超次元ゲイムネプテューヌ~黒紫の誓い~   作:ほにゃー

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第二話 諦めない青年!強制守護者化!

「おおっ!中々に大都会だな!」

 

宿屋を出たリオは毬の風景を見て声を上げる。

 

ビルが立ち並び、人々の喧騒が聞こえる。

 

その光景に、リオは驚く。

 

「アイエフ、ここはなんて街だ?」

 

「ここはゲイムギョウ界にある四つの大陸の一つ、女神パープルハート様が治め、守護者ダークナイト様が守護する“プラネテューヌ”よ」

 

「プラネテューヌか……なんか聞き覚えのある名前だな。……ところで、これから行く所ってどんな所だ?」

 

「バーチャルフォレストって言う自然公園よ。普段は安全なんだけど、最近スライヌってモンスターが増えているから武装した方がいいわね」

 

「武装か……あ、ちょっと待っててくれ!」

 

そう言うと、リオは近くのゴミ捨て場からある物を拾い上げる。

 

「アイエフ!見てくれ!サバイバルナイフ拾った!」

 

「なんでそんな物がゴミ捨て場に捨ててあるのよ!?」

 

「凄く手に馴染むんだよ、コレ!」

 

「まぁ、アンタがそれでいいならいいけど………」

 

アイエフに呆れ気味に言われ、リオとアイエフはバーチャルフォレストへと向かった。

 

「なぁ、アイエフ。あの水色でプルプルして、しっぽと耳の生えてるアレがスライヌか?」

 

「ええ、そうよ。見た目に似会わず意外と凶悪だから注意しなさい」

 

「一応聞きたいんだけど、この世界観的にモンスターとかは普通にうようよしてるんだよな?」

 

「そう言う訳じゃないわ。昔はゲイムギョウ界で、モンスターなんかでいなかったわ。でも、数年前から突然現れたの。お陰でギルドの報酬で生計を立ててる私の様な奴には嬉しいことだけど、複雑よね」

 

アイエフが困ったように言い、リオは少し考える。

 

「じゃあ、折角だしモンスターを倒しながら進もうぜ」

 

「え?別に倒さなくても、避けて行くことも出来るわよ?」

 

「なんていうか俺の中に流れる主人公としての血が騒ぐんだよ。それに、アイエフも、俺がどのぐらい戦えるか見ておきたいだろ。それに、不思議と負ける気がしないんだよ」

 

リオは腰のホルスターからナイフを抜き、不敵に笑う。

 

「仕方ないわね。いいわ。付き合って上げる」

 

アイエフも袖からカタールを出し、構える。

 

「行くわよ!」

 

「おおう!」

 

アイエフに続く形でリオも前に出る。

 

アイエフはカタールでスライヌを一刀両断し、スライヌを次々と倒していく。

 

「リオ!そっちは大丈夫?」

 

声を掛けながら後ろを振り向く。

 

すると――――――

 

「せいっ!」

 

リオは素早い動きで移動し、スライヌを一撃で倒していた。

 

アイエフが一匹倒してる間に、リオは三匹も倒していた。

 

これにはアイエフも素直に驚いた。

 

「リオ、やるじゃない!予想以上だったわ!」

 

「そうか?自分ではよく分からんが、アイエフがそう言うならそうなんだな」

 

何故か納得し、二人はモンスターを倒しながら先へ進む。

 

「着いたわ。ここが、リオが落ちてた場所よ」

 

「これはこれは……見事に穴が開いてるな」

 

「上半身が突き刺さって、下半身だけ飛び出してる状態だったわ」

 

「それなんてねぷ神家の一族?」

 

「で、どう?何か思い出せた?」

 

「ん~……いや、なんにも」

 

リオが頭を捻りながら、何とか何かを思い出そうとするが全く思い出せなかった。

 

「まぁ、そんなすぐに思い出せるものじゃないわよ。気長にやっていきましょう」

 

「そうだな」

 

手掛かりも無く、リオとアイエフは帰ろうとするが、その時、背後から巨大なモンスターが現れる。

 

「な、何だコレ!?」

 

「ちょっと!?コレ、テラートレントじゃない!?」

 

「なんだそれ?」

 

「トレントって言う木の形したモンスターの亜種よ!私たちだけは勝てない!逃げるわよ!」

 

アイエフはそう言い、テラートレントとは反対方向に逃げようとする。

 

だが、テラートレントはアイエフを捕まえようと蔓を伸ばし、アイエフを捕まえる。

 

「しまった!?」

 

「アイエフ!?」

 

「くっ……!リオ、逃げなさい!」

 

「だが!」

 

「アンタ一人じゃどの道やられるだけよ!いいから、早く!」

 

「だからって見捨てられるか!今助ける!」

 

「リオディールさんの攻撃」

 

「はっ!せいっ!」

 

「しかし、効果は無いようです」

 

「くっそ!全然効いてる感じがしない!どうすれば………って、解説してるの誰だよ!?」

 

聞こえて来た謎の声にリオはやっとツッコミをする。

 

「すみません、脅かすつもりは無かったのですが……」

 

「てか、この声って…………イストワールか?」

 

「はい。昨日、リオディールさんの夢の中でお話をさせてもらったイストワールです」

 

「マジか。てっきり夢かと思ってたが、本当だったのかってそれより、今大変なんだよ1イストワール、あのモンスターの弱点とか分からないか?」

 

「すみません、弱点は分かりませんが、いつものリオディールさんなら守護者化すればすぐに倒せるはずです」

 

「シュゴ社化?」

 

聞覚えの無い単語にリオは頭を捻りながら、テラートレントの蔓をナイフで弾く。

 

「悪いんだけど、そのシュゴ社化ってなんだ?俺、記憶喪失だからよく分からないんだが……」

 

「……夢の中から妙に話が噛み合わないと思ってましたが、リオディールさんも記憶喪失だったとは………」

 

「いやー、実に申し訳ない。ともかく、そのシュゴ社化っての使えばアイエフを助けられるんだろ?」

 

「ですが、今のリオディールさんに守護者化が出来るのかと言われても………」

 

「そんなの知った事か!アイエフを助けたいんだ!だから、頼む!力を貸してくれ!」

 

リオの言葉に、イストワールは暫し沈黙する。

 

「……分かりました。私の力で強制的に守護者化させます。それで感覚を掴んで下さい」

 

「任せろ!」

 

「………リオディールさん、貴方に力を――――」

 

その瞬間、リオの体が眩く光り輝き出す。

 

そして、光が収まると、黒いコートを纏い、ボロボロのソフトハットを被り、腰には二丁の拳銃を吊った青年、リオが立っていた。

 

「うそ……リオなの……!?」

 

「これが……俺……!?」

 

「はい、それがリオディールさんの真の姿です」

 

リオは自身の姿が変わったことに戸惑いを隠せていなかったが、すぐにテラートレントに向き直る。

 

「さっきまでも負ける気はしないって思ってたが、今は違う。勝てる気しかしない!」

 

リオは銃を抜き、構える。

 

「待ってろ、アイエフ。今、助ける!」

 

リオは走り出すと、アイエフを捉えてる蔓を撃ち抜き、アイエフを助ける。

 

アイエフを受け止め、安全な場所に下ろすと、またテラートレントに向かい、素早い動きで横から背後から正面からと、銃撃を繰り返していく。

 

ハンドガンとは思えない威力で、徐々にテラートレントを削っていく。

 

「これで決める!」

 

そう言ってリオは、ハンドガンをクロスさせ左手を縦に、右手を横に振りながら引き金を連続で引く。

 

十字の様に弾丸がテラートレントの体に突き刺さり、最後に中心に向かって引き金を引く。

 

「クロス・ノヴァ!」

 

その一撃で、テラートレントは倒れ、消える。

 

「凄い……テラートレントをたった一人で……それも一瞬で倒すなんて………」

 

「はぁ……疲れた……」

 

リオの守護者化が解けると、リオはその場に座り込み息を吐く。

 

「そうだ。アイエフ、大丈夫だったか?」

 

「ええ、お陰様でね。それにしても凄いわね。正直驚きだわ」

 

「俺も驚いてるよ。自分にあんな力があったなんてな………」

 

「とにかく、本当にありがとう。そろそろ日も暮れるし、宿に帰りましょう」

 

アイエフの言う通り、日も暮れて来たので今日は宿屋に帰ることになった。

 

宿屋に着くと、リオは行き成りベッドに倒れ込んだ。

 

「記憶の手掛かりは見つからない。かと思えば、謎の力で変身するし、一体何なんだかな………」

 

「とにかく今日はもう寝て、詳しいことはまた明日考えましょう」

 

「そうだな、おやすみ」

 

「おやすみ」

 

そう言って二人はいつの間にか、二人部屋にしたいた部屋で眠り始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?ここは………またあの謎空間か」

 

リオが目を開けると、今朝のあの黒い空間に居た。

 

「リオディールさん」

 

「イストワールか」

 

「はい」

 

「森では助かった。ありがとな」

 

「いえ、どういたしまして」

 

イストワールにお礼を言い、頭を下げるリオ。

 

「実は、リオさんにお願いがあるんです」

 

「お願い?」

 

「はい。実は、ゲイムギョウ界の四つの大陸に鍵の欠片と言う物が四つあります。それは私の封印を解く鍵です。そこでお願いです。どうか四つの大陸に一つずつ隠されてる鍵の欠片を見つけて、私の封印を解いて欲しいのです」

 

「別にいいぞ。どうせ、記憶を取り戻すために旅するつもりだったしな」

 

「ありがとうございます。そのお礼って訳じゃありませんが、封印を解いてくれれば記憶喪失を治してあげることが出来ます」

 

「本当か!?」

 

記憶喪失を治すという言葉にリオは喜び、声を上げる。

 

「はい。どの道、リオディールさんにも記憶を取り戻してもらわないといけないので。それと、もう一つ」

 

「ん?なんだ?」

 

「プラネテューヌにある鍵の欠片なのですが、そちらは既に回収されています」

 

「え?それってヤバいんじゃないか?」

 

「いいえ。むしろ良かったです。その回収したと言うのはネプテューヌさんなのです」

 

「え?誰?ネプ何?声が急に遠くなったんだが……?」

 

「もう限界です。お願いします。ネプテューヌさんと合流して、一緒に鍵の欠片を集めてください!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………またこのパターンか」

 

リオが目を覚ますと、外は既に太陽が昇っていた。

 

「合流しろってのは聞こえたし、取り敢えず、そのネプ何とかってのを探してみるか」

 

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