少年士官と緋弾のアリア   作:関東の酒飲

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遅れて申し訳ありません。
 理由としましては……期末レポートの作成、試験前に出された膨大な課題の数々……それに文字数の多さと校正。

 基本1話当たり8000~10000字を目安にし、1日最低1000文字以上としているのですが……最近13000文字程度にまで膨れ上がる始末。おかしい、どうしてここまで膨れ上がる?


 前もって書いておきますが、この小説は人種差別を助長する物ではありません。


Die Hard3 in Tokyo 不死身は死なない……

「「「うわぁああああああ!!!!」」」

 

  ガシャン!!ベキベキベキ!!  

 

空を飛んで数秒後、ボロ車(ビュート)は地面にぶつかり、数十メートル転がってやっと止まった。タイヤ四つがちゃんと地面に接地して止まったため、エンジンが死んでいなければこのまま走り出せるはずだ。

 

「グォオオ……」

 

俺は運転席側のシートベルトは千切れて使用不能だったため、車の衝撃がもろに体へ直撃したのだ。そのせいで体は新たな打撲を作り、閉じていた傷が開いてしまったのだが……頭はヘルメットのおかげで何とか守れたようだ。

 

 ……へ、ヘルメットしてなかったら死んでたな。

 

 

 

「(英語)嬢ちゃん、生きてるかぁ?」

「二人のせいで死ななくなりました……」

 

西住さんはこんな皮肉を言えるので、きっとピンピンしているのだろう。

 ジョニー・マクレー(おっさん)は元々心配していない。どんなことが起こってもジョニー・マクレー(おっさん)なら生き残るだろう。

 

「(英語)なんだよ、おっさん。俺の心配はないのか?」

「(英語)坊主がこれぐらいで死ぬはずねぇだろ?」

「(英語)嫌な信頼だなぁ」

 

俺はヨロヨロとボロ車(ビュート)を出て、後ろの『勝鬨橋』を見た。『勝鬨橋』は可動部が直角に持ち上がっており、墨田川には沢山の車が浮かんでいた。

 

 ……『勝鬨橋』が開いているなんて、初めて見たな。

 

何十年も動かなかった巨大な機械が、たった今動いたのだ。感動しないはずがない。

 

 ……だけど、感動している暇はないよな。

 

俺達は急いで『東京港』へ向かわなければならない。俺はため息をついた後、上空で旋回する‘‘スツーカ’’と『勝鬨橋運転室』に敬礼した。

 ‘‘スツーカ’’は俺の敬礼を確認したのか、翼を振っていた。俺はそれを確認すると、ボロ車(ビュート)に乗り込んでエンジンを掛けた。

 

  キュルキュル……ボン!!ドッドッドッ……

 

このボロ車(ビュート)、見た目の割には頑丈なようで、エンジンは生きていたようだ。

 俺はギアを操作した後、(いた)わる様にゆっくりとアクセルを踏んだ。

 

「追手はもういないはずだ!!『東京港』まで突っ走るぞ!!」

 

ボロ車(ビュート)は快調にスピードを上げていった。

 

 

 

 

 

 

 『勝鬨橋』から飛ばし、東京臨海新交通臨海線『ゆりかもめ』青海駅近くに来た時だった。

 

「(英語)坊主!!あそこだ!!」

 

俺はボロ車(ビュート)を止め、ジョニー・マクレー(おっさん)の指さす方向を見た。そこには、‘‘お台場ライナー埠頭’’に俺達が追っていたトラックが多数置いてあった。しかし、そこにいたコンテナ船はすでに(もやい)を外し、出航を始めていた。今から‘‘お台場ライナー埠頭’’に向かっても手遅れだろう。

 

「(英語)今からあそこに行っても間に合わねぇぞ!!クソッタレ!!」

 

俺は大声で言う事で苛立(いらだ)ちを押さえた。

 

 ……あの動き出した船に乗り込む方法はあるか?

 

俺は周りを見渡し、使えそうなものを探す。

 

 ……近くには橋がないから飛び降りによる侵入は無理。上空に飛んでいるヘリを使うには新木場まで行かないと使えないから不可。となると……

 

「あ、あれはどうですか!?」

 

西住さんが指さした先には……目の前、青海駅付近の桟橋に停泊していた屋形船があった。

 

「あれは観光用だ。追いつけるか分からないぞ!?」

 

屋形船は観光用で速度はそこまで出ない。それに対し貨物船やコンテナ船はおおよそ24ノット程度(時速44キロ程度)……果たして追いつけるのか?

 

「(英語)出航直後でしかも湾内だ!!スピードは出ない!!坊主は海軍の端くれなら分かってるだろ!?」

「(英語)うるせぇ!!海軍兵学校の実地訓練以来、船には縁がないんだよ!!」

 

 ……あれ?俺って一応、海軍所属なんだよな?なんで陸戦ばかり……

 

これ以上考えると大事な物が失われそうな気がしため、俺は思考を切り替えた。

 

「と、とにかくあの桟橋に向かうぞ!!」

 

桟橋までは目と鼻の先だ。

俺はボロ車(ビュート)を歩道に乗り上げさせ、柵を蹴破って桟橋へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 東京のとある小学校にて……

 

「少佐殿!!」

 

藤原石町少佐は『爆弾探し』をしながら、後輩:村田大尉からの情報を上層部に報告し、彼への支援まで取り付けるというハードな仕事量をこなしていた。

 さて、十数校目の『爆弾探し』を初めて3分後、兵の一人が藤原少佐を呼んだ。

 

「どうした?」

「少佐殿、スイマセンが確認をお願いします!!」

「分かった。案内を頼む。」

 

藤原少佐は兵の後ろをついて走って行った。

 

 

 

「これを見てください!!今朝届けられたそうです。10時半だったか?」

 

兵は用務員に聞くと、用務員は首を縦に振った。そこに合ったのは、大きな業務用冷蔵庫だった。

 兵は業務用冷蔵庫の後ろに回り、電源用コードを見せた。

 

「このようにコンセントに繋がっていません。」

 

コードは切られており、銅線が丸見えだった。

 

「それで?」

「正面を見てください。」

 

藤原石町少佐は冷蔵庫の正面に立った。冷蔵庫はコンセントが繋がっていないのにも関わらず電源ランプがついており、温度表示もされていた。

 

「…………急いで爆弾処理班に連絡しろ。今すぐだ。」

 

藤原石町少佐は淡々と指示を始めた。

 

 イブキや藤原石町少佐はまだ知らない。この小学校にはイブキが保護した車椅子の少女:八神はやてが通学していることを……

 

 

 

 

 

 

 ボロ車(ビュート)が桟橋の手前に着くと、俺達三人は急いで降りて屋形船へ走った。

 桟橋には船頭だろうか、数人がタバコをふかしながら談笑していた。

 

「……?おい、あんた達、まだ時間は早いz……」

「「「武偵だ!!(警察だ!!)屋形船を出せ!!」」」

 

俺達三人は持っている銃をその船頭たちに向けながら要求を言った。

 

「「「「……おい!!ちょっと!!」」」」

「「「早くしろ!!(してください!!)」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ‘‘サイモン’’は『東京港』へ着くと、自ら船への詰め込みの指揮に当たった。

 10分後には詰め込みは終わり、中国企業が港湾運営権を持つスリランカ・ハンバントタ港への長い航海が始まった。

 

「マシアス、私達は囮として調布へ向かう。後は頼んだぞ。」

「あぁ、任せておけ。」

 

‘‘サイモン’’はタルゴ夫妻の夫:マシアス・タルゴの肩を叩きながら言うと、なんとも心強い返事が返ってきた。

 

「……全く、この子達も可哀想なものだ。あんな‘‘やくざ者’’達たちの投資家に目を付けられるなんて。確か……‘‘Pastel*Palettes’’だったか?」

 

 艦橋にはライブハウスから誘拐した10人のうち‘‘Pastel*Palettes’’の5人、そして高鏡組組長:高鏡菊代の計6人の少女が縄で縛られていた。彼女達は猿轡(さるぐつわ)をかまされ、睡眠薬で眠らされている。

 ‘‘サイモン’’は同情するように彼女たちを見た。

 

「……輸送機の方にもお嬢さん達がいるだろ?……俺達は‘‘Chon〇y’’の手先になった覚えはないがな!!」

 

  バン!!

 

マシアス・タルゴは思い切り艦橋の壁を蹴った。鋼鉄の壁にヘコミの痕がついた。

 

「マシアス、彼女達は我々が躍進するための必要な犠牲だ。今までにも沢山の犠牲者が出ただろ?」

「ッ……!!」

 

‘‘サイモン’’の冷酷な言葉に、マシアス・タルゴは反論することができなかった。

 

「とにかく、‘‘後は’’頼んだぞ」

 

‘‘サイモン’’はそう言い放った後、艦橋を出ていった。

 

 

 

「部下を退去させろ。左舷のランチ(大型船に搭載される小型船)で待て」

 

‘‘サイモン’’の後ろをタルゴ夫妻の妻:カティア・タルゴ(タルゴ夫妻・妻)はさりげなくついて行った。

 

 

 

 ‘‘サイモン’’は左舷へ向かいながらニヤリと笑った。

 囮は自分達ではなく、この船なのだ。今回『東京国立〇物館』から奪った美術品は百点以上だが、一つ一つが小さくて軽いため、総重量は3トンにも満たなく、容積もそれほど多くはない。そこで、調布飛行場に停めてある輸送機による輸送も可能なのだ。

 

 ‘‘サイモン’’は左舷の小型船に乗り込み、部下達はその船を海面まで降ろしていた時、背中に誰かが抱き着いてきた。‘‘サイモン’’は首をひねると、そこにはカティア・タルゴ(タルゴ夫妻・妻)がいた。‘‘サイモン’’は体を後ろへ回し、彼女の口へキスをする。

 ‘‘サイモン’’とカティア・タルゴ(タルゴ夫妻・妻)は……男女の関係を持っていたのだ。

 

 

 船が海上に浮かぶと二人はキスを止めた。それと同時に部下達が小型船へ乗り込んでくる。

 

 ……あとは調布飛行場へ行き、輸送機に乗るだけだ。ムラタやマクレーなどの不安要素はあったが、私にかかればどうという事はない。

 

 タルゴと残る部下を除いた全員が小型船に乗った事を確認すると、ダンプが止まってある‘‘お台場ライナー埠頭’’へ向けて小型船は動き始めた。

 

 ……こんなところに観光用の船がある。‘‘屋形船’’だったか?こんなところも観光するのか?日本は不思議な国だな。

 

マシアス・タルゴ(タルゴ夫妻・夫)が残るコンテナ船へ、ゆっくりと‘‘屋形船’’が近づいていくのを‘‘サイモン’’は確認した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 若い船頭が屋形船を操船し、俺達はコンテナ船を追っていた。

 

「なるほど、犯人が船で逃走ですか~。大変ですね~」

 

その若い船頭は(きも)が据わっているのか、ニコニコ笑顔に‘‘のほほん’’とした口調で舵を取っていた。

 

「……今から爆弾魔のテロリストの船に近づくんですよ?怖くないんですか?」

 

西住さんは屋形船に置いてあったオレンジジュースを拝借し、それを飲みながら一息ついていた。

 

「実感がないんですよねぇ~。先週なんか年末年始の番組のロケだそうで、この船にカヌーが荷物を運びに来たり、去年なんか綱渡りでしたっけ?それなんで、今回のも『またテレビ局の番組かな~』なんて半分思っちゃってますね~。」

 

『確かウルトラマンがどうとか……』と、若い船頭は気の抜けるような口調で答えた。

 

 ……まさか‘‘平和ボケ’’にも利点があったなんてなぁ。……ていうか、『屋形船を追うカヌー』ってどんな番組だよ!!

 

「(英語)坊主、そろそろだぞ。」

「(英語)分かってるよ。」

 

ジョニー・マクレー(おっさん)の言葉を聞き、俺は船頭に突っ込むタイミングを失った。

 俺はため息を吐いた後、敵のコンテナ船を見あげた。水面から甲板までの距離は10m以上ありそうだ。

 俺はベルトのバックルに仕込まれてあるワイヤーを取り出し、折り畳み式の鉤爪(かぎつめ)を展開した。そして頭上で回転させて勢いをつけ、コンテナ船に向かって投げた。

 

  カン!!

 

鉤爪(かぎつめ)は一発でコンテナ船の手すりに引っかかった。

 

「へぇ~、上手いもんですね~」

 

若い船頭の声で気が抜けそうになる。しかし、俺は何とか耐えてこの‘‘船の舷側(鉄の絶壁)’’をワイヤー1本で登り始めた。

 

 

 

 俺は甲板まで登ると周囲を確認し、敵の有無を調べた。敵は周りにはいないようだ。

 そこ俺は‘‘四次元倉庫’’から縄梯子(なわばしご)を出して手すりに(くく)り付け、屋形船へ向かって投げ渡した。ジョニー・マクレー(おっさん)と西住さんは3分も経たずにその縄梯子(なわばしご)を登った。

 

「あ、あの……これの弾ってまだありますか?」

 

西住さんは背中に背負ったMG42(重量12キロ弱)を指さして言った。

 

 ……よくそんな物を背負いながら縄梯子を登れたな。戦車道ってヤベェ……

 

俺はそう思いながら‘‘四次元倉庫’’をあさって探してみるが……MG42用の弾薬が見つからない。

 

 ……と言うか船内での室内戦に汎用機関銃はいらないだろ。

 

室内戦で有用な短機関銃(サブマシンガン)を‘‘四次元倉庫’’から探すが、どうも見つからない。

 

「弾がもうない。その銃は捨ててコレを使ってくれ。」

 

俺は予備の44式騎兵銃と弾薬盒(だんやくごう)(弾薬を詰めた携帯用の箱)を西住さんに渡した。西住さんは44式騎兵銃を渡された後、顔をしかめた。

 

「あ、あの……どうやって撃つんですか?」

「ん?……戦車道じゃ教えないのか?」

「戦車道は『戦車の使い方』を教わっても、『ライフルの使い方』は教わりません!!」

 

西住さんは俺を睨みながら反論した。戦車道では車載機関銃(MG42)の使い方は知っていても、小銃の使い方は知らないらしい。

 

「(英語)嬢ちゃん、見てろ。」

 

ジョニー・マクレー(おっさん)は西住さんに渡した44式騎兵銃と弾を取り上げた。

 

「(英語)ボルトを引いて弾を込める。そしてボルトを戻して引金を引くだけだ。」

 

  ガチャッ!!ガチャコン!!

 

ジョニー・マクレー(おっさん)は見せつけるように弾を込めてボルトを戻した後、西住さんに銃を返した。

 

「これだけですか?」

「(英語)あぁ、そうだ。自分を撃つなよ。……おい、坊主。こんな骨董品しかないのか?ジジイでもこんな銃は使わねぇぞ?」

 

ジョニー・マクレー(おっさん)は俺が貸したワルサーP38に弾を込めながらため息交じりに行った。

 

「(英語)うるせぇ。44式騎兵銃(あの銃)は予備だし、ワルサーP38(その銃)は在庫処分品だ。」

 

俺はそう言った後、38式歩兵銃を取り出して銃剣を装着した。ジョニー・マクレー(おっさん)は俺の取り出した銃を見て(あき)れた様な表情をする。

 

 ……おっさんは分かってないなぁ。弾幕は張れないないが……着剣すれば槍のように扱えるこの長さ、反動の軽さに命中率の良さを兼ね備えた銃はこいつぐらいなのに。

 

 俺は‘‘四次元倉庫’’から日本刀を出して腰に挿した後、自分の汗と血が染み込んだ38式を一撫でし、痛む体を動かして船内へ潜った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「タルゴ様、ちょっと見てもらいたいものがあるんです!!」

 

 部下の一人が艦橋に飛びこんできた。彼はの任務は船倉の戦利品(コンテナ)警備だったはずだ。

 

「今は忙しい、後にしろ。」

 

この東京湾を出るまでは一切気が抜けない。そのため部下の進言を却下し、艦橋の計器類と地図を確認する。

 

「とても大事なことです!!」

「後にしr……」

「今すぐに!!」

 

部下はマシアス・タルゴの腕を取って大声を発した。そして艦橋に居る人員の位置を確認した後、マシアス・タルゴにしか聞こえないように耳打ちをした。

 

「宝物がプラゴミに化けたんです……」

「……!?」

 

部下が持っていたのは……‘‘朽ち果てたペットボトルのゴミ’’だった。

 

 

 マシアス・タルゴはその部下と一緒に船倉へ向かい、『東京国立〇物館』の宝物が入っているコンテナを開けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺達三人は船内に潜り込んだ。船内はコンテナばかりで巨大な迷路のようであった。

 俺は耳を澄まし、敵の気配を探しながら着剣した38式を持って先頭を歩く。

 

  ブー……ブー……

 

船の中ほどに来た時、とても小さなブザー音が聞こえてきた。

 

「…………」

 

俺はハンドサインを出し、後ろの二人を止めた。敵の足音や気配を感じないため……ただ何かの機械が鳴っているのだろう。罠かもしれないが……もっと嫌な予感がする。

 

「(英語)音の方へ行くぞ」

「(英語)……分かった。」

 

ジョニー・マクレー(おっさん)が先頭に立った。

 

「(英語)ここからは俺の仕事だ。」

 

そう言って音の方へ歩き出した。

 

 

 

 

 音の原因はすぐに見つかった。そこには……5トンは軽く超えそうな‘‘あの液体爆薬’’が使われた爆弾が置かれてあった。その爆弾はコンテナに囲まれおり、見えなくしていたようだ。

 

「え?……これって!?」

「(英語)……おっさん、何とか解除できないのか?」

 

爆弾のタイマーは残り15分を切った。

 

「(英語)こんな精密機械を止められると思うか?触れたとたんに爆発だってあり得るんだぞ!?」

 

ジョニー・マクレー(おっさん)は冷汗をかきながら言った。

 

「(英語)高速の時、爆弾いじって爆発させたじゃねぇか」

「(英語)‘‘止めるのは’’難しいが、‘‘爆発させる’’のは簡単なんだ!!……それにこれだけでかいと細工もしやすい。」

 

俺はジョニー・マクレー(おっさん)ため息をつきながら、その高さ3mほどある爆弾を見上げた。

 

 

 過酸化アセトン5トンはTNT換算で3.5~4トン。という事は……計算上、戦艦大和の九一式徹甲弾103~108発分の炸薬、155mm榴弾砲(FH70)のM107榴弾530~606発分の炸薬となる。そんな量が一斉に爆発でもしたら……コンテナ船どころか戦艦や原子力空母ですら簡単に轟沈するだろう。

 

 

 ……こんな爆弾があるという事は、この船には『博物館の収蔵品』はないだろう。きっとこれは囮だ。だけど、収蔵品はどこに消えたんだ?

 

 関東の陸海空輸送ルートのうち、これで海の線はなくなった。となると残りは陸と空。日本は島国だから陸のルートだと海外へは渡れない。空だと空港は限られているし、今は超厳戒態勢のはず。いったいどうやって?

 いや、それもそうだが……この船が東京湾を塞ぐ形で沈んでみろ。その経済損失は果てしないことになるぞ!?

 

 ……急いでこの爆弾の解除方法を聞きださないと。

 

 俺は念のため、『旧芝離宮恩賜公園で拾ったスマホ』のアラームを起動させ、爆発1分前にアラームが鳴る様にセットした。

 

 

 

 

 

 俺達は爆弾から離れた。そして敵がいるであろう艦橋へ向かうため、再びコンテナの迷路を警戒しながら移動していた時だった。

 

  カツン……

 

左側から俺達ではない足跡が聞こえた。

 

  カチャカチャカチャ!!

 

俺とジョニー・マクレー(おっさん)、そして西住さんは左へ抜ける通路(?)へ銃を向けると……白人の男がいた。

 

「(ハンガリー語)Ne lőj!!」

 

  タァンタァンタァン!!ザク!!

 

白人の男が何か言っていたが、ジョニー・マクレー(おっさん)は問答無用で拳銃を撃ちこみ、俺は銃剣を刺した。西住さんは発砲しなかったが、俺達がやった事に‘‘眉一つ’’動かさなかった。

 

「(英語)なんて言った?」

 

ジョニー・マクレー(おっさん)がその男が動かなくなったことを確認した後、ポツリと言った。

 

「(英語)『動くな!!』とでも言おうとしたんj……!?」

 

俺は適当に答えた瞬間、上から敵の気配を感じた。俺は慌てて防御態勢を取った瞬間、強烈な力を受けた。その力は防御態勢を力づくでカチ割り、顔面にぶつかったと同時に俺は宙に浮き、コンテナに激突した。

 

「ゴフッ!!」

「(英語)『撃つな』と言ったんだ……!!」

 

……クソッ!!なんて馬鹿力だ!!力だけなら鬼塚少佐以上、ベオウルフ並みはあるぞ!?

 

鼻から生暖かい液体が垂れてい行くのが分かる。

 俺は38式を杖代わりにヨロヨロと立ち上がると、そこには2m以上の大男がジョニー・マクレー(おっさん)の足を掴み、コンテナへ投げ飛ばしていた。

 

「(英語)この世で一番嫌いなのを知っているか?警察と武偵だ!!」

 

  ドスッ!!

 

 大男が倒れたジョニー・マクレー(おっさん)の腹を蹴飛ばす。

 

「ヤロォオオオ!!」

 

俺は力を振り絞って38式を握り、大男の背中に銃剣を刺し、そのまま引金を引いた。しかし、その大男は多少痛がった程度で倒れもしなかった。

 

 ……この野郎!!不死身か何かか!!

 

俺は銃剣を抜くと大男は俺の方へゆっくりと振り向く。そこで、銃床で大男の顎を殴りその場で一回転、そして股間に銃剣を刺した。

 

「ゴフッ!!」

 

俺はボルトを引いて弾を装填し、銃剣を抜いて大男の胸を撃った。

 

  タァン!!タァン!!

 

俺が大男に向けて再び発砲したと同時に、俺の横っ腹を弾丸が貫いた。

 

 ……は!?どういうことだ?

 

大男がゆっくりと倒れると、西住さんが涙目で銃を握っているのが見えた。その銃の銃口からは硝煙が上がっている。

 きっと西住さんが俺を助けようと発砲し、その弾がコンテナによる跳弾で俺に当たったのだろう。

 

 ……うわぁ、運がねぇ。

 

 俺が今着ている『武偵高校の制服』は防弾防刃使用になっているが、流石に西住さんが持っている44式騎兵銃の様なライフル銃の弾は防ぐことはできない。

 

「全く……。助けてくれるのは良いけど、外すんじゃねぇよ。」

 

西住さんに『この大男を殺した』という誤解と罪悪感を持たせないようにするため、痛む傷を無視しながら、俺は『おちゃらけて』いった。

 

「え!?今のは……」

「弾がそっち側に抜けているだろう。俺の弾だ。」

 

俺がそう言うと、西住さんは強張(こわば)らせていた顔を、ふにゃっとした顔に戻した。

 

「(英語)おっさん、さっさと起きろ。艦橋へ急いで向かうぞ」

 

西住さんが表情を元に戻したのを確認すると、俺はジョニー・マクレー(おっさん)の手を取り、無理やり立たせた。

 

「(英語)俺への心配はなしかぁ?」

「(英語)そこまで血だらけになっても、おっさんなら心配ないだろ?」

 

ジョニー・マクレー(おっさん)の顔とシャツは鮮血と(ほこり)で赤黒く染まっていた。

 

「(英語)ハッ!!日本じゃ『水も滴る良い男』って言うんだろ?坊主は『血も滴る良い男』だな。」

「(英語)おっさんみたいな‘‘いい男’’になっただろ?」

 

 ……まだ俺は軽口が叩ける。だから……まだ大丈夫だ。

 

俺は血が足りず、ボーッとする頭を気力だけで働かせる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 マシアス・タルゴが艦橋から去って10数分後、白鷺千聖は目を覚ました。

 

 ……ここはどこ?

 

白鷺千聖はボヤッとした思考のまま周りを見渡した。自分のいる大きな部屋は鉄の壁に囲まれており、沢山の計器類がある。おそらく、船の艦橋であろうか?

 その部屋に屈強な男20人弱がおり、一部は計器類とにらめっこをしている。

 

 ……私は『ライブハウス:CiRCLE』で『Roselia』と一緒にリハーサルをして、その後……

 

 白鷺千聖はそこで自分が誘拐されたこと、そして自分が縛られていることに気が付いた。自分の置かれた環境に気が付き、恐怖心が胸の奥からあふれ出した。

 

「「ッ~~~~!!!」」

 

白鷺千聖と‘‘着物を着た少女’’は同時に叫んだが、猿轡のせいでまともな声が出せなかった。しかし、まだ寝ている‘‘Pastel*Palettes’’のメンバーはこの叫び声(?)で起きたようだ。

 

「(英語)ん?起きちまったか」

「(英語)麻酔は大目にしたんだが……本国の安物だからな」

 

黄色人種と白人の話が聞こえるが……何をしゃべっているのか理解できない。

 

「(中国語)()ってもいいか?傷が有無は問われたいないはずだ。ムラムラする。」

「(英語)こいつはなんて言ったんだ?」

「(英語)『()らせろ』だと。」

「(英語)……責任はそっちで取れ。俺達はあんたらに雇われただけだ。これだから‘‘Cho〇ky’’は……

 

白人の一人が汚らわしい物を見るような目で黄色人種の男を見た後、そっぽを向いた。

 

「(中国語)()ってもいいってよ。」

「(中国語)分かってる。俺、この金髪の子が好みなんだよな。」

「(中国語)あ!!クソッ!!次俺だからな!!」

「(中国語)中国の先生方、組長の方は俺が()ってもいいですか?今までの鬱憤がありましてね」

「(中国語)いいぞ~」

 

男たちがギロリと白鷺千聖やその他のメンバーたちを見た。白鷺千聖は何をしゃべっていたのか理解できなかったが、『自分が何かをされる』という事は薄々感づいていた。

 

 ……え?も、もしかして……

 

子役として名声を築き、今はその美貌で女優としての道を歩む白鷺千聖は感づいた。今まで自分には縁がなかったが、噂では耳にする『あれ』……。いや、それ以上にひどい物、『強姦』だと……。

 

「ッ~~~!!!」

「(中国語)いいねぇ~。俺はそうやって泣き叫ぶ方が好みだ。」

 

 黄色人種の男は舌なめずりをしながら、白鷺千聖の着ている服をナイフで切り刻み、肌を露出させる。

 

「(英語)いいなぁ~俺も混ざr……」

「(英語)フーベルト!!何を言ってやがる!!」

「(英語)タルゴ隊長は今いませんし、今ならこいつらがやったことにできる。いいでしょう?なぁ、お前ら……」

「(英語)……クソッ!!勝手にしろ!!」

 

後方で白人同士がの言い合いをしているが、白鷺千聖の耳には届かない。

 男はある程度服を切り刻んで白鷺千聖の肌を大幅に露出させた後、汚物をさらけ出した。

 

 ……い、いや!!助けて!!助けてイブk……

 

  バン!!ダァン!!タァンタァン!!

 

この部屋の扉が蹴破られると同時に、発砲音が響き渡った。全員がその音の方向を見ると……そこには血まみれの中年男性と青年、そして少女がいた。

 

 ……い、イブキ!?

 

白鷺千聖には、血まみれの青年が『白馬の騎士』に見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は血が足りないせいで時々意識がなくなりかけるが、気合と根性で何とか艦橋まで走り抜けた。

 俺とジョニー・マクレー(おっさん)は扉を蹴破り、目の前にいた男を問答無用で射殺し、38式のボルトを操作しながら艦橋へ入ると……‘‘Pastel*Palettes’’の5人と高鏡組組長:高鏡菊代が強姦される寸前だった。

 

「ハハハ……」

 

俺は何故か口角が上がり、笑い始めた。

 

 ……こういう様な事は、軍の時は沢山あっても、武偵高校に出向してからは無かったっけ。それに、軍の時は辻さん・神城さん・鬼塚少佐が俺以上に怒り心頭だったから、逆に冷静を保てたが……今回は無理そうだなぁ

 

俺は『白鷺千聖を犯そうとしていた男』の頭をぶち抜いた後、その38式を『高鏡菊代を犯そうとしていた男』に投げ刺した。

 そして左手でホルスターから14年式拳銃を抜き、右手で腰の日本刀を抜刀した。

 

「あぁ……皆殺しだ!!一人もここから逃がすな!!」

 

俺は‘‘Pastel*Palettes’’のメンバーに群がる奴らに接近して切り捨てた後、残っていた奴らに銃撃を食らわせる。

 ジョニー・マクレー(おっさん)は銃弾を敵にくらわした後、弾切れになった‘‘俺の’’ワルサーP38 を投げ捨て、一人に格闘戦を仕掛ける。

 西住さんは敵から奪ったナイフを使い、‘‘Pastel*Palettes’’や高鏡菊代を縛る縄を切り、彼女たちを解放させた。

 

 

 

 

 

「(英語)ま、待ってくれ!!私はやってない……!!」

 

ジョニー・マクレー(おっさん)が格闘戦によって一人を倒した。そして最後に残った白人の男は両手を上げ、降伏の意思を示した。俺は投げた38式を回収し、ボルトを操作しながらその男に突きつける。

 

「(英語)おい、‘‘サイモン’’のくそ野郎は何処へ行った?ついでに『博物館の収蔵物』は何処だ?そして船の爆弾の解除コードを教えろ!」

「(英語)‘‘サイモン’’様は別の場所へ向かった。私はその場所は分からない!!それに宝物はこの船にあるはずだ!!‘‘サイモン’’様が荷詰めの指揮に当たったはずだ!!爆弾!?何のことだ!?」

 

銃剣の切先(きっさき)が両手を上げる男の首に触れた。

 

「(英語)……本当か?」

「(英語)ほ、本当だ!!」

 

この男は嘘をついていない様だった。だが……爆弾も知っていないという事は、コイツは組織の末端にいたやつなのだろう。

 

 ……‘‘サイモン’’自らやったってことは、いくらでも偽装はできる。という事は、こいつは重要な情報を全く持ち合わせいない、ただ強姦を黙認した男なんだな。

 

「(英語)あぁ…‥残念だ。全く残念だ。」

 

  バキッ!!

 

 俺は38式の引金を引きそうになるが、それを我慢した。その代わり、銃床で男の顔を殴りつけた。

 

 ……強姦を‘‘見て見ぬ振り’’した野郎も、殺してやりたい。だが、この事件の犯人全員を殺すとなると、その後の対応が……藤原さん達の後始末が面倒になる。

 

「(英語)坊主……気が晴れたか?」

「(英語)……あぁ」

「(英語)おいおい、キャラがブレてるぞ」

 

俺が殴った後、ジョニー・マクレー(おっさん)が場を(なご)ませるように冗談を言いながら男を縄で縛った。

 

 

 

 

 ……とりあえず、艦橋の制圧完了。爆弾は‘‘解除コード’’が分からないため放置。あと、なんでここに‘‘Pastel*Palettes’’の5人と高鏡菊代が?

 

俺は彼女達の方へ向いた。‘‘Pastel*Palettes’’の白鷺千聖を除いた4人は大丈夫だったようだ。しかし、白鷺千聖は服を引きちぎられ、ほぼ裸同然の姿のまま呆然としていた。

 

 ……いつまでもこんな状態はマズいな。

 

俺は‘‘四次元倉庫’’から何か羽織れる物を探すが……ちょうどいい物が見つからない。

 

 ……血だらけで悪いが、これでも着てくれ。

 

俺は‘‘武偵高校の制服’’の上着を脱ぎながら、白鷺千聖の前に立った。白鷺千聖はビクッ震えた後、己を守る様に自分の体を抱きしめる。

 

「助けが遅れて悪かった。護衛なのにな。」

 

俺はしゃがんで彼女に上着をかけた後、頭を一撫でした。白鷺千聖は(うつむ)いているため、表情が分からないが……この嗚咽は彼女の物だろう。

 白鷺千聖を安心させるため、彼女を抱きしめたほうがいいのだろうが……そんな時間はなさそうだ。

 俺はスッと立ち上がると、『旧芝離宮恩賜公園で拾ったスマホ』のアラーム画面を見た。

 

 ……残り5分弱。という事は6分弱で爆弾が爆発する。爆発するにせよ、東京湾を塞ぐようにこの船を沈めたら経済損失が半端ない。どうすればいい?

 

 

 

 

 

 

 俺が頭を抱えていたその時、肩を叩かれた。俺は振り向くと、そこには着物の‘‘乱れ’’を直す高鏡菊代がいた。

 

「まさかアンタが来るは思いませんでした。村田大尉殿?」

 

‘‘乱れ’’を直し、帯を締め直した高鏡菊代は床に転がっている肉塊から銃を剥ぎ取り、弾を装填する。

 

「キンジじゃなくて悪かったな。……なれない敬語は止めろ」

「そう?」

 

高鏡菊代は敵の戦闘用ナイフの刃の鋭さを確認し、帯に差し込んだ。

 

「……犯されかけたのにタフだな。」

「伊達にヤクザの組長はやってないわ」

 

高鏡菊代は剥ぎ取った短機関銃(サブマシンガン)のボルトと安全装置を自然に操作する。

 

「ヤクザも短機関銃(サブマシンガン)を扱うのか?禁酒法時代のマフィアか何かか?」

「……武偵中学に通っていたから。」

 

高鏡菊代がそう言った時、目の前には『武偵高校の浮島』と『空き地島』が見えてきた。

 

「そうだ!!武偵高校だ!!空き地島だ!!」

 

俺は『空き地島にこのコンテナ船を突っ込ませる』ということを思いついた。空き地島の周囲には埠頭(ふとう)はなく、民間人はほとんどいないため、船が爆発しても被害は余りでないはずだ。

 ただ一つ問題があるとすれば、こんなバカでかい船を操船できる人間がいるかどうか……

 

「(英語)おっさん!!この船、操船できるか!?」

「(英語)何言ってやがる坊主!!出来るわけないだろ!?」

「(英語)クソッ!!俺がやるしかねぇか……!!」

 

俺は艦橋を走り、操舵輪(ステアリングホイール)の前に立った。

 海軍兵学校の時、実地訓練で操船方法を教わったことがあるが……その時使ったのは舵が効きやすい‘‘小型練習船’’。しかし、今から扱うのは‘‘超大型コンテナ船’’。勝手が全く違うが、果たしてうまく扱えるかどうか……。

 

「面舵いっぱーい!!」

 

俺は操舵輪(ステアリングホイール)を思いっきり回した。

 

「あ、アンタ何やってんの!?岸にぶつかるでしょ!!」

 

高鏡菊代が俺を突き飛ばし、操舵輪(ステアリングホイール)を元に戻そうとする。俺は慌てて高鏡菊代を投げ飛ばし、操舵輪(ステアリングホイール)や機関出力を確認した。

 

「おいバカ止めろ!!この船は爆弾が乗っかっtt……!!」

「(英語)タルゴ様、万歳!!」

 

投降してジョニー・マクレー(おっさん)が捕縛した男が、なぜか縄を解いて拳銃とナイフ持って立っていた。きっと持っているナイフで縄を切ったのだろう。

 その拳銃の銃口の先には、投げ飛ばした高鏡菊代と白鷺千聖が……

 

 ……クソッ!!あの男を無力化する時間がねぇ!!

 

俺は駆け出し、高鏡菊代と白鷺千聖に覆いかぶさった。

 

  ダァンダァンダァン!!

 

俺の頭に強い衝撃が伝わった瞬間、‘‘強制シャットダウン’’の様に全ての感覚・思考回路がプツンと切れた。

 

 

 

 

 

 

  ダァンダァンダァン!!

 

「(英語)くたばれジャガイモ野郎!!」

 

イブキが撃たれた後、ジョニー・マクレーはその男を射殺した。

 射殺してから10数秒後、イブキは一向に立ち上がろうとしない。

 

「ドサクサに紛れて何処触れてるの!!」

「アイドルに何してるのよ!!」

 

高鏡菊代と白鷺千聖はイブキの顔を押しのけようとするが……イブキは一切動こうとしない。

 重いイブキから二人は何とか脱出した。しかし、イブキはうつ伏せのまま身動き一つ取らない。

 そんな状況を不思議に思ったのか、他の‘‘Pastel*Palettes’’メンバーや西住みほが動かないイブキのもとに集まりだし……

 

「「「「「「……!!」」」」」」

 

全員が驚いた。イブキの被っていたヘルメットの後頭部には穴が開いており、頭から血がドクドクと流れて池を作っている。

 

「い、イヤ……」

 

白鷺千聖は血で汚れるのを一切気にせず、イブキを急いで仰向けにした。イブキは目をかっぴらいたまま、動かない。

 高鏡菊代がイブキの首に手を置いた。

 

「……脈がない。」

「何で、なんで私と仲良くなると死んじゃうの!!‘‘浩二’’も!!イブキも!!」

 

白鷺千聖の慟哭がコンテナ船に響き渡った。

 

 

 

 

 

    完

 

 

 

 

 ‘‘関東の酒飲’’の次回作、『密着!!冬木税務署24時 ~魔術師(脱税者)達を見つけ出せ~(仮)』をよろしくお願いいたしm……

 

「俺は生きてるぞ!!!!」

 

 ……という事なので、『少年士官と緋弾のアリア』はまだまだ続きます。

 




 藤原少佐のせいで前話の『変態刑事3人衆』が呼ばれたと……彼らの出番はまだあります。

 『Chon〇y』は英語圏で使われる中国人の蔑称。もちろん差別用語のため、みなさんは絶対に真似をしないでください


 マシアス・タルゴは武偵もいるハードな世界でテロをしていたため、原作以上に強くなっています。

 『浩二』とは……斎藤浩二、白鷺千聖が子役デビューの前から世話になっていたディレクター。ジョン・F・ケネディ国際空港の事件の際、ウィンザー114便に乗っており死亡。


 もちろん『少年士官と緋弾のアリア』はまだまだ続きますので安心してください!!
 ん?……『冬木税務署24時』?え、えぇ……いつか書きますよ、いつかは……(そんなこと言って『ドリフ(リアル)×Fate』も『Fate×二瓶鉄造』も下書き数行書いて放置状態ですが)。他の作者さん!!このアイディア使ってSS書いてもらって構いませんよ!!


  Next Ibuki's HINT!! 「イルカとヤシの木カット」 

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