超次元ゲイムネプテューヌ~黒紫の誓い~   作:ほにゃー

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第十話 守護者VS守護者!仲間になる女神と守護者!

リオはスワルトの足元に銃を撃ち、ネプテューヌ達から離れる。

 

「逃がすか!」

 

無論、スワルトはリオを倒す為、後を追う。

 

だが、それはリオの作戦だった。

 

リオは直感的にスワルトとノワールの力が強いのを理解していた。

 

もし二人同時に相手すれば、負けるのは自分達の方。

 

だが、分散させれば負ける可能性は低くなる。

 

だからこそ、リオはスワルトをネプテューヌ達から引き離すことにした。

 

ネプテューヌ達からそう遠くない位置にスワルトを誘き寄せ、リオは銃を構える。

 

「はっ!」

 

スワルトはリオの頭上から剣を振り下ろし攻撃を仕掛ける。

 

リオはそれを銃で受け止めると、そのまま蹴りをする。

 

蹴りはスワルトの腹部に入り、スワルトは顔を顰めて後退する。

 

しかし、リオは逃がそうとせず、スワルトとの間を一気に詰める。

 

そして、銃で腹部を殴りつけ、そのまま引き金を三回引く。

 

「がっ!?」

 

リオが死なないように調整して撃った事、そして守護者化してるスワルト自身の体が頑丈であったため、強烈な衝撃がスワルトを襲ってくるだけだったが、スワルトの精神への攻撃には十分だった。

 

(またなのか……俺はまたコイツに負けるのか?)

 

守護女神(ハード)戦争が始まってからずっとリオはスワルトをライバル視していた。

 

戦い以外ではのらりくらりとし、守護者らしからぬ行動をするリオに腹が立つ反面、その実力に嫉妬していた。

 

リオの実力は守護者の中でトップクラスであり、先代プラネテューヌ守護者を越えているとも言われている。

 

事実、スワルトは何度もリオと戦い、その度に負けていた。

 

だが、リオはいつもトドメを刺さず、そのまま別の守護者と戦いを始める。

 

まるで自分を気にも留めていない様子。

 

それがスワルトは憎かった。

 

一方的にライバル視してる自分が愚かに見えて来た。

 

だからこそ、リオを倒し、自分をライバルとして認めさせたかった。

 

(なんで……お前はいつもそうなんだ!)

 

「ふざけるなっ!」

 

剣に力を込め、振り下ろす。

 

振り下ろす際、魔力を刃に流し、魔力を斬撃として放つ。

 

至近距離から放たれた斬撃にリオは回避が出来ず、仕方なく体で受けた。

 

辺りを土煙が舞い、リオの姿が隠される。

 

「やったぞ!」

 

スワルトは確かに手応えを感じていた。

 

確実に倒したと思った。

 

だが、それは甘かった。

次の瞬間、地面から二発の弾丸が飛び出し、スワルトの肩と手に当たる。

 

レイピアが弾き飛ばされ、そのままよろめく。

 

そして、土煙の中からリオが飛び出して来る。

 

「しまっ!?」

 

「ふっ!」

 

リオはそのままスワルトに右足で蹴りを放ち、更に下ろした右脚を軸に回転し、左足で蹴り飛ばす。

 

スワルトは防御態勢も取れぬまま、背後の岩山にぶつかる。

 

「がっ!?く、くそっ………!?」

 

スワルトが顔を上げると、リオが二丁の拳銃をスワルトの腹に向けていた。

 

「どうやら頑丈そうだし、少し痛くしても大丈夫だな」

 

そして、銃を連射する。

 

合計で三十発近い弾丸が一斉にスワルトの腹部に直撃する。

 

いくら守護者化してるとは言え、その衝撃は凄まじいものだった。

 

スワルトはそのまま無言で倒れた。

 

「さて、勝ったから約束通り、話してもらうぞ。俺とネプテューヌの正体を……」

 

「………るな」

 

「何?」

 

「舐めるな!」

 

スワルトが手を伸ばす。

 

するとリオの背後にあったレイピアが、リオの背中目掛け飛んでくる。

 

リオはそれに気付き、左に避けて躱す。

 

「しくじったな。攻撃を躱す時、左に避ける癖。治すんだったな」

 

「何!?」

 

スワルトはそのままレイピアを振り、リオを斬りつける。

 

後ろに向かってバックステップそしてお陰で攻撃は躱せたが、スワルトはそのまま上空に飛ぶ。

 

「俺は負けてない!こんなの………誰が認めるか!」

 

そう言い残し、スワルトは何処かへと消える。

 

「なっ!?待て!」

 

リオも飛び上がり、スワルトの後を追う。

 

が――――――

 

「あ、あれ?」

 

気が付くと、変身が解けていた。

 

「このタイミングでエネルギー切れかよ!?」

 

「あ、リオ!」

 

「ネプテューヌ!そっちは大丈夫だったか?」

 

「うん!でも、あの女の人負かしたら、認めない!とか言って、こっちに逃げてきちゃって!でもって、追い掛けようと思ったらエネルギー切れで変身が解けちゃって、で、現在こうして生身で追い掛けてるの!」

 

「事情は分かった。大体こっちと同じか。多分、あの男もあの女と合流するだろうし、追い掛けるぞ!ネプテューヌ、肩に乗れ!」

 

「アイアイサー!」

 

ネプテューヌはジャンプし、リオに肩車の体勢になる。

 

「行くぞ、飛ばすぜー!」

 

「おー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……ネプテューヌに負けるだなんて……それに女神化も解けちゃうし、今日は踏んだり蹴ったりだわ」

 

「そっちは三人掛かりで、力も弱ってたんだ。負けたって仕方ないだろ」

 

変身が解けた二人は、足を止め、休憩していた。

 

(くそっ……またアイツに負けた………しかも一対一で。力が弱っていたなんて理由にならない。俺は守護者なのに…………!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ネプテューヌ!見つけたぞ!」

 

「よし!こっちはいつでも行けるよ!」

 

「よし!行くぞ!ネプテューヌロケット!発射!」

 

「てやー!」

 

スワルトとノワールの二人を見つけたリオは、ネプテューヌを構え、ノワール目掛け投げ飛ばず。

 

そして、自分は全力疾走し、スワルトにドロップキックを放とうとする。

 

「捕まえた!」

 

「くらえ!」

 

「のわあああああああああ!!?」

 

「ぐへっ!?」

 

抱き付かれたノワールは奇声を発し、スワルトは頭から地面に倒れた。

 

「とったどー!」

 

「討ち取ったりー!」

 

「ちょ、ちょっと!?なんなの!?」

 

「洗い浚い全部話してくれるまで離さないよー!」

 

「さぁ!アレとかコレとか全部吐いてもらうぞ!」

 

「ってアレ?違う人だ」

 

「あ、よく見たらコイツも………」

 

リオとネプテューヌの二人は、自分達が捕まえた(リオは蹴っ飛ばした)人が、さっきまで自分たちが戦っていた相手ではないことに気付く。

 

だが実際は同一人物なのだが、今のスワルトとノワールは変身は解けているので、気付いていなかった。

 

「ど、どうしてここにいるの!?てか、スワルト!大丈夫!?」

 

「あ、ああ……なんとか……くそっ、テメーよくも………!」

 

「いや、悪かった悪かった!実は人探してて、こっちに飛んでこなかったか?」

 

「黒くてツヤツヤる子と、銀ピカでダサい紫のマントを付けた子なんだけど、飛んでるから目立つと思うんだけど……」

 

「(その言い方、なんか嫌ね……)それなら、物凄いスピードであっちに向かって行ったわ」

 

「(ダサくて悪かったな……)凄い速かったしもう追い付けないんじゃないか?」

 

「そっか、残念」

 

「折角手掛りになると思ったんだけどな」

 

リオとネプテューヌはがっかりするも、すぐにいつものテンションに戻る。

 

「まぁ、逃がしたものはしょうがないだろ」

 

「そうだね。前向きに前向きに!」

 

「って悪いな。俺たちばっか話して」

 

「貴方達もどうしてここに?ってよく見たらボロボロじゃん!」

 

「本当だ!こっちなんて鼻血出してるぞ!一体どうしたんだ?」

 

「鼻血はお前がたった今俺にしたドロップキックの所為だよ!」

 

「そう言えばそうだったな。いやー、悪い悪い」

 

スワルトがツッコミを入れ、リオは納得する。

 

「きっと悪いモンスターにやられたんだね!でも、安心して!悪いモンスターは全部倒したから!」

 

「それより、傷の方だな。早く手当てしないと」

 

「別に平気だ。殆ど掠り傷だ」

 

「その通りだから、気にしないで」

 

「駄目だよ!怪我や病気の素人判断は危険なんだから!」

 

「俺達の仲間に怪我の手当てが出来る奴がいるから、怪我を診てもらおう」

 

「おーい!コンパー!カムヒアー!」

 

「そんな呼んだだけで都合よく来るわけ……」

 

「ねぷねぷ、呼んだですか?」

 

「「本当に来た!?」」

 

ネプテューヌが呼んだらすぐにコンパが現れ、スワルトとノワールが驚く。

 

「驚いた?なんたって主人公だからね!私の主人公スキルは108式まであるんだよ!」

 

「そんな訳ないでしょ。一般人に変な事吹き込むな」

 

続いてアイエフも現れる。

 

「叫んだタイミングで追い付いただけよ」

 

「ところで、私に何の用ですか?」

 

「この二人を診てほしいんだ。二人とも怪我してる」

 

「あ、そう言えば名前聞いてなかったっけ。私はネプテューヌ」

 

「俺はリオディールだ。呼ぶ時はリオでいいぞ」

 

「で、こっちがコンパ。こっちがあいちゃん」

 

「アイエフよ、よろしく」

 

「コンパです。よろしくです」

 

「で、お前達の名前は?」

 

「………スワルトだ」

 

「……ノワールよ」

 

名乗らないのは怪しまれると思い、スワルトもノワールも正直に名前を言う。

 

「へぇー、ノワールって言うんだ。なんだが、友達がいなさそうな名前だね」

 

「スワルトって頑固そうで周りから避けられそうな感じだな」

 

「あ、貴方ねぇ!普通初対面の人にそんなこと言う?」

 

「失礼にも程があるだろ!」

 

「冗談冗談。そんなに怒らないでよ」

 

「悪かったって」

 

「初対面の人にネプ子とリオのノリについて行ける訳ないでしょ。コンパ、この二人の傷を診てあげて。後、手当ても」

 

「はい、任せるです」

 

コンパは手際よく、スワルトとノワールの傷を診て、手当てを施す。

 

数分後には、二人の怪我は完全に手当てされていた。

 

「はい、これで終わりです。と言っても消毒して絆創膏張っただけですけど」

 

「そんなこと無いわ。ありがとう」

 

「……悪い、助かった」

 

手当てしてもらったことは素直にお礼を言い、ノワールは尋ねる。

 

「えっと、コンパ……だっけ?貴女はネプテューヌとリオの友達なの?」

 

「ねぷねぷとは、プラネテューヌに居た頃に、倒れていたねぷねぷを介抱して以来のお友達です。リオ君とはこの間会ったばっかですけど、お友達です」

 

「リオはバーチャルフォレストで私が見つけたの。私もリオの怪我の手当てとかしているうちに、一緒にいるわ。まぁ、私も友達ね。ところで、ノワールとスワルトはどうしてここにいたの?傷だらけだったし」

 

「そ、それは……」

 

アイエフの質問にノワールは何も言えずにいた。

 

女神であることはばらせないし、何より、ついさっきまでこちらはネプテューヌ達を襲った側でもある。

 

素直に言えば、倒されるかもしれなかった。

 

「……怪しいわね」

 

アイエフの勘は鋭く、一瞬でノワールとスワルトが何かを隠していることに気付く。

 

「えっと、それは私達もよく分からないって言うか……」

 

「もしかして、記憶喪失?」

 

ネプテューヌがそう尋ねると、ノワールは何かを閃き慌てた口調になる。

 

「そ、そうなのよ!どうも、何も思い出せなくって!きっとモンスターにやられた所為だわ!」

 

「お前ももしかして、記憶喪失か?」

 

リオに尋ねられ、スワルトは若干慌て出す。

 

そして――――――

 

「……そうだな。俺もちょっとよく思い出せない」

 

ノワールの案に乗っかることにした。

 

「なに、そのわざとらしい演技……」

 

「でも、記憶喪失だとお家の場所とか分からないですよね」

 

「こういう場合はどうしたらいいんだ?」

 

「普通に考えて、ラステイションの教会に預けるべきじゃない?」

 

アイエフの言葉に、スワルトとノワールは思わず反応する。

 

教会に行けば、自分達が女神と守護者であることがバレてしまう。

 

さらに、他国の女神と守護者に助けられたなんて知られたら、権威を取り戻す処ではない。

 

「それは駄目です!女神さんと守護者さんを呼び捨てにするような人達なんて信用できないです!」

 

だが、コンパが反対してくれたおかげで、二人は思わず安堵の溜息を吐く。

 

「なら、俺達と一緒にいればいいんじゃないか?」

 

「あ、それいいね!」

 

「「え?」」

 

リオの提案に、二人は思わず耳を疑った。

 

「教会が信用できないなら、俺たちが面倒を見ればいいだろ」

 

「そうだね。記憶喪失同士、仲良くやろうよ!記憶喪失の先輩として、色々相談に乗ってあげるから!」

 

(どうする、ノワール?)

 

(教会になんか行けないでしょ。行ったら私達の正体がバレるわ。ここはネプテューヌ達の言葉に甘えて一緒に行動しましょう)

 

(そうするしかないか)

 

「どうした?もしかして嫌だったか?」

 

「いや、別にそう言う訳じゃない。ただ、少し驚いただけだ。お前達さえ良ければ、暫く一緒に居てもいいか?」

 

「おう、もちろんいいぜ!」

 

「じゃあ、決まりー!改めてよろしくね、ノワール!」

 

「よろしくな、スワルト!」

 

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