少年士官と緋弾のアリア   作:関東の酒飲

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今回の話はイブキがHS部隊へ行くまでの流れとなっております。短いです。


新人軍人編
学生生活が短すぎる・・・


幼年学校の位置づけは民間人編「もうメインヒロインに会うなんて・・・」を読んでほしい。ここからは細かい説明をする。幼年学校は小学校卒業後入ることができる学校だ。この学校は授業料、食費、家賃すべてタダ、それに一応公務員になるため給料が発生する(幼年学校の場合、月5000円、夏冬ボーナスあり)。そして、この学校は、入学への偏差値もまぁまぁ高く、制度として、年間に赤点を一個以上とると退学、飛び級がある。制度上、飛び級は幼年学校入学してすぐ、陸軍士官学校、海軍兵学校、空軍士官学校を卒業することが可能だ。(しかし、陸軍士官学校、海軍兵学校、空軍士官学校の最後の1年半は実地訓練になるため実際は不可能)そして、飛び級卒業した者は、主席卒業を同じ扱いをされる。そして、飛び級試験は春と秋に行われるのだが・・・。

 

 俺は幼年学校に着くとすぐ、教室へ行かされた。他の生徒もそうだ。そして、教室に入り、しばらくすると、試験問題が配られた。え?なんで?

「諸君、入学おめでとう。このテストは今の君たちの学力を計るものだ。手を抜かず、全力で解くように。」

なるほど、入学前の頭の出来を調べるわけか。ここはまぁまぁの難関校だし、ある程度本気出しても不思議がられないはずだ。そう思って俺は、その試験問題を真面目に全部解いちまったんだ。

 あの時の俺、問題の難易度考えろよ・・・。あの試験、ちゃっかり大学入試レベルまであるのわからなかったのか・・・。

 

試験を回収され、近くの生徒と適当に話していると、教官がこの教室に走って入ってきた。

「村田学生、試験に不備が出たからもう一回受けてくれないか?」

なんだ?何かおかしいことでもあったか?そう思いつつも教官に連れられ、違う教室に行かされた。その教室にはほかの教官が何人もいた。どうしたんだ?

「ではもう一度問題を解いてもらう。用意、はじめ。」

俺はもう一度試験を受けた。なんかさっきより難しいと思ったんだが。とりあえず全部解いてみることにした。

 この時の俺、おかしいと思えよ。どう考えても、大学クラスの問題が出されていただろうに・・・。

 時間が来た。多少わからなかったところがあったが、まぁまぁの出来だと思う。教官達はその解答用紙を回収し、別室へ移動してしまった。しばらくすると、教官の一人が来て、俺の対面に座った。

「村田学生、君は陸軍士官学校、海軍兵学校、空軍士官学校、どこに行きたい?」

「海軍兵学校ですかね?海軍は給料イイですし。なんでそんなことを聞くんです?」

「原のやつ・・・説明してないな。」

教官は額を抑えた。

「そういえば君、この学校は飛び級があるのを知っているかい?」

「はい、知ってます。」

飛び級制度は有名だからな。

「さっきまでの試験は飛び級ができるかどうかの試験なんだ。」

え?

「君の学力では、士官学校3年後期からがいいと判断された。」

ちょっと待って・・・

「だから君は、海軍兵学校へ行ってもらう。あ、必要な書類はこれだから、サインと拇印を押すだけでいいからね。」

「え?ちょと待ってください自分飛び級の自信ないですよ!?」

当たり前だ。そんな目立つこと誰がするか。

「安心して、君の学力では、大学院クラスだから。」

「いやいや、軍事関係とかさっぱりですし!!」

軍事関係だってある程度は勉強したけど、素人に毛が生えたようなものだぞ。

「君はこのテストの結果から言うと軍事の基礎はできているようじゃないか。向こうで補修という形でやってくれるそうだ。」

クソッ!!最後の手だ・・・。

「ほら、体動かすこととかも素人だし・・・。」

「体の動かし方は、士官学校3年後期からになるから大丈夫。それまでみんな素人さ。」

なにがなんでも俺を行かせる気だなチクショウ。

「下世話な話になるんだけど、飛び級の生徒を出すとね、その子を受け持つ予定だった教官に手当がつくんだ。その手当が結構大きくてね、飛び級ができる子は無理やり飛び級させる教官もいるんだ。僕は君の意思を尊重するけど、君が飛び級しなかった場合、他の教官に僕が小言を言われるんだよね。」

・・・チクショウ、本気を出すんじゃなかった。俺のミスで他人様に迷惑かけるのはなぁ・・・。

 諦めて俺はその教官から書類を奪い、サインと拇印を押し、書類を教官に渡した。

「よし書類を確認した。村田学生!貴官は江田島に行き、訓練生配属部署を聞き、そこに配属せよ!!」

「了解・・・」

 そうして俺は、幼年学校名物「班対抗マラソン」、予備士官学校名物「遠泳」、海軍兵学校名物「カッター競争」を体験することなく、俺は訓練生として、さまざまな船に乗り、また陸軍や空軍に出向し、一年半を訓練漬けで過ごしたわけだ。

 今もこれらの行事に参加できなかったことは後悔してる。やってみたかったなぁ・・・。

 

 一年半後、俺は海軍兵学校を卒業し、晴れて少尉となったわけだ。なに?ジュネーブ条約で少年兵は軍人になれない?そう、俺は正確には軍人でなく、少尉待遇のただの軍属ってわけ。戦場に行って戦う事もあるけど、「軍属が偶然そこに行ったら、撃たれたため、自衛のために銃を取った。」ということにしているらしい。この手のやり方は、最近、先進国でも結構使っている。世の中物騒になったな・・・。

 話を戻そう、卒業してすぐ、俺は新たな配属先を知った。

「村田少尉!!貴官は兵特部隊、略称HS部隊第2中隊所属第1小隊へ配属せよ!!」

「ハイ!!」

どこだよ、HS部隊なんて、知らねぇぞ。あ、場所は関東か。休みの時は家に帰りやすいな。

 

 そうして俺は化け物だらけのHS部隊へ所属したわけだ。まぁ、配属して半年後、HS部隊第2中隊はロスアラモスに行くわけなんだけどな・・・。

 




HS部隊、これの正式名は何か・・・まぁ次回わかるけどね。
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