どれだけ待ちわびたことか!!
もう今から石貯めます!まじで!
それはさておき今回は少しバトルシーンも入っております。
激しさが伝わらないかもしれませんが、よろしくですm(*_ _)m
では、どぞ(っ´∀`)っ
マールに連れられ20分経った頃、ようやく開けた場所に出た。
「タイガ!着いたよー!」
彼女は尚もはしゃいでいる。
「ここが私達が住んでいる島、飛行島の居住区だよ!」
そこには様々な建物が並んでおり、そのうちの宿屋とおぼしきものへと案内された。
「じゃーん!ここが私の部屋ぁ!」
彼女は両手をめいっぱい広げ、どうだ!と言わんばかりに自分の部屋をアピールしている。
「うん。女の子らしい可愛い部屋だな」
「でしょー?」
すっかりご機嫌な彼女が部屋の中央に設置された机の近くに腰をおろす。俺も彼女の対面に座った。
「んで、話したいことってなんだ?」
俺がそう聞くと彼女思い出したかのように、
「あ!そうだったね!忘れちゃってたぁ」
と、はにかみながら頭を搔く。そして、
「話したいっていうか、質問なんだけどね?」
「あなたはどうして空から落ちてきたの?私と同じ天使なの?」
彼女が真面目な顔で聞いてくる。説明しようにも、転生などと言ったら、話がややこしくなるだろう、そう思い、とりあえず答えられることにだけ答えることにしておいた。
「まず、俺は天使ではない。これは確実だ。」
「へー、天使じゃないのかぁ。」
彼女は少し残念そうにうなだれる。
「そして、俺が空から落ちてきた理由だが」
「何故だかわからない」
彼女が目を丸くしてこちらを見る。
「わからないって...きおくそーしつ。ってこと?」
言い慣れない言葉なのかたどたどしく発音する。
「ああ、多分な。だが、落ちる直前の出来事に関して、すっぽり抜けているようなんだ。自分のこととかはわかるんだが...」
落ちてきたことに関しては[記憶喪失]のフリでやり過ごす。俺はこの世界に落ちてくるまで、この世界には存在していなかった。ならば、疑問に思われたことを[記憶にない]とすれば、いくらでも口裏を合わせることができる。そう思ったのだが...
「そうなんだ...。記憶がないって大変だね...」
マールが俺の想像を超える反応をしたのだ。この娘は俺が思うより、ピュアで優しく、他人のことを思いやる気持ちに溢れているのだ...と。そんな純粋な娘に嘘を付くのも如何なものかと思ったが、仕方ないと言い訳をし、心の中で自分を殴っておいた。
「マール。そんなに気にしなくてもいい。それより俺からも一ついいか?」
「どーしたの?」
「お前は本物の天使...なんだよな」
「うん!そうだよ!さっきも私の力で降りてこれたでしょ?」
あれを降りた。というのか怪しいとこだが、確かにあの高さから落ちて、こんな軽傷で済むはずがない。そこでさらに質問を重ねる。
「お前は、その、《能力》ってのを持ってるのか?」
俺が聞くと彼女は顎に手を置き、考える仕草をしながら答える。
「能力っていうのかわからないけど。私はラッキーをあげる天使なんだよ!」
ラッキー...[幸運]をあげる天使...
「みんなにラッキーを与えるでしょ?そしたらみんなハッピーになるでしょ?そんなみんなを見てたら私もハッピーになるんだ!」
彼女は目をらんらんとさせ語った。
そしてマールのラッキー論が更に語られそうになった時。
コンコン
「マール。入るぞ?」
渋い青年男性の声が聞こえ、マールが元気に「いいよ!ガレア!」
と答える。
扉が開かれると、マールよりも立派な羽の生えた、長身の男性が入ってくる。ガレアと呼ばれたその男は、マールとその対面に座る俺を一瞥すると、
「ほう...お前は誰だ?」
俺に殺気を向けてきた。
マールが慌てて、「違うよ!ガレア!この人は...」と弁護にはいるが聞く耳を持っていないのか、こちらに目線を向けたまま、話す。
「おいお前。表にでろ」
ここで逃げたら余計厄介なことになりそうだったので、素直に従うことにした。
ーとある森ー
「ここなら誰もこないだろう」
そう言うや否や彼は手に持った槍状の武器をこちらに向けた。
「ガレアやめて!!話を聞いて!!」
マールが叫ぶが、ガレアは無視を決め込む。俺はマールの方を見て、大丈夫。と目線を送った。が正直大丈夫かはわからない。相手は相当戦い慣れをしているだろう。また、マールに《能力》があるならば、この男も当然《能力》があるべき。と考えるのが妥当だ。が、逆も然り。彼も俺の《能力》を知らない。早めに決着を着けないといけない。
「んで、武器を向けるということは、決闘ってことでいいのか?ガレアさん」
「気安く名を呼ぶな。どちらかが降参するか、立てなくなるまでの勝負だ。マールに何をしたかわからんが、悪い芽は早々に摘み取っておかねばならんからな」
「あんたの勘違い、後でたっぷり反省させてやるよ」
「人間が。面白い事をいう」
お互いが武器を構えて、1分は経ったであろう。
先手を決めるべく、俺は剣を投げた。ガレアはそれを軽々と避ける。だが最初からガレアなど狙っていない。狙ったのは---背後の木だ。
ザシュッと木に剣がめり込むと同時に俺はガレアに詰め寄った。
ガレアは少し動揺した。が、流石に戦闘慣れしているのか、まっすぐ。俺の右の膝を狙って槍を穿つ。これが殺し合いならまっすぐに左胸をえぐるんだろうなぁ。などと思いつつ、俺は能力を発動した。
ガレアの槍が空を切る。先ほどよりも明らかな動揺を見せたガレアの背後に俺は居た。
「残念」
カッコつけたわけではない。が、そう呟き、彼の首に双剣を突き立てる。
「これは、俺の勝ちでいいのか?」
そう勝ち誇っていると、彼は冷静に
「そうか、瞬間移動の類だったな。だが少年。お前は《運が悪かった》」
彼の意味深な発言と共に後ろの木が俺達目掛けて倒れてくる。[戦闘不能]になってはいけない。そう思い彼の首に突き立てていた剣を解放し、横へ回避した。
一方彼は、これが起きることがわかっていたかのように、木を片手で支えている。木を倒すと彼は、呟く。
「少年。お前は《運が悪かった》だけだ」
彼は続ける
「俺は《幸運の神》であり、運を操作できる。あんまりやりたくなかったが、本当に頭を持ってかれそうだったものでね。許してくれ」
「あぁ、で?決闘の続きは始まってんのか?」
挑発ぎみに尋ねるが、彼は
「いいや俺の負けだ」
あっさりと負けを認めてしまったのだ。
「俺は最初からお前が来ることを知っていたからな。試させてもらってただけなんだ。許してくれるか?」
「最初から...知ってた...?」
ガレアはひとつ息を付くと語り出した。
「今朝のことだ、俺はある人物に呼び出された」
「名を-シャスティフル-お前を転生した神だ」
ネーミングセンスに関しては何も言わないでくださいお願いします...。
んで!ガレアでました!茶熊の神気も来ましたね!
次回はとりあえず飛行島のメンバーなども掘り下げていきたいですね。
ガレア・アリスイ
幸運の神。白い翼と黒の翼を持つ(マールも)
幸運と不運を奪う。