皆さんは年末年始をどう迎えましたか?自分はバイト三昧でした(疲れすぎて、帰ったらすぐ寝るような生活だった)。
本当は6日までに投稿するはずだったんですが……年末年始バイト疲れで遅くなりました。ここにお詫び申し上げます。
俺はエリナと一緒にアクア・エデンの寮へ行くと……寮のみんなは驚きつつも喜び、歓待してくれた。
そこで夕食(生活サイクルが逆なため、メニューは朝食)をいただいた後、俺は家路についた。
さて、カジノでボロ勝ちした翌日の放課後、『一緒に映画を見たい』と駄々をこねるかなめを何とか説得し……俺は110万の入った封筒をポケットに忍ばせながら平賀さんの作業室へ向かった。
本来は25㎜機関銃の弾薬100発分・90万円ではあるが……残りの20万は忙しい中で作ってくれたお礼だ。
コンコン
「あ、開いてるのだ~!!」
俺は平賀さんの声を聴いた後、扉を開けた。そこには……大きな箱に頭から突っ込み、足をジタバタさせている平賀さんがいた。平賀さんは汚れたツナギを着ていた。……なんだかんだ言っても技術屋なんだなぁと思う。
俺は平賀さんを引っ張り出し、万札がびっしり入っている封筒を渡した。
「平賀さん悪いね。
「イブキ君はお得意様で、納期に厳しいから頑張ったのだ。」
「いや……流石に
平賀さんは注文していた最後の27発を俺に納品した後、笑顔で封筒から万札を出して紙幣カウンターにセットした。
「……まぁいいや。そう言えば平賀さん」
「何なのだ?」
「確か銃検をやってるって言ってたよね。」
俺がそう言った瞬間、平賀さんの目はギラリと光った。
「そうなのだ!!あややは今月から銃検の代理申請サービスを始めたのだ!!」
銃器検査登録制度(略して銃検)とは……公安委員会が発行する登録証だ。民間人はこの登録証がなければ銃器を所持することができない。俺は軍人なので銃検を登録しなくてもいいのだが(その代わり軍への申請が必要)、武偵高に出向中のために登録することになった。
武偵法9条で‘‘殺人禁止’’と定められているため、それを守れない武器は銃検で登録ができない。なので前回は辻さんに協力してもらい、俺の25ミリ機関銃を登録してもらった経緯がある。
「平賀さん……対戦車ロケット弾や無反動砲の申請とかできる?」
アメリカ旅行の時、牛若から没収したパンツァーファウストを使った。その時、あの汎用性能に何度も助けられたことがあった(一発で多数の目標を爆破できる利点がいい。それは25ミリ機銃には不可能だ)。
今後、
なので所持のため、軍への申請はすぐ通るのだが……銃検がすんなり通るとは思えない。そこで平賀さんに相談したわけだ。
「大丈夫ですのだ!!
「いやぁ、そいつぁ有難い」
さて、今度時間を見つけて辻さんと相談すr……辻さんは
「あれ?村田君、20万ほど多いのだ。」
「あぁ、急いで作ってくれたお礼だ。遠慮なくもらってくれ。」
「いつもご贔屓にしてくれてありがとうございますなのだ!!」
平賀さんはそう言って嬉しそうに頭を下げた。
「じゃぁ、詳細が分かったら連絡するよ。ありがとね。」
俺はそう言って平賀さんの作業室を出た。
……平賀さんの作業室の掛け軸が『交流を消せ!!今こそ直流の時代!!』ってなってたんだが……どこで手に入れてんだろ?
後日、俺は神城さんと相談し……その武器を平賀さんに伝え……平賀さんはドン引きしていた。
平賀さんに代金を渡した後、俺はしょうがなく映画館に向かった。映画館でかなめと待ち合わせ……ということにさせられたからな
道中、『ふえぇ……』と涙目で道に迷う水色の髪の女子高生の道案内をしたせいもあり、待ち合わせ時間ギリギリについた。
「イブキにぃ~!!遅~い!!」
かなめはそう言って俺に抱き着き……
「……他の女のにおいがするんだけど」
抑揚のない声で問いかけてきた。
「いや……平賀さんに料金を払いに行くって言ったろ?まぁ、あと道に迷ってた人がいたから案内をしたぐらいk……」
「イブキにぃ……他の女のためにアタシとの時間ヲ潰シタノ?」
「だって……スマホ片手に顔真っ青、涙目状態でオロオロしてたら案内してやるだろ。」
俺がそう言うと、かなめは抱き着いたまま顔を上げ、頬をプク~と膨らました。
「イブキにぃ!!そういうところがダメなの!!だから他の女が寄ってくるの!!」
「はぁ……?ほら、さっさと映画のチケット買うぞ」
俺はかなめを無視しながら歩き始めると……かなめはムキになったのか、俺に引っ付いたまま引きずられ始めた。
……正直、邪魔だ。
「かなめ、どいてくれ。」
「む~……じゃぁイブキにぃ、誓って!!」
「何をだよ。」
「お姉ちゃんたち以外の女に近寄らないで!!」
「……なぁかなめ、人口の半分は女性なんだぞ?俺に引きこもれっていうのか?」
俺がそう言うと……かなめは‘‘その発想はなかった’’とばかりに驚いた表情に変化した。
「じゃぁ!!アタシが一生イブキにぃを世話するから!!部屋に引きこもって!!」
「……べらんめぇ、監禁じゃねぇか。……俺が選ぶぞ?」
俺はかなめを適当にあしらいながら、映画チケットの販売機でチケットを買おうと操作し……
……あれ?なんか胸騒ぎがする。
俺は思わず操作の手を止めた。この映画館で放映される、俺好みの映画は……
『
『
『超○速!参勤交代』
……下二つはアメリカ行った時の飛行機で見たから内容が分かるが(面白かった)、『
あらすじを見てみると……『超高層ビルが占拠された!! ‘‘妻に会いに来た男’’と‘‘両親に連れられてきた少年’’のツイてない二人がテロリストに立ち向かう!!』と書かれている。
……おっかしいなぁ?7歳のクリスマスの時に似たような事を体験しているような気がするんだけど。
俺は冷汗が止まらなくなった。
「ねぇ~イブキにぃ、私こっちがいい」
「あ、あぁ。」
俺は思考を放棄し、かなめが選んだ『我が妹よ ~禁じられた恋~』という映画のチケットを買うことになった。
『地上40階!!そこは戦場になった!!』
(白人の男と黄色人種の少年が必死にテロリスト達と戦うシーン)
『今年のアクション映画の最高傑作!!』
『
「イブキにぃ、面白そうな映画だね。今度一緒に見に行こうよ!」
「え……あ、うん。あぁ……」
俺は映画が始まる前の宣伝で冷汗をかいていた。
……そう言えば第二中隊にいた頃、訓練でヘトヘトになった時に英語の書類にサインさせられたような気がする。まさか……
同日、ニューヨークにて……
「ったく、なんだぁ?映画のチケットなんて……」
「……この前の懸賞が当たったのか?この俺がかぁ?」
~
「これって……坊主との話じゃねぇか……!?」
「イブキにぃ、面白かったね!!」
「……あれが、か?」
かなめと一緒に見た『我が妹よ ~禁じられた恋~』は……見ていられないほど重かった。
内容は……‘‘生き別れの実の妹と知らずに恋に落ち、
……映画くらい頭空っぽにして楽しめる方がいいじゃねぇか。ド派手なアクションとかコメディとかさ。
こんな映画見るぐらいなら……まだ『
かなめは楽しそうに
「あのシーンのあそこだけがCGだ」
「○○と同じ~手法を取り入れていたから、ああいう風になった」
などと、まるでキンジが言いそうな事をしゃべる。
……環境は違えど、かなめとキンジは血のつながった兄弟なんだなぁ。
「そう言えばイブキにぃ……はい!!」
「……何これ?」
かなめは急に自分の武偵高指定カバンから、紙袋を出して俺に渡してきた。紙袋にはご丁寧なことに、緋色で『LOVE』と手書きで書かれている。
「あ、ありがとな。かなめ……手、どうした?」
俺は……絆創膏が何枚も巻かれたかなめの手から紙袋をもらった。
「え!?……プレゼント作ってるときに針で刺しちゃって……」
「そっか……え?」
俺は紙袋から中の物を出すと……‘‘ぬいぐるみ’’が出てきた。
ぬいぐるみは……白の軍帽、第二種軍装に身を包まれていたのだが、あちこちに赤黒い血がこびりついている。
……え?俺を模したぬいぐるみ!?
「か、かなめ……俺、いつもこんなボロボロだったっけ?」
確かに何度も死にかけたけどさ……と思いながら
「イブキにぃはいつも……いつもボロボロになって、あたし達を心配させる。だから……イブキにぃをあたしが守る。今のあたしじゃイブキにぃほど強くないけど、HSSになれば……」
「HSS?」
某旅行会社の聞き間違えではない。‘‘HSS’’……‘‘High School Student’’、いや絶対違う。
「それはともかく!!!イブキにぃとの約束、あたしはちゃんと守ってるから!!……イブキにぃもちゃんト約束、守ッテネ?」
「約束……?」
「お姉ちゃん以外の女に近づかないって約束!!」
「いや……だからそれは無理だって言ってるd……」
「ねぇ、イブキにぃ……あたし、今日は確かめたかったの」
かなめの声は急に冷たくなった。
「あたしが……イブキにぃに愛されてるかどうか。イブキにぃは予定があったのに、一緒に映画を見てくれた。」
「……まぁ、支払いだけだったし」
……支払いの後は予定がなかったしな。
「そして、映画館で……イブキにぃは手を繋いでくれた。あたし、嬉しかったんだよ?」
あの映画見てるとき、そんなことやってたのか。感情を殺してみてたから……全然気づかなかったぞ?
「あの時間が……永遠に続けばいいなって思ってた。永遠にイブキにぃはあたしを見てくれて、あたしはイブキにぃを永遠に愛する。
かなめは愛おしそうに……俺が持つ‘‘血まみれの人形’’と‘‘茶髪の人形’’を撫でた。
映画館を出て、総合ショッピングセンターから出ようとしていた時、
「ふえぇ……出口どこぉ……」
顔を真っ青にしながらキョロキョロしている、水色の髪の少女にまた出会った。
……映画を見る前に道案内した子だよな、あれ。また迷ってるのかよ。
「……あの、また迷ってるんですか?」
「ふえぇっ!?……む、村田さん!?」
ビクッっと彼女は肩を震わせた後クルッとこっちへ向き、安堵の表情を浮かべた。
彼女の名前は‘‘松原花音’’。ここの喫茶店に行こうとして迷っていたところを俺が案内した。
「で、出口が分からなくて……」
「俺も出ますし……一緒に来ますか?」
「ふえぇっ!?……いいんですか?」
「いや……別に構わn……」
俺は……急に殺気を感じたため後ろを向くと……
「…………」
かなめは瞳孔が開いた眼で俺達を見ていた。
「か、彼女さんと一緒だったんですね……。お、お邪魔しましt……」
「いえ、妹です。」
「い、イブキにぃ!!酷いよ!!」
多少かなめは不機嫌だったのだが、俺は松原さんをちゃんとショッピングセンターの出口まで送り届けた。
かなめと映画館へ行った数日後、俺は英語の授業をボケーッと受けていた。
「『We hold these truths to be self-evident, that all men are created equal, that they are endowed by their Creator with certain unalienable Rights, that among these are Life, Liberty and the pursuit of Happiness.』。田口、これを訳せ。」
「……分かりません」
「これは‘‘アメリカ独立宣言書’’の有名な一文だぞ。……じゃぁ、『all men are created equal』この文章を訳してみろ」
「えぇっと……」
……一昨日、テレビで『ナショ○ル・トレジャー』をやってたから、その影響だろ。
俺はアクビを噛み殺しながら黒板の文字を書き写した後、カバンから書類を出した。メガネさんからの報告書だ。機密文書でもないので、
コツッ……
読もうとした文書の上に、丸めた紙屑が飛んできた。
……なんだよ、コレ。しかもこの紙、水に溶ける特殊な紙だぞ。
俺はその紙屑を開くと、中には文章が書かれてあった。
『3の正体が割れた。情報共有をするから17時に美術準備室に来てくれ。
P.S. ついでにリハビリをやらないか
L.Watson』
俺は銃剣を取り出し、刀身を鏡替わりにして後ろを確認すると……ワトソンは顔を真っ赤にしていた。
……リハビリ、やりたくねぇなぁ。
思わず大きなため息が出た。
「村田ぁ……
「……あ、すいません。」
「ついでだ村田。次の文章を訳してみろ」
「はい。」
……次の文章、メチャクチャ長いんだけど?カンマで八つの文に分けられてんだけど!?
「……『あれらの権利を確保するために、政府は人々の間で始まります。統治者の同意によって……』」
……チクショウ、感覚的には分かるんだけど、和訳が面倒だ。
さて、適当に射撃訓練と素振りをやった後、美術準備室へ向かい……
「ムラタ……なんで君はボクのメールをよく無視するだろう」
ワトソンに衣装が入っている紙袋で殴られた。
「ムラタは‘‘リハビリ’’の文字があると絶対に来ないからな」
ワトソンが頬を真っ赤にして言っている通り、確かに俺は‘‘リハビリ’’の誘いのメールを無視している。だけど、あんなのをやるぐらいなら、無視して信頼を失うほうがまだいい。
‘‘リハビリ’’とは……‘‘女性としてのふるまい’’にトラウマを持つワトソンへの社会復帰訓練だ。
そのために……ワトソンが彼女役・俺が彼氏役で‘‘おままごと’’をするのだ。
ここまでなら別に問題が無い。しかし……ワトソンは細部までこだわり、しかも重いのだ。
分かり易く言うと……『クレ○ンしんちゃん』の‘‘リアルおままごと’’の様な事を、ワトソンと二人っきりでやる。
「だってさぁ……ストーリーが重いんだよ。この前なんて『貴族の娘と平民の男の逃避行』だぞ。あんなのやってられっかよ」
「そ、それは……」
ワトソンはボソボソと何かを言いながら俯いた。
「まぁいいや……。手紙にあった『3』ってサードのことだろ?何か分かったのか?」
「……そうだ。だから……後でちゃんと‘‘リハビリ’’に付き合うんだぞ?ボクはずっと楽しみにしていたんだから」
俺に釘を刺したワトソンは、かばんの中から紙束を出した。
「リバティー・メイソンの『
俺はワトソンから書類を受け取り、目を通すと……某‘‘米国初の黒人大統領’’を護衛するジーサードの写真があった。
……流石はアメリカの紐付き組織ってところか。
他のページにも目を通してみるが……藤原さんやメガネさんの報告と一緒か、それ以下の情報しかない。
……共闘しているとはいえ、別組織の人間にわざわざ情報を与える必要もない……か
「あいつは元々アメリカの武偵だったんだ。それもSランk……」
「確かRランクだったよな。それは知ってる。」
ところで……武偵の『Sランクは特殊部隊一個中隊を相手にでき、Rランクであるなら小さな国一つを落とすことができる』と評されているが……その評価は過大評価であると俺は思っている。
歩兵1個中隊は約150~200名ほどで、3~4小隊が合わさってできている。そして、俺が所属している特殊部隊:‘‘HS部隊第二中隊第一小隊’’は慢性的に人数不足であるが……それでも7人はいる。あの部隊三つ分を‘‘白馬の王子様モード’’のキンジやアリア、レキが一人で相手できるなんて……全く考えられない(まぁ、
それよりもさらに強いRランク?辻さんと鬼塚さんがボコボコにしてたぞ?
……まぁ、過大評価も問題だが、過小評価も問題だ。油断しないようにしよう。
俺はそう考えながら、‘‘四次元倉庫’’にワトソンから貰った書類を投げ入れた。帰ったら
「ワトソン、情報ありがとな。じゃぁ、またあしt……」
「ムラタ、どこへ行こうというんだい?」
俺はそのまま部屋を出ようとしたが……ワトソンが俺の腕を握り、制止させた。
「い、いや……ちょっとトイレに……」
「じゃぁ、僕も一緒に行こう。‘‘男’’っていう事になってるから問題ないだろう?」
「……分かったよ。」
俺は諦めてワトソンの‘‘リハビリ’’に付き合うことにした。
「今日のプレイだが……前回は不評だったからな。今回は部活動もので……女子マネージャーと選手という設定はどうかな。シナリオにセリフは全部このノートに書いてきたんだ。」
そう言って俺にノートを渡した後、後ろを向きシュルッと制服を脱ぎ始めた。俺は慌ててワトソンに背を向ける。
「ムラタは何部がいい?ボクはベタに乗馬部がいいと思うんだけど」
「乗馬部がある高校なんてめったにねぇよ!!」
……確か陸軍士官学校に乗馬部だか乗馬同好会があるって聞いたことはあるが……俺、海軍だぞ。しかも飛び級でほとんど学校行ってねぇし。
「無難に野球部とかどうだ?」
「野球?……‘‘Baseball’’の事だっけ?確か‘‘
……そうだった。イギリスだとメジャーな競技じゃないんだっけ。
「……いいや、乗馬部で」
……近所に住む秋山の爺さん(酒好きの方)が気分よく騎兵について語ってた事があったから……分からなくはない。
「……着替えはまだなのか?」
「shit!!……スカーフを外したらブラのホックが外れた!!」
「……お、おう」
数分後、俺の前にはセーラー服を着た美少女がいた。
「……じ、ジロジロ見るな。い、いや!!見てくれ!!」
ワトソンは顔を真っ赤にしながら……潤んだ目で俺を見てきた。
「そんな趣味があったのか?」
「ち、違う!!……君はボクが好きなんだからね。それに僕は女子だ。このような視線も戸惑ってはいけない……」
「……何言ってんだ?」
「シナリオ上そうなってるんだ!!ムラタはちゃんとノートを見たのかい!?」
「ゴメン、見てねぇや」
俺はワトソンから貰ったノートを開け、該当ページを見つけたのだが……
……ナニコレ、設定だけで3ページを真っ黒に埋め尽くしてるし。
俺は早々にノートを読むのを諦めた。
「じゃ、じゃぁ……始めるぞ」
ワトソンは緊張した面持ちで1歩2歩と俺に近づいてきた。俺の靴とワトソンの靴がぶつかると……ワトソンはクルッと半周した後、俺に寄りかかってきた。
……クソッ。ボーイッシュな子が女子らしく振舞うってだけで、そのギャップが高得点なのに……それに加え、こいつから良い香りがする。香水でもつけてるのか?
「む、ムラタくん。……今日も馬たちは元気だね」
「そ、そうだな……大砲をいつもより早く運んでいるし、他の部員もいつも以上に射撃練習を頑張ってるな。」
「え?」
「……え?」
……あれ、何か間違えたか?
「……ムラタ、乗馬部って設定だよね?」
「あぁ……そうだけど?」
「なんで乗馬部に大砲や銃があるんだい?」
……秋山の爺ちゃん(酒好きの方)曰く『大事なのは大砲や機関銃を運び、それによって敵をズタズタにする事だ。それでやっと突撃ができる』って言ってたんだけど。
「……?あぁ、そうだよな。大砲はおかしいよな」
「……何を勘違いしたんだい?」
「いや……近所に騎兵出身の爺様がいてな。よく話をしてくれたんだ。……そうだよな。今だと儀礼用だけだから剣だけだよな」
「いや、普通の乗馬部に剣はないだろう!?」
……なるほど、そりゃそうか。普通の高校で軍事訓練なんてしないよな。
「や、やぁワトソン。今日は部員がいつも以上に弓の引きが良いな」
……やるとしたら
「………………そ、そうだね」
ワトソンは呆れたような表情で言った。
「……あれ?何か違うか?」
「いや……それでいこう……。……あ、あと、この姿の時は『エッレ』って呼んでよ」
‘‘L.Watson’’の名前:‘‘L’’を『エル』と呼ぶと、我が家の
「……あぁ、『エッレ』」
すると、
「今日はボク……行けそうな気がする。頑張るよ」
「……お、おう。頑張れよ」
……べらんめぇ、可愛いじゃねぇか
「よ、よし……覚悟は決めたぞ……!!」
「な、なんのだy……!?」
ワトソンは一気に俺の首に手を回し、俺の顔を力任せに寄せた。そのまま流れるようにベタッと……湿ったものが俺の頬に引っ付いた感触がした。その時、同時に一部固いものが当たり、そのせいで俺の頬が軽く切れた。
「……え?」
「あぁ……甘い……。む、ムラタ!!成功だ!!ボクは今……心がフワッと、すごく幸せな気分だ!!も、もっとしよう!!」
「ま、待てワトソン……いや、
「好きだ!!好き……大好きだ!!……し、シナリオに書いてあるかr……」
ワトソンはゲリラ豪雨もビックリなくらい顔にキッスを降らしてくる。ちょうどその時……
コツッ……
扉の外から何かを落としたような音が響き渡った。
「「ッ……!!」」
ワトソンは飛び起き、急いで着替えようと……
「ワトソンまだ着替えるな!!」
「で、でも……」
「いいから!!」
俺はそう言って着替えをやめさせ。ドアに近づき、ゆっくり開けた。
……もしこの場を見られても、最悪『ワトソンは文化祭でやった女装に目覚めた』と言い訳できる。
扉の外には誰もいない。さっきの音は何かがひとりでに落ちた音か何かだろう
……ん?あれはなんだ?
ドアの前にある窓のサッシに小指の爪ほどのカメラが置いてあった。俺はそれを拾い、足元に転がして潰した。
……監視カメラか何かか?なんだってここに?
俺はため息を吐いた後、扉を閉めた。
「……カメラがあった。破壊したが……人が来るかもしれない。着替えてさっさと退散しよう。」
「……あ、あぁ」
俺はワトソンに背を向けた後、ハンカチを水で濡らし、ベトベトの顔をぬぐった。
……やっぱり‘‘リハビリ’’なんてやって、いいことがねぇや
「イブキにぃ……アクア・エデンの件だけでもアウトなのに、エル・ワトソン……アイツは女だったんだね。」
「アタシは約束を守ってるのに……なんでイブキにぃは……。やっぱり、アタシがイブキにぃを保護しなきゃ」
「イブキにぃを、泥棒猫達カラ守ラナキャ……」
アクア・エデンの寮には『DRACU-RIOT!』のキャラクター(主人公[男]以外)の全員がいます。計5人。
これらが映画化されます。それ以降はネタバレになるので、ここでは書きません。
『
『超○速!参勤交代』これはこれで面白かった。自分は好き。
なお、飛行機の中では日本ではまだ上映されていない映画も見れるときがあります。
『我が妹よ ~禁じられた恋~』は空想上の映画です。参考にしたものは特にありません。
『BanG Dream!』の‘‘松原花音’’が登場。この子の登場は、本編の間接的な伏線……よりも自分が書きたい小話(閑話)への伏線です。
『‘‘馬術部’’=馬術の部』、『乗馬部=何それ?』と考えているので変な方向へイブキは考えています。
Next Ibuki's HINT!! 「HSS」