さて、今回のメカ生体は。
前回の続きから、ご覧いただこう。
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あまりに突然の出来事に刃もギガに乗っていた鈴も言葉を失う。
ゴジュラスが変化したと思ったらISと合体した。こんな現象が有り得るのかと聞かれても誰も応えられない。前例が無いからである。
その静寂を破ったのは意外な人物だった。
格納庫の入り口が開く。
「刃さ~ん?ここにいらしているのですか~?いらしたら返事をください~。」
意外な人物とはセシリアなのであるが直ぐに彼女も言葉を失った。
「な、なんですの!?この、ゾイドは?」
彼女の質問は至極あたりまえだった。誰だってこんな摩訶不思議なものを見たらびっくりするに決まっている。
内心パニックになっている刃が事情を説明する。
「なんですって!ゾイドとISの融合!?そんなことが……」
「まあゾイドは一応生命体だし、自己進化の結果ってことでいいんじゃないのか?」
「…自己進化…か。」
「ISもゾイドも確かそうなんだろ?そんなことよりさっさと片付けて校舎に戻ろうか。」
「そ、そう…よね…」
釈然としないながらも道具を片付ける鈴と刃。その様子を見ていたセシリアは少々危機感を覚えていた。
(う~…このままでは凰さんに先を越されてそのまま……ゴールイン……!?いけませんわ!私も私なりの魅力をアピールしませんと!)
「じ、刃さん。」
「ん?」
「よ、よろしければ今夜夕食でも………」
「え?ああ、良いけど。また突然だな。どうかしたのか?」
「い、いえなにも……なにも、ありませんわ…!」
どこかもどかしさを感じさせるセシリアだったが、刃は(なにがあったんだろうな…ま、いっか。)程度にしか思っておらず、セシリアの淡い恋が実るのは相変わらず茨の道の模様であった。
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翌日、鈴のゴジュラスギガ{轟龍}の試験運転がアリーナで行われていた。
「衝撃砲以外は変わりなし、か…よし!準備できたわよ。」
「いぇ~す。そのままギガの動きとかに変化が無いかどうか試してみてくれ。」
「了解。」
そう応えると鈴は轟龍を1歩1歩歩かせて行き、今度は最高速度180kmでの走行を行った。
「移動面でも問題なし。あとは、衝撃砲ね。」
「じゃあ、バーチャル空間でやるからそのまま待機していてくれ。」
「OK。」
そう鈴が応答すると刃は、管制室のバーチャル制御の機器を作動させる。
すると、景色が一変し一面が荒野に変わる。そして荒野の岩陰から足音を響かせながら、日本が誇る最強ゾイド{デスザウラー}が現れ轟龍を威嚇する。
「さて鈴。この試運転はここからが本番だ。デスザウラーを撃破もしくは5分耐え切ること。いいか?あくまでこれはバーチャルだが、くれぐれも油断はするなよ?相手はあのデスザウラーだ。」
「分かってるわよ。連射可能な荷電粒子砲を備えたバケモノ相手に油断なんかしないわよ。じゃあ、合図をお願い。」
「あいよ。それじゃ、3・2・1、レディGO!」
鈴の轟龍が最初に仕掛けるがそれを苦もなく避けるデスザウラー。だが、コクピットの鈴はあまり動揺してないようだ。
「あら?案外すばしっこいのね。そんなナリしてるから、もっと鈍いのかと思ったわ。」
「こらこら、言ったそばから油断して…お前って奴はよ…。」
「ふふっ。冗談よ冗談。こっからは本気でいかせてもらうわよ!」
この二大巨獣の戦いは、まだ始まったばかり……
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所変わってここはドイツの某基地。ここでは、ある凄腕IS乗りの少女が東の方を向きながら夕涼みをしていた。
「ゾイド、か…金属の生き物と聞いたが、どのようなモノなのだろうな。それに、あの男…世界初の男性ISパイロット{織斑 一夏}も…」
その少女の容姿はというと一言でいえば{超絶美少女}というのが正しいだろう。
夜風になびく銀髪。その姿は、見るものが見れば卒倒してしまうほどの美しさであった。
「行ってみたいものだな…日本に…会ってみたいな…織斑 一夏に…」
天の使いを思わせるその少女の名は、
{ラウラ・ボーデヴィッヒ}………
ようやく2巻に入れるよ~。長かったよ~。