超次元ゲイムネプテューヌ~黒紫の誓い~   作:ほにゃー

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第九話 クエスト達成!二人を知る者!

「とうちゃーく!ここが噂の貿易路だね!」

 

「どんなモンスターが出て来るのか、ちょっと楽しみだな」

 

「ま、この私に掛かれば、古今東西、あらゆるゲームに出て来るモンスターなんかも一撃で倒しちゃうもんね!」

 

「でも、ネプテューヌ。レベルが強すぎて、どんなモンスターもワンパンしたら、少し面白みがないぞ。ゲームってのはモンスターとのギリギリの戦闘を楽しむこそが、正しい遊び方だ」

 

「ただしゲームに限るってね」

 

「それな」

 

「「あっはっはっはっはっはっは!!」」

 

貿易路に着くなり、リオとネプテューヌは高笑いをする。

 

「おーい!あいちゃん、コンパ!早く来なよー!」

 

「置いてくぞー!」

 

「はぁ、はぁ……ねぷねぷ、リオ君……ちょっと、待った下さい~……私、もうヘトヘトですぅ~………」

 

「全く、あの二人ったら。そんなにはしゃいでると、後でバテるわよ」

 

コンパはリオとネプテューヌの勢いについて行けず、疲れ始めており、アイエフはそれにつきそって、後ろの方に居た。

 

「疲労度なんて、そんな時代遅れのステータス、私達には存在しないもんねー!」

 

「だが、空腹度はあるけどな!」

 

「悪いモンスターなんてさっさと倒して、シアンに報告してあげよう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……はぁ……あいちゃーん、ちょっと待ってー………」

 

「ま、待ってくれ………俺もネプテューヌも、もう……限界………」

 

「アンタたちね……疲労度だとか言うシステムとかステータスは無かったんじゃないの?」

 

貿易路を進む事、数十分後、リオとネプテューヌは疲れが見え始め、歩くスピードが落ちていた。

 

「確かにそう言ったけど、こんなに坂道が多いだなんて聞いてないよ……」

 

「しかも登る方の坂道が多い……いくら疲労度がなくても疲れるって………」

 

「あいちゃん……私も、足の裏とかが痛くてもう一歩も動けないです……ここでちょっと休憩したいですぅ」

 

「全くだらしないわね……しょうがない。休憩にしましょう」

 

「やっと休めるですぅ……」

 

「そうだ!休憩ついでに皆でおやつ食べよう!街出る時に、プリン買っておいたんだ!」

 

「俺もチョコ買っておいたし、これも食おう」

 

そう言ってプリンとチョコを出そうとするリオとネプテューヌだったが、その直後、甲高い声が聞こえ出す。

 

「そう言えば、例のモンスターの出る場所ってここだったわね」

 

「あ、あのー……あいちゃん?今までに見たことの無いようなこのモンスターって……」

 

「そうよ、シアンからの情報通り、コイツよ」

 

そう言ってアイエフは現れた鳥型の巨大なモンスターを見上げる。

 

鳥は大声を上げ、地面に降り立ち、その巨大な翼を広げて見せる。

 

「モンスターさん、もう少し空気を読んでほしいですぅ……KYですぅ……」

 

「せめて休憩ぐらいさせて欲しかったな……」

 

「うぅ……折角美味しくプリンを食べられると思ったのに……」

 

コンパは嫌々しそうに武器である大きな注射器を取り出し、リオとネプテューヌも変身する。

 

「仏のネプテューヌと呼ばれた私でも、今回ばかりは鬼になるわ」

 

「俺達の休憩時間を奪った罪は大きいぞ」

 

「相変わらず、ねぷねぷとリオ君は変身すると見た目だけじゃなく、まるっきし変わるです」

 

「それがプリンとチョコのことになると尚更って感じね。疲れてヘタっているよりは、プリンやチョコの事で怒っていてくれる方がましだけど」

 

「私はまだヘトヘトなんですがぁ……」

 

「コンパ、あいちゃん、雑談してないでさっさと倒すわよ」

 

「コンパは下がって俺達の回復に務めてくれ。アイエフは行けると思ったらガンガン攻めてくれ。基本的に攻撃は、俺とネプテューヌがやる」

 

「わ、わかったです!」

 

「二人もやる気の様だし、もうひと頑張りよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「急いでネプテューヌ達を追って来たのはいいけど………」

 

「まさかモンスターと戦闘中のタイミングとはな」

 

スワルトとノワールがリオ達の後を付けると、丁度四人が鳥型のモンスター相手に戦ってる最中だった。

 

「……ねぇ、スワルト」

 

「なんだ?」

 

「さっきは浮足立って勢いよく飛び出してきたけど、落ち着いて考えてみるといくらネプテューヌとリオがライバルだからって、記憶喪失の時に攻撃するのって卑怯じゃない?」

 

ノワールの言い分はもっともだった。

 

スワルト自身もこんな卑怯な手段でリオを倒すことは不本意だった。

 

だが――――――

 

「そうも言ってられるかよ。お前の教会での権威を回復するためにも、他国の女神と守護者を倒すのがてっとり早い」

 

「……そうよね。それにこのままもっとシェアが減って、他の女神に勝てなくなるわね。でも、今の二人に勝負を仕掛けるなんて私達らしくないって言うか、女神や守護者らしかぬ行為だわ」

 

「……俺だってこんなことはしたくない。でも、今の俺達が正面から戦って勝てる確証はない。背に腹は代えられないだろ」

 

「……そうよね、悔しいけど仕方がないわね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「せいっ!」

 

ネプテューヌの振るう剣が鳥の片翼を斬り落とす。

 

飛行できなくなった鳥はそのまま地面に落ち、飛べなくなる。

 

「魔界粧・轟炎!」

 

待ち構えてたかのように、アイエフが魔法で火柱を上げ、鳥を一気に焼く。

 

鳥は完全に虫の息状態になり、動けなくなっていた。

 

「終わりだ」

 

最後にリオが頭に向かって至近距離で発砲する。

 

弾は鳥の頭を貫き、命を奪った。

 

四散する鳥を見送り、リオは息を吐く。

 

「モンスターは倒せたし、シアンの所に戻りましょう」

 

「そうね。またあの道を戻るのね……」

 

ネプテューヌが憂鬱そうに溜息を吐く。

 

「思ったんだけど、ネプ子とリオが変身した私達を飛んで運んだら楽できるんじゃない?」

 

「嫌よ。ただでさえこの姿を維持するのに疲れるのに、人なんて運べないわ」

 

「タクシー代として片道一プリンと一チョコレートはどうですか?三個入りの安いプリンじゃなくて、一個300円の高くて美味しい奴です。チョコも安いのじゃなくて、高級店のお高い奴です」

 

「うっ……!み、魅力的な提案だけど、断らせてもらうわ」

 

「そうですか……残念です………」

 

「とにかく、私はもう変身を解くから」

 

「いや、待て」

 

するとさっきまで静かだったリオが突如口を開く。

 

「ネプテューヌ、まだ変身を解くな」

 

「どうしたの、リオ?」

 

「……………そこか!」

 

リオは銃を近くの岩に向かって撃つ。

 

銃弾は岩に当たり、岩を僅かに割る。

 

(!?)(!?)

 

無論、その岩の陰に隠れていたのは、スワルトとノワールだった。

 

「そこにいるのは分かってる。敵対心を持った視線だ。命が惜しけりゃ、そこから出て来い。出ないと、次は岩ごと粉砕する」

 

引き金に指を掛けたまま、リオが言う。

 

アイエフは気付いてたらしく、武器を構える。

 

ネプテューヌはコンパを守るようにコンパの前に出て、剣を構える。

 

「仕方ない……行くぞ、ノワール」

 

「……ええ」

 

二人は決心し、女神と守護者としての姿で四人の前に現れる。

 

「良く気付いたわね、褒めてあげるわ」

 

「久しいな、ネプテューヌ、リオ。と言っても、お前達は俺達の事なんか覚えてないみたいだがな」

 

アイエフはノワールの女神の姿を見て、あることに気付く。

 

「あの女の姿…………どこか変身したネプ子に似てない?」

 

「ああ、恐らくあの女はネプテューヌについて何か知ってる。そして、隣のあの男、あいつもきっと俺の事を知ってる」

 

「ええ、貴方達二人の事はよーく知ってるわ」

 

「嫌と言うほどにな」

 

「本当なの!?なら、教えて!私達は一体何者なの?」

 

「あははははっ!ネプテューヌにお願いされるってのも悪くないわね!」

 

「いいだろ。教えてやる。お前達が何者なのか」

 

「でも、条件があるわ」

 

「……その条件っての?」

 

「決まってるだろ。条件って言うのは」

 

「私達に勝ったらよ!」

 

そう言い、ノワールはネプテューヌに、スワルトはリオに攻撃を仕掛ける。

 

ノワールの剣をネプテューヌは剣で受け止め、リオも銃を交差させ、スワルトの剣を防ぐ。

 

「絶対に教えてもらうわよ!」

 

「やれるもんなら、やってみなさい!」

 

「泣いても知らねぇぞ」

 

「こっちの台詞だ!」

 

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