少年士官と緋弾のアリア   作:関東の酒飲

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やっと書き終えた・・・。
このままいけば、あと3話以上になりそう・・・。



ラッシュ〇ワー やっぱり英語くらいは分かってるよな・・・

 FBI捜査官のコーヒーとサンドイッチ代は結局、割り勘ということになった。・・・おっさん、大人だろう?

 

 

 

 

 

「なに!?また一緒に行けないだと!?」

ネロ様がカンカンに怒った。

「イブキ兄ちゃん・・・。旅行中に仕事はないわぁ・・・。」

はやては呆れていた。

「さっきも言った通りなんだけど・・・FBIの捜査協力が断れないんだ。悪いのは分かってるけど・・・ごめんなさい!!!」

そういって俺は頭を下げた。

「ちょっと聞いてくれませんか?自分は皆さん知っているとは思いますが、ニューヨーク市警のジョニー・マクレーです。」

おっさんが間髪入れずにしゃべり始めた。

「今回の事件を知っているとは思いますが、被害者の女の子は他国の外交官の娘なんです。その国との外交問題やアメリカのメンツに関わってくるのでFBIは形振り構わず捜査してるんですよ。アメリカ合衆国のために、こいつを数日間貸してはくれませんか?」

そう言っておっさんは頭を下げた。おっさんのおかげか、みんなはシブシブ納得した。

「イブキにぃと一緒の時間を減らすなんて・・・。後で調べて潰す・・・。」

 

かなめのオーラがヤバいことになっているけど無視しよう。

 

 

 俺の家族の説得が終わった後、今度はおっさんの妻のマリーさんに電話をかけた。

「あら!?イブキ君!?久しぶりね!!」

「マリーさんご無沙汰してます。今、ちょうど家族と旅行でロサンゼルスに来たんですよ。しかも、ちょうど空港でジョニーさんに会いまして。」

「そう・・・イブキ君にも家族が・・・。結婚式呼んでくれたら日本まで飛んだのに。」

・・・普通、そう考えるよなぁ。

「まだ未婚です!!身寄りのない子とか保護してたらいつの間にか・・・って感じで。」

「あら、そうなの?・・・で、ジョニーが電話しないとなると事件に巻き込まれたのかしら?」

流石は奥さん、夫のことはよくお分かりで・・・。こいつは下手に嘘ついたらすぐバレるな。

「・・・正直に言います。おっさんと一緒のタクシーに乗っていたら、目の前で誘拐事件がありました。その被害者が他国の外交官の娘さんだったみたいで・・・。その事件をFBIが全力で捜査してるんですが、そのFBIはビルや空港の時のように勝手に捜査して欲しくないようで・・・。事件解決までFBIの監視下で大人しくしてろと言われまして・・・。」

「あら?空港はともかく、ナカジマ・プラザはFBIと市警が無能だっただけじゃない。」

・・・よく知ってるな。

「まぁ・・・今回は外交問題やアメリカのメンツがかかってるみたいで・・・。念には念をって言う事らしいです。2~3日で解決するだろうという事なんで・・・あまり、おっさんを責めないでください。」

マリーさんは少し間を置いた後

「・・・しょうがないわね。ジョニーに‘‘後で自分の口で私に言いなさい’’と伝えて頂戴。」

「了解しました。」

マリーさんもわかってくれたようだ。

 

 

 

「そういえばイブキ君。」

「はい?」

「ジョニーと会うと毎回事件に巻き込まれるわね。日本のことわざだと‘‘2度あることは3度ある’’でしたっけ?」

「・・・ハイ、合ッテマス。」

嫌な予感がした。

「またジョニーに何処かで会えば、その時も事件に巻き込まれるんじゃない?」

・・・それは言っちゃいけないよ、マリーさん。

 

 

 

 

 

 次の日、シボレーのカマロSSに乗った自称FBIの黒人捜査官がホテルに来た。

「よぉ!!お二人さん!!俺はFBIのカーターだ!!・・・なんだシケたおっさんとガキかよ!!」

・・・ガキはともかく、案内役はロス市警じゃなかったっけ?

「ロス市警が来るって聞いてたんだが・・・。俺はニューヨーク市警の者だ。偽るなら捕まえるぞ。」

おっさんが怪しげにその捜査官を見ながら警察手帳を見せた。

「ウソウソウソ、冗談だって!!ちょっとしたロス・ジョークさ!!俺はロス市警のカーターだ!!手帳見るか!?」

そう言ってFBI改めロス市警のカーター刑事が手帳を俺達に見せた。

「今日はガキのお友達かもしれない中国人も一緒なんだ!くれぐれも変なことしないでくれ!!」

この人、やけに陽気というかテンションが高いな。

 俺達はカマロの後ろ座席に乗った。

「シボレーは初めて乗りますけど、結構乗り心地いいしカッコいいですね。」

ただアメリカ人仕様のせいか、座席がでかい・・・。

「おう!!日本のガキのくせにGMのシボレーの良さがわかるなんてよくわかってるな!!今日はたまたまこいつだけど、いつもはコルベットでもっといいやつなんだ!!」

お?この人、もしかしてちょろい?

「おぉ!!コルベットいつか乗せてください!そういえばカーターさん!」

「ん?どうした?」

「ロス市警の刑事がFBIから任務を受けるってことは、とても優秀な刑事さんなんですね!!」

ゴマすりゴマすり・・・。

「・・・分かってるじゃねぇか!!そうさ、このカーター様はロスで1番の刑事なんだ!!」

めっちゃ機嫌がよさそうなカーター刑事

「よ~し、それじゃあ空港に行くぞ!!」

カーター刑事はルンルンと車を動かした。

 

 

 

 

「おっさん、この人ここまでお調子者だと思わなかったよ。」

「・・・だから観光ガイドに抜擢されたんじゃねぇか?」

「それもそうだな。」

 

 

 

 

ロサンゼルス国際空港はカリフォルニアのロサンゼルス市にある国際空港だ。アメリカ西海岸の主な玄関口となる空港の一つで、航空旅客数は約5900万人で世界第6位(アメリカ第3位)だ。空港が大きく、9つのターミナルがある。なので、ターミナルの間と間をシャトルバスが通っており、それで移動する。流石アメリカ、土地は余ってるな。

 ロサンゼルス国際空港の滑走路にて俺達は中国の刑事を待っていた。・・・滑走路で待ってていいんだ。てっきり空港の施設の中で待つものかと思ってた。

 ちっちゃな飛行機が車の近くまで来て、扉が開いた。そこから黒いスーツ、黒のワイシャツ、赤ネクタイを着たジャッキー・チェン似の・・・あれ?なんかこんなような映画、前世で見たような・・・。

『ラッシュアワーだからね、イブキにぃ。しょうがないよ。』

ふと、かなめの言った言葉を思い出した。・・・ラ、ラッシュ〇ワー!?そうだラッシュア〇ーじゃん!!でも、あの作品は香港返還前後の話だ。となると、前世の記憶から一気に逮捕とかムリだ・・・。いや・・・ちょっと待て、ラッ〇ュアワーはダイ・〇―ドより怪我は少なかったはず・・・。なら今回、怪我はしないかな?なんかちょっとホッとするな。

 俺が思考を巡らせていると、カーター刑事とおっさんはその中国人刑事に近寄って行った。俺も慌てて二人について行く。

「おい、英語わかんだろうな?」

カーター刑事は中国人刑事に聞いた。中国人刑事はキョトンとしている。

「ワ・タ・シ・ハ・かーたー・デス!!英語話セマスカ!?」

中国人刑事は近くにいた中国人機長と客室乗務員の顔を見た後、眉をひそめた。

「ワタシガ何テ言ッテルカ ワカリマスカ!?」

・・・作り笑いをした。可笑しいな、派遣されたなら英語くらいはできると思うんだが・・・。ショウガナイ・・・。

「自分は村田です。彼は、カーター。英語が分かりますか?」

俺は中国語で尋ねた。

「あぁ、中国語ができるのかい?私はリー警部。英語は少しだけ。」

・・・早口でわかんねぇ。

「すみません。ゆっくりでお願いします。」

「・・・わたし は リー。英語 は 少し。」

なるほど、リーさんか。

「カーターさん、彼はリー。英語は少ししかできないそうです。」

「坊主、お前中国語できるのか?」

おっさんが聞いてきた。

「片言しかできないけど。」

カーターさんはリーさんに背を向けた。

「冗談じゃないぞ!!クソッ!!なんでこの俺が中年とスシガキとチャーハン野郎のお守りをしなきゃなんねぇんだ!!」

・・・カーターさん、聞こえてますよ。

「オラ!!こっち来い!」

そう言ってカーターさんは自分の車に向かった。

「来てください。」

そう言って俺は歩き始めた。

「君 は FBI?」

「違います。日本人の観光客でした。」

「???」

俺だって‘‘?’’だよチクショウ・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 荷物のことでもすったもんだあって、ようやくロス市内に入った。

「な~にが特別任務だ。頼むよ警部、俺をこの任務から降ろすよう連中に行ってくれ。」

カーターさんは電話しながら運転していた。

「せめて観光ぐらいは・・・と思ってたけど無理そうだな、おっさん。」

「坊主、見る目がねぇな。俺は最初から諦めてた。」

そう言っておっさんはタバコに火をつけた。

「早く事件が解決することを祈るんだな。」

プハ~と煙を吐いた。

「俺をコケにしやがって、許せねぇ!!」

カーターさんは携帯をしまいながら叫んだ。すると、リーさんが何か名刺のようなものを出してカーターさんに見せた。

「中国領事館?・・・そこへは行けねぇんだ。もし行ったら停職どころか首になる。」

すると今度は写真をカーターさんに見せた。

「スー・ヤン。」

その写真は被害者の女の子の顔写真だった。

「例の子かい?」

・・・。二人の間の空間を無言が占領した。

「おい、頼むよ!何か言えよ!!!・・・何が機密区分G40の任務だ!みんなバカにしやがって!!こうなったら俺の手で事件解決してFBIを見返してやる!!」

嗚呼・・・神様仏様玉藻様、どうか国際問題に発展せず、ケガもなく速やかに事件が解決しますように・・・。

 俺は‘‘神様なんてクソくらえ’’と思っているのに、この時ばかりは神仏に必死に祈った。

 

 

 

 

 

 

 ロサンゼルスのチャイニーズシアターに着いた。

「ここがチャイニーズシアターだ!なつかしいかぁ?」

カーターさんはリーさんの肩に手を乗せながら、俺達にチャイニーズシアターを案内していた。

「どうだ?ほぉら、お前さんらの故郷にそっくりだろぉ?俺は中国や日本に行ったことないが想像は付く。」

・・・まぁ、日本の中華街なら似たようなものはあるか。

「おい見ろ。チャップ〇ンだ!・・・チャップリ〇知ってるだろ?」

「チャッ〇リン。」

リーさんもかの有名な俳優の足跡を指さして言った。

「あ~そうだ、こいつを見ながらちょっくら待っててくれ!お前の親戚が通るかもしれないぞ!すぐ戻る。」

そう言ってカーターさんは地図売りのところへ行ってしまった。

はぁ・・・

リーさんは大きなため息をついた。

「リーさん。・・・落ち着いて。」

俺はリーさんに話しかけた。

「アメリカは中国と外交問題にしたくないと思っている。」

「どういうことだ?」

・・・聞くよねぇ。カタコトの中国語で伝わるかな。

「捜査で中国の刑事死ぬ。外交問題になる。アメリカはそれを避けたい。」

「・・・君は 何者だ?」

・・・あの二つの事件のこと言うか?ダメだ、俺の語彙で伝えられねぇ。

「観光で来たら、事件を目撃した人間です。」

‘‘俺は 伝えるのを諦めた!!’’

軍人って言えば余計に複雑になるし、武偵って言う単語知らないし・・・。

「FBIを信じましょう。あ、トム・ハン〇スのやつだ。」

俺はそう言ってスマホを出し、パシャリと一枚。まさに観光客。

「・・・坊主、楽しんでんな。」

「どうせまともな案内されないんなら、自分で少しは楽しめることしないと・・・。せっかくの旅行だしさ。」

「・・・それもそうだけどよ。」

「お!?ハリー・ポッター演じた3人のやつじゃん!!リーさん!こっちこtt・・・」

そこには、リーさんの姿はなく、唯々(ただただ)観光客で溢れかえっているだけだった。

「・・・リーさん?リーさん!!」

・・・逃げやがった!!俺の頭の中で

‘‘リーさんが逃げる

=FBIに迷惑がかかる

=FBIから信用を失う

=アメリカから信用を失う

=軍人生活に支障が出る’’

という方程式ができた。

「おっさん!!」

「どうした?」

おっさんはじっくりと手形足形を見て回っていた。

「リーさんが逃げた!!」

「・・・なんだと!?」

おっさんもヤバいと思ったのか、二人してリーさんを探し始めた。

 

 

 

 俺達は2階建てのバスから伸びる列に並ぶリーさんを発見した。

「おっさん!!あそこだ!!」

「ちっ!!面倒なことしやがって!!」

俺達は全力でバスへダッシュし、ギリギリ乗ることができた。

「ハァ、ハァ、ハァ・・・。」

ドアにもたれかかるおっさん。観光客が俺達をガン見している。

「おっさん、刑事だろう?そのくらいで疲れたのか?」

「うるせぇ・・・歳だよ・・・。鍛え直すか?

「なんか言ったか?」

「なんでも・・・ねぇよ・・・。探すぞ。」

1階を探し、いなかったので2階へ向かった。そこにはカーター刑事撮影会と‘‘Hollywood’’と書かれた看板に捕まり、バスから脱出しているところだった。

「ん?お前らも逃げたのか!?」

「カーターさん!!後ろ後ろ!!」

カーターさんが振り向き・・・

「ちょっとあけてくれ!!」

そう言って走って階段を下りて行った。それと同時にリーさんはトラックに飛び降り、近くに泊まっていたキャンピングカーを経由し、タクシーに乗ってしまった。・・・鮮やかなスタントで。

「どうする?追う?」

俺はそのスタント技を見て戦意喪失してしまった。いや、だって映画と同じスタントを超能力とか魔力の補助なしにやるって、流石のキンジでも・・・うん、あいつなら近い将来普通にできそうだな。

「これ以上・・・俺に走れってかぁ!?」

おっさん、息がいまだに乱れている。

「おっさん、少し鍛え直したほうがいいぞ。」

「うるせぇ、俺は・・・ビルや空港みたいな・・・限定的な場所で動くのが得意なんだよ。」

「次は街中どころか大陸走り回るかも知れねぇぞ。」

「・・・変なフラグ立てんじゃねぇ。」

いや・・・もしダイ・〇―ド3とか4.0とかラスト・デイみたいな事に巻き込まれたらそうなるぞ。・・・もしその3、4.0、ラスト・デイ的な事が起こっても、俺は巻き込まれませんように。

 バスが止まった。カーターさんが止めたようだ。

「「カーターさんの(あいつの)車で待ってよう(待ってるか)。」」

俺達はのそのそとバスから降り、車に戻っていった。

 

 

 

 

 

 おっさんはタバコをふかし、俺はスマホをいじって待っていた。

「なぁ、おっさん。」

「どうした、坊主。」

俺は一つ疑問に思っていたことがあった。

「今回、おっさんはやけに静かだな。」

おっさんは確かに、勤務態度は勤勉とは言い難いだろう。しかし、正義感は人一倍にある。だから孤軍奮闘してビルや空港の事件を解決してきた。だが、今回はなんだ?少女が目の前で誘拐されたのに、事件解決に動こうとしないなんて・・・。

「坊主だってそうだろう?」

そう言っておっさんはタバコを携帯灰皿に入れ、皺くちゃの箱から新たなタバコを出し、ジッポで火をつけた。

「坊主と一緒だ。情報を待ってるんだ。」

・・・わかってらっしゃる。俺はちょうど今、理子にハン領事と娘さんについての情報を送ってもらったところだ。国防に関係ないからメガネさんに調べてもらうのは悪いし・・・。ついでに、今のロサンゼルスの時間は午後1時過ぎ、日本時間は朝の5時過ぎ・・・。理子にはいつもよりも多くお礼をしなきゃいけないな。

プルルルル・・・

おっさんの携帯が鳴りだした。

「はい、こちらマクレー。・・・・・・」

おっさんは携帯である程度話した後、電話を切った。

「坊主、お前は今回の事件どう考えている?」

おっさんは今時珍しいガラケーをしまい、俺に聞いてきた。

「・・・安直な考えだけど、ハン領事は在ロサンゼルス中国総領事になる前は香港特別行政区行政長官で、香港マフィアのジュン・タオから大量の美術品の奪還に成功した。そのことから、香港マフィアから相当恨まれていると思う。そして、明後日の夜から中国博覧会があって、ジュン・タオから奪還した美術品も数多く展示される。誘拐犯がうまく事を進めれば、ハン領事の面子を丸つぶれにすることも可能だ。このことから香港マフィア、とりわけその中でもジュン・タオによる犯行だと思ってる。」

俺はスマホをしまい、ペットボトルの水に口をつけた。

「ハン元香港特別行政区行政長官はジュン・タオ壊滅に力を入れていて、それ以外の事は今までの行政長官とほとんど同じ事しかしていない。まぁ・・・13億の人口を抱える国だから、ちょっとしたことで何万人にも影響が出る。だから些細なことで恨まれていて、それが動機なら面倒だけど・・・そこまで考えなくていいと思う。」

そう言って、ペットボトルのキャップを閉めた。

「俺と推理は一緒だ。坊主も成長したなぁ・・・。」

「うるせぇ。・・・でも、容疑者を絞ってもそいつの居場所が分からないと意味ないよなぁ・・・。」

ビルや空港のように居場所が特定できて、しかも敵も簡単に脱出できない状況なら楽なんだが・・・。

「あのロス市警はロスをよく知っているだろう。あいつに協力して有力な情報が出るまで待つしかないな。」

そう言っておっさんはタバコに口をつけ、紫煙を吐いた。

 

 

 

 

 

「■■■■■■■■!!」

遠くからカーターさんと誰かが言い争っているのが聞こえてきた。

「よくも俺をだましたな!!」

「君がしゃべれないと決め付けたんだ。」

えっと・・・隣にいるのはリーさん?

「全くよく言うぜ・・・。もう頭きた!!中国人ならカンフーでかかってこい!!」

そう言ってカーターさんはカンフーっぽいポーズを取った。

「英語が話せないとは一言も言ってない。」

リーさんが英語しゃべってる!!しかも俺より発音が上手!?

「じゃぁ、わざとしゃべれない振りをしたってのか!?」

「話せるが話さなかった、それだけのことだ。君はおしゃべりが好きみたいだねぇ?だから君にしゃべらせといた!それに自分は黙ってたほうが相手のウソを見抜きやすい。」

そう言ってリーさんはカーターさんに向かってドヤ顔。

「ちょ!ちょっと待ってください!!」

俺は二人の間に入り、リーさんを見上げた。(リーさんは175センチ程度、俺は170ない。)

「リーさん!!英語しゃべれたんですか!?」

俺はもちろん英語で尋ねた。

「ん?あぁ、まぁね。」

「じゃぁ、俺のカタコトの中国語の翻訳いらなかったんですか!?」

これが一番恥ずかしい。相手は、英語を理解しているのに俺がしゃしゃり出て、拙い中国語を使って翻訳者の真似事をする・・・。

「・・・大丈夫、君の中国語は日本語訛りがあるけど、香港でも通じるよ!」

そう言ってリーさんはサムズアップ&白い歯を見せ、とてもいい笑顔。

「てやんでぃ!!このすっとこどっこい!!(日本語)」

「「「???」」」

あぁ・・・恥ずかしい。

 

 

 

 

 




鯖組やその他は最後ぐらいや、雛見沢編で活躍するはず・・・。

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