セイバー、オズワルド 作:彷徨う影
ヘラクレス並であると設定したのは、五つの大災厄を退けた冠なき二人の王であるから、という単純なものです。
あと変身後は移動速度とか攻撃力とかぶっちぎりに強い感じあるので。あとイクスクルードとかいうチートスキル。
全話直前で第五特異点が修復されているので、現在このカルデアに所属しているのは第五特異点のサーヴァントまでです。
「失礼する。マスター、何か用か?」
オズワルドがマイルームにやって来た。ダヴィンチちゃんが久しぶりに開放してくれたマスター訓練でここ最近は忙しかったので、稽古をつけてくれたクー・フーリンに伝言を頼んだ。サンキュークーちゃん。・・・背筋が寒くなった。
「ちょっとした会話。サーヴァントのみんなと少しでも信頼関係?を築くための恒例行事だよ。恒例行事にした」
「そうか・・・マスターというのも大変なのだな」
「何故か何回か貞操の危機に陥ったけど、直接戦ってくれるサーヴァントよりは幾らか安全だよ」
清姫とか清姫とか清姫とか。・・・口に出すと絶対やって来るので思うだけにしておく。
「さて、会話か・・・グウェンドリンや子供たち以外とはあまり話した覚えがないな」
「こっちから話題は振っていくから気にしないで」
「わかった」
まず、召喚された時の所感は?
「・・・帰りたい、と思ったな。グウェンドリンや子供たちのいるあの家に。
だが、直接ではないが、俺は確かに世界を救う一端を担うことができた。もう一度ではあるが、人類を救った英霊の一人として、彼女や子供たちに胸を張ってまた会いたいと思う」
おー、なんかお父さんみたいだね。
「実際そうだからな。お前ももう知っているだろうが、最後の人間の片割れだ。後に人類史が続くなら、一人の父親として生活していてもおかしくないだろ?」
全くその通り。じゃ、次ね。気になってたんだけど、女王の寵愛ってスキルのことについて、どう思ってるの?
「・・・忌々しい呪いだ。自らの手で斃したかった女王に対し、手も足も出ないからな。彼女にも迷惑を掛けてしまった。だが、この力で死の軍勢や炎の王に勝つ事は出来た。それに、この力は俺にとって"始まり"だ。
本の冒頭やキャラクター設定を否定していたらいつまで経っても本を読むことは出来ないだろう?文字を追っているだけだと俺は思う。
それと同じだ。
始まりを否定していたら、いつまで経っても物語は始まらない。故に、メルヴィンやオデットには一部感謝している。いや、憎悪の方が大きいが」
なるほど。じゃ、次。
好きなことは?
「いきなりだな・・・好きなことはないが好きなものならある。グウェンドリンと子供たちだ」
嫌いなことは?
「裏切られるのは好きじゃない。あとは、炎の王のような独善的なやつだ。自分勝手なのは気にしないが、世界が自分を中心に回っていると勘違いしているやつほど滑稽なやつはいないだろう・・・そうするとマスター。あんたは数奇な運命を辿っているようだ。勘違いするでもなく、今この時は世界の中心に位置する場所で物語を進めているのだからな」
圧制に似た雰囲気を感じる。
「勘違いするやつだけが嫌いだ。故に、実際に中心にいるのなら問題はない。グウェンドリンたちのように、良い感情を向けることもできる」
なるほど、そうなんだ・・・じゃあ、他のサーヴァントに何か思う事はある?
「やはりジークフリートだろう。竜殺しという点、剣士である事に共通点を見出している。生憎と俺は壁役にはなれないが、やつよりも攻撃力に秀でている。そういう点でも仲良くやらせてもらっているさ。反りが合う、というやつだ」
ほうほう。他には誰かいる?
「・・・最近、ブリュンヒルデの視線が気になってな。グウェンドリンと似ていて声をかけてしまったんだが、どうやらあちらもジークフリートと見間違えてしまったようだ。その場では謝ったのだが、ジークフリートと間違えているらしい。どうにかならないものか・・・」
オズワルドは真面目に悩んでいるようなので、一つ案を挙げてみることにした。
「ジークフリートと一緒に尋ねてみたら?・・・屋内だと戦闘になりそうだから特異点に行こう」
「『ニーベルンゲンの歌』か・・・」
「そうだよ。オズワルドとジークフリートを見間違えるとかよく聞くから、ブリュンヒルデも困ってるんじゃないかな?」
そうか、と思案顔のオズワルドではあったが、マスター兼仲裁役として同行しそうな気配がしたので先に質問を終わらせることにした。
他には誰かいない?
「ああ。その、アーサー王、いや、アルトリアだったか」
アルトリアがどうかしたの?
「アン・ボニーもそうなんだが、グウェンドリンに似てるんだ。以前過剰に反応してしまってな、その場に居たエミヤやメアリー・リードに迷惑を掛けてしまった」
お、おう・・・。ブリュンヒルデにアルトリアにアン・ボニー・・・?身長的にも性格的にも全く違うんだけど、グウェンドリンって一体・・・?
「可憐な青い鳥のような女性だ。彼女に会ってみればわかる」
あまり表情が変わらないので、カルナと戦った時ぐらいの凄味や威圧感を至近距離で感じる。
「わ、わかったからそんなに近付かないで怖い!!」
「・・・む、すまん。グウェンドリンのことになるとどうにも迷惑を掛けてしまうな」
先ほど言っていたことも含めてなのか、心からの謝罪であることがわかった。
「英霊の座?っていうのに登録されていれば呼ぶことは不可能じゃないから、少し首を長くして待って欲しい」
「・・・ああ、すまないマスター、心遣い感謝する。次の特異点ではこの汚名を武勲で雪がせてくれ」
この剣に誓って、と言えばデオンのような騎士に見える。テーブルに肘をついて食べたりするので、そういうところは傭兵のように粗っぽいのだが、言葉や雰囲気の端々に騎士王を筆頭とする国民に尽くす形を取った王の、その気配を感じる。
グウェンドリンと呼ばれている女性は王族らしいので、あの絵本の続きをまだ読んではいないが、きっと彼女に似たのだろうかと推測する。
「霊基再臨もそろそろ終わりそうだし、次はよろしく。あと、次同じような迷惑かけたら『愛妻バカ』の呼び名を付けさせてもらう」
「なに!?・・・いや、わかった。気を付けよう」
「セイバーの中では割と常識人なんだからしっかり頼むよ」
そして
うん、相性は適当に考えてみたけど一人一人のキャラ濃すぎでは?
「ジークフリートとデオンは常識的だろう。ジル・ド・レェ元帥は情緒不安定気味なのが無ければ比較的話しやすいのだが・・・」
即落ち4コマは逸話的にちょっとね・・・キャスタークラスのあれを見ていると居た堪れない気持ちになってしまう。
セイバーのジルは割り切っているつもり、だそうだが。
オズワルドもキャスターのジルを思い出したのか、若干目を逸らした。
「それに、話を聞く限りでは和服の女性は人の良い方と聞いたが」
「まぁ、偶に和食作ってくれたりするし。美味しいけど、あの神出鬼没加減なんとかならないかな?毎回驚いちゃって慣れてきちゃったんだけど」
「俺は会ったことがないからわからないが・・・その女性についてはマスターの感性に任せる。
俺自身口下手だし、常識的とは言い難いがな」
「ん・・・じゃあ、とりあえず話はここまでかな?もうそろそろあの本も読み終わると思うから、その時になったら呼ぶね」
「わかった。そちらの都合に合わせる。また霊気再臨などがあれば呼んでくれ」
「うん。今日はありがとう、夜も遅いし、また明日かな?」
「ああ、また明日」
そう言い残して、オズワルドはマイルームを出て行った。
オズワルドとジークフリートについて。
オズワルドの元ネタはジークフリートと明言されており、故に波長があったり、ブリュンヒルデに目を付けられてしまったりしています。グウェンドリン=精神綺麗なブリュンヒルデという感じで、ジークフリート=シグルドと考えた場合は、似た構図になります。
まぁ、型月的にはジークフリートとシグルドは別人なようですが。
オズワルドの適性クラスや聖杯戦争での性能について。
オズワルドの適性クラスは、セイバー(冠位っぽさ)、キャスター、バーサーカーです。
聖杯戦争の召喚法でセイバーのクラスで限界したオズワルドは冠位は持たず、剣や肉体を使わずに攻撃する方法はありません。
ゲーム内スキルでいうところのサーペントグリーフやガッシュベイン、ナイトメアブラストなどがそれにあたります。
キャスターなら逆に、Powや剣を使うスキルが封印されます。
バーサーカーの場合、後述のスキル以外は使えますが、ルナティックやバーサークを総合10回使用後に影状態になります。
また、冠位状態でない場合、ルナティック、イクスクルード、そしてパッシブスキルの全てが封印状態です。それに伴って攻撃力も下がっています。
霊気再臨の姿は
0.普通の鎧に立ち姿(バサスロットみたいな)
1.上記+赤い瞳
3.赤い瞳に白シャツ、黒ズボンに所々巻かれた包帯
4.オズワルドの周りで犇めく不死の集団と、影を纏ったオズワルドの姿
と頭の中ではなっています。