料理系がここまで大変だとは思わなかった……。
次回どうするかのプロットも難航中だし…‥。
「もう、はやてちゃんが優勝でいいんじゃない?あいつの料理は食いたきゃねぇよ!!!」
藤崎さんは大声で言った。
「おい!!カブトムシ!!お前からお見舞いするぞ!!」
和泉はその言葉を聞き、指を藤崎さんに指して反論する。
反論する和泉さんの
……あれ、食いものか?
「お前そんな物食わす気かよ!!」
「これが料理でしょ!!つべこべ言ってないで黙って待ってなさいよ!!あんたからまずお見舞いしてやるから!!」
藤崎さんと和泉さんの口喧嘩はどんどんヒートアップしていく。
「これどう考えても人が食うもんじゃねぇだろ!?」
「うるせぇな!!最初の見た目はどんな料理だってこんなもんなんだよ!!」
「まぁまぁまぁ!!」
鈴藤さんがやっと間に入った。
「藤崎は味が分からない男ですから!!」
「……出してもいいか?」
師匠は呆れながら言った。
「スカサハ先生、料理が出来上がったようです。」
中空知さんの声が会場に響き渡った。
審査員たちの前にはシチューとマッシュポテト、薄い黄金色の水が配られた。
「アイリッシュシチューとマッシュポテト、蜂蜜酒の水割りだ。生徒の分は蜂蜜を薄めたものだ。」
師匠は‘‘ムフー’’とでも言うように、豊満な胸を張って言った。
「「「「「「いただきます。」」」」」
審査員とネロ、リサはスプーンを取り、シチューを啜った。
「あぁ……うめぇ……。」←ベオウルフ
「おかしいな。目から水が……。」←エジソン
「シチューってこんなに美味いんだ。」←キンジ
「やっと美味しいものが食べれるよぉ……。」←理子
「いやぁ~ここまで美味しいスープは初めてです。」←鈴藤
「これはうまいですなぁ~!!この蜂蜜酒もまた!!(グビグビ……)」←藤崎
「うまいなぁ~……」←音野
審査員たちは大絶賛。藤崎さんに至っては、蜂蜜酒を5~6杯は飲んでいる。
……こいつぁ負けたくねぇな。
俺の闘志に火が付いた。
俺は
その時、チラリと横を見ると……何とか
「和泉さん。その
「ん、何だい?敵から食材を奪おうってのかい!?」
和泉さんの手には……湯向きされたトマトがあった。
……あれ?和泉さんは
俺は自分のキッチンを見渡すと……『うざく』の時に使った湯向きトマトがない。
「い、和泉さん!!あんた俺のトマト盗っただろ!!」
「な、なにを言ってんだい!!なんの証拠があって……」
「音野さんが証拠を撮ってんだよ!!」
VTR
村田君が魚を捕りに行っている間に、トマトを盗む和泉陽司の姿が……
「まぁまぁまぁ!!
「せめて一言言ってくださいよ!!」
……あのトマト、使うつもりだったのに。
俺は
その大鍋を煮ている間に、醤油と砂糖を入れた小鍋に火をかけた。そのまま数分、野菜を切って待っていると小鍋が煮立つ。
煮立った小鍋に三枚におろした身の一部を入れてそのまま待つと……魚は美味い具合に煮あがった。
煮あがった魚を皿に盛り、煮汁に大根おろしを入れ、温まったらその大根おろしを魚の上にかける。
「「できた!!!」」
俺と和泉さんは同時にできたようだ。
審査員の目の前には、煮魚と……鮭のほぐし(?)が乗ったサラダが置かれた。
「うむ……イブキのはともかく……これは……。」
ネロの目のハイライトがゆっくりと消えていく……。
「あの……シェフ・和泉?これは一体……。」
中空知さんは思わず聞いた。
「こちら、『
和泉さんは堂々と胸を張って言った。
「おい……。」
「なんでしょう?」
「おめぇ、一品にどんぐらい時間かけてんだよ!!」
藤崎さんは怒鳴る。
「僕が料理に時間がかかることぐらいわかってるでしょ!!そもそもこのサケだ!!普通は
「え?……そこまで時間かかりませんよ?」
俺は和泉さんの言葉に思わず反応すると……
「君のように特別な訓練は受けてないんだよ!!」
「いやいやいや!!俺は普通ですから!!」
シーン……
……え?
「俺……普通ですよね。」
「「「「「「……。」」」」」」
「できた!!」
はやても料理が出来上がったようだ。
審査員の前には『俺の
「さっきのが重かったので、軽い物をと思うて作りました。」
はやては満面の笑みで言った。
……うん、可愛い。
「うむ……とりあえず食べるぞ……。」
ネロの顔は……暗い。
「……覚悟を決めましょう。どうせ
シーン……
鈴藤さんの言葉に、全員言葉を失った。ダジャレが面白くなかったのか、それとも現実を目の当たりにしたからか……。
「……毒を食らわば皿までだ!!」
そう言ってベオウルフは和泉さんのサラダを一気に口へ流し込んだ。
……意味は間違えてるけど、ある意味あってるな。
その様子を見ていた他の審査員たちも意を決し、サラダを口に入れる。
「……ここまでのは久しぶりだな。」←ベオウルフ
「栄養は取れるが……オエッ……」←エジソン
「野菜は美味いな……野菜は……」←キンジ
「………生臭い。」←理子
「……
「………。」←藤崎
「……。(オエッ)」←音野
審査員たちの顔は青くなっていく。
「お、おめぇ!!この
藤崎さんは
「素人が
和泉さんはそう言った後、食材を取りに行った。
「まぁ……2時間も
鈴藤さんはそう言って遠い目をした。
「……ワースト1位だ、コレ。」
音野さんはぽつりと言った。
「あんたらどんな料理食ってんだよ。」
キンジが思わずそう言うと……
「とりあえず、村田君の料理が高級レストランの料理に思えるかなぁ。」
「そうですなぁ……ゲテモノ使ってても味は美味しいですし。」
鈴藤さんと藤崎さんの言葉に、他の審査員たちは口が塞がらなかった。
「うるさいなぁ!!……お見舞いするぞ!!!」
「アオダイショウはゲテモノじゃねぇだろ!!」
「次はイブキのを試食するぞ!!」
ネロはワクワクする気持ちを表に出しながら言った。
「魚のアラの出汁が必要だったので……身の部分で作った『魚の
俺の言葉に審査員たちは一瞬固まった。
「い、イブイブ……この魚は、何?」
理子はすがるような目で聞いてきた。
「……?そこにあった魚を‘‘ざっくばらん’’に煮たんだけど……。」
俺のその言葉に審査員全員は安堵した。
……なんだってそんなことを聞くんだ?
審査員は『魚の
「しっかり煮てあってうめぇじゃねぇか。」←ベオウルフ
「大根おろしに魚の風味が乗っていて美味い!!」←エジソン
「……あれ?意外にうまい。」←キンジ
「……料理、習おうかな。」←理子
「いやぁ、これは美味しいよ。
「……ちゃんと染みていて美味いですなぁ」←藤崎
「……。(無言のサムズアップ)」←音野
審査員たちの評価は良いようだ。
「では続いて、はやてちゃんの料理です。」
中空知さんの声が響く。
「これはこれでうめぇじゃねぇか。」←ベオウルフ
「素材の味がしっかりと出ている!!」←エジソン
「ホッとする味だな。」←キンジ
「ハヤちゃんの料理はおいしいよ!!」←理子
「……懐かしい味だなぁ。僕がまだ小学生だった時……」←鈴藤
「あの……鈴藤さん。大丈夫ですか?」←藤崎
「……。(無言のサムズアップ)」←音野
審査員たちは大好評。鈴藤さんに至っては
「あの、はやてちゃん。君、(毒を)盛ってないよね?」
和泉さんはそう言ってきた。
「何言ってんですか!!」
俺は思わず言ったが……
「和泉さんほどじゃないですけど、愛情はちゃんと盛ってます。」
「「……。」」
……小学生にしてこの返しか。
俺は思わずはやてを撫でた。
「イブキ兄ちゃん!!髪が!!髪がぐちゃぐちゃになるわぁ!!」
3人の料理を食べ、審査員たちの気分がよくなった頃……
「さて、私はそろそろデザートのほうを作らせていただきます。」
和泉さんは張り切った声で宣言した。
「今回はですね……シンプルにアップルパイを食べてもらおうと思っております。」
和泉さんの手には‘‘真っ赤なリンゴ’’と‘‘パイ生地(?)’’が握られていた。
「時間が押してるので……今回パイはあまり手の込んだ物は作れないだろうと。」
……残り2時間とちょっと。確かにパイを焼くとなると余熱とかが必要だ。確かに時間が無いな。
「それでですね。今回はリンゴをコレで豪快に包み込もうと。」
和泉さんはそう言い、丸いリンゴをパイ生地(?)で一気に包み始めた。
「「「いやいやいや!!」」」
蝦夷テレビの審査員3人は思わず声を上げた。
「アップルパイってそう言うものですか!?」
藤崎さんは思はず聞いた。
「あれって……ただの
鈴藤さんは訂正した。
リンゴはパイ生地(?)に包まれ、白い物体になった。和泉さんはその白い物体をオーブンに投げ入れ……
「……?オーブンの使い方を教えてくれないかい?ぼかぁオーブンは使ったことがないんだ。」
……俺、審査員じゃなくてよかった。
俺は思わず安堵し、
「……アチッ!!」
……火傷した。
その後、はやては『肉じゃが』、『茶碗蒸し』、『卵焼き』、『ほうれん草のおひたし』、『ポテトサラダ』などの家庭的な‘‘おふくろの味’’で審査員たちを
師匠は、アイルランド料理『ギネスシチュー』、『生カキとスモークサーモン』、『シェパーズパイ』、『アイリッシュオムレツ』で審査員たちを攻めていく。
ダージリンは典型的なイギリス料理『ウナギのゼリーよせ』、『油ギトギトのフィッシュアンドチップス』、『黒コゲのスコッチエッグ』で、審査員たちを攻撃(間違いに非ず)していった。
俺は軍や知人から教わった料理『リスとウサギのアイヌ風タルタルステーキ(チタタプ)』、『心臓の丸焼き』、『ルイペ(凍ったアイヌ風刺身)』、『サツマイモのつるの油炒め』を出しながら、大鍋を必死にかき回す。
和泉さんは……何をやっているんだ?野菜切るだけなのに、大量の時間を使っているのだが……。
時間は瞬く間に過ぎ、残り15分。料理人たちは最後の料理に手をかけ始めていた。
「このパスタの茹で時間は3分ですから、3分後には上げちゃいます。」
和泉さんは細いパスタをグラグラと煮えたぎる鍋にぶち込むと……
「え~、匂いをつけるためにですね…フランベを。今からここでフランベします。」
野菜と肉が入っているフライパンを持ちながら言った。むろん、その野菜と肉は十分に火が通っている。
「「「「「「え?……いやいやいや!!!」」」」」」
審査員たちの制止を振り切り、和泉さんはライターを借りてきた。そして、ブランデーをドバドバと注ぎ、IHなのに無理やりフランベをしようとする。
カチッ…ボンッ!!!
和泉さんのフライパンからは、2mを超す火柱が立った。
「うわぁ……。」
「燃えますなぁ……アッハッハッハ!!」
蝦夷テレビの3人は落ち着いてみているが……審査員どころか観客も口が塞がらなかった。
「「できた(できましたわ)!!!」」
火柱が上がった時、はやてとダージリンの声が聞こえた。
審査員の前には、
・『はやて作:ラザニアとデザートのプリン』
・『ダージリン作:スターゲイジーパイ(黒コゲ)とデザートのスコーン』
この4つが並べられた。
「「「「「「……。」」」」」」
ラザニアとプリン、スコーンは美味しそうなものの……スターゲイジーパイは真っ黒こげ、魚の頭は炭化を通り越し、灰になっている部分すらある。
審査員たちはあえてそのスターゲイジーパイを見ない様にしながらラザニアに舌鼓を打った。そして……
「……では、ダージリンさんの料理を試食です。」
「これはイギリスの伝統料理、『スターゲイジーパイ』ですわ!!」
中空知さんの声が……俺は死刑を宣告する声のように聞こえた。
……本当に、本当に!!審査員じゃなくてよかった。理子、キンジ、お前たちの骨は後でちゃんと拾うぜ!!
俺は心の中で合掌しながら、鍋に隠し味である鷹の爪油・缶詰の桃・福神漬けの汁・ニンニク醤油・コーヒー・ワイン・多種多様なソース類などを入れていく。
審査員たちは死んだ魚のような目をしながら、『ダージリン特製スターゲイジーパイ』を口に運んだ。
「……食えなくはないな。味を無視すれば。」←ベオウルフ
「……こんな風にできるとは、むしろ才能があるのでは!?」←エジソン
「外は黒コゲ、中は
「……。(一口食べた後、水で流し込む)」←理子
「ワカサギに比べれば、まだ……」←鈴藤
「女子高生の手料理っていう、僕が学生時代に思い描いていた夢をかなえてるんですけどねぇ……。全然嬉しくないんだよなぁ……。」←藤崎
「……。(一口食べた後、こっそり藤崎のさらに移す)」←音野
審査員たちが『ダージリン特製スターゲイジーパイ』を何とか食べ終わった。
デザートの『はやてのプリン』、『ダージリンのスコーン』そして、『スカサハのアイリッシュチーズケーキ(某パイの試食中に完成)』によって何とか審査員たちのハイライトが戻っていった。
「できました!!」
俺はやっと鍋をかき回すのを止めた。
審査員たちの前には、ご飯の上にスパイスの香りがする茶色い液体がかけられた物と、デザートの
「本来、海軍カレーは前日から仕込みを始めるんですけど……時間が無いので。魚のあらで出汁を取った『即席海軍カレー』と『
俺は海軍兵学校の実地訓練時代に偶然教わったカレーを作った。あらで出汁を取り、十数種類の隠し味を入れ、さらにアレンジを加えたカレー……美味くないはずがない。
審査員たちが試食すると大好評。俺の作った料理の中では最高の評価だ。
「そう言えば村田君。」
「なんです、鈴藤さん?」
「この肉団子の肉、何?」
鈴藤さんの言葉で、全員のスプーンが止まった。
「何ってやだなぁ……。まぁ、実はチタタプの残りで作った肉団子なんですが……。」
リス肉とウサギ肉だな。別々に分けてある。
「「「「「「……。」」」」」」
……あ、あれ?審査員たちのテンションが下がったような気がする。
「俺は別に気にしねぇけど……。」←ベオウルフ
「……食材には感謝しなければ。」←エジソン
「美味いのが腹に立つ。」←キンジ
「美味しいんだけど……美味しいんだけど……」←理子
「最初は驚いたけど、美味しいんだよなぁ……。」←鈴藤
「これがマズかったら非難できるんですけどねぇ……。マズくないどころが美味いんだよ、コレ。」←藤崎
「うまいよ、コレ。」←音野
……みんな、ジビエは食い慣れてないのか?
俺はやっとそのことに気が付いた。
「残り5分になったぞ!!」
ネロが宣言すると……和泉さんは慌ててパスタをフライパンにぶち込んだ。
……あ、あれ?そう言えばパスタを上げた後、5分くらい放置してたような。
高さ20センチは超す大量の山盛りパスタを、ソースと混ぜようとするが……
「お前またドームになってんじゃねぇか!!」
藤崎さんは声を荒げて叫ぶ。
「うるさいなぁ!!おめぇのだけ山盛りにするぞ!!」
和泉さんはそう言いながらパスタと混ぜようとするが……混ざる気配がない。
和泉さんは混ぜるのを諦め、パスタを皿に盛り始めた。
「残り3分です。」
中空知さんの声で残り時間が知らされた。
和泉さん以外の4人は料理が終わっているため待機しているが……和泉さんはメチャクチャ焦っている。
「そう言えば和泉さんのアップルパイは……」
俺は疑問に思って、和泉さんに聞いた。
「あぁ!!!」
和泉さんは大慌てでオーブンを開けた。そこから取り出されたものは……リンゴが3分の1露出し、何かの液体がしみ出て、変なにおいがするアップルパイ(?)だった。
和泉さんはそのパイを肉切り包丁で力任せに切っていく。
「残り1分だぞ!!」
「そう言えば和泉さん。スープのほうは……」
ネロと鈴藤さんの質問が同時に会場へ響き渡った。
「忘れてた!!!」
和泉さんは急いで食材置き場へ行き、冷凍のエビと玉ねぎ、大量の青唐辛子、レモン汁を持ってきた。
それらの食材を全てミキサーに放り入れていく。
……嫌な予感しかしないんだが。
俺の額には冷汗がしたたり落ちる。
ウィイイイイン……ベキベキベキベキ!!!
ミキサーから、出してはいけない音が大音量で出ている。
俺は審査員たちを見ると……全員顔が青い。
「残り10秒だぞ!!」
ネロの声が、ミキサーの音で消される。
「「5」」
「「4」」
「「3」」
「「2」」
「「1」」
「できたぁ!!」
ジャーンジャーン!!
料理終了の
……トータル5時間の料理か。とても長かったぜ。
「『ひき肉と秋野菜のスパゲッティ』、『トムヤンクン風オニオンスープ』、『アップルパイ』です。」
審査員たちの前には、皿に盛られた伸びたパスタ、コップに入れられた
「あの……」
キンジは手を上げ、発言した。
「これ、スープじゃなくてスムージーじゃないd……」
「スープです。」
「いや……煮込んでn……」
「スープです。」
「……そうですか。」
キンジの手はゆっくりと降りていった。
……キンジ!!そこで諦めるなよ!!絶対これスープじゃねぇだろ!?
審査員たちは『トムヤムクン風オニオン
「不味いんだが……く、食えなくはねぇな。」←ベオウルフ
「……のびたパスタ、異臭がする焼きリンゴとパイ。食べられなくはないが……マズい。」←エジソン
「食えなくはないんだ……食えなくは……」←キンジ
「……もうやだぁ」←理子
「うん……うん……。」←鈴藤
「も、モチャモチャ言ってますけど……。」←藤崎
「……。(顔が真っ青)」←音野
審査員たちはそれ以上言葉を発さずに、パスタとアップルパイを食べた。
「あの……皆さん?スープが残ってますよ?」
「「「「「「……。」」」」」」
審査員たちは膝に手を置いたまま動こうとしない。
数秒か、数十秒か……数分かもしれない。静寂が会場を支配していた。その時、二人の
「俺は止まんねぇからよ……だから、止まるんじゃねぇぞ……!!」
「私の屍を超えてゆけ!!!」
ガッ!!
ベオウルフとエジソンは
バタン……
椅子ごと背中から倒れた。
二人の体は薄くなっていき、体からキラキラと光るものが……って霊基が損傷してるじゃねぇか!!
二人は師匠とニト、そして玉藻(見に来てくれた)によって保健室へ運ばれていった。
「「「「「……。」」」」」
残された5人は……動けずにいた。
「お~い、安浦くぅ~んいるんだろぉ?こっちへおいでぇ~。」
「こんな時だけ呼ばないでくれる?」
簡易
「……おい、スープ食わねぇか!?」
和泉さんはそう言って
「…………。」
安浦さんは悟った様な目をした後、
パコッ
変な音がしたと思ったら、安浦さんは3秒ちょっとで飲み干していた。
「コレ……人が食うもんじゃねぇって!?」
安浦さんが倒れなかったため、残った審査員たちに希望が見えようだ。
審査員たちは覚悟を決め、
「う~ん……。(そのまま気絶)」←キンジ
「……。(顔を真っ青にし、トイレへダッシュ)」←理子
「案の定……コクが無く、生臭く、
「……ククククッ」←藤崎
「これすごくマズい……。」←音野
審査員たちは死屍累々。ベオウルフとエジソン、キンジは
この料理対決、残った審査員(鈴藤、藤崎、音野)3人による厳正な審査(一人100点)の結果、
1位:八神はやて 300点
2位:スカサハ 287点
3位:村田維吹 177点
4位:ダージリン 123点
5位:和泉陽司 98点
という点数になり、はやてにはトロフィーと、5万円分の商品券が渡されることになった。
「イブキ兄ちゃん!!勝ったよ!!」
「おめでとう!!はやて!!」
「兄ちゃん!!髪がぐちゃぐちゃになるわぁ~」
俺ははやてを抱きしめ、ワシャワシャと頭を撫でた。
‘‘木曜どうでぃ’’の歴史において、『トムヤムクン風オニオン
ついでに、キンジは後日エビアレルギーを発症し、生のエビが食べられなくなった。
俺ははやてを撫でまわした後、そろそろ寒くなってきた(パンツとエプロンのみのため)。なので制服に着替えるため、舞台袖へ向かおうとすると……
「おぅ~い、村田くぅ~ん。どこへ行こうっていうんだぁ~い。」
「イブキさん。まだ
ガシッ!!
二人が俺の肩を掴んできた。
「え……いや……俺、審査員じゃないし……」
「ぼかぁ、君のために料理を作りに来たようなものなんだよぉ~。主賓が食べないなんておかしいじゃない。」
「
二人の手にはパイがあった。
「村田くぅ~ん……」
「イブキさん……」
「「おい、パイ食わねぇか(パイお食べになりません)!?」」
俺は……その後の記憶がない。
数週間後、某学園艦にて……
「ねぇノンナ。」
録画していた番組を見ていた‘‘小さい暴君’’が思わず声を上げた。
「どうしました?」
すると、身長が高く、黒髪のロングヘアーでスタイルのいい女性が来た。
「なんで聖グロが出て、北海道の私たちが出てないのよ!!」
‘‘小さい暴君’’はプリプリと怒りながら言った。
「学園艦は青森所属ですが?」
「私たちは網走出身よ!!」
「あの番組に出たいのですか?」
「そ……そんなわけじゃないけど……。」
「出たいのですか?」
「…………で、出たい。」
シーン……
‘‘小さい暴君’’は
「わかりました。」
12月上旬、‘‘小さい暴君’’のわがままによって、シェフ和泉の‘‘犠牲者’’が増えることになるとは……この時誰も思っていなかったのである。
和泉さんの
魚の煮つけ……久しぶりに食べたいなぁ。
実は……自分の‘‘おふくろの味’’と言えばラザニアとミートスパゲッティ、チリコンカンです。母親が料理好き(洋食専門、和食はマズい)で、小さい頃の誕生日やクリスマスにはよく作ってくれたのですが……ここ十数年食ってない……。
書いている時、そんな昔の記憶がよみがえりました。
和泉さんの
「おいパイ食わねぇか」
某化け物ローカル深夜番組の鉄板ネタの一つ。このセリフを検索すれば出てきます。
Next Ibuki's HINT!! 「鍋」