ホムえもんと愉快な魔法少女たち   作:Mr.モノクマ

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第8話 「すてきな休日 パート1」

ほむらは落ち込んでいた。

日曜日だというのに今日だけ21回の溜息をついている。

それは目の前のカレンダーに影響しているのだ。

 

「はぁ~。ついに今年も来てしまったわ」

 

明日にはめくらなければならない1か月カレンダー。

そう明日から6月が始まるのだ。

 

「6月は私の一番嫌いな月。1年で最も不愉快極まりない、キュゥべえと引けを取らない悪魔の月よ」

 

なぜここまでして6月を嫌うのか。

それは。

 

「どうして国民の休日が一日もいないのよ」

 

8月にも休日はないが、そこは夏休みという点がカバーできている。

 

「6月。春休みも夏休みも冬休みも関係ない。日曜の休日しかまどかと遊べないわ。あとは毎日毎日・・・もうっ!6月なんかなくなればいいのよ」

 

部屋の中で大絶叫するほむら。

もう普段のクールさのかけらも感じない休日の家の中。

 

「憂鬱よ」

 

サザ○さんも終わりあとはたて×ほこ見て、ミッテQを見て、行列のできる探偵事務所を見て、有吉感謝祭を見て寝るだけ。

起きたら6月がスタートするのだ。

あまりの憂鬱に肩から崩れ落ちるほむらであった。

 

「そうだ。そんなに休みたいのなら私が休日を作ればいいのよ」

 

とんでもないことを思いつく。

 

「日本標準カレンダー!」

 

このカレンダーを調節することによって日本全国のカレンダーが合わせて変わることのできる道具だ。

どうやって休日を作るかというと。

 

「たしか日の丸シールを貼ればいいのよね」

 

どこを休日にするか考えるほむら。

 

「でも、日本中を休日にするとなるとちょっと考えるわね・・・・・ま、休みが増えて怒る人なんていないわね」

 

みんなきっと喜ぶはず。

休みの日はまどかと一緒に出掛けることができるし、ほむらにしてもまどかにしても全国のヒトにしても得をする。

 

「じゃあ明日にしましょう」

 

6月1日のところに日の丸シールを張り付ける。

これで明日は全国共通に休日になった。

実際本物のカレンダーを見てみると6月1日が赤く染まっている。

 

「そうだ、この日は何の日にするか決めないといけないわね」

 

キュゥべい撲滅記念日、まどか記念日、暁美ほむらループ100万回記念日、なんでもいいから記念日、さまざまな案が浮かび上がる。

その中で思いついた案のうちの一つ。

11月には勤労感謝の日というものがある。

 

「だったらその反対のぐうたら感謝の日というのにしましょう」

 

普段あまり感情を外に出さないほむらだが家ではありったけぐうたらする。

これはピッタリな休日であった。

 

「明日は誰も働いてはいけないと法律で決まった。ぐうたら感謝の日よ」

 

 

 

 

 

翌日。

 

「いやぁぁあああああ~寝過ぎたわ!もう9時じゃないの」

 

急いでまどかのイラストがプリントされた寝巻を脱いで制服に着替える。

制服に着替えた後で思い出した。

 

「そうだ。今日はぐうたら感謝の日だったわ」

 

自分で決めた記念日を忘れるなんて、あんだけ大騒ぎした後となると顔が赤くなる。

 

「こんな姿まどかに見られなくてよかったわ///」

 

とりあえず着替えた後だったので外にでも出かけてみる。

暇つぶしついでにもしかしたら魔女にも出会うかもしれない。

 

「本当に日本中休日になったのかしら」

 

街を歩いてみてもどこも静かで、車はおろか人っ子一人いない。

 

「静岡・・・じゃなくてサイレントヒルの舞台みたい。改めてすごいカレンダーね。公園にでも行ってみましょう」

 

まどかやさやかがいると思ったが、見滝原公園には誰もいなかった。

それよりも休日、しかも朝の9時台だというのに子供すらいない。

 

「誰もいないわ。そうだまどかと一緒にどこかに遊びに行きましょう」

意気揚々と走ってまどかの家に向かうほむら。

まどか宅のチャイムを押すとまどかが出てきた。

 

「おはようまどか・・・っん?」

 

そこにいたのは第二ボタンまであけて、髪もおろした状態のまどかだった。

まるでほむらを誘惑しているかのようであった。

ほむらレーダーでは胸もちらっと確認できた。

 

(色っぽい・・・///)

「ほむらちゃん。こんな日に外で何してるの?」

「一緒に遊びに行きましょう」

「ダメだよほむらちゃん」

「何か用事でもあるの?」

「別にないよ。でも今日は家でゴロゴロするの。じゃあね」

 

小さく欠伸をすると扉を閉めるまどか。

頭の中には先ほどの色っぽいまどかの姿が頭によぎる。

 

「仕方がないわ。美樹さやかの家にでも行きましょう」

 

 

 

 

 

「遊ぶ?」

 

家から出てきたさやかはヘソだしタンクトップを着た状態で出てきた。

膨らみかけの胸がこれもちらっと見える。

確かにこれも色っぽいが、ほむらにとってまどか以外の色っぽさには興味を示さなかった。

 

「ほむら何言ってるの?」

「なにって、そんな格好のあなたに言われたくないわ」

「まだ寝てようと思ってたのに」

「まだってもう9時よ」

「いいの。今日はぐうたら感謝の日なんだから。だからまだ寝る、じゃあね」

 

そういうと家の中に入っていくさやか。

 

「じゃあ今度は巴マミの家に行きましょう」

 

 

 

 

 

「分かってないわ暁美さん」

 

ソファーにうえでダラダラ寝転がっているマミ。

服装は中学時代のジャージを上下セットできた状態。

ピチピチはあるがはっきり言って他の二人に比べれば色気の欠片もない服装だ。

 

「何が分かってないの」

「だから遊ぶなんてぐうたら精神に背くことになるのよ」

「ぐうたら精神?」

「そうよ。今日はこうしてダラダラしているのが正しいの」

 

ぐうたら精神などというわけのわからないことを言い出すかと思えば意外と正論。

言われてみればもっともな話だ。

 

「私もダラッとして過ごすしかないわね」

 

テレビでも見ながらどら焼きを食べるのもいいかもしれない。

だがこの時はまだ気づいていなかった。

このぐうたら感謝の日の本当の恐ろしさを・・・・

 

 

 

 

 

「すてきな休日」To Be Continued

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