久しぶりのバイトが無い日……夜の10時に寝たら翌日の17時半に起きて、一日が無駄になった様な気がしました。……悲しい。
「岩下、お前は狙撃位置で待機。田中、お前は先頭で罠があるかどうか見ろ。メガネ、お前は俺達と一緒に行動しながら好きなようにハックしろ。村田、お前は田中が見つけた敵の排除だ。行け!!」
「「「「ハッ!!!」」」」
鬼塚少佐が命令すると俺達は行動を開始した。
「藤原少佐は私たちと一緒です!!」
「希信達に離れないように!!」
「……アハハ」
死んだ魚の目をした青年将校が後ろにいるが……無視しよう。
「村田ぁ~ぼかぁ許さねぇぞぉ~」
……俺に何ができるっていうんですか
成金ビルに入ると、人型ロボット(?)に乗った人間・キツネ耳の妖怪(?)・銀髪オッドアイの少女等を無力化しながら俺達は7階の屋外劇場へ向かう。
「いやぁ~これはすごいですね。メガネのままインターネットが繋げられて、しかも無線のように通話もできるなんて……。」
メガネさんは敵から奪ったメガネ(?)モドキをタブレットにつなげ、中の情報を奪っていく。
「この情報があれば……ちょっとスペックは落ちるし、大きさもヘルメットぐらいになりますけど……秋葉原で10万あれば作れるように……!!」
メガネさんはタブレットに表示されるアルファベットと数字の暗号を見ながら大興奮。 メガネさんのメガネは
「このロボットもアメリカにしてはいい線行ってますね……。あ!!なるほど……こういう考えはなかったな。……これは!!!……おっと、ヨダレが」
「……おい、メガネ、そろそろ……」
「め、メガネさん?お、落ち着いてください……」
俺と田中さんは異様なオーラを出すメガネさんに声をかけるが……彼は「ふへへ」と笑いながらタブレットを叩き続ける。
「……堀!!」
「ハイッ!!!」
辻さんの一喝によってメガネさんは直立不動の体勢を取ったが……手はタブレットを叩き続けている。
「……堀。それらは後日希信の責任で好きに使ってもいいが、今は任務中だ。」
「ハッ!!わかりました!!」
メガネさんは奪ったメガネとロボットスーツから奪った機械をリュックに詰めた後、タブレットを高速でたたき始めた。
「そうですね、せっかくですし……安いバイアグラや出会い系でも教えてあげましょう。……ハハッ!!」
メガネさんは笑いながらタブレットを叩く。
「「怖ぇ~……」」
そのメガネさんの狂気な姿に……俺と田中さんは恐れおののいた。
「おめぇら、さっさと行け!!」
「「ハイッ!!!」」
鬼塚少佐の一声によって俺達は正気に戻り、罠と敵を排除していく。
俺達は7階の屋外劇場の壁に着いた。
「田中」
「わかってますよ。」
鬼塚少佐のが呼んだだけで田中さんは何をすればすぐわかる。相変わらずの阿吽の呼吸は今も健在のようだ。
田中さんは壁いっぱいに爆薬をつけた後、聴診器を壁につけ、向こう側の様子を音で判断する。
『……中には重傷で横たわっている少女が4人、また4人の男女がにらみ合いを続けています』
田中さんはハンドサインで情報を伝える。
『田中は準備ができたら爆破、その瞬間希信達が突入する。奴らは殺すな。』←辻さん
『私は援護のほうがいいですね。頑張ってください』←神城さん
『了解!!』←俺
『ハハハ……俺まだ生きてる』←藤原
俺達はハンドサインで会話をし、命令を受けるが……藤原さん、あんたよくこんな短時間でハンドサインが分かったな。
『一応、情報や諜報が専門だからね……。お願いだから安全に……』
ズドーン!!
爆風によって藤原さんが何を言ったのか見えなかった。何を伝えようとしていたのだろうか……。俺はそう思いながら38式を強く握る。
「とつげきぃーーーー!!!」
「「「「おぉおおおおお!!!」」」」
辻さんを先頭に、俺達は屋外劇場に突入した。
屋外劇場には……ぐったりと倒れた理子・アリア・白雪・レキ、呆然としているキンジとワトソン、そしてGⅢと……誰だ?
「……チッ!!」
「鬼畜米英がぁあああ!!!!」
「おらぁあああああ!!!!」
辻さんと鬼塚少佐はGⅢに突撃していく。田中さんは倒れた4人の手当に向かう。となると……俺はこいつか。
俺は猫耳フルフェイスヘルメットを被った少女に一気に近づき、銃剣を刺そうとする。
「え?………え、ちょっと待っt」
「問答無用!!!」
バキッ!!
敵は青色に発光する150センチほどの刀で、38式の先についている銃剣を切り落とした。
猫耳ヘルメットから聞き覚えがある声が聞こえるが……気のせいだろう。
……それよりもあの刀だ。敵は最先端の科学技術が使われた武器を使うらしい。そしてこの切れ味……熱で切り裂いたわけではないようだ。となると……原子レベルでの薄い刃かなんかだろう。ならば……刃の向きには気を付けなければ……
俺はそう考えながら、銃床で敵の刀の柄を殴りつける。すると刀は発光しなくなった。
そのまま
「待って、イブキn……」
敵は俺の名前を知っていたようだ。なるほど、向こうもある程度調べていたのか。
俺は銃口を向け、敵の胸元へ発砲した。すると、敵の腰からふよふよと布のようなものが出てきて、銃弾から身を守った。
……面倒な!!
俺は38式を
ズドーーーン!!!
床に大きな穴が開き、そこからさっき倒した‘‘人型ロボット(?)に乗った人間’’が現れた。
「
そう言って‘‘人型ロボット(?)に乗った人間’’は腕の機械から炎を噴射し……
「アヒャヒャヒャ!!!」
ピュー―……チュドーン!!!
狂ったような笑い声をBGMに巨大なロケット弾が‘‘人型ロボット(?)に乗った人間’’に着弾し、大爆発を起こしてロボットを粉砕した。
俺は敵を押さえつけた後、ロケット弾の発射元を探すと……直径50センチ弱の筒に次弾(小学生ぐらいの大きさの砲弾)を装填する神城さんがいた。
「やっぱり大口径は良いですねぇ!!!
神城さんは早口で喋りながら次弾を装填し、数百キロはあろう巨大な筒を
「死にぞこないがぁあああ!!くらえぇえええ!!!」
ピュー―……チュドーン!!!
……な、なんてオーバーキル。
俺はロボット(?)の操縦者へ心の中で合掌した。
ひと段落したため、周りを見渡すと……呆然とするキンジ・引いているワトソン・救護をする田中さん、そして……頭を抱えて縮こまったGⅢをボコボコにしている
……あれ?部外者から見れば俺達が悪人じゃねぇか?
俺はそう思いながら猫耳ヘルメットに手錠をかけた。
「く、苦しいよ……イブキn……」
……殺気!?
俺は猫耳ヘルメットを押さえつけながら振り向くと……道中で倒した銀髪の少女が何かを持って振りかぶっていた。
ドスッ!!ドスドス!!
銀髪少女が何かを投げようとした瞬間、彼女の体から着弾音が聞こえた。
タンタンターーーン!
遅れて銃声の音が聞こえる。岩下さんの狙撃によるものだろう。弾が貫通してないことからゴム弾等の狙撃であることも分かる。
銀髪の少女は弾の威力のせいで
手榴弾はGⅢの方向へ飛んでいき……
「……クソッ!!面倒な!!」
鬼塚少佐はGⅢから離れ、手榴弾を蹴りあげて明後日の方向へ飛ばした。
その時を待っていたのだろう、GⅢは辻さんから離れ……
「
そう言い捨て、姿が透明になっていく。
……光学迷彩か!?まさかそこまでできてるなんて!!
GⅢの姿が完全に消えた。
消えてから数秒立った時、辻さんは目をカッと見開き……
「キェエエエエ!!!」
叫びながら手に持っていた
ベキッ!!ベキベキッ!!
すると……弾の着弾音と共に、黒い布を持った青年がいきなり現れた。布の一部は透けていて反対側の景色が見える。
……GⅢか!?見えないのによく見つけられたな。
GⅢは布を捨て、逃走を開始した。辻さんは弾が切れた
「田中は倒れている犯人の確保!!残りはこの希信についてこい!!」
「「「「「「ハッ!!」」」」」」
「え?ちょっと待って!?お、鬼塚少佐!?なんで僕の襟首掴むの!?僕は田中曹長と一緒に犯人逮捕がいいんだけど!?僕がいても足手まといだよ!?」
命令を下しながら軍刀を抜刀し、GⅢを追い始めた。田中さんを残し、俺達も辻さんに追随してGⅢを追う。
「……ッチ!!面倒な奴らだ!!」
GⅢはそう言い、ビルから飛び降りた。俺達もGⅢを追うため、次々と7階から飛び降りる。
「この希信から逃げられると思うなぁああ!!」←辻さん
「まだ撃ち足りない!!的になってくださいよぉおおお!!」←神城
「待ておらぁあああ!!!」←鬼塚
「出会い系には興味ないんですかねぇ?だったら‘‘くそみそ’’画像でも送りましょうか」←メガネ
「いやぁ~やっぱりこの雰囲気、懐かしいなぁ」←俺
「何飛び降りちゃってんの!?ここ7階だよ!?命綱なしに飛び降りたら死んじゃうから!!待って、手を離しt……あぁああああああ!!!」←藤原
俺達は夜明けまでGⅢを追ったのだが……結局逃げられてしまった。
「もうやだ!!ぼかぁ絶対に
「お、落ち着いてくださいよ、藤原さん」
「おう村田ぁ~、よくも僕を見捨てたなぁ~!!」
「…………瀬島中佐に無茶ぶりされたら助けてくれます?」
「……うん、ゴメン。……今度なんか奢ってよ?」
「わかってますって」
「「……ハァ」」
そこには……上司に逆らえない部下が二人いた。
追跡を諦め、一時解散となった。俺は目黒地区に戻って
俺は眠い目をこすりながら着替え、布団へ倒れた。そして
さて、話が変わるが武偵高にも『ハロウィン』があるらしい。本来は10月31日なのだが……その日が文化祭等で潰れた場合には、文化祭片付けの後の初登校日にそれをやるらしい。つまり今日だ。リサに言われるまで知らなかった。
しかも……ちゃんとやらないと教師陣による制裁もあるそうだ。普段だったら楽しんでいただろうに……今はその祭りが
俺は礼服を引っ張り出し、リサに簡単なメイクをしてもらい、何とか吸血鬼モドキが完成した。
俺は吸血鬼(モドキ)のコスプレをしたまま、会場であるファミレス・ロキシーへ向かった。
ファミレス・ロキシーは緑から紅に変わり始める美しい
俺は眠気覚ましの紅茶(ティーバック3つ入り)を片手に丸テーブルの席に座った。
「全く……軍の代表者は俺のような下っ端じゃなくていいだろ。」
俺はぼやきながら渋い紅茶を啜った。
「GⅢと直接
目の下にキラキラの雪印のシール、黒いトンガリ帽に魔女っ娘ステッキを握ったジャンヌが言った。
……ジャンヌのコスプレ、なんかエロゲでありそうだな。例えば‘‘サノバウィtt……
「貴様、それ以上考えるな。」
「いや……何言ってんのジャンヌ?」
「これ以上考えたら……」
ジャンヌは懐から‘‘デュランダル’’を出し、刃をちらつかせる。俺はそれ以上考えるのをやめた。
「お主ら、ここでじゃれ合うな。それとも……‘‘イチャイチャするな’’と言うのがあっておるかの?」
「「イチャイチャしてねぇ(ない)!!!」」
赤いミニスカート風の和服を着たタマモ(尻尾は出ている)が俺達を
「…………ムラタ、会議中にイチャイチャするのはよくないと思う。」
「だからイチャイチャしてねぇ!!……ってワトソン?」
「あぁ、ボクだよ。」
ジャック・オー・ランタンのカボチャをすっぽりと被った変質者は……ワトソンだったようだ。
『イブキさん……ふしだらですよ?』
「……………ハイ」
置かれているタブレットからメーヤが女神の微笑み(怖)で言って来た。どうやら俺の援軍はいないようだ。
さて、約束の15時までこのメンバーで雑談をして時間を潰すが……キンジと軍の連絡役が現れる気配がない。
俺は紅茶のお替りをもらいに行き、帰ってくると……黒いフードを被った変人がテーブルに加わっていた。この背格好から考えるに……キンジだろう。
「キンジ~遅いぞ~」
「ん?あぁ……すまん」
キンジはそう言って平静を
「さて……あと一人来ていないが
「いやぁ、遅れてすまない。」
ジャンヌの言葉を聞き覚えがある声が
「あ、藤原さんだったんですか……!?」
「「「「!?」」」」
そこに居たのは……頬は痩せこけ、大きなクマに充血した目玉をギョロギョロさせ、ヨレヨレの深緑の軍服を着た
「「「「「「……」」」」」
「……ど、どうしたの?」
「「「「「……ぎゃぁああああ!!!」」」」」
「ほんと参ったよ……。あの後、徹夜で報告書やら何やら書き終わったのが11時過ぎ。それでやっと寝れると思ったら
藤原さんはそう言って砂糖たっぷりのドーナツを頬張り、顔をしかめた。そしてコーヒーで砂糖を洗い流す。きっと甘すぎたのだろう。
「さて、人がそろったな。
ジャンヌは藤原さんの愚痴を無視して会議を始めた。
ジャンヌ曰く、昨日やられたのは‘‘バスカービル’’の女子全員と‘‘COMPOTO’’の理子で、全員奇襲による各個撃破によるものだったらしい。
「……いくら寡兵とは言え、許し難いな。不意打ちとは」
ジャンヌの言葉に俺と藤原さん以外が
「ん?そうか?だって極東‘‘戦役’’だぞ?宣戦布告はやってるんだ。民間人に被害がない限り奇襲しようが各個撃破しようが問題はないだろ?」
「村田、ここには人種も宗教も環境も違う人間が集まっているんだ。そういう考えもある。」
俺が思わず口にした疑問に藤原さんは間髪入れずに答えた。
「で、どうする?今、GⅢと
キンジの言葉で……テーブルは静寂に占拠された。みんなの表情は……重い。
「仲間をやられた気持ちは分かるがの、
「そ、それは……」
タマモはメロンソーダを飲んだ後……目つきを変えてキンジに聞いた。
「君が遠山君か……」
「え?あ、はい……」
藤原さんはさっきまでの疲れ切ったサラリーマンの様な雰囲気をガラリと変えた。その雰囲気は……まるで
「確かに君たち‘‘バスカービル’’は壊滅的な被害を受けたが……‘‘
「……」
藤原さんの言葉に……キンジは睨んだ。しかし藤原さんは歯牙にもかけず、薄く暗い笑顔のまま言葉を紡ぎ続ける。
「彼らはまだ‘‘無所属’’だ。彼らと総力戦をしてもいいが……勝てるだろうが被害が大きくなるのは必至。取り込んで味方にした方がいい。」
「バ……バカ言うな!!あんな奴らどうやって取り込むって言うんだ!!」
キンジは猛反対するが……藤原さんは笑って話を続ける。
「その方法は後で話す。少なくとも‘‘極東戦役’’を続けたいなら彼らと総力戦は避けるべきだ。被害が大きすぎるうえに……彼らに勝ったとしてもスポンサーはアメリカだ。何をされるか分からない。……君たちも分かるだろう?」
テーブルの空気はさらに重くなった。藤原さんはコーヒーに口をつけ、再び口を開いた。
「戦術はともかく……感情で戦略は変えられない。遠山君、反論したいなら……理屈と利をもって反論しなさい。」
藤原さんはそう言ってポケットに手を突っ込み、小さな紙箱とデュポンのライターを取り出した。
そして、その小さな紙箱から
「藤原さん、
「うん……今日の様な理不尽ばっかりな時に気分転換で時々吸うんだ。任務中に酒は飲めないし……」
藤原さんは雰囲気を‘‘疲れ切ったサラリーマン’’に戻し、大きなため息をついた。
「……で、どうやって仲間にするんだ。」
キンジは不満そうに呟いた。
「それなんだが……」
ワトソンは困った様な、不満な様な口を開いた。
「
……なんか、嫌な予感がする。
「……単刀直入に言う。‘‘ロメオ’‘だ。」
「ロ、ロメオっ……!?」
「ろめお……?」
さあさドレスに着替えて……♪
ちょうどここで‘‘ロメオ’’が喫茶店で流れていた。
「……カラオケパーティーでもするのか?」
「はぁ……」
『ち、違うと思いますよ?』
俺の疑問にジャンヌは大きなため息を、メーヤは引きつった笑顔で否定した。
「男版のハニートラップだ。それを貴様らにやってもらう。」
「「……はぁ!?」」
「ふざけんな!!義理の妹にハニトラするとかどこの世界の話だよ!?」
「俺に何しろってんだよ!!」
ジャンヌの言葉を聞いて、俺とキンジは言葉を荒げて反論した。
「‘‘何しろ’’と言うか……ナニをすればよいのじゃ」
「二人とも頑張ってね、応援するよぉ~。いやぁ~今晩は良い肴ができた。」
タマモと藤原さんは『会議は終わった』とばかりに席を立つ。
「……藤原さん、昨日の事怒ってますよね。」
「いやぁ~そんなことはないよぉ~。……あ、奢る件はチャラでいいからね」
藤原さんはそう言って、自分のカップと皿を返しに行った。
「さて……私たちも帰るか。」
「……そうだね。二人とも、ボクはアリア達を看護する。」
ジャンヌとワトソンもそう言って自分のカップを片付けに行く。
『アハハ……私たちの方でも皆様方に支援物資を送るので。イブキさん、ファイトです!!』
そのままタブレットはプッツリと切れた。メーヤがアプリを切ったのだろう。
俺はここで……やっとこの会議は仕組まれたものだという事が分かった。仕組んだ者はやっぱりあの人しかいない。
「ふ、藤原さんの裏切者ぉおおおお!!!」
「はっはっは!!会議の前に‘‘根回し’’しておくのは基本だよぉ~村田ぁ~」
藤原さんによる
「あの、お客様?」
「……はい?」
「軍服を着たお客様からプレゼントだと……」
店員さんから渡されたのは……ドーナツの詰め合わせだった。その箱にはメモが貼られており……
『いやぁ~ごめんね。今度奢るからさ
by 藤原石町』
……こういうところがあるから憎めないんだよなぁ。流石は第一中隊だ。
俺は店員さんにお礼を言ってその箱を受け取った。
俺は理子達のお見舞いに行こうと思ったのだが……礼服、すごく動きづらい。それにこんな高価な
また、他の生徒たちを見ると……全員が全員妖怪やお化けに仮装しているわけではない(仮装はしているが何でもいいようだ)。
……適当に軍服でも着て‘‘軍人のコスプレ’’とでも言っておこう。
俺はそう思いながら寮に戻り、ドアを開けた。
「ただいま。」
「おかえりなさい!!イブキにぃ~~!!!」
「……ふぁ!?」
制服にエプロン姿のかなめが俺に抱き着いてきた。
……なんでもうここにいるんだよ!!いや、家族だけどさ!!
神城中佐が何故数百キロはあるロケット弾を持てるか……
「気合と根性があればなんだってできるんです!!!」
……だそうです。有言実行だからさらにたちが悪い。
ビル7階はおおよそ20m強です。第2中隊ならともかく、なんの訓練も無しに飛び降りるなんて……
小説『緋弾のアリア』のイラスト担当とエロゲー『サノバウィッチ』の原画担当は同一人物なんですよ。きっとジャンヌが仮装したら……まぁ、目元が若干違いますけど。
藤原さんが煙草を吸わなかった理由……『年若い子が周りに居たため』ではなく(聞かれたらそう答えるが)、ただ単に灰皿が見当たらなかったから。
イブキは『武力こそ正義』な第2中隊にいたため、諜報等の用語はあまり詳しくありません。
そろそろオリキャラ紹介を入れたほうがいいかなぁ……と思い始めています。
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