少年士官と緋弾のアリア   作:関東の酒飲

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平日は学校、休みはバイト、空き時間は中間の勉強・・・。やってらんねぇ!!(翌日もテスト)


酒呑童子は引けましたか?自分は1万使って諦めました。


ニコラ・テスラ引かないとまずいかな・・・

「「「「「カンパーイ」」」」」

みんな思い思いのグラスをとって乾杯をした。

 あの後急いで一人増えたことを伝えた。するとリサと玉藻はバイキング形式にして、さらに何品か作ったらしい。おかげで足りないということはなくなった。流石はメイドさんと良妻である。

 しばらくして俺はふと窓を見た。何か嫌な予感したからだ。窓を見ると、そこにはビッシリとカナブン(みたいなやつ)が引っ付いていた。数が多いせいで外が見えない・・・。あまりの衝撃で固まっていると、

「どうしたのよ、イブキ。」

おかしいと思ったのか、アリアが話しかけてきた。

「ま、窓がな。」

「窓がどうしたのよ・・・ぎゃーーーーー!!!」

アリアが女の子としては出してはいけないような悲鳴をあげた。みんなも気づいたのか、窓を見て驚いている。

 みんなが落ち着いた。

「呪術の類いですねぇ。この系統はニトの方が詳しいんじゃありません?」

玉藻がニトに尋ねた。

「えぇ、エジプト魔術ですね。それも比較的新しい部類です。この程度なら造作もないですね。」

ニトはそう言って、杖を振った。すると振ったところからカー(頭が人間、体が鳥の人魂みたいなもの)が数体出てきた。カーは窓をすり抜け、カナブン(モドキ)を駆逐し始めた(潰したり、食ったり・・・)。うん・・・ニトの魔術は見た目が残念なんだよなぁ。ほら、うちの家族は慣れてるからなんともないけど、キンジにアリア、白雪、理子は引いてる・・・。

 

 

「マスター、これをどうぞ。」

カナブンがある程度駆逐されたぐらいに玉藻が俺に何かを渡してきた。それは首にかけられるお守りだった。

「え?あ、ありがとう」

「マスターに何かあったら嫌なので作りました。呪術の無効と、かけた野郎に倍で呪術返しするものです。」

こう、キャピキャピ言っても、エグいことには変わりないんだけど・・・。

「ちょっと過激すぎるような気がするけどありがとう・・・。俺、何か恨まれる様なことしたかなぁ・・・。うん、あり過ぎるわ。」

ビルに空港、科学者、イ・ウー、その他色々・・・恨まれない方がおかしいか(泣)玉藻は他の人にもお守りを配り始めた。

「まぁ、その、なんだ。いつでも相談に乗ってやるからよ。」

ベオウルフが俺の背をさすりながら言った。やめろよ、余計に自覚するだろ。

俺はその日、ブラドからの贈り物(紅鳴館で貰った酒)を飲みまくった。

 

 

 次の日、俺は二日酔いもしないですっきりと起きれた。酒は飲んでも飲まれるな、って言うのは基本中の基本だからな(酒瓶抱えて寝てたのはご愛敬だ)。俺がダイニングへ行くと、キンジは珍しく椅子の上で寝ていた。何があったか知らないがそっとしておこう。 その後、リサと白雪の朝食をみんなで取り、教師陣は先に学校へいった。そういえばエジソンが、連絡掲示板を見ておくように、とか言ってた。

 車を駐車場に止め、掲示板のほうへ俺は歩いた。すると掲示板の前に人だかりができている。人を押しのけ前のほうへ行くと、掲示板には単位不足者の発表があった。一応の為、確認したが俺の文字はなかった。何か間違いがあったりして単位不足者になるのは嫌だからな。いやぁ~書かれてなくてよかった。・・・。でも、知り合いが書かれていたような気が・・・。

{2年A組  遠山金次  専門科目(探偵科) 1.9単位不足}

キンジの名前が・・・。あいつ、何してんだよ。あんなに事件解決してるのに・・・。

「よかったな、貴様の名前が無くて。」

振り向くとそこには松葉杖をついたジャンヌがいた。

「よぉジャンヌ、お前まだ制服改造してないのか?それとも普通の制服のほうがいいのか?てっきりそのフリフリが付いた・・・ロリータってやつ?あれが好きだと思ってたんだg。」

「うるさい、静かにしろ。」

ジャンヌが松葉杖に仕込んだデュランダルを俺に見せてきた。しかも目が座ってやがる・・・。

「・・・あぁ、その足どうした?あそこに居たお前なら下手にケガしないと思うんだが。」

超高耐久で不死身のブラド、戦闘後にスカイダイビングと遠泳をこなす理子、25ミリ機銃に撃たれても肋骨3本骨折で済むジャンヌ・・・イ・ウーって化け物ばかりじゃねぇか!!

「・・・虫がな。」

「虫?」

「道を歩いていたら、コガネムシのような虫が膝に張り付いたのだ。」

「・・・もしかして、黒色でカナブンにしては頭がでかい奴じゃないか?」

「イブキ、貴様知っているのか?」

「昨日窓にビッシリ張り付いててな・・・。中から外が見えないんだぜ。」

昨日はトラウマになるくらい張り付いてたな・・・。駆除もトラウマものだけど。

「・・・災難だったな。」

「ジャンヌほどじゃないさ。あれ呪術だそうだ。気をつけろよ。」

「わかってる。あの魔術を使う者の見当もついている。」

ちょうどその時キンジ、アリア、白雪が来た。

「イブキ、ジャンヌ、この人混みはなんだ?」

「単位不足者の発表だ。めでたくお前の名前があったぞ。」

キンジは掲示板を見た後顔が引きつった。

「・・・そういえばジャンヌ、お前の足どうしたんだよ。」

キンジ、現実から目をそらそうとしているのはバレバレだぞ。

「イブキにも言ったのだが、コガネムシのような虫が膝に張り付いたのだ。私は驚いてな。そのせいで道の側溝に足がはまった。」

「「「「・・・・・・」」」」

「そこを通りかかったバスに轢かれてな。全治2週間だ。」

バスに轢かれて全治2週間・・・さすがはイ・ウー。体の丈夫さは化け物クラスばかりだぜ。

「キンジ、現実から目をそらすのは良いけど現実を見ようぜ。隣の掲示板でも見ろよ。」

俺は隣の掲示板を示した。そこには「夏季休業期・緊急任務」と書かれた張り紙がある。緊急任務とは単位が足りない生徒のためにある任務だ。学校が割引価格で任務を沢山とってきてくれる・・・簡単に言うと補修授業の武偵版だな。なので報酬は大分安くなってしまうが・・・。

 キンジはその掲示板を見た。その時キンジはある任務をじっと見ていた。どれどれと俺も見るとそこには

{場所・港区 アクア・エデン 

内容・カジノ「ピラミディオン」私服警備 (強襲科、探偵科、他学科も応相談)

詳細・要帯剣又は帯銃 必要生徒数6人 女子推奨 被服支給あり

単位・1.9単位}

アクア・エデン・・・身分証が無いとは入れない、出入りがヤケに厳しい人工島だ。しかも入るための交通手段が鉄道だけ・・・。そして、日本でカジノや風俗が許される数少ない場所の一つだ。関東甲信越ではここだけだったな。ここでよく第2中隊のみんなで博打したっけか。敵の観察及びその他観察力の向上訓練とかいって結構連れていかれたなぁ・・・。プレイヤーとかの表情を読み、カードについているほとんど見えない傷やカードの種類を区別したり、ボールの回転速度から止まる数字の場所を把握したり・・・。田中さん曰く

「カードは細工がすべてだ。」

岩下さん曰く

「カジノは観察で決まるッス。」

メガネさん曰く

「賭け事は計算ですよ」

うん、全員の性格が出てるな。ついでに鬼塚中尉は「勘だ!!」だそうだ。全く参考にならなかったな。そういえば、よく使っていたのはちょうどこの「ピラミディオン」だったな。あそこのディーラーは元気だろうか。

 キンジはじっと見た後、急いでスマホをいじくりだした。が・・・急に手を止め、アリアのほうを向いた。単位ではない、何か別のことで切羽詰まっているように見えるのは何でだろう。

「アリア・・・お前もこの仕事、一緒にやれよ。」

「・・・なんで?あたしは単位、不足してない。」

そう言ってアリアは頬を膨らました。

「パートナーだろ。」

他にも何か思惑があるように見えるが、キンジは初めてアリアをパートナーだって公言したな。これはめでたい。

 アリアは多少もったいぶったように腕を組み、考えるような仕草を見せた。

「ふーん。キンジがあたしを仕事に誘うなんてね。ま、いい傾向と言えるわね。」

こんなこと言っているアリアだが、その顔はうれしさを必死に我慢しようとしているのがバレバレな表情をしていた。

「最低6人以上って書いてあるし。・・・そうね。パートナー同士、困ったときはお互い様。やってあげてもいいわよ。」

今日はリサに頼んで赤飯にするか?

 

 

 今日の3時限目は体育・・・プールでの水泳の授業だった。まぁ、この授業を担当しているのは蘭豹ということもあってだいぶいい加減な授業なのだ。今日の授業も

「拳銃使いながら水球やれ。2,3人しぬまでやれ。」

そう言い残し帰ってしまった。こんな授業で給料もらえるって羨ましいな。

そんな授業、しかも疲れるプールときたら・・・生徒のほとんどはフケてしまっている。俺はプールで浮かびながらボーっとしていると、プールサイドから団体さんが来た。

「おー、ほとんど人がいねぇ!!おーいイブキ、不知火、プールから上がれよ!!邪魔だ!!」

俺はプールから上がりながら聞こえてきたほうを見ると、丸太のような黒い物体をプールに運び入れている何人かの生徒と、ライオン頭のスーパーマンがいた。これは車輛科と装備科の連中だな。男女ともに水着か・・・キンジは嫌がるだろうな。

「武藤君!!すぐ浮かべて!!時間が無いのだ!!」

平賀さんもこれに一枚嚙んでるのか・・・エジソンと平賀さんとか変に化学反応しなきゃいいけど。

「すぐって平賀!!暖機運転しなくて平気なのかよ!!」

「そこは改造しておいたよ!!人間に不可能はないのだ!!」

平賀さんはでっかいリモコンのコントローラーを持ちプールサイドで正座をした。うん、無邪気に笑っている。

「さぁ!!早速発進せよ!!」

「了解なのだ!!」

エジソンの一声でその黒い物体(潜水艦か?どっかで見たことあるような)がブルンブルンと音を立て進み始めた。

「ミサイル発射!!」

「発射なのだ!!」

すると黒い物体(潜水艦に違いない。でも海軍の船じゃないな)のハッチが空き、そこからロケット花火がピューピューピューと10発程度発射された。驚いたことにそのロケット花火は車輛科か装備科の生徒が持ってきた大きな的に全て当たった。こいつはすごいな。

「「「おぉーーーー!!!」」」

車輛科と装備科の生徒達は拍手喝采、一部には泣いている者すらいる・・・。

「諸君!!!この成功は我々の99%の努力によって成し得たものである!!!」

「「「「然り!!!然り!!!然り!!!」」」」

「この成功をもとに!!我々はさらに改良を加える!!!」

「「「「然り!!!然り!!!然り!!!」」」」

「そして諸君!!失敗を恐れるな!!何時、如何なる時でも、フロンティア!!」

「「「「然り!!!然り!!!然り!!!」」」」

「さぁ諸君!!闇を照らせ!!世界を創造せよ!!!」

「「「「直流万歳!!!直流万歳!!!直流万歳!!!」」」」

エジソンの演説によって車輛科と装備科は拳を振り上げ、声を上げている。その中にはもちろん武藤に平賀さんも・・・。この前、平賀さんの工房に言ったら「直流こそ至高」って掛け軸が飾ってあったな。これ家に帰ってニコラ・テスラ召喚しないとやばいかな・・・。でも絶対にほかのサーヴァントも召喚されるわけだし・・・カット。

 演説が終わり、場の空気がある程度冷めてきた。

「おう、お前ら!!見ろよこれ!!超アクラ級原子力潜水艦ボストークだ!!」

俺とキンジ不知火を見つけた武藤がこっちへ来た。あぁ、ボストークか、イ・ウーの潜水艦か。なるほど、それは見たことがあるわけだ。

「ボストークは悲劇の原潜なんだぜ!!空前絶後の巨大潜水艦だったんだが、1979年、浸水直後に事故で行方不明になっちまったんだ。それを俺と平賀とエジソン大先生で現代に蘇らせた!!どうよお前ら!?感動するだろ!?ええ!?」

そして行方不明のほうはイ・ウーが使用中と・・・なるほど武藤、解説をありがとう。

「せめて屋外プールでやれ。」

熱っぽく解説した武藤に、キンジは冷たく返す。

「すごいのはわかるが、せめて花火打ち上げるなら屋外じゃないとなぁ。なぁ不知火。」

屋内で花火やるのはさすがにねぇ・・・。

「まぁ、そうだよね。」

不知火も否定的なようだ。そういえば、俺の勘が不知火を警戒しろって言ってるんだが、なんでだろう。

「お前らは感動が足りねぇ!!後で原潜で轢いてやる!!」

武藤は残念な捨て台詞を吐き、プールサイドに胡坐をかいた。ボストーク号の鑑賞でもするようだ。

「二人とも、雑談してもいいかな。」

不知火が白い歯をニコッと見せ、話しかけた。というか、そんなセリフ初めて聞いたぞ

「別に許可なんか取らなくていいって。」

「許可取る奴なんて初めて見たぞ。」

キンジと俺は不知火に言った。

「ちょっと、良くない話なんだけど。聞く?」

「良くない話・・・?何だよそれ。まぁ、話したきゃ話せよ。」

「さっき2時間目。休講だったじゃない。」

2時間目の綴先生は二日酔いで休講だった。いいよなぁ・・・そんなので金もらえて。

「ああ。」

「そうだったな。」

「その時僕、ちょっと強襲科に顔出したんだけどさ。神崎さんも来てたんだよね。」

なんだ、練習でもしてたのか?いや、それならワザワザ話題に上がらないか。

「・・・・・・アリアに何かあったのか。」

キンジの目が怖くなった。

「ははっ。そんな怖い目しなくていいよ。そういう事じゃないから。」

不知火は小さく笑う。

「・・・神崎さんって彼氏いるの?」

コイツは何を言ってるんだ?

「しらねーよ。アリアに直接聞けって。」

「そんな話は聞いたことがないぞ。」

「遠山君、ライバルがいるかもしれないよ。」

「なんだそれ?」

「神崎さんが武偵手帳にメモってる時、偶然見えちゃったんだけど・・・手帳に男の人の写真が入ってたんだよね。細かくまでは見なかったけど、君じゃなかった。」

あぁ、あれか。若き頃のシャーロックの白黒写真がそう言えば挟まってたな。

「・・・・・・そんなこと、俺に関係ないだろ。」

「ははっ。今一瞬、君黙った。」

「気を付けたほうがいいよ遠山君。神崎さんって、一部の男子に結構人気あるからねぇ。ボヤボヤしてたら取られちゃう。ポピュラーな言い方だけど、夏は・・・男女の仲が大きく進展する季節なんだよ?」

夏か・・・もう夏になるのか。そういえば今年の梅干し作りは参加しなくていいのかな。

 梅干しは健康に良く、昔ながらの製法で作れば何年でも持つという優れた食品だ。おかげで軍の最重要食品の一つに入れられ、最低1日1回は梅干しが出る。そんな理由で大量に仕入れているわけだが、あまりの消費に一時期買占めに近いとこまでいったらしい。それ以降軍の敷地に空いているスペースがあれば桜か梅を植えることになった。初夏の時期には敷地にある梅の実を梅干しにするという行事までできてしまった。(なお、イベントで試しに売ったら意外と好評だったらしい。)その梅干し作りに参加せよって命令を聞いてないけど、大丈夫なのかね・・・カット。

そんなことを考えていたら、不知火がヒョイっとキンジの携帯を取り上げた。

「おい!!」

「そういえば神崎さん言ってたけどさ。君たち夏休みにカジノの警備やるんだよね?混雑地での警備訓練ってことで、一緒に緋川神社の夏休みに行ってみたらどう?うん、そうしよう!!あそこは縁結びの神社ってことでポピュラーだし。ねぇ二人とも?」

不知火はポーンとキンジの携帯を武藤に投げた。武藤はキャッチすると悪戯する悪ガキのような笑顔をした。

「おう!それはいいアイディアだ!!お誘いメール、俺が書いてやるよ!!」

「コラ武藤!!返せ!!」

キンジは携帯を必死に打ち込んでいる武藤のほうへダッシュするも

「イブキ!!パス!!」

「俺は白雪応援してるんだけどなぁ。でも、アリアの援護しちゃいけないって理由はないしな。」

どれどれ・・・覗き込んだ瞬間俺は吹き出した。

「武藤お前!!{親愛なるアリアへ。カジノ警備の練習がてら、二人っきりで七夕まつりにいかないか?7日7時、上野駅ジャイアントパンダ前で待ち合わせだ。かわいい浴衣で来いよ?}ってこんなの見たら絶対悪戯されたってわかるだろ!?{親愛なる}と{かわいい}は削除っと。これでいいかキンジ?」

俺は武藤に羽交い絞めされているキンジに聞いた。

「言い訳ねぇだろ!!」

「送信っと。」

Lineじゃないからちゃんと見てくれるかね?

 

 

 

その後、俺たち三人は仲良くキンジにプールに落とされたのは言うまでもない。(その時、ボストークに当たりそうだったのだが、ボストークが異常な機動力を見せて俺達を避けていったのは見間違いではないはずだ。)

 

 

 

 




もっと早く更新したいけど・・・夏休みに入ればきっと更新早くなるから!!(どうせバイトがたくさん入りそうだけど。)


このペースじゃダイ・ハード3を書けるのはいつになるやら・・・。

夏休み編でまた何かとクロスさせたいと思っていますが、どこにしようかと迷ってます。
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