超次元ゲイムネプテューヌ~黒紫の誓い~   作:ほにゃー

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第八話 ラステイションの女神と守護者!シェアの為に!

「ノワール!行け!」

 

「これでトドメよ!」

 

白い軍服に右腕を隠すように斜め掛けされた紫色の外套を纏った男がレイピアを手に、モンスターにダメージを与える。

 

その直後、銀色の長髪の女性が剣で斬りつけ倒す。

 

モンスターは四散し、その残滓を見ながら女性は笑う。

 

「ま、所詮は雑魚ね。女神である私に楯突こうだなんて百年早いわ!」

 

女性はそう言い、その姿が黒髪ツインテールの少女に変わる。

 

それに倣い男も、姿が執事服に袖を通した青年へと変わる。

 

「しかし、少し見ない内に、下界がモンスターだらけになっているとはな」

 

「取り敢えず、この辺りのモンスターは一掃したし、教会に帰りましょ」

 

少女の名はノワール。

 

またの名をラステイションの女神“ブラックハート”。

 

青年の名はスワルト。

 

またの名をラステイションの守護者“バイオレットナイト”

 

何故、女神と守護者である二人がここに居るのかと言うと、深いわけがある。

 

天界での戦いで、リオとネプテューヌを脱落させた後も、女神三人と守護者三人は戦い続けた。

 

だが、その戦いの中でノワールとスワルトは自身の力が弱まってきていることに気付いた。

 

女神と守護者の力の源は人々の信仰心、シェアである。

 

力が弱まっていると言う事は、下界でシェアが何かしらの影響で下がったことを意味する。

 

このまま戦っていては、負けることが見えていた二人は戦いを中断し、シェアが下がった原因を探る為に、下界へと降りた。

 

そして、下界に降りて二人は、大陸での信仰が殆どなくなっていることに気付いた。

 

原因を調べるとアヴニールと言う企業が、ラステイションを支配していることが分かった。

 

二人が長い事大陸に降りてこなかったこともあり、信仰は女神と守護者ではなくアヴニールに傾いていた。

 

教会からも女神派と守護者派の人間を追い出し、今はアヴニール派の人間で固まっていた。

 

その所為で、ノワールとスワルトの二人は教会に軽く軟禁状態。

 

隙を見て、教会を抜け出しては、ラステイションの治安維持に務めていた。

 

「………はぁ~……教会に帰りたくない……」

 

「俺も同じだ。だが、逃げ出した所で、何処に行けって言うんだよ」

 

スワルトの言い分はもっともだった。

 

今の状態で逃げ出しても、二人には行く当てもない。

 

ましてやシェアの下がった状態で守護女神(ハード)戦争を戦うのは無理があった。

 

故に、二人は教会に帰るしかなかった。

 

「今帰ったわ」

 

「戻ったぞ」

 

「女神様、守護者様。公務以外での外出は困りますと、何度も申しているはずですが」

 

二人を出迎えたのは、教会の職員だった。

 

もちろんアヴニール派の人間だ。

 

「(もう名前すら呼んでくれないか)自分の時間くらい何処で何をしようか勝手でしょ」

 

「ですが、万が一女神様の身に何かあったりすれば」

 

「ほう、つまりお前は守護者の俺の力が信じられないってことか?」

 

スワルトは腰のレイピアの柄を握り、職員に尋ねる。

 

「い、いえ、決してそのようなつもりは……!」

 

「なら、黙ってろ。俺がいる限り、ノワールに万が一は有り得ない。余計な心配してる暇があれば、自分の職務を全うしろ」

 

「申し訳ありません!」

 

職員は深々と頭を下げるが、その顔は嫌々とした表情になっていることをスワルトは知っている。

 

「それで?私達が居ない間、何かあった?」

 

「いえ、特に報告するようなことはありません」

 

「そう言うってことは、何かあったんだな。話せ」

 

「ですが、お二方様のお耳に入れる様な事では」

 

「いいから、話しなさい」

 

「……分かりました」

 

職員は若干嫌そうにしながらも、二人が不在の時に起きたことを話す。

 

「実は子供が三名と少年が一名、女神様と守護者様に会いたいと教会に来た際に、少々騒がれまして……それだけです」

 

「私達に会いに!?………いえ、何でもないわ。その子達はどんな子達だったの?」

 

「ただの女の子三人と少年一人です。……確か、少年と女の子の一人が変わった名前をしてまして」

 

「どんな名前だ?」

 

「少年はリオディールと言う名で、女の子はネプチューヌだったかネプテューンとかで………」

 

「!?まさか、ネプテューヌって名前じゃない?」

 

「おお、そうです!その名前です!」

 

「髪の毛が薄紫色で、左右の髪がツンツンって跳ねて十字キーの様な髪飾りを付けた……!」

 

「はい、そのネプなんとかと言う少女ですが、確かにそのような見た目をしていたはずです」

 

「おい、リオディールって奴だが、ソイツ黒いパーカーに黒のヘッドフォンをしてなかったか?」

 

「はい、確かにしておりました。………お知合いですか?」

 

職員の話を聞き、ノワールとスワルトは、教会を訪ねて来たリオディールとネプテューヌが、プラネテューヌの女神と守護者のリオディールとネプテューヌであることに気付く。

 

「態々私達を尋ねに来るなんて、一体何を考えているのかしら……」

 

「俺にもわからないが、今の俺達じゃ戦って勝てるかは……」

 

スワルトとノワールは職員に聞こえないように小声で会話をする。

 

「おい、その四人は何処に向かった?」

 

「会いに行かれるのですか?でしたら、無駄かと思いますよ」

 

「どうして?」

 

「なんでも、その二人は記憶喪失だとからしいですから」

 

「「記憶喪失!?」」

 

リオとネプテューヌの二人が記憶喪失と聞き、ノワールとスワルトは驚く。

 

天界から落した時に記憶を失ったのか、それとも演技なのか………

 

もし、仮に本当に記憶喪失だとしたら

 

「記憶の無いネプテューヌたちなら、今の私達でも勝てるんじゃ………」

 

「可能性はある。訳も分からぬまま、奇襲されれば隙も出来る。そして、記憶喪失とは言え他の国の女神と守護者を倒したとなれば、俺達のシェアも………」

 

「ラステイションでの私の権威も取り戻せる………!」

 

「二人を追うぞ!」

 

「ええ!」

 

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