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7話スタートです。
絶え間なく警報が鳴り響く中、ひたすらに砲撃をかわして半壊したレインボーブリッジを進んだ先。橋を抜けたフィールドの黄金のアバターは、ついに橋の向こう側へと足を踏み入れる事ができた。
橋の向こう側にあったのは、橋の上からでも見えたあの輝く巨大な島。島の中には、現在の日本に建てられているビルやショッピングモールといった現代風の建物や、どこからか通じている電車やバスなどの交通手段。そして、特に目立つのが奥に見える黄金の城が入口から見えた。
おそらくこの黄金の城がこの島の輝きを担っているのだろう。太陽の光を乱反射して、この島を過剰に照らしている。その光は夏らしく地面に熱を伝えると、陽炎を発生させている。
黄金のアバターが橋を降りると直ぐ島の城下町との間に入場規制用のゲートが建っていた。そのゲートの上には、『Welcome to United States of Odaiba!!』と書かれた綺麗な看板が貼られている。
「ここに、俺の帰る場所はあるのか………?」
アバターが両手でゲートの扉を開くと、体が光に包まれていく――――
『Pharaoh Man stage』
『READY………………』
ゲートを通り抜けたアバターの目の前に白文字が表示され、瞬間今までに見ていた景色は嘘のように、辺り一面が砂漠と化していた。
〇〇〇〇〇〇〇
…………………………砂漠って暑い。
無制限フィールドに安息の地なんてなかった。ついでにいうと、ここには帰る場所も無かった。というか、まんまと俺はこの世界の罠にはまっちまったみたいだな………。うん。かっこつけても全然かっこよくない状況だね。どうやら、あの黄金の島の存在自体がウソで、本当の島の中っていうのはこの荒廃した世紀末みたいな砂漠地帯なんだね。つまり………
この島は、プレイヤーホイホイだったということだよ!!(な、なんだってー)
意味有り気な橋を渡らせて、最終地点には何かありそうな雰囲気を出し、終いにはこの熱気立ち込める砂漠へと誘い出す………まさに下衆の極み!!………引っかかる方も引っかかる方で悪いんだけどさ。だってこんな事になるなんて思ってなかったんだよ?最初は。原作にも最初危険なことなんて………あったな。うん。やっぱり自分の落ち度だった。
場所的には、橋をすぐ降りた場所とは完全に違う景色というわけではないらしい。砂漠から見覚えのある建物が突き出している事から、今までにあった現代風の建築物が砂漠に埋もれているフィールド………みたいな感じだ。うん。それでもあの黄金の城だけは埋もれずにしっかりと建っている。
あと、この場所に飛ばされる前の白文字からしてこのフィールドのどこかにボスがいる(おそらくあの金ピカのお城)。ついでにいうとそのボスは間違いなく『ファラオマン』だろう。そう書いてあったし。簡単に説明すると、ファラオマンはエグゼシリーズのネットナビの1体で、金色の棺桶風の体にツタンカーメン風の顔をしたエジプトっぽさが現れている感じの風貌をしている。なお原作ロックマンのファラオマンとの違い………ごほん。さて、どうしようかな。
もうこの無制限フィールドにゲーム時間的にどのくらいいるかわからないから早くポータル探して帰りてぇなホント。あとファラオマンステージ暑すぎておかしくなりそうだ。実際、金属は熱に弱いからかも知れないけど、自分にもスリップダメージが微量に来てるし。どんだけ熱いんだよ。暑さで死にそうになるとはこの事か……。
それに、ここに来て段々と疲れも出てきている。どうやら普通の小学生程度のメンタルでは、独りで何時間も無制限フィールドに入って旅を続けて、その間にエネミーを狩ったりエネミーに狩られたりということをぶっ続けでやるのはきついらしい。流石に前世が高校生だとしても疲れるものは疲れるのだ。いま夏休みのはずなのに休みが欲しい………。
加えてこのファラオマンステージの暑さなので、そろそろ大人しい俺も発狂モードになっちゃいそうだ。ゲームはいちにちいちじかん!
………うん。ハイになりすぎて、原作フォルテみたいに修羅になってしまわないか心配だ。力こそオレがオレである証………。
………と、変なこと考えてないで早くあの城まで行かないと。俺が疲れで倒れちまう気がする。そんなこと関係なく早くしないとスリップダメージで死ぬんだけどね。
とりあえずは、早く周りのエネミーを片付けて道を作ることからだな。
〇〇〇〇〇〇〇
フィールドは光に満ち溢れていたあの黄金の島から光が照りつける水一つない砂漠の島へと変わりゆく。輝く島へとゲートを抜けて1歩踏み入れたはずの黄金のアバターは、砂漠地帯へ入ると、砂の上に一つの影を落とした。
「城………おそらく何かがある。」
その言葉を始まりにして砂漠のフィールドにエネミーが次々と湧き始める。
通常、エネミーは基本的に色分けがあまりされておらず、陸上型、空中型などの分類に応じて数種類に分かれていて、ある程度統一された見た目をしている(例外はある)。要するに、そっくりで色の同じ個体が多いということだ。
しかし、ここに出現した個体は何かが違った。いや、何もかも違うとも言えるだろう。
色違いのヘルメットを被り、つるはしを持って襲ってくる小さいものや、固定砲台の形をしたその場から動かないものなどその他数十種類。炎を操る赤い体の角張った人型のものなど様々なエネミーが出現している。普通のBBプレイヤーなら、特殊なフィールドの特別なエネミーとして初めて目撃するだろうし、様々な種類のあるエネミー全ての動きを観察しゆっくりと進んでいくだろうが、この黄金のアバターだけは違う。
黄金のアバターは先手必勝とばかりに両手を前方に向けてエネミーを
エネミーが除去され、立ちふさがる。それもまた除去され、またまた立ちふさがる。除去、塞ぐ、除去、塞ぐ、除去、塞ぐ。それを繰り返しながらただただアバターは前へと進んでいく。しかし、エネミーにも学習能力が少なからず存在している。連携を取りながら攻撃を加える事によって、確実に黄金のアバターへとダメージを与えていった。
エネミーとの激戦は続く。エネミーの攻撃にダメージを負い、灼熱の砂漠の地形ダメージを負い、それでもアバターはひたすらに前に進みエネミーを撃破し続けた。決して死ぬことのないように進んだ。だが、現実は非情である。死と隣り合わせの状態で進んだ先に最大の難関が現れる。
ゴゴゴゴゴ……という音と共に砂が意思を持って持ち上がり、様々な形を作り出した。砂は大きく盛り上がり、大量のエネミーを飲み込んだ。その砂が巨大な両腕や砂の
「ゾォォォォォォォ…………」
修正の理由は、この物語の中心に関わってくるとあるアイテムに関して、簡単に手に入れるのはおかしいと感じたからです。
投稿者の実力不足による唐突な物語の変更と投稿が大幅に遅れたことについて、大変申し訳ありませんでした。