少年士官と緋弾のアリア   作:関東の酒飲

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とうとうあの子に会う・・・


もうメインヒロインに会うなんて・・・

 俺の親が死ぬより少し前、俺が12歳の時の秋にキンジの両親が他界した。仕事での殉職だったそうだ。キンジとキンイチさんは人前では泣かなかった。さすが遠山家の人間だ って思ったっけか。キンイチさんは寮に住んでいるけど、キンジはキンジのじいちゃんに引き取られるらしい。まぁキンジは武偵中学に行くから3月からは寮暮らしになるって言ってたっけ。そういえば、その葬式に星伽の人間が葬式に来ていたのは驚いた。原作で遠山家と星伽はなんか関係があったらしいが詳しくは覚えてない。(なお白雪、粉雪は葬式に来ていない。) 

 星伽で思い出した、あのマクレーのおっさんといっしょにナカジマプラザで戦い日本に帰ってから数日後、俺の携帯電話に知らない番号から電話が来たんだ。なんだろうと思って電話に出たんだ。

「はい、もしもし。」

「お兄ちゃん大丈夫!?ケガしてない!?あちこちケガしたって聞いたよ!?」

「あぁ、大丈夫大丈夫、無事に歩けてるよ。」

「お兄ちゃんが単身テロリストと戦ったって聞いたからとても心配したんだよ!?」

だいぶ早口でしゃべってるな。ってなんで俺が単身で倒したことになってるんだよ。

「いや、単身で倒してないから。ジョニー・マクレーって言う警察のおっちゃんと二人で倒したんだ。それにテロリストは13人しかいなかったし。」

「13人もいたの!?どうして戦ったの!!!。」

そこから1時間も電話で説教・・・。まぁ心配させたから贖罪のつもりで聞いてたけど、さすがに長すぎませんかね?説教が終わった時に

「なんで俺の携帯の番号がわかったの?急に電話が来てびっくりしたよ。いつも手紙だったのに。」

粉雪とは星伽神社訪問の後から文通をしていた。信じられるか?この時代に文通だぜ。

「星伽の力を使ってお兄ちゃんの電話番号を知ったの。」

なにそれ、星伽って怖い。

「お兄ちゃん、本当に心配したんだからね。」

「あぁ本当にごめんね。あんな偶然、もう起こらないだろうし大丈夫だよ。」

これがフラグになったんだろうなぁ・・・。まぁ、普通あんなビルの中二人でテロリストを倒すみたいなこと2度も起こるとは思わないしな・・・。

 

 話を戻そう。キンジの両親の葬式を終えて数ヵ月、12歳のクリスマス、俺はニューヨーク、ジョン・F・ケネディ国際空港に来ていた。俺のかあさんの友達がクリスマスパーティーに我が一家を招待したからだ。両親は毎年断っていたが、俺が幼年学校に入学することが決定したこと、7歳の時の事件から5年もたっていること、俺に世界を見せて勉強させよう、などの理由から今年は参加することにした。

 そういえば幼年学校の説明はしていなかったな。武偵を養成するための武偵高校、武偵高校付属中等部が設置されたとき、当時の兵部省(転生前の世界で例えると防衛省、太平洋戦争後に再設置。兵部省の下に陸軍省、海軍省、空軍局、大本営がある。)が人材が武偵のほうに流失すると考えたため、中学から士官を育て上げる幼年学校、高校から士官を育て上げる予備士官学校、そのあと陸海空に分かれ陸軍士官学校・海軍兵学校・空軍士官学校 というようなシステムを作ったそうだ。簡単に言うと、

武偵高校付属中等部(武偵)=幼年学校(軍)

武偵高校(武偵)=予備士官学校(軍)

武偵大学(武偵)=陸軍士官学校・海軍兵学校・空軍士官学校(軍)

って思ってくれればいい。

 おっとだいぶ話がそれたな。そんな理由で俺はこの世界に来て2度目の外国に来たわけだ。前回はさんざんだったからな、期待しないわけがない。だけど一つだけ不安があったんだ。俺の勘が「この空港にいちゃいけない」ってめっちゃ騒いでいたんだ。ナカジマ商事のパーティーでもこういう感じしたしな、早く出たい。だけれど、迎えに来てくれるらしい母の友達(パーティーの招待主ではない)になかなか見つからなかった。早く見つけてこの空港から出たい。

 

「初めまして、あなたのお母さんの友達の神崎かなえよ。よろしくね。」

「初めまして、村田維吹です。維新の風が吹くで維吹です。」

 迎えに来た母さんの友達のかなえっていう人、やけに若くねえか。うちの母さんも結構若いけど、この人もっと若いぞ。

「それで、この子がアリアで、車いすの子がメヌエットよ。維吹君とアリアとは同い年ね」

・・・・・・まじ?そういえばアリアの母親が「かなえ」だったか「かおり」だったかうろ覚えだったけど、この人がアリアの母親!?うちの母さん交友ヤバくないか?まさかここで会うとは思わなかったぞ。だけどアリアの髪、金髪だな・・・緋弾をホームズに撃たれてないのか?

「こんばんは、初めまして自分は村田維吹と言います。よろしくね。」

「私は神崎・H・アリアよ!!」

やけに元気がいいな・・・。このころから活発だったのか。三つ子の魂百までとは言ったものだ。

「私は・・・メヌエット・ホームズ・・・」

このころのメヌエットはおとなしいな。何かあるのか?

「メヌエットはね、すごく頭がいいのよ!!すぐにどんなことでも当てちゃうんだから!!」

アリアがない胸を張って自慢している。メヌエットが足が悪いことで馬鹿にされることを防ごうとこういう話を切り出しをしているのか?そうだとすると妹思いだな。

「そうなの?」

「・・・うん」

「そうだね・・・自分は武道をやっているんだけど何をやっているかわかる?」

「・・・・・・銃剣道・・・やってると思う・・・・」

「なんでそう思ったの?」

「・・・・まず手・・・手にタコがついてる・・・この形は何か棒を握ってできる・・・だから剣道などの棒を使う武道・・・手のタコが左右で不均等にできてるから銃剣道だと思った・・・。」

このお嬢ちゃんすげぇな・・・。8つでこれだけできるとは・・・。

 あのナカジマプラザで起こった事件の後、俺は家の近くにある元軍人の人が開いた道場に通い始めた。今のうちにある程度鍛えなければ死ぬかもしれねぇ!!って思ったからだ。このことを師範に言ったら喜んで銃剣道を教えてくれた。ただでさえ厳しい練習なのに俺だけそれ以上に厳しかったけど。しかも、本物の38式と銃剣使って訓練させるってどうなのよ・・・。そういえば、幼年学校に入学が決まったって報告したら、すごくあの師範は喜んでた。俺が引くくらいだもの、懐かしいなぁ。

「すごいね、正解だ!!!」

「でしょ!!メヌエットはすごいのよ!!!」

アリアが自分のことのように自慢する。あぁ・・・そういえば、このぐらいからアリアの体はほとんど成長しないのか、かわいそうに・・・。

「でも・・・足が悪いし・・・。それで馬鹿にされる・・・。」

なるほど、だから暗いのか?

「メヌエットは人よりも断然、桁違いで頭がいい。だから足が悪くてもプラスマイナスゼロどころかプラスだ!!馬鹿にされるならメヌエットの頭を使って仕返しをすればいい。それでもだめなら俺が日本から飛んできてとっちめてやる!」

「・・・・・・・うん!!」

 これ以降、なぜかメヌエットは俺に懐いたんだっけか。この初めて会った時にメールアドレスを交換して以来ずっとメヌエットとメールのやり取りしてるな。今でもメールくるしね。

 

 そのあと、ホームズ姉妹と仲良くなり、三人でしゃべっていたら、見覚えがある顔を見つけた。

「よう坊主。久しぶりだなぁ元気か?ってナンパ中か、悪かったな。」

「おい、マクレーのおっさん。どう見てもナンパに見えねぇだろうが。それになんか額が前見たよりもでかくなってないか?海藻は髪にいいらしいぜ。日本のワカメやコンブを送ってやろうか?」

まさかマクレーのおっさんに会うとは!!って思ったっけ。

「うるせぇな、髪の件は気にしてるんだよ。なんで坊主がここにいるんだ?」

「クリスマスパーティーによばれてな。あぁナカジマ商事のやつじゃないぜ。あれはもうごめんだ。おっさんは何で?。」

「マリーを迎えにな。俺もあのクリスマスパーティーはもうごめんだ。」

「イブキ!!このおじさんだれ?。」

「お姉さま、彼はジョニー・マクレー警部補だと思う。」

すげえなメヌエット当たりだ

「ジョニー・マクレーってテロリストを単身で鎮圧した人じゃない!!」

アリアよ、単身じゃないぞ。いや、このままでいいか。

「いや、あの事件はこの坊主と‘‘二人で’’解決したんだ。」

おい、「二人で」を強調するな。このまま勘違いさせておこうと思ったのに

俺の両親もマクレーのおっさんに気がついたのか、マクレーのおっさんに挨拶してる。

そのあと、アリアがナカジマプラザでのことを俺とマクレーのおっさん二人に質問攻め・・・。

「なぁ、おっさん。あれ・・・。」

「なんだぁ、坊主も気づいたか。」

俺とマクレーのおっさんが見ていた先には、怪しげな二人の男がいた。その二人組は置いてあった荷物を持って立とうとしていた。

「イブキ!!マクレーさん!!聞いてるの!?」

「アリアごめん、ちょっとトイレに行きたくなって。マクレーのおっさんはどうする?」

「あぁ、今日はコーヒーの飲みすぎのせいで、トイレが近くてな。俺も行く。」

「おっさん年じゃねぇの?」

「っは!言ってやがれ。」

そう言って俺とマクレーのおっさんは立った。

「イブキ!!マクレーさん!!早く帰ってくるのよ!!」

「あぁ ちょっと長くなるかもしれねぇ。」

マクレーのおっさんはそう言って、俺と二人でトイレとは逆方向に行った怪しい二人組の後を追ったんだ。

 この行動のおかげで俺とマクレーのおっさんは「ナカジマプラザの人質を救った英雄達」から「もっとも不幸な、不死身の二人組」になっちまったんだ。こんな行動しないでアリア達と話していたらどうだったかなぁ・・・。結局なんだかんだでこの後と同じ展開になりそうな気がするな・・・。

 

 

 




兵部省は明治初期、海軍省・陸軍省ができる前にあった防衛省のような省庁です。陸海空を統合するため再設置されたという設定です。
兵部省の下なのに陸軍省・海軍省という名前なのは警察庁、警視庁のような関係と思ってください。

メヌエットのしゃべり方は同級生にいじめられてたからこうなっている、という設定です。イブキによって自信をつけ、原作のようなしゃべり方になっていくという設定。
メヌエットの母親はメヌエットを生んだ後死亡、神崎かなえが我が子のように育てるという設定にします。

この後、「ナカジマプラザの人質を救った英雄達」はどうなるのか・・・
わかる人ならわかるか。
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