NieR:Automata~これは呪いか、罰か、それとも救済か~   作:ディスマン

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今回はレジスタンスキャンプまでの道中の会話での一コマです。
それだけなのに考察濃すぎでこっちが大変でしたレモンサワー飲む。

あと個人的に主人公を王にしたアンドロイドと機械生命体だけの国を作りたいという野望が芽生えました。
哲人政治の王に、俺はなる!!!(ドン!)


Ch.7:ジンの経緯とアンドロイドの意義

レジスタンスキャンプという地上拠点へ向かう道中、普段は無尽蔵の体力に物言わせて走っているが

人間がいる状態で走り続ける訳にもいかないので歩いていくことになった。

そんな時でも、9Sの知的好奇心は尽きないようで質問責めがすごい。

 

「ジンさんの職業はなんですか?人類は社会で生きていく上で何かしらの職業に就いていたとデータにあります」

「俺はネットワークを通じて音楽や演説とかエンターテインメントをやってて、アクセス数に応じてお金をもらって生きていたな。

でもたまに一般ができるようなもんじゃない特殊な仕事とか依頼を受けたりしてたよ。なんせ俺自体特殊だしな」

こんな感じで質問応答を繰り返しては、9Sは記憶データに記録している。ちゃっかり2Bも傍で記録している。

 

「ではジンさんは、どうやって今まで生きていたんですか?冷凍睡眠装置などの発見は報告されていませんが」

「あーそれね。まだ人類が地球にいたころに黒文病って流行り病があってな。俺もその病に侵された。

不治の病で多くの人間が死んだが、俺の場合は変異して何故か不老になった。そこからかれこれウン万年、退屈を極めた生を送っていたのさ」

A2やパスカルとかは除くけどな

 

「なるほど、病の突然変異ですか・・・人間って不思議な生き物ですね。ではどうやって自分の身を守って」

「俺は生まれつき身体能力が高くてな。機械生命体相手でも問題ないくらい戦闘力があんのよ」

「報告:人類ジンの皮膚から肉体組織以外の反応あり」

そーいやいたな、二人の傍でずっと浮いてる箱型で一対のアーム付きの機械が

「ポッド042.2Bの随行支援ユニット」

「ポッド153.9Sの随行支援ユニット」

ほう、つまり彼らはアンドロイドのいわば補佐といったところか。いいなー俺も欲しいな。

あとでバンカーとやらに言ってみよ。

 

「皮膚から?金属でも埋められているのですか」

「2B、ちょっと惜しい。いくら俺でも流石に素手はガタが来る。そこで最近体内に

D3Oっていう衝撃が加わると硬化する素材を入れてね。それでさっきまで試運転してたのさ。まあアンドロイドには劣るだろうけど」

「衝撃で硬化する素材・・・いいアイデアをいただきました」

「じゃあ俺も聞くが、お前らの体とかってどうなってんの?やっぱり硬かったり冷たかったりするわけ?」

「いえ、僕らは人類を模倣して作られていますから、髪質や肌の感触・体温も人間に近く設定されています。

男性型と女性型でもちゃんと違いがあるんですよ?」

「はえ~!確かに」

 

そういいながらジンは何の躊躇もなく2Bの髪や頬を触ったり揉んだりしてみる。

確かに女性特有の柔らかさや艶があり、人並みの体温もちゃんとあるようだが、無抵抗で触られている2Bは心なしか顔が赤くなっている。

 

「!・・・あの///」

「はい?」

「こーゆうの、慣れていないから、やめてほしい、、です//」

「あらら」

「あはは!2Bの意外な一面が見れてよかったですね」

「9S!」

ふーん、あの無感情そうな2Bでもこーゆう感情表現はあるのか

「否定:アンドロイドは感情を持つことが禁じられている」

「は?禁じられている?」

 

なぜ感情を持つことを・・・?

彼らは独立した存在でなく、人類の存在に依存している。つまり人類至上主義の信奉者ないし狂信者がヨルハ部隊の存在定義か。

そんな奴らが、もしニーチェよろしく「神(人類)は死んだ!」とか言われた暁には、とても正気を保てない。バグまっしぐらだろう。

人類でさえ強い感情に飲まれて制御不能になることがあるんだ。生物進化を踏まずキャパも決まったアンドロイドが感情を持てば・・・

 

 

 

 

ーーーきっとその感情に押しつぶされて暴走する

 

だから感情が禁止されているんだ。だがこの二人を見て、とても破滅を眺めて愉悦に浸れるような気分にはなれない。

今現在、この地上で唯一の人類は俺だ。月でただ御託を述べるだけの無能に価値はない。

だから、俺が俺の信念と責任と命を懸けて導くことにしよう。

 

 

 

それが俺の決定であり、俺への誓いである。

 

 

 

 

 

 

「あ、9S」

「なんですか?」

「アンドロイドにも触覚はあるよな?」

「はい。味覚以外の感覚と知覚が僕たちには備わっていますから」

「なるほど。じゃほい」ツー

「ふぁぅ!?」

触覚があると聞いて人間と同じ神経があると考えた俺は、2Bの背中の露出した部分に指を滑らせた。

案の定予想外な可愛い声が聴けたので、俺と9Sは満足である。

 

これが2B、ジンの愛玩役決定の瞬間であった。

 

(よかった相手が人間じゃなくて、いや司法機関ねえやん)

 

 




高3の時に俺のニーアオートマタを弟が友達にやらせたところ、チュートリアルの工場跡地で号泣して辞めてました。
あなたの友達にはいませんか?そんな感受性豊かな人が。
ぜひこのゲームはそういった人、若しくは人権すらない人間のカスにやらせた方がいいです。
人格矯正プログラムにはぴったりですね。医療活用できますよ(確信)

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