「ローマ!! 遂に完成した、我が牧場が!」
ロムルスは
そこには、(何処から連れてきたのか)牛、豚、鶏、羊と多彩な動物が放牧されている。
「これで
昨日まではただの
「
慎二に黙って、このような真似をしたのも、ロムルスの数少ない癒しを求めた結果。
誰にも邪魔されず、自分のやりたいことをしたかったのだ。
何故、牧場なのか?
いくら神祖と云えど、英雄となる前――
純朴な瞳でこちらを見上げる羊たちの愛らしさ、牧羊犬を使い羊たちを追い立てる達成感、黄金色の羊毛を刈る楽しさ、出産に立ち会う感動――
その記憶は英霊となった今でも大切なものだ。
きっと、弟のロムスと一緒に駈けた時間であるのも理由だろう。
「これも新たなるローマの輝き! この一時は誰にも邪魔はさせん!」
新たな家畜たちを交え、ロムルスは休日を過ごそうとすると――
「では、その
背後からそれを邪魔する影が――
「む、貴様は……
怪盗宣言し、現れたのはキャットだった。
「
「よろしい、ならば
ロムルスは樹槍を取り出し、キャットは拳を構える。
「ローマ!!」
「
そして二人はぶつかり合う――お互い、戦う理由は忘れたままで
「こ、これは我が神の起こした奇跡か!?」
運動場が一夜で牧場になっている光景を目の当たりにして、門司は叫ぶ。
「ハレルーヤ! まさに天変地異、やはり神のやることはパないな!」
どこかずれた感想を言いながら、感動を身体で表現する。
恐らく、ロムルスの偉業を自身が崇める神の起こした奇跡だと勘違いしているのだろう。
「む? あれは?」
門司が目を凝らしてみると、異変に気付く。
褐色の大男と猫耳メイドという異色の二人が戦っていたのだ。
「この、不信心者! 神の庭を荒らすとは、何事か!」
門司は説教すべく、二人の争いに加わる。
そして、ローマ、キャット、暑苦しい男による、三者三様の主張による
つづく