少年士官と緋弾のアリア   作:関東の酒飲

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さぁ、すでに出来上がっていたのですぐ投稿しますよ!!


閑話:高校生活2学期編  BOKO Hard 2.5 その2

 俺は車で移動中に軍へ要請を出した。本土から距離があるため、空挺部隊が40分以内に到着、本隊は1時間半以上かかるそうだ。ただ運がいいことに、近くに駆逐艦4隻が航行していたため、その4隻を大急ぎで向かわせるらしい。その駆逐艦の到着が20分後。

 俺はそのことを大急ぎで駐在さんに伝えると、とても喜んでいた。当たり前だ、生徒と住民の避難を一人でできるわけがない。

 

 

 そして午後2時36分、俺が散々飛ばしたおかげでダージリンさんと橙辺さんはグロッキーになっているが、なんとかAC-224589Cという倉庫にたどり着いた。

 俺はその倉庫のドアを蹴破り、拳銃を持って警戒しながら中に入ったが誰もいない。俺は3人を倉庫の中に入れた瞬間、

  プルルルル!!

倉庫の床に落ちていた携帯電話が鳴りだした。俺はスピーカーにしてその電話に出た。

「やぁ、時間以内に到着したようだね。関心関心。」

電話の主はパブにかけてきたのと同じ声だった。

「で、民間人も巻き込んで何をしたい。」

「なに、私は君達とゲームをしたいだけだよ、護衛君。」

電話の相手はキザッたらしく言ってくる。

「では命令を与える。この学園艦にあるローマ劇場に30分以内に向かえ。」

  ツー、ツー、ツー

電話が切れた。俺はその携帯電話を投げ捨てた。

「……はぁ、この学園艦にローマ劇場なんて場所があるんですか?」

俺はダージリンさんに聞いた。

「そんな名前の場所はないですわ。」

ダージリンさんが言った。

「チクショウ!!どこだ!?ローマ劇場ってのは……。」

 ……ローマ劇場、聞いたことがある。具体的には先週の土曜日に。

「えっと……ローマ劇場って、古代ローマ時代に造られた半円型の劇場でしたよね?」

橙辺さんが首をかしげながら聞いてきた。

「そうだ!!それだ!!」

 ……先週の‘‘世界ふ○ぎ発見’’でやってたな!!

「え……何それ?」

矢場さんは分からないようだが、もういい。

「艦尾付近にセレモニー用の半円の劇場がありますわ!!でも……。」

「どうしたんです!?ダージリンさん!!」

「ここから30分じゃ無理です。森や校舎を迂回しなければならないわ。」

俺は学園艦の地図を思い起こした。

 ……そう言えばでっかい校舎と校庭のせいで迂回しなければいけないはず。……そうだ!!

「急いで車に乗ってくれ!!」

俺は三人を車に戻すとアクセル全開にした。

 

 

 

 

 

 

 

「で、どうするんですか?」

橙辺さんが俺に聞いてきた。目の前には聖グロリア―ナの敷地であることを示す柵が迫ってくる。

「……緊急事態だから多少壊してもショウガナイよな!!」

俺はそう言って‘‘四次元倉庫’’から、牛若から没収したパンツァーファウストを出し、片手でそれを持って窓の外に出して発射した。

  バシュ!!……ドカーーーーーーン!!!

なんという事でしょう。これまで装飾が施された上品で立派な柵が、(たくみ)の手によって見るも無残な姿へ変身してしまいました(某ビフォーアフター風)。

「「「……。」」」

三人は大きく口を開いたままだ。

……おい、聖グロの淑女。口を大きく開くのは品がない事じゃなかったっけ?

「こうすればまっすぐ行けるだろ!?」

車はさらにスピードを上げて聖グロの敷地へ入って行った。

 ……柵の残骸がタイヤに刺さらないか心配だったが、大丈夫なようだ。よかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 車は敷地内の木々を抜け、校庭を抜けると今度は校舎が迫ってきた。

「こ、今度はそうするんですかぁ!?」

橙辺さんは涙目で聞いてきた。

「今度もバズーカ!?」

矢場さんはキラキラした目で俺を見てきた。

 ……あれはバズーカではないんだが。

俺はハンドルを傾け、校舎を沿って進むと、校舎と校舎の間の渡り廊下が見えた。

「流石に校舎は壊さないぞ?」

渡り廊下に車を突っ込ませる。

「「「キャーーーーー!!!」」」

渡り廊下の柱二つがギャリギャリと車の左右を擦った。

「わ、私まだ生きてます?」

ダージリンさんは泣きそうになりながらもそう言ってきた。

「ピンピンしてますよ!!」

俺は運転しながら言った。

「聖グロって凄くヤンチャな学校なのね!!」

「それは違うと……。」

橙辺さんは矢場さんに突っ込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 車は半円の野外ステージに滑り込んだ。俺は車から急いで降り、ステージ内を見ると……小さな少女がぬいぐるみを抱えて席にポツンと座っていた。

 ……こいつが犯人か!?

俺は銃を抜いて、いつでも撃てるようにした。

「お嬢ちゃん、両手を上げてゆっくり後ろを向け。」

俺は恐る恐るぬいぐるみを抱えた少女に近づいた。

 ……おかしい。ぬいぐるみを抱えた少女の姿勢や重心が一般人の域を出ない。

少女は首をかしげながら後ろを向くと、俺の銃に気が付いたのかビクッと震え、ぬいぐるみを強く抱えて涙目になった。

 ……可哀想だが、犯人かどうか分からない限り、銃は下げられねぇ。

「お嬢ちゃん、どうしてここにいる?」

この野外ステージにはぬいぐるみを抱えた少女以外、人っ子一人もいない。 

「ぼ、ボコ……。」

少女はぽつりと呟いた。

「ボコ?」

ボコってなんだ?

「ボコのショーがあるから…………。」

少女の目尻には大粒の涙が……

 ……嘘をついてはいないようだな。ということは何にも知らずにショーを待っていた少女だったのか。

俺は銃をジャケットの中のホルスターにしまった。

「ごめんお嬢ちゃん。今、爆弾魔の事件があってな、その爆弾魔の指定した場所がここなんだ。銃を向けてしまってすまない。」

俺はそう言って頭を下げた。

「その楽しみにしているショーも、爆弾魔のせいできっとないぞ。」

「そんな……。お爺様と一緒に見るって約束してたのに……。」

ぬいぐるみを抱えた少女はorzの体勢になった。

「む、村田さーん!!」

顔が真っ青のダージリンさんの背をさすりながら、橙辺さんと矢場さんが戻ってきた。

  

 このローマ劇場(仮)に着いた時、ダージリンさんは近くの草むらに顔を真っ青にして走って行った。そんなダージリンさんを心配して中学生二人もついていったのだ

 

 俺と涙目の少女を見つけると、口元を押さえたダージリンさんと橙辺さんは驚いた顔をした。

「あぁ……ダージリンさん、大丈夫?」

「えぇ、大丈夫ですわ。……こ、こんな格言をsh……」

「ダージリン様は盛大にゲロ吐いてたわ!!」

矢場さんが大声で乙女が知られたくないであろう秘密を暴露した。ダージリンさんの顔色は真っ青から真っ白に変わった。

「……俺は何も聞いてないぞ、うん。」

「……大丈夫?」

俺とぬいぐるみの少女が放った言葉がダージリンさんの心をえぐったのだろうか?

「……グスッ。」

ダージリンさんはシクシクと泣いてしまった。

 

 

 

 

 

 

  プルルルル!!

 ステージから電話の音が鳴った。俺は泣いているダージリンさんと、ダージリンさんの頭を撫でていたぬいぐるみの少女を小脇に抱えてステージへ走りだした。

 ステージの上に置いてあった携帯のところで二人を下ろし、俺は電話に出た。

「はい!!もしもし!?」

「やぁ護衛君。時間ギリギリじゃないか。」

キザッた声が聞こえる。

「俺はいつだって時間ピッタシだ!」

「そうかそうか……。ではスピーカーにしてくれ。」

俺はその携帯をスピーカーにした。

「では早速だが命令だ。イギリスで最も有名な提督の噴水に模した場所に爆弾を仕掛けた。15分以内に爆弾を解除しないと爆破する。なお、護衛君と淑女三人のほかに、そこのぬいぐるみを抱えたお嬢様も一緒に行くこと。」

「ふざけるな!!なんだってさらに民間人を増やすんだ!!」

 ……こいつはどれだけ民間人を巻き込めば気が済むんだ!?

「まぁ落ち着け、護衛君。ここで一人残すより君達とついていった方が安全だろう?こんなところで一人ポツンといれば変な輩に誘拐されかねない。」

確かにそうだが……。

「では15分後。」

  ツー、ツー、ツー

電話は切れた。

 ……このぬいぐるみのお嬢さんも連れて行かなければならないのか。

俺は頭が痛くなった。すると俺の袖が引っ張られた。俺は引っ張られた方を見ると……ぬいぐるみの少女が俺の袖を引っ張っていた。

「……協力する。」

その瞳は強い意志がこもっていた。

「ボコのショーのためなら頑張る。」

 ……最近の子供ってのは大人びてるんだなぁ。

俺は海鳴で出会った少女達を思い出した。

「すまない、協力してくれ。」

「うん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 さて、協力な助っ人(笑)を加えた俺達五人は車に走って戻った。

「イギリスで最も有名な提督って誰だ!?」

「ネルソン提督じゃないですか?」

橙辺さんはそう言って車に乗り込んだ。

「ネルソン提督の噴水と言えばトラファルガー広場だと思います。ロンドンの中心部にある有名な場所ですよ。」

「橙辺さんは博識だなぁ。」

俺は思わず感心した。

「トラファルガー広場を模した広場がここから5分の場所にありますわ。」

流石はダージリンさん。学園艦のことをよく知ってらっしゃる。

「案内よろしく!!」

「えぇ、もちろんですわ。」

ダージリンさんは何処からか出したティーカップを持って答えた。俺はダージリンさんの言葉に頷くと共に、アクセルをベタ踏みした。

 

 

 

 

 

 

 そういえば、ぬいぐるみの少女の名前を知らない。

「俺の名前は村田維吹。お嬢ちゃんの名前は?」

「……私は愛里寿。」

橙辺さんが凄く慌てているが何故だろうか?そう言えばダージリンさんも、ティーカップ(何処から出したんだ?)の紅茶をビチャビチャとこぼしている。

 ……いいとこのお嬢ちゃんなのだろうか。

「じゃぁよろしく、愛里寿ちゃん。」

「……うん!!」

俺はハンドルから片手を離し、愛里寿ちゃんと握手をした。

「あたしは矢場蘭。よろしくね愛里寿ちゃん。」

「……よろしく、矢場おねぇちゃん。」

すると、矢場さんは感極まって愛里寿ちゃんを抱きしめた。

「あぁ~!!可愛い!!妹がいたらこうなんだろうなぁ!!」

「や、矢場おねぇちゃん……ちょっと苦しい。」

するとダージリンさんは白目を向き、橙辺さんは気絶した。

「おい大丈夫か!!二人とも!!」

 

 

 

 

 

 

 俺は運転しながら駐在さんに‘‘少女が巻き込まれたこと’’、‘‘トラファルガー広場(偽)へ向かっていること’’を携帯で伝えた。駐在さんからは‘‘駆逐艦4隻が到着し、その乗員が必死になって学校の爆弾を探していること’’、‘‘空挺部隊がもう少しで到着すること’’を教えてくれた。

 ……早く校舎に仕掛けられた爆弾が見つかることを祈ろう。

そう思った瞬間、ダンプカーの列が俺の運転する車の目の前を横切った。

  キキーーーーーー!!

「あ、あぶねぇ……。」

俺が慌ててブレーキを踏まなかったら衝突してた。ダンプカーは履帯のついた何かをキャンバスで覆って、運んでいた。

 ……いったい何を運んでるんだ?

 

 

 車はトラファルガー広場(偽)に滑り込んだ。俺は車から降りて噴水へ走ると……あった。噴水の腰を掛けられるぐらいの淵にスーツケースと、ウォーターサーバーに使われていそうなデカいボトルが大小合わせて二つ置いてあった。

「こ、これが爆弾ですか……?」

橙辺さんは後退り(あとずさり)しながら言った。

「「……(ゴクッ)」」

ダージリンさんと愛里寿ちゃんが唾を飲み込んだ。

「……(キラキラ)」

矢場さんはまるで映画のワンシーンだと思っているのか、ワクワクしているのがよくわかる。

「全員、車の後ろで隠れてろ。爆発する可能性がある。」

俺は4人が車を盾にして隠れたのを確認してからスーツケースを恐る恐る開けると……大量のC4と起爆装置、携帯電話が入っていた。

  ピピッ!

起爆装置が鳴った。

『起爆装置が作動しました。 残り299秒』

「おい……ウソだろ!?」

起爆装置が作動しやがった!?

  プルルルル!

今度はスーツケースに入ってあった携帯電話が鳴った。俺はその携帯を手に取った。

「もしもし!」

「やぁ護衛君。今度も間に合ったようだね。ではスピーカーにしてくれ。」

俺は4人に再び来てもらうとスピーカーにした。

「スピーカーにしたぞ。」

「では紳士、淑女の諸君、そこに10Lと6L入るボトルがあるだろう。」

確かに、スーツケースの隣にはボトルが二つ置いてあった。

「あぁ、あるな。」

「では命令だ。そこに重さを感知する装置がある。そこにピッタリ8Lの水を置け。そうすれば起爆装置が止まる。」

 ……なんでそんな遊びをするんだ?

「起爆装置が無事解除されたらまた電話する。」

  ツー、ツー、ツー

電話が切れたようだ。

 ……残りは4分。そう言えば、なぜこんな事を犯人はやらせるんだ?この学園艦には、軍人警官が、俺合わせて二人。もう一人の警官である駐在さんは生徒や住民の避難で手一杯だ。駆逐艦の乗組員も応援に来たが、爆弾探しと避難の誘導で精いっぱい。俺も爆弾探しで学園艦を探し回っている……。ってことは……治安維持をする人間がいない!?

もし、奴らが空き巣をしたとして、それが気付くのはいったい何時になる!?奴らは空き巣でもしようってのか!?

 カット。これ以上は爆弾を解除してからだ。

「わかったわ!!」

矢場さんが大きな声を上げた。

「6Lのボトルを満杯にして、10Lのボトルに移して……今度は6Lのボトルの3分の1を入れればいいのよ!!」

 ……え?

「矢場さん!犯人はピッタリ6Lって言ってましたよ!?」

橙辺さんが矢場さんに言った。すると、俺の袖が引っ張られた。……愛里寿ちゃんか。

「……村田お兄ちゃん手伝って。」

「分かったのか?」

「……(コクリ)。」

俺は矢場さんと橙辺さんからボトルを奪った。

「で、どうすればいい?」

「……まず、6Lのボトルをいっぱいにして、10Lのボトルに注いで。」

俺は6Lのボトルを噴水に沈めて満杯にさせ、その水を10Lのボトルに注いだ。

「注いだぞ。」

「……もう一回6Lのボトルをいっぱいにして、10Lのボトルに注いで。そうすると6Lのボトルに2Lの水が残るわ。」

なるほど、その残った2Lと、6Lの水を足せばぴったり8Lになるのか。

「あぁ、分かった。ダージリンさん、ボトル押さえてくれないか?」

「えぇ、分かりましたわ。」

そうして6Lのボトルの中に2Lの水が入り、それを空にした10Lのボトルに入れ、もう一度6Lの水を入れて、8Lの水が入ったボトルができた。爆発まで残り……157秒、2分半か。

 淑女たち4人は互いにハイタッチをして喜んでいる(聖グロの淑女がそんなことやっていいのか?)中、俺は慎重にそのボトルを装置の上に置いた。

  ピピー!

『爆発まで残り、15秒』

 ……ウソだろ!?なんで短くなってんだよ!!しかも解除されないし!!

「みんな逃げろ!!あのビルまで走れ!!」

俺は爆弾の入ったスーツケースを噴水の中に投げ入れ、走り出した。みんなも慌てて走り出す……。

  ビタン!!

俺が振り向くと愛里寿ちゃんが転んでいた。俺は急いで戻り、愛里寿ちゃんを抱きかかえてビルへ走る。

 ……あと、少し!!もう5歩でビルへ逃げれる!!

  ドカーーーーーーン!!!!

爆発音とともに、石や金属片が俺の背中にドスドスとぶつかる。

「うあぁああああ!!」

俺は爆風に飛ばされた。

 

 爆発が収まったようだ。背中が燃えるように痛い。

「よ、よぉ愛里寿ちゃん。ケガ無かったかい?」

腕の中の少女を見ると、擦りむいた時の怪我だけなようだ。

「う、うん……む、村田お兄ちゃん…血が……。」

「あ?あぁ……このぐらいなら日常茶飯事だ、大丈夫。……擦りむいただろ?見せて見な。」

俺は‘‘四次元倉庫’’から救急キットを出して、愛里寿ちゃんの擦りむいた場所を処置する。

 

 

……この爆弾でわかったことがある。確かに愛里寿ちゃんの答えは正解だ。それなのに爆発した。これは俺達を‘‘殺しに来た’’or‘‘負傷による無力化’’を狙って爆発させたのだろう。何故そうしたか……俺の考えが合っているはずなら、奴らは空き巣をしているはず。そう言えば、連絡用飛行機の格納庫の下には、戦車用の整備室や戦車用格納庫があったような覚えがある。おい、もしかして!?

 俺がそんなことを考えながら愛里寿ちゃんの処置をし、それがあらかた終わった頃に3人が恐る恐るビルから出てきた。

「3人とも大丈夫だったか?」

俺は3人に声をかけた。

「む、村田さん!!ち、血が!!」

橙辺さんは泣きそうになりながら言った。

 ……あ、そういえばこの服、聖グロの支給したスーツだった。これ弁償になるのかなぁ。

「橙辺さん、このぐらいなら大丈夫だ。……スイマセン、ダージリンさん。スーツをボロボロにしちゃって。」

「え、えぇ……緊急事態ですもの、しょうがないわ。」

流石はダージリンさん、弁償はしなくていいのかな?

「ご、ごめんなさい!!」

すると、愛里寿ちゃんが急に謝ってきた。

「どうしたの?」

矢場さんが膝を曲げ、愛里寿ちゃんの目線と自分の目線を同じ高さにして聞いてきた。

「私の答えが、間違ってたから……。」

 ……あの答えは合ってたってのに、わざわざ謝るなんて。

俺は思わず愛里寿ちゃんの頭を撫でた。

「愛里寿ちゃんのの答えは合ってた。気にしなくていいよ。あれは……俺達を殺そうとしていたんだ。何を置いても爆発する。」

その言葉に4人は驚愕の表情を浮かべた。

「なぁダージリンさん。連絡用飛行機の格納庫の下って、戦車用の格納庫か何かありましたよね?」

「えぇ……あります。そういえば村田さん。」

「はい?」

「かしこまった口調は似合ってないわ。いつも道理の口調で喋ってくれません?」

 ……おい、ダージリンさんや。俺は一応、‘‘Kings Men’’の従業員で、ダージリンさんが顧客ってことになってるんだが。

「いや、名目上‘‘Kings Men’’の従業員ってことになってるんで……。」

「私とは同い年でしょう?(かしこ)まられては、こっちが困ってしまいますわ。……雇い主の命令でもダメかしら?」

「……了解、ダージリンさん。」

「ダージリンでいいわ。」

「了解、ダージリン。……俺もイブキって呼んでくれ。」

「えぇ、分かったわ。」

ダージリンがにっこりと笑った。

 ……話が脱線してしまった。話を戻そう。

「とりあえず時間がない!!適当な車を見つけて連絡用飛行機の格納庫へ向かう!!」

さっきまで乗っていた車は爆発の影響で動かせなさそうだし。俺はそう言ってケガをした愛里寿ちゃんを抱えて走り出した。

 

 

 

 

 

 

 今度はベンツの四駆を見つけ、その車を拝借させてもらった。

「じゃぁ、話を戻すぞ。この学園艦には軍人警官がほとんどいない。しかも今は避難と爆弾探しで治安維持の人間は全くいない。要は……空き巣がやり放題の状況だ。ところでダージリン、戦車用の格納庫ってセキュリティって頑丈でしたよね?」

俺は事前に理子が調べてもらった時の報告書を思い出しながら言った。

「えぇ……3重のロックがあります。」

「で、真上の飛行機用格納庫があんな大爆発が起きればセキュリティも故障する。そうなれば盗み放題になる。……さっきダンプの列が通ってたが、あの荷台には履帯がついた何かを運んでた。」

  パリン!

その言葉を聞き、ダージリンさんはカップを落としてしまった。

「この仮説があってるか調べるために俺は格納庫へ行く!4人は駐在さんの所で待っててくれ!!」

 ……さっきの爆発で俺達は死んだと犯人は思っているはず。4人には危ない橋を渡らせてはいけない。

「分かりましたわ。イブキさん、ご武運を。」

ダージリンさんが言った。

「……村田さん、生きて帰ってきてください。」

橙辺さんが言った。

「……村田お兄ちゃん、死なないでね?」

愛里寿ちゃんはクマ(?)のぬいぐるみをギュッと抱えて行った。

「おう、あったりめぇよ!」

俺が威勢よく言った。

「何かあったらあたしがすっ飛んで助けに行くわよ!!」

「……そうならないように頑張るよ。」

矢場さんが来ても何もならないと思うが……。

 

 俺は駐在さんに連絡し、連絡用飛行機の格納庫近くの校舎で駆逐艦の乗組員に4人を預けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここは聖グロの学園艦にあるとある一室……

「全く、この聖グロにクロムウェルやブラックプリンス、コメット、ましてはチャレンジャーやトータスを配備するなんて言語道断ですわ。」

「その通りです。チャーチルこそ至高であるというのに……。」

「クルセイダーの方が最高でしてよ?……しかし、あの田尻とかいう小娘をあそこまでするのはやり過ぎではなくって?」

 コンコン

ノックと共に、その部屋には数人の男たちが入ってきた。

「報告にきました。」

そう言って短髪の男が三人の女性に近づいた。

「報告ご苦労ですわ。で、田尻とかいう小娘はどうなって?」

「報告は二つあります。一つはダージリンとその他4人は爆発で死亡しました。もう一つは……」

  ダダダダダダダダダ!!!

後ろにいた男たちは手にしていた銃でその3人の女たちをハチの巣にした。

「もうお前らは用済みだということだ。」

  パン!!パン!!パン!!

短髪の男はゆっくりと出した拳銃で、ハチの巣になった三人の女性の眉間に一発ずつ鉛玉をプレゼントした。

「さぁ、計画はあと少しだ。護衛がいたのは計算外だったが、二人も別嬪さんが増えるとは思わなかった。お前たち!!無事逃げられたら、この子以外は好きにしていいぞ!!」

そう言って短髪の男はぬいぐるみを抱えた少女の写真を他の男たちに見せた。

「「「「「「おぉ~!!!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 AC-224589Cという室名は適当です。聖グロ学園艦内の地図も、場所も適当です。ついでに前の話のパブも架空です。


 さて、この‘‘愛里寿ちゃん’’は何処の子供なんでしょうか……。ガルパンファンにはすぐわかるでしょう。


 最近、バイトのせいで、‘‘世界〇しぎ発見’’と‘‘笑〇’’、‘‘青空レストラン’’を見れていません。しかもテレビ用の録画機がお釈迦になったため、撮っておいた``ガルパン 劇場版’’も消えてしまいました。 
 ……泣きそう。

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