今回魔物と戦うのですが、とりあえず前提として、魔物を討伐すると、ゲームみたいにぽんっと消えるわけじゃなく、闇となりどこかへ飛んでいく設定です。そこら辺を理解した上で
どぞ(っ´∀`)っ
-翌朝10時-
「くっそぉ寝不足じゃん...」
あのあと頑張って寝ようとしたが、マールの匂いに耐えきれず、結局TVで適当に番組を流して夜を凌いだ。
だから待ち合わせの30分前にはレストランに着いていた。
「タイガー!」
いつもの調子でマールが飛んでくる。
「はぁっ...はぁっ...遅れてないよね!?待った!?」
マールが慌てて時間を確認する。
「いや、俺も今来たところだ」
俺がそう言うと彼女は安心して胸を撫で下ろす。30分前からいたのだが。
「よかったぁ...じゃあさ!まずご飯食べない?」
実を言うと軽く朝食を食べたのだが、マールに合わせた方がいいだろう。
「ああ、じゃあ入ろうか」
-レストラン テーブル席-
「ごちそうさまぁ!」
彼女の今日の朝ごはんは、フレンチトーストとミルクだった。洋食が好きなのだろう。
ちなみに俺はピザのマルゲリータを食べた。いいだろ、美味しいんだし。
「ふぅ...じゃあ行こうか!」
彼女はレストランの受付近くにある掲示板に駆け寄る。
「ここでね、自分にあったクエストを選ぶんだよ!今日はタイガも居るから、2人クエストも行けるね!」
「へぇ...色んな種類があるんだな...」
中には《4人必須!!》《優秀な剣士求む!!》など、色々制約があり、報酬もそれなりの物となっている。
ちなみに今の俺の所持金は、最初にガレアに10000G貰ったのだが、もう3000Gまで減ってしまった。
「なあマール、俺らが今日行くクエストは、報酬でどれくらいゴールド貰えるんだ?」
「んーと、2人クエストだからちょっと少ないけど、5000Gかな?」
少なくて5000なら、これからの生活も大丈夫そうだな。
「そうか、引き続き手順を教えてくれ」
「うん!」
簡単に話すと
クエスト受理→受付にサイン→クエスト→クエスト終了→受付に報告→報酬受理
といった流れらしい。
結構簡単な流れで安心した。安堵すると早速マールが受付から戻ってきた。
「受付に行ったからもうクエスト行けるよー!」
「よし、じゃあ行こう」
俺は双剣を腰にさし、マールは杖を握りしめる。
「しゅっぱーつ!」
-何処かの森-
今回俺たちが受けたクエストは簡単な物。
《グレイルジャガーの討伐》
「タイガは強いから大丈夫だとは思うけど、気を抜かないでね?」
マールが心配そうに尋ねる。
そう、この世界では生と死が隣合っているのだ。ほんの少しの判断ミスで、死ぬ。
「もちろんさ、マール。俺はまだ生きていたい」
そう、俺はこんなとこで死ぬつもりはない。まだ俺の人生は始まったばかりなのだから。
俺がそう返事をするとマールは微笑んでくれる。
「ならよかった!さあ!さっさと討伐に行こーっ!」
「っと、その前に魔物がうじゃうじゃ居るな」
辺りを見渡すと俺らを中心に600~800mあたりを大きな群れで囲んでいる。
「マール行けるか?」
「まかせてよー!」
「よし、じゃあそっちの敵は任せるぞ」
「おーっ!」
俺はくるっと方向転換をし、背後に忍び寄っていた魔物の方へ剣を投げる。
回避の遅れた1匹がその剣の餌食となる。魔物の群れがその死骸に集まったところで、気づいた。"剣が抜けている"。そして彼らは知ることはない。何mか先に居た獲物が、すぐ真上に居ることも。
魔物がうめき声をあげながら闇へと還っていく。
「へぇ...死んだ魔物っつーのはそこに残るわけじゃないんだな」
「っと...マールは...?」
と振り向いたところに珍妙な光景が写る。
「なんじゃありゃ...!?」
そこには、杖を掲げ、あたり一面にタライを降らすマールが居た。
あれいいな...今度俺もやってみるか
そして、最後の大きなタライが落ちると共に、決着が付いたようだ。
「タイガ!そっちは?」
「ああ、終わったよ。それにしてもすげーなお前の技」
思ったことを素直に言っただけだが、マールは予想以上に食いついた。
「でしょ!!この技、ガレアの前では『運の無駄使いをするなー』って怒られちゃうんだけど、タイガはわかってくれる!?」
「お、おう。俺も今度真似してみるかな」
「あーっ、パクリー」
と、平和な時間が流れる。が、
グォオオオオオ!
と、突然怒号が響き渡る。
「マール?これは?」
「うん。グレイルジャガーの鳴き声だよ」
「でもおかしいな」
「何がだ?」
マールが首を傾げながら続ける。
「こんなに大きな声だったっけ?」
そう彼女が言った瞬間、近くに獣の姿が見えた。しかし遠目でもそれは、優に10mは超えていた。
「やっぱり、あんなに大きくないよ!何かおかしいよ!タイガぁ!」
俺は普段の姿を見たことがないが、断言できる。異常だ。
しかしここで引くわけにはいかない。
「マール、あいつを狩るぞ」
「えぇ!?」
彼女驚いた時にはもう彼の姿は消えていた。
「俺の支援を頼む!」
どこからかタイガの声が聞こえる。
「もう!勝手なんだから!」
そう怒りつつも彼女の頬は緩んでいる。
好きな人と、力を合わせて立ち向かうこの状況。
(漫画でしか見たことないよ~)
内心照れながらも、しっかりとタイガの後を追いかけるマール。
彼女が追いついたのは、タイガが獣の重心を崩した時だった。
(支援しろって言われたし、ここで見張ってる方がいいよね)
と、彼女はタイガとグレイルジャガーの攻防を空から見下ろす。
しかし、彼女の目線は常にタイガを捉えていた。
瞬間移動をしても、すぐに彼の姿を捉える。
(タイガ...強いなぁ。私の出る幕ないかな?)
と、不意に魔物の攻撃により、タイガが地面に叩きつけられた。
「大丈夫!?」
マールがすかさず《ヒール》を唱える。タイガの周りに魔法陣が浮かび上がり、彼の傷が癒えていく。
(これで大丈夫かな?)
そう思い魔法陣を引っ込めると、
「せんきゅー!マール!」
と、タイガの声が聞こえた。
(やった!褒められた!)
戦闘から、約10分の時が経ったころ、状況に変化が生じてきた。
タイガが圧倒的に押している。
攻撃の傷こそ浅かれ、常に彼は同じ場所を攻撃している。
獣は至る所に傷をつくり、満身創痍だった。
「これで止めだぁ!!」
タイガが脳天を突き刺す。
だが、何かがおかしい。
なんどもグレイルジャガーを狩ったことのあるマールは気づく。これが普通の反応では無いことを。
しかし、タイガは気づいていない。彼は、人間なのだから。
「タイガ逃げて!!!」
マールが叫んだ時にはもう遅かった。
グレイルジャガーの体が急激に圧縮され、闇が爆発し、溢れ出した。
「ラッキープレゼント!!!」
彼に幸運が届いたかわからないまま、タイガの体は、森へ飛ばされていった。
「タイガ!!!」
お願い、無事でいて...!
彼女は、急いで彼の方へ向かっていった。
はい。初クエでタイガ君大ピンチです。
一応闇に包まれたらエレサールみたいなことになるかな?みたいな感じでドキドキして頂けたら狙い通り(o´・ω-)bって話です。
とりあえずマールの技は初期を参考にしてみました。はい!持ってません!動画探しまくりました!
次回は、どうなるんだろう....ていうかどうしよう....
ってことで、また!早めに投稿したいと思います!(・ω・)ノシ