は何を考えていたんだろう。

「はぁ? お前らご主人様にどんな態度取ってんだぁ?」

 俺のことをなめた目で見てくる穂乃果たちに睨めつけながら話す。俺に睨まれた穂乃果たちは途端に目とトロンとさせて俺のことを愛おしそうに眺めてくる

 

「ご主人様~。穂乃果が間違ってました……。だから、だからもっと穂乃果を罵ってください! お願いします! 何でもしますから!」

 

「あ! お姉ちゃんずるい!! ご主人様! 私も、罵ってください!」

さっきまでの態度とは一変してそんなことを言いながら2人は俺自身にすり寄ってくる。

 

 ……いいじゃないか。穂乃果と雪穂が俺に抱き着き始める。雪穂は先ほどのようなきつい抱きしめ方ではなく、優しく、そして穂乃果はそれに包み込むように。

 

「何でもする……ねぇ~? じゃあ2人とも、俺の遊び相手になってももらうぞ」

 

「ご主人様の遊び相手!? やりますやります! 穂乃果は何でもやりますよ!」

 

 ……夢のような出来事だった。指を鳴らした途端早変わりするような世界が夢の世界でないのならどんな世界なのだろうか。

 

「ねぇ、ご主人様。お姉ちゃんにいつも先越されちゃうけど、私にも何をしてもいいんだからね」

 

 頬を赤らめ、少し恥ずかしそうにつぶやいているが目がトロンとしたままで俺に魅了されているのは明白。……しかし、恥ずかしいからといってブンブンと俺のことを殴るのはやめてくれないか。マジで痛いのだが。

 

 ……痛い? 夢なのに? もしやこれは現実!? まだ決めつけるには早いがこれは夢でない可能性も考えてもいいのかもしれない。

 

 俺はもう一度指をパチンと鳴らす。

 

 すると俺の目の前にはチャイナドレスを着た穂乃果と、メイド服を着た雪穂がいた。雪穂に至っては露出度が高く胸と、下半身を隠す程度の布の量しかった。

 

 これから遊ぶのは……ポッキーゲームだ。俺はキッチンにおいてあるポッキーを取り出しチョコ側を加え穂乃果のほうに差し出す。

 

 穂乃果はどんなことをしようそしているのかを理解したようですぐさま持ち手部分のチョコのないほうを加えバリバリと食べていく。

 

 次第には俺に穂乃果の鼻息が当たるまでの距離になった。ちなみに俺は一切動いてない。

 

 後5㎝程度で穂乃果とキスができる……。

 

 

 

 

 

 後4㎝……。

 

 

 

 

 

 

 後3㎝……。

 

 

 

 ちょうどその瞬間にリビングのドアが空いた音がした。そこにはもう一人の幼馴染園田海未が立っていた。

 

 ……ヤバイ。しかし俺には妄想を具現化させる能力がある可能性が高い。だから俺は海未も仲間に入るよう妄想する。一部の隙もない妄想を……。

 

「……あなた」

 

 熱が困った声で俺のことを呼んでいる海未……。

 

「あなたたちは……」

 

 その間も穂乃果はポッキーを食べ続け、あと1㎝も残されていない。……勝った! これで俺の勝ちだ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう思ったのもつかの間、

「あなたたちは朝から何をやってるのですかー!!」

 海未の回し蹴りが俺の側頭部に直撃。回転しながらテーブルに向かて飛ばされる。……何なんだ!? 俺の妄想は完璧じゃなかったのか!?

 

「う……み……。なぜ……」

 

 意味が分からない。俺は妄想を具現化させる能力に目覚めたはず……。

 

「朝からなんて破廉恥な真似をしているのですか!! 早く練習に行きますよ!!」

 

 ……うん。これは現実だ。指を何度も鳴らしても俺の海未に対する妄想は発動しなかった。……もう、穂乃果たちに対しても。

 

 これでよかったのかもしれない。それはその場で立ち上がり、海未と迷惑をかけた穂乃果たちのほうに向かって歩き出した。

 

 曲がるはずのないほうに曲がっている腕を見せつけながら……。

 

 




今回参加者は……
主催者『そらなり』、参加『文才皆無。』さん、『うぉいど』さん、『5代目の鍵使い』さん、『雪桜(希う者)』さん、『名前はまだ無い♪』さん。その他1名の方でお送りしました。

この度の参加、ありがとうございました。力及ばずの部分があり迷惑をかけたかもしれませんが、とても楽しかったです!
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