少年士官と緋弾のアリア   作:関東の酒飲

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皆さん、いらない物は棚の肥やしにしないでどんどん捨てましょう。


爺ちゃん、いらない物は捨てとけよ・・・

辻さんは遺品整理まで手伝ってくれた。

「イブキ君の父!村田中将は!この希信に!!後方の重要性を教えてくえれました!!!そのせめてもの恩返しとして!この希信!!遺品整理も手伝いましょう!!!」

だそうで。初めて知ったよ、俺の父さんが軍人だったなんてさ。いつもスーツ着て出かけて、出張の以外毎日家に帰ってきてたんだぜ。気づけるはずがない。なるほど、幼年学校に行くことに抵抗がないわけだ。俺の父さんが軍で何をやっていたか辻さんに聞いたところ

「村田中将は!‘‘後方の鬼’’や‘‘後方の神様’’と呼ばれ!!・・・。」

あまりにも長かったので掻い摘んで説明すると、俺の父さんは、「後方の鬼」、「後方の神様」って呼ばれていたらしい。予算の無駄遣い、横領を軍用犬の如く見つけ、武器弾薬食料などの必需品は最低でも要求の1.5倍は確保することで有名だったそうだ。また、浮いた予算で工廠や軍需品工場の設備を最新式にして生産力をあげていたらしい。おかげで、軍上層部や兵、軍関係の民間企業は頭が上がらなかったそうで・・・。

 ついでに、辻さんが陸軍士官学校生の時、俺の父さんはそこの寮長を務めていた。その時に辻さんに後方の重要性を叩き込んだそうだ。

「なので、この希信!!村田中将に多大な恩が!!おや?怪しいものを見つけましたよ。」

辻さんは大量のお札が張ってある、大きな桐の箱を見つけてきた。

「この希信、軍務で様々なものを見てきましたが、ここまで強く封印された物は見たことありませんなぁ。」

一人が余裕で入るくらいの大きな箱に、これでもか!っていうくらいお札が張ってある・・・。しかも何か大きな力を感じるし・・・。

「開けませんか?辻さん。」

「開けましょうか、イブキ君」

俺と、辻さんは好奇心に負けてしまい。その箱を開けてしまった。中には小さい箱、大きな十字の楯、黄金の高坏(?)、本、あと一枚の紙が入っていた。

 見たことあるような、ないような・・・

「ここまでの封印、とても大きな呪術か何かの物かと思いましたが、この希信、安心しました。」

「あれ?辻さん。こういうの見たことあるの?」

「軍機なのであまり詳しくは言えませんが、ここまでのじゃありませんが、いくつか・・・。」

軍ってこういう、オカルト系もやってるのか・・・。そういえば緋弾のアリアには超能力者がいるんだっけ?ならこういうことやっていてもしょうがないか・・・。

 

 辻さんと一緒に遺品整理を終わらし、辻さんは帰っていった。

「イブキ君!!ぜひ!!ぜひ!!陸軍に来てくれよ!!!」

辻さん・・・俺、比較的楽そうな海軍や空軍狙ってるんだ・・・。

 辻さんが帰った後、あの怪しい箱の中にあった紙切れを読んだ。内容は

「昭和〇〇年■月▲日

 大逆を犯した者達より没収したものである。処分するにも恐れ多い物であるので、星伽の者を内密に呼び、封印したのちに憲兵〇〇科によって分散、処分したうちの一つである。憲兵〇〇科隊長、村田弘大尉」

 なんか、曰くつきなんだな。要は、俺の爺ちゃんが処分するの面倒で物置に入れっぱなしのやつを、俺と辻さんが掘り出しちまったってわけか。

 本には使い方があった。この十字の楯を地面に置き月光にあて、深夜2時にトゲトゲの石を3の倍数だけ楯に投げるそうだ。他にも書いてあったけど、カビちゃってもう他は読めなかった。この本は燃えるゴミ行きだな。

 黄金の高坏(?)の使用方法はわからなかったけど、まぁいいや。実際やってみて、なんか起こったら対処すればいいし、何もなかったら燃えないゴミに出せばいい。そう思ってたんだ。

 今思うと、馬鹿なことしたなぁ・・・。二つの事件解決して、若干天狗になってたんだよ。まぁ、でもこれしなかったら俺、今生きてなかっただろうな。

 

 深夜2時前、俺は庭に十字の楯を置き、一応のため、縁側に黄金の高坏(?)を置いておいた。トゲトゲの石は124個と微妙に3で割れない数であったので、半分の60個くらい投げとけばいいや、と考えていた。

 今思えば、深夜テンションだったのだろう。十字の楯が若干光っていたのに気づかなかったんだ。

 深夜2時、俺は待ってましたとばかりに石を60個、楯に向かって投げた。その瞬間、大きな爆発音がし、力が一気に抜けていくような感覚がした。立っているどころか、意識すら保てそうにない・・・。俺は、意識を手放した。意識を手放す瞬間こう思ったんだっけ、「やべぇ・・・近所迷惑じゃん。」

 

 目が覚めた俺の目の前には、槍を持った全身タイツの痴女がいた。どんな夢だよ、さっさと寝よう・・・。俺は寝ようと・・・

「む?起きたか。」

現実でしたか。ショウガナイ、起きるか。って全身タイツの痴女?もしかして・・・いや、ただの偶然、この人はきっと、最近日本に来た痴女のは・・・。

ドス!!

目の前に槍が刺さった。

「おぬし、よからぬことを考えてないか?」

「いえ、めっそうもございません。」

「そうか・・・。」

どうしよう、この空気。

「えっと僕は村田維吹、イブキって呼んでください。」

「影の国よりまかり越した、スカサハだ。マスター、と呼べばいいのかな? お主を」

・・・ここまでくればなんだかわかるよ。まさかのFGOまでクロスとは思わなかった。でもちょっと待て、魔術師じゃないと呼べないんじゃなかったっけ。

「まぁいい、おぬし、私たちを呼んだせいか、魔力枯渇で死ぬ寸前だったぞ。」

はい!?まぁ普通、一般人が英霊呼び出したら、そうなるよね。

「じゃぁ、どうして生きているんです?」

「私とそこのキツネとファラオで聖杯をおぬしに入れたからだ・・・。」

なるほど、あれ聖杯だったのか・・・。

「そうなんですか、えっと、これからもよろしく?」

「あぁ、そうなるな」

そういって俺とスカサハ師匠は握手をした。これが師匠との最初の出会いだった。

 

 「イブキ、そろそろ現実を見よ。」

「あ、はい。そうですよね。」

俺は家の中にいる愉快な仲間たちを見た。テレビを分解し、いじっているライオン頭のスーパーヒーロー。こっちを見ながらニコニコしている緑髪の中性的な人。目を輝かせこっちを見ている、まるで主人を待つような感じの痴女。俺のためてた洗ってない食器を楽しそうに洗っているキツネ耳と尻尾がついた巫女(?)さん。白い謎の物体に囲まれた褐色痴女。残念な歌声で歌っている赤い服の少女と、その横でシャドウボクシングをしてる上半身裸の男・・・・。大体誰だかわかるよ。誰だか。

 すると目を輝かせた痴女がこっちに来た。

「牛若丸、罷り越しました。武士として誠心誠意尽くさせていただきます」

「俺は村田維吹っていうんだ。よろしくね。」

「よろしくお願いします!!主殿!!」

元気があってよろしい。

「ところで寒くないの?」

真冬でその恰好は寒そうだけど・・・。

「はい!へっちゃらです!」

そ、そうなんだ・・・。

 その次にニコニコしている緑髪の中性的な人が来た。

「サーヴァント、ランサー。エルキドゥ。君の呼び声で起動した。どうか自在に、無慈悲に使ってほしいな、マスター」

「よろしくね、俺は村田維吹っていうんだ。」

「ん?おぉいみんな!!マスターが起きたみたいだぞ!!」

ライオン頭のスーパーヒーローが気づいたみたいだ。そうするとみんな、やってることを止め、こっちへ来た。

「サーヴァント、キャスター。トーマス・アルバ・エジソンである!顔のことは気にするな!これは!アメリカの象徴である!」

「サーヴァント・キャスター。天空の神ホルスの化身、ニトクリス、召喚に応じました。このようにファラオではありますが、私はあまりに未熟の身。故に、今回だけ特別に貴方を‘‘同盟’’の相手と認めましょう。 ……ですがその前に、言うべき事は言っておきます。頭を垂れなさい。不敬ですよ!」

「ご用とあらば即参上! 貴方の頼れる巫女狐、玉藻の前 降臨っ! です!」

「サーヴァント・セイバー。ネロ・クラウディウス、呼び声に応じ推参した! うむ、よくぞ余を選んだ! 違いの分かる魔術師よな!」

「サーヴァント・バーサーカー、真名ベオウルフ。じゃあ、殴りに行こうぜマスター!……オイオイ、引くなよ…」

皆さん、真名はわかってるけど、せめて別々に言ってくれない?一斉に言われてもわからないよ・・・。

 

 そこから、幼年学校の寮へ入るまで濃厚な2ヵ月弱を過ごしたんだっけ。ある一日を例にとると、

「しっ!」

「ッ!!」

俺は素早く起きて、投げられた槍を避ける。

「師匠!!目覚まし代わりに槍投げるなっていってるだろ!!」

「これも修行だ。」

こんな修行なんて嫌だ。

 その後、顔を洗い、牛乳を飲んで体操し、

「オラオラオラ、どうしたどうしたァ!」

「少しは手加減してくれよ!!」

「それじゃ生き残れないだろォ!!」

ベオウルフと組合。

 組合が終わると朝食

「あぁ・・・御飯が美味しい・・・。」

「良妻ですもの、このぐらいできて当然です。そういえば、牛乳がなくなりそうなので、学校から帰ってきたら一緒に買い物行きません!?ついでにホテルにも!!」

「いえ、遠慮しておきます。」

最後の一言さえなければ、完全な良妻なのに・・・。

 朝食食べて、牛乳飲んだら、

「主殿!!頭をなでてください!!」

「奏者よ!!余に構うがよい!!」

学校行くまでの時間、牛若とネロと遊ぶ。

放課後

 学校から帰ってきて、牛乳飲んで、道場へ行って師範と取っ組み合い・・・。

 道場から帰って、牛乳飲んで、

「遅い!」

「いい声を聞かせておくれ」

「ちょっと待って、今槍が折れた!!って、ぎゃぁああああああ!!!」

今度は師匠とエル(こう呼んでくれって言われた。)による修行。

「今日はブリが安かったのでぶり大根にしてみました。マスター?たくさん食べてくださいね。」

「あぁ・・・さすが良妻。とてもおいしい。」

「もう褒めたってなにも出ませんよ!後でリンゴむいちゃいます!!」

玉藻の作った夕食食べて、牛乳飲んだら、

「わっはっはっはっはっはっ!マスターもアメリカという二律背反の国家を分かってきたようだな。我々は、未熟にして最強なのだよ!」

「どうにもあなたは私への畏敬が足りていません! 今更言うまでもないことですが私は天空の神にして、冥界の神。そして、ファラオなのですよ? 只人であれば、ははーっ! っと平伏するところなのです!そんな私に魔術を教わっているんですよ!」

「基礎は備わって来たな。ならばいよいよ、基礎からの実践だ。気を抜くなよ。趣向を凝らしてあれこれ用意してみた故、一歩間違えば命は無いと思え」

 エジソン、ニト(こう呼んでみたら他のみんなもこう言い始めた)、師匠による魔術と科学、そして社会科(?)の授業。授業が終わって牛乳飲んだら、

「何度裏切られても、やっぱり私は誰かの為に戦いたいです。主殿が許してくれるのなら、最期まで一緒に……いえ、なんでもありません」

「余は充実している。なんと幸福な皇帝であることか。遠くローマを離れた世界で、よき勇者と巡り会えた。ん、誰のことかだと? ……貴様に決まっていよう、我が自慢のマスターよ」

「僕は相変わらず兵器だし、精神は一向に成長しない。だけど、いつも僕は君のことを考えている。これは、どう言うのだろう……どう、言うのだろうね」

牛若、ネロ、エルと戯れ、牛乳飲んで体操して寝る。

 このキチ〇イのような修行のおかげで、俺生き残ってるんだよなぁ・・・・。

 

 そして、あっという間に2ヵ月は過ぎ、幼年学校の寮へ行くこととなった。

「おぬしにはこれをやろう。」

そういって師匠は赤い日本刀を俺に渡した。

「師匠、これは・・・。」

「おぬしは槍より刀のほうが向いている。これは私とエジソン、ニトが作ったやつだ。大切にするがいい。」

「師匠、エジソン、ニトちゃん・・・。」

「イブキ!!失敗を恐れるな!!何時、如何なる時でも、フロンティア!!!」

「そのニトちゃんって何なんですか!?私はファラオなんですよ!?」

やっぱりニトをからかうの楽しい。

「この生活も慣れてきましたが、マスターがいなくなるのは、寂しいですね。」

「マスターが向こうでもうまくいくよう、僕は祈ってるよ。」

玉藻、エル・・・。

「余は寂しい・・・。早く戻ってくるのだぞ!!」

「主殿、私待ってますから!!」

「一皮むけて帰って来いよ!!あと、こいつら寂しがり屋だからな、休みの時はなるべく早くかえtt ってイテェ!!」

ベオウルフがネロと牛若に剣で刺されてる。

「じゃぁ、行ってきます!!」

「「「「「「「「いってらっしゃい!!」」」」」」」」

そうして俺は幼年学校へ行ったんだ。

 

 「イブキ、書類忘れてるよ。」

「あ、やべぇ!!エル、ありがと。」

 

そうして俺は幼年学校へ行ったんだ。実は「行っただけ」になっちまったんだけどな・・・。

 

 

 

 

 

 




辻さんは後方の重要性を知ったのでめちゃくちゃ優秀な参謀に!!!だけど、感情が先に出ちゃうからそれを抑えられるいい補佐役がいないかなぁ~

実はこの大逆を犯した人が神様転生した人で、イブキは書類ミスでこっちに来てしまい、イブキが死ぬまで神様は気づかなかった、って言う設定です。まぁ、本人は人より記憶が多いだけの普通の人間って思って、気にしていませんが。

本当はここに邪ンヌも入れようとしましたがキャパオーバーのため消しました。
エジソンと装備科をコラボしてみたい・・・

次から幼年学校へ行くので民間人編は終わり・・・ではなく、閑話を入れてから次の章にしたいと思います。
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