もしとある犬に、とある幻霊が憑いていたら。
注意、この作品にはFGOの多大なネタバレが含まれています
それでも構わないという方だけみてください。
あと、原作知っていること前提です、注意してください

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これは、もしもの話


新宿ワンワン

最初にこの体で自分の意識を持ったとき、

聞いたのは聞き覚えがあるけれども、聞き覚えがない、

彼の声。

それで彼もここにいることに気づく。

後になって、熟々思う。

まず最初に彼の存在を知覚したのは、偶然ではなく必然であったのではないか、と。

 

しばらく彷徨いていると、人に会った。

まぁ、本当は人間ではないらしいがあまり気にする事じゃない。

そのアルトリアという人間、自分を一目見るに、抱いていった。

アルトリア曰く、自分は運が良かったらしい。

この場所、シンジュクと呼ぶらしいのだが

今このシンジュクでは碌な奴がいないとのこと。

もしも自分がその碌でもない奴に見つかったら、食われるだろうとか。

それでは、今、自分を抱いているこの人間は碌でもなくはないのだろう。

彼の様な真っ直ぐな目を持っているのだし。

そうして自分がカヴァス2世と呼ばれるようになったり

アルトリアが喋っている途中で自分が相づちを打ちながら歩いていると

とある建物の前に着いて、その中に入っていく。

ここがアルトリアの住処らしい。

どうやら此処を使っても良いそうだ。

有難く使わせてもらおう。

 

しばらくして何度か外に出ようとすると、アルトリアに止められた。

外は危険だから出るなと言われた。

自分としてはとりあえず彼を一目見たいのだが、まぁ仕方ない。

彼には自分には危機感が足りていないとよく言われた。

その結果があの死に方なのだからぐうの音もでない。

とりあえず今はアルトリアの言うとおり、ここに留まっておこう。

 

急にアルトリアが飛び出していったので、

何事かと思い、外で待っているとアルトリアが一人の人間を連れてきた。

マスターと呼ばれている。

へんてこな名前だ。

でも良さそうな人間だ。

少なくとも碌でもない人間には見えない。

でもアルトリアより人間っぽく見える。

人間とは私たちを害する碌でもない奴らばかりが多いのに、どうしてだろうか。

 

しばらくするとまた2人で出て行って3人になって戻ってきた。

増えた奴の名前はアーチャーというらしい。

これまた変な名前だ。

そのアーチャー、どうにも胡散臭い。

私を填めた人間に似ているのだ。

お手の合図をしてきたが、無視した。

ドッグフード?お前のはいらん。

 

また1人増えた。ジャンヌと言うらしい。

見た感じアルトリアと仲が悪そうだ。というか悪いな、うん。

・・・犬が嫌いだと?

敵だ。

 

チョロいな、おい。

(お前が言うなと私の脳内で彼が言った気がするが気にしない)

 

また1人増えたのだが、・・・なんか黒い。

あとこいつはいろいろ臭いが混じっている。

アルトリアとジャンヌの目が険しいのけど、それと何か関係あるのだろうか?

 

どうやら黒い奴は悪い奴らしい。

それとマスターがそいつにさらわれたようだ。

そのせいか、見るからにアルトリアとジャンヌが焦っている。

それほどマスターが大事だったのだろう。

・・・彼も、私が捕まったときこんな感じだったのだろうか?

 

マスターが戻ってきた。それと1人増えた。

いや、黒い奴がいなくなったので差し引き0かな?

それはともかく、どうやらアーチャーはアーチャーではなくモリアーティというらしい。

ぶっちゃけどうでもいい。

それと増えた1人、ホームズはモリアーティが嫌い、いや、警戒しているのだろうか。

やけにモリアーティに対して口が悪い。

いいぞ、もっとやれ。

 

ジャンヌがいなくなった。

彼に殺されてしまったらしい。

そして彼を倒す為の作戦を立て始めた。

彼を倒す為にはトラバサミとやらと私が必要らしい。

私は声を上げた。

彼らに私の存在を気づかせるように。

 

・・・分かっている。

彼らに手を貸すというのは、彼を殺すということ。

でも、もう彼には叫んで欲しくない。あんな声で。

何時も、私たちを力づけてくれた私のよく知っている声と違う。

憎しみと殺意しかこもっていない、あんな悲しい声で。

 

アルトリアに引き受けるか何度も確認された、何度も危険だと、死ぬかもしれないと言われた。

・・・優しい人だ。

アルトリアは良く自分を卑下する、自分は悪だと。

私からすればそんなことはない。

現に、私やマスターをよく気に掛けるし、ジャンヌが死んだ時だって悲しんでた。

そんなアルトリアが善くなくとも、悪い人だとは思えない。

 

作戦は始まり、彼が来た。上に首がない人間を乗せて。

トラバサミが彼を襲うが、寸前で避けた。

流石彼だ、彼はいつだってそうだ。

先陣切って、罠を潰し、私たちの道を作る。

思い出に浸っている間に彼は2つ目のトラバサミを避けた。

そして3つ目のトラバサミに行こうとしている所に、私は声を上げる。

彼が気づくように、此処に居る、と。

・・・彼は私に気づいて、止まった。止まって、しまった。

ああ、止まってしまった。

いくら、中身が私だからといって、身体は違うのだ。

姿も、声も、臭いも違う。似ている所はこの白い毛ぐらいだろう

それでも、私に気づいて、止まってしまったのは、そういうことなのだろう。

彼は此処に染まってしまうどころか、あの臭いも忘れてしまったのだ。

あの風を、あの空を、あの草木を、そして、私たちを。

 

彼はぼろぼろになった。もう、助からない程に。

目の前も霞んで見えるだろう。

それでも、せめて、私が傍にいよう。

彼が少しでも、あの時を思い出し、思い出と共にいけるように。

 

どうやら別れの時が来たようだ。

此処に居るのはアルトリア1人。

そのアルトリアも、かすかに透けている。臭いも薄くなっている。

それでも、マスター達の所ではなく、私の所に来てくれるなんて、

やっぱりアルトリアは優しい。

そして私は走り出す。ありがとうの気持ちを込めた、叫びと共に。

振り返らず。真っ直ぐ。

 

 

 

 

うわっ、まぶs

 

 

 

 

急に光に包まれて、周りが見えるようになってので周りを見ると

右にアルトリア、左に彼、目の前にはマスターが。

・・・しまらないなぁ。




アルトリアとカヴァスⅡ世の別れでうるっと来たのは自分だけではないはず。
というわけで、お久しぶりです。
新宿は2日目でクリア、アサシンじゃねぇ、ワンコが欲しいんだ、白黒大豆です。
とある犬に憑いたとある幻霊の正体は分かったでしょうか?
と言っても、ストーリー知っている人にはもろバレでしょうが。

自分の作品みたいな想像をした人は何人も居るでしょう。
不可解なところがいろいろとありますからね。
新宿にこんな良い子な犬が居ること。
新宿のアヴェンジャーの前でひるまなかった事。
新宿のアヴェンジャーを追っかけていった事。
などなど。
というわけで書いてみました。
もうすでに書いている人が居たらすみません。

それにしても、新宿は色々凄かったですね。
特に新宿のアーチャーの捨て身の作戦はやばかった。
気づいた時凄い驚いた。
1,5部もこのクオリティとは・・・次のストーリーが楽しみです。
でもアヴェンジャーがあの体力はないっすよ、運営さん!

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