オーバーロード〜子守唄の盗賊〜   作:ゼパル・ガルベスク

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視点はオリ主です。

因みに、カルマ値は+350位有ります。




第一章:ナザリック地下大墳墓
第一話:さようなら、アインズ・ウール・ゴウン


「いや〜、まさか来てくれるなんて思いもしませんでしたよ!会社が大変だった言ってましたし」

 

「いやいや、それ半年前の事ですよ?流石に落ち着きますって…にしてもこうして見るとやっぱり落ち着くな。帰って来た!って感じがしますよ」

 

ここはナザリック地下大墳墓に存在する異形種救済ギルド、アインズ・ウール・ゴウンのギルド長モモンガの目の前にする白銀の怪人の名はジャッカル・デーモン。アインズ・ウル・ゴウンのメンバーで

子守唄の盗賊(ララバイヴァンデット)』と呼ばれる最強のプレイヤーだ。

 

ジャ「にしても、色々ありましたよね。ギルドのシンボルであるスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを作る為に有給取ったり…」

 

モモンガ「たっちさんが奥さんと喧嘩してまで素材集めに参加してくれたりとか…あの時は大変でしたよね。リアルを大切にして下さいと何度思ったか」

 

ジャ「ハハハ!ええ、でも良い思い出ですよ。でも、未だに信じられませんよ…まさか、ユグドラシルが無くなっちゃうなんて」

 

 

DMMO•RPG『ユグドラシル』、12年前に販売されたこのゲームだが、サービス終了を迎えて無くなろうとしていたのだ。

 

ジャ「たっちさんもタブラさんも、それにぶくぶく茶釜さんやペロロンチーノさんだって参加したい参加したいって言ってましたが…如何やらアップデートに手間取っているようですね。たぶん間に合わないかもって」

 

モモンガ「いや、忘れてくれないだけありがたいですよ」

 

ジャ「えーと、本当はみんなで行くのが良かったんですが…2人だけで玉座に行きません?ほら、最後ぐらいカッコつけましょうよ」

 

モモンガ「オッ!良いですね!是非そうしましょう」

 

ジャ「あ、先に行っててもらっても良いですか?第二・第三階層の守護者を連れて行きたいので…ほら、俺が作った訳ですし」

 

モモンガ「良いんじゃないですか?最後ですし自由気ままにやりましょうよ」

 

ジャ「あっ、そうだな〜。パンドラズ・アクターも呼びますか?ずっと1人ですし会いたがってると「ごめんなさい勘弁して下さい」そ、そうですか…分かりました。じゃあ2人だけ呼びに行きます」

 

モモンガ「……はい、では」

 

悪い奴じゃないと思うんだけどなぁ、とパンドラの事を考えながらジャッカルはリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを使い第3階層へと飛んだ。

 

因みに彼は別にオタクと言う訳ではない。社会人だから中二病を拗らせている訳でも無いし、病んでいる訳でも無い。ギルドメンバー全員が心を込めて産み出したキャラクターを愛しているのだ。自分もオリキャラを作りたいと言う理由でペロロンチーノに土下座して二つの階層を大改造し、そこの守護者を作る事を許可して貰う程なのだ。まぁ、彼とペペロンチーノは友達なので要らぬ心配だったが………。

 

因みに、彼は他にも最下層の玉座などに自分のキャラクターを配置している。勿論、ジャッカルとしてはみんな呼びたかったが時間も無いので、しょうがないのだ。

 

 

 

〜第三階層•城塞〜

 

ジャ「よっと…おぉ、久しぶりだな。マグナギガ・タウロス、それにパルドーマ・ジャガーノート。相変わらずイカしてるぜ」

 

ジャッカルの目の前には巨大なスイギュウ型のメカニカルなロボットと、移動要塞と言っても他言ではない戦車が静かに佇んでいた。

 

マグナギガは「仮面のライダー」が好きなたっち・みーにトランペットを見る少年の様な眼差しで見られ妥協して作ったのだが、今では良い思い出である。

パルドーマはキャラクターの中で最もこだわったキャラクターだろう、戦車なので動きは制限されるし、威力も馬鹿みたいに強い為、マグナギガが押されたら交代して戦うと言うふうにプログラムをしている。その際で殆どマグナギガの出番しかないが…。

 

ジャ「他のみんなも呼びたいが、代表としてお前らと第2階層のあいつに来てもらう事にした。えーーと、確か…命令は…『付き従え』!」

 

そう言うと、マグナギガの仮面の下とパルドーマの小さい顔に付いたモノアイが赤く《グポーーン》と光り出し、ジャッカルの後を付いて来た。

 

 

 

〜第二階層•神殿〜

 

ジャ「いや、やっぱりカッコいいわ」

 

ジャッカルの目の前には高校生ぐらいの年齢の青年が玉座に座って待機していた。彼はイッセー・ウェルシュ・ドラゴノイド。ジャッカルが好きな「ハーレム物のアニメ」の主人公を真似て作ったキャラだ。原作の主人公は所謂ドスケベだが、ジャッカルは彼の熱血さや仲間思いな所を気に入り、タブラと共に作り出したのだ。

 

ジャ「どうせだし、一回ぐらい見たかったな。お前らの活躍…大体俺達だけで終わっちゃうんだよな…そうだ!最後だし設定でも見る…か……は?ハァァァァ!!?」

 

 

 

その時、ジャッカルの絶叫が鳴り響いた。

 

 

〜ナザリック地下大墳墓 十階層•玉座の間〜

 

ジャ「ちょっと聞いて下さいよモモンガさん!タブラさんたら酷いんですよ!!」

 

モモンガ「えぇ!?ど、どうしたんですか一体?」

 

ジャ「ほら!イッセーの設定を見て下さい!」

 

鬼形相のジャッカルに言われてモモンガは確認して見ると、其処には途轍もなく長く細かい文が書いてあった。

 

モモンガ「うわぁ、長いなぁ…確かタブラさんって設定魔だったなぁ…えっと、何処らへんですか?」

 

ジャ「最後の方ですよ!ほら!『因みに鬼畜ドSである』って書いてあるんですよ!!ドスケベでおっぱ…んん、魔神で熱血で仲間思いな鬼畜ドSってどんなキャラですか!?魔改造もいい所ですよ!」

 

NGワードを言わない様に誤魔化したジャッカルの言い分にも一理あるなと理解するモモンガ。前にペロロンチーノとシャルティアは妹属性にすべきだ、屍体愛好家(ネクロフィリア)にすべきだと大喧嘩をしていた程だ。結局はどちらが制限時間内に敵を倒せるか競い合い、結果はエロ力でペロロンチーノの粘り勝ちで治まったが、自分のキャラクターを汚されたと感じて仕舞えばそれも仕方ないだろう。

 

モモンガ「あの、よかったら俺が変更しましょうか?丁度ギルド武器も有りますし」

 

ジャ「え?いいんですか?ギルドの象徴たる武器の最後の役目が設定の変更なんて…」

 

モモンガ「構いませんよ、使わないよりはマシですし。それにアルベドに一回使っちゃったんですよね…」

 

ジャ「アルベドに?」

 

ジャッカルはモモンガの隣で跪いて待機しているアルベドを横目で見る。アルベドの設定の中で一番濃い部分を思い出し、あぁ、と納得した。

 

ジャ「確か『ビッチ』であるでしたね」

 

モモンガ「えぇ、そうなんですよ」

 

ジャ「思い出した、タブラさんの好みはギャップ萌えだったな…イッセーの設定の理由が分かりましたよ」

 

モモンガ「ハハハ…で、どんな風にします?」

 

ジャ「じゃ、じゃあ『性欲は表には出さなくて守護者一のお兄ちゃん気質』ってダメですかね?ほら、アウラやマーレとかも居ますし」

 

モモンガ「面白いから良いんじゃないでしょうか?それでは早速変更っと」

 

イッセーの最後の文章が消え、新たにジャッカルの提案した文章が追加される。

 

 

ジャ「よし、お前達も『待機』しろ。そう言えばモモンガさん、アルベドはどんな設定にしたんですか?」

 

モモンガ「あの、その、も、『モモンガを愛している』…と言う変更を…大丈夫ですかね?」

 

ジャ「良いんじゃないですか?タブラさんは問答無用で殴り掛かるかもしれませんけど……」

 

モモンガ「で、ですよね〜。アッ!ペペロンチーノさんは俺も頼むーとか言いそうじゃないですか?」

 

ジャ「あー有りそうだわー」

 

 

そんな話をしているうちにいつの間にか時間が迫って居た。

 

ジャ「あぁ、もうすぐですね…」

 

モモンガ「えぇ、そうですね…」

 

ジャ「俺、例えユグドラシルⅡとか2ndとか出ても今と同じギルドを立ち上げれても、NPCのみんなまで再現出来るとはとてもじゃないですけど思えませんよ……だって、彼らは我々の思い出で何ですから……多分、ヘロヘロさんやたっちさん達も何と無く分かっているんじゃないでしょうか………もう、同じアインズ・ウール・ゴウンは作れないと」

 

モモンガ「俺もです、だからヘロヘロさんも帰っちゃったんだと思います。折角みんなが帰って来られる様にしてたのにそれが奪われるなんて…悲しいです」

 

 

2人はただ、自分達を象徴する旗を見つめて語り続けた。だが、時間は残酷なまでに進み続けた。そして、終了まで10秒を切った。

 

 

ジャ「さようなら、モモンガさん」

 

モモンガ「さようなら、ジャッカルさん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「さようなら、俺達の我が家」」

 

 

そうして2人は一筋の涙を流して目を閉じた。

 

 




ジャッカルの種族は怪人で、マグナギガとパルドーマはオートマトン。イッセーはハーフデビルとハーフドラゴンと言う感じにしております。

他のキャラクターも出すつもりですので、リクエスト作って欲しいと言う方は是非連絡を感想欄に……それでは!
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