超次元ゲイムネプテューヌ~黒紫の誓い~   作:ほにゃー

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第十二話 アヴニールからの仕事!魔法使いとの出会い!

「さーて、大変不本意ではあるとしますが、アヴニールの仕事をするとしますかー」

 

「そうだなー。本当に不本意だがアヴニールの仕事するとしますかー」

 

翌朝、アヴニールの社員との待ち合わせ場所に向かおうとする中で、リオとネプテューヌはそう言う。

 

「そう思っても、本人たちの前で口にしないでよね」

 

「ねぷねぷとリオ君は正直者ですから……」

 

「ごめーん、準備に時間かかっちゃった」

 

「すまない、遅れた」

 

すると、後から遅れて来たスワルトとノワールやってくる。

 

「あれ?二人とも、その眼鏡どうしたの?」

 

「ああ、これ?別に深い理由は無いわよ。ちょっと気分的にね」

 

「はっはーん、さては鏡の前で眼鏡の自分に酔いしれてたんだ」

 

「そ、そんな訳ないでしょ!?誰かそんな恥ずかしい真似するか!」

 

「まさか、スワルトも鏡の前で?」

 

「違う!俺はノワールの準備が終わるのを待ってただけだ!」

 

「はいはい。戯れるのは後にして、依頼人との待ち合わせに向かうわよ」

 

アイエフの一声で四人は騒ぐのを止め、待ち合わせ場所へと向かう。

 

待ち合わせ場所に向かうと、眼鏡を掛けた男と偉そうな態度でいる男が二人いた。

 

眼鏡の男は、リオ達に気付くと、頭を下げ、自己紹介をする。

 

「これは初めまして。お待ちしておりました」

 

「貴方が依頼人のガナッシュさん?」

 

「はい。この度は依頼を出させてもらった、アヴニール社のガナッシュと申します。弊社の依頼を引き受けて下さり、ありがとうございます。そして、こちらが弊社代表のサンジュです」

 

そう言い、隣の男を紹介する。

 

「代表自ら外受けの仕事に顔を出すなんて珍しいわね。それとも、余程期待されてるってことかしら?」

 

「はっはっは。これはこれは御冗談を」

 

「おい、雑談してる暇はない。早く話を進めろ」

 

「おや、これはすみませんでした。では、今回の貴方達に依頼する仕事になります。この辺りは近々我が社の新プラントの建設予定地になっています。しかし、工事着工前にして厄介なモンスターが棲み付いてしまい困っているのです」

 

「なるほど、そのモンスターの討伐が今回の任務って訳ね」

 

「その通りです。この後、私と社長はこの辺りの視察があるので、それが終わるまでにお願いします」

 

「討伐さえできれば手段は任せる」

 

「なーんだ、意外と簡単だね」

 

「これならすぐに終わりそうだ」

 

ただのモンスター討伐と聞き、ネプテューヌとリオは簡単な事だと笑う。

 

「てっきり手作業で部品とか作る面倒くさい作業とかだと思ってたよ」

 

「私も細かい作業は苦手なので、良かったです」

 

「あー、コンパって細かそうな作業とか苦手そうだよね」

 

「そうなんです。前にお刺身にタンポポを乗せるアルバイトをしていたのですが、中々上手くできなくて」

 

「え?あのアルバイトって実在してたの!?」

 

「てか、それってアルバイト雇う程の仕事!?」

 

「ネプ子とリオがツッコミに回るなんて珍しいわね。後一応言っとくと、あれはタンポポじゃなくて食用菊だから」

 

「説明はこれで以上です。くれぐれもミスをして例のモンスターを我々が視察してる方に逃がしたりしない様に気を付けてください」

 

ガナッシュの相手を見下した様な発言に全員が不機嫌になりつつも、クエストへと向かった。

 

全員を見送ると、ガナッシュは隣の社長に声を掛けた。

 

「社長、あの黒髪の少女と、執事服の少年ですが」

 

「お前も気付いていたか」

 

「はい。コスプレにしては、あまりにもあの方たちに似すぎているかと」

 

「確か、数日前から失踪していたな」

 

「ですから、その可能性も十分かと。……どうしますか?」

 

「どうするもなにも、本人かどうか分からんことにはどうもできん。ただ、目だけは離すな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱそう都合よくアヴニールの出典品は分からないかー」

 

森の中を歩きながら、ネプテューヌがそう言う。

 

「そう物事が順調に進む事なんて無いわよ。取り敢えず、シアンの武器のテストだけでもして帰りましょう」

 

「で、討伐するモンスターってどんなのだ?」

 

「大型のモンスターよ」

 

「他に特徴は?」

 

「無いわ。資料にはそれしか書いてない」

 

アイエフからそう聞き、ノワールは頭を抱えた。

 

「貴女を責める気はないけど、いくらなんでも情報が少な過ぎよ」

 

「そんな時は、誰かに聞いてみるです」

 

「いや、流石に都合よく誰かいるわけ」

 

「ほう、まさかこんな所で顔見知りと出会うとはな」

 

スワルトの跡に続いて、女性が現れる。

 

頭に黒い鍔の付いた三角帽を被り、手には杖を持った女性、さながら魔法使いの様な格好だ。

 

「貴女、誰?」

 

「私の名か?そうだな……ここでもMAGES.と名乗っておこう」

 

「MAGES?」

 

「MAGES.だ。最後の(ドット)が抜けてる」

 

「発音的にはいらないと思うが、MAGES.だな。分かった」

 

「私もOKだよ!」

 

「ふっ、お前達はあの時もそう言ってたな」

 

するとMAGES.は笑い、まるでリオとネプテューヌの事を知っているような口ぶりをする。

 

「ねぷ?もしかして、私達の事知ってる人?」

 

「よかったですね、ねぷねぷ、リオ君。ようやく知ってる人に出会えたです」

 

「その言い方だと、まるで二人は記憶喪失の様だな」

 

MAGES.はリオとネプテューヌが記憶喪失であることを一瞬で知り、そのこと二にネプテューヌは驚く。

 

「そのとーり!でも、よく分かったね」

 

「当然だ。私ぐらいになれば、言葉の断片から真実を導き出すことは容易い。しかし、残念だが私はお前達に力を貸すことは出来ない」

 

「どうしてだ?」

 

「話せば長くなるが、私はここではない世界から次元を超えて来たのだ。故に、そこにいるネプテューヌとリオは私の知らない全くの別人だ」

 

「つまり別次元からやってきたってこと。そうでしょ?」

 

「流石はアイエフだ。理解が早い」

 

「どうも信じられないな」

 

スワルトは警戒し、疑うようにMAGES.を見る。

 

「信じるも信じないも自由さ」

 

「まぁ、信じる信じないは別として、聞きたいことがあるんだ」

 

「この付近に大型のモンスターが棲み付いてるらしいんだけど、何か知らない?」

 

「いいだろ。だが、ただでは教えられん。情報交換だ。私も知りたいことがある」

 

「いいわよ。でも、先に言っておくと元の世界への帰り方とかそう言うのは知らないわよ」

 

アイエフが先にくぎを刺しておくが、MAGES.は笑って、首を振る。

 

「そんなことではないさ。簡単な事だ。ドュクプェの売ってる場所を知りたい。それだけだ」

 

MAGES.の口から出た、謎の単語に一同は首を傾げる。

 

「ド、ドュクプェ?」

 

「私は聞いたことが無いですけど、ねぷねぷは知ってますか?」

 

「知らないよ。リオは?」

 

「俺も知らない。スワルトとノワールはどうだ?」

 

「私も初耳ね」

 

「そのドュクプェってなんだ?」

 

「ドュクプェを知らないだと!?選ばれし者の知的飲料、デュクテュアプエッパーを!?」

 

ドュクプェを知らないと言うことにMAGES.はショックを受け、何処かへと連絡を取る。

 

「私だ。どうやら、こちらの世界のドュクプェも機関により存在を抹消されたらしい。……いや、しかしここで諦める訳にはいかない。きっと何処かにドュクプェが存在した痕跡があるはずだ。引き続き、そちらも調査を進めてくれ。それでは幸運を祈る。ルクス・トュネーヴェ・イメィグ・ノイタミ・シスゥム」

 

最後に訳の分からない言葉を言い、通信を切る。

 

「まさか、こちらの世界にもドュクプェがないとは……!」

 

「誰との電話か知らないけど、次はこっちの質問に答えてくれるかしら?」

 

「ああ、もちろんだ。大型のモンスターだったな。そいつなら、ちょうどこの前見かけたぞ。この辺りのモンスターとは明らかに見た目が違うから、すぐに分かるはずだ」

 

「ありがとう、助かったわ」

 

「お前達の事だ。どうせ、そのモンスターを倒しに行くのだろ。手伝ってあげたいが、あいにく急ぐ身でな。すまない」

 

「情報がもらえただけでも、十分よ」

 

「素性が分からない胡散臭い奴だが、情報提供には感謝する」

 

「では、私はここで失礼する」

 

MAGES.はそう言って、去っていく。

 

「どうやら標的はこの先の様だな。逃げられる前に、急ごう」

 

スワルトの言葉に頷き、リオ達は森の奥へと進んだ。

 

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