さて、今回のメカ生体は。
前回のラストから、ご覧いただこう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ドアを開けてから30秒経ってもまだその場で固まっている弾とそれを珍しいものでも見るような目をしながら首を傾げるラウラ。
「まあなんだ。とりあえず中に入ったらどうなんだ?」
「えっ?あ、ああわりぃな。」
弾を部屋に入れるラウラ。一方の弾は男である自分が部屋に入ってきても服の一つも着ようとしないルームメイトを前にして心臓が強く鼓動するのを抑えきれず加えて相手が全裸なので目のやり場に困っていた。
「む?どうしたのだ?さっきから私から目を逸らすようなことをして。」
「あ…いや…その…」
上手く言い出せず口ごもる弾。
「どうした。男なら言いたいことぐらいハッキリと言え。」
そもそもの原因であるラウラに言われたからなのか弾も言い返す。
「ええっと…じゃあ一言。」
「うむ。」
「君、なんでさっきから全裸なの?」
「む?私の格好のことか?これは単純に私には学園の制服以外に着るものがないからだ。」
「いや、それいろいろと拙くない?」
「なにがだ?」
「いやだってさ、着るもの無いといろいろ困らない?」
「困らんな。それに私にはファッションセンスというものがないからな。下手に似合わない服を着て笑われるよりは良いだろう。」
「いやよくないけどさ…まあいいや。」
これ以上は無駄だと判断したのか弾も話を切り上げる。ただ、そのままではいろいろ見えてしまうため手頃な布一枚を羽織ってもらった。
暫しの沈黙が流れるが弾が話題を切り出す。
「そういやさ、お前はなんでここに来たんだ?わざわざ日本に来なくてもドイツにはISのパイロット育成用の軍の機関だってあるんだし。」
「ふむ…私がこの国に来た理由か…」
「そっ。ドイツの方がそういった面でも優れている部分だってあるんだしなんでわざわざ。」
「一つは、私がこの国に興味があったからだ。」
「興味?」
「アメリカ・韓国・中国・ロシアの四方面から攻められて、普通なら真っ先に降伏を選ぶはずのあの状況をひっくり返した一番の要因である{ゾイド}とはどういったものなのか…アメリカに{敗北者}の烙印をつけることができたのは何故か…そういったことに、興味があったのだ。」
「ほぉ…じゃあ二つ目は?」
「二つ目は…また教官に会いたかったからだ。」
「教官?」
聞きなれない言葉に首を傾げる弾。ラウラがその疑問に応える。
「なんだ知らないのか?織斑 一夏が第2回モント・グロッソのときに誘拐されたのは知っているな?」
「ああ、本人から聞いたしな。」
「で、そのときに織斑 千冬氏に情報提供したのがドイツ軍であり、そのときの礼のようなもので彼女が一時期ドイツ軍のIS部隊の教官として着任していたんだ。私は、そのときに彼女の教え子だったんだ。」
「それで今でも千冬さんを教官って呼んでいるのか。」
「そうだ。」
弾は「成る程。」と呟いて手元にある茶を啜る。そのとき不意にラウラが弾に質問をした。
「ところで…」
「ん?」
「なぜお前は私の裸を見て固まっていたのだ?」
弾が盛大に飲んでいた茶を吹き出す。
「ぶっへぇえっふ!あ”あ”テメェなんて質問しやがる!」
ラウラはまたもコテンと首を傾げた。
「ああ?質問の意味がわかってんのか?」
「分からん。」
至極当然の抗議をバッサリ切り捨てるラウラ。
「大体な、同性ならまだしも異性が同じ部屋に居るのになんで全裸なんだよ!?恥ずかしくないのか?」
「む?日本では裸の付き合いというものがあるのだろう?なら、恥ずかしくもなんともない。」
とんでもない勘違いをしているラウラに弾が突っ込みを入れる。
「あぁのぉなぁ、そういうのは同性でやるのであって異性がやるもんじゃねぇって知ってんのか?」
「知らんな。」
これまたバッサリと切り捨てるラウラ。
「ああもう!こうなったらテメェのその間違いだらけの知識をトコトン修正してやる!」
その夜、弾はラウラに正しい日本の風習などを一から十まで教えたが中々改善されず、暫くは弾が全裸のラウラに抱き枕にされていたがそれを知る者は彼以外に居なかった………
またゾイドのアニメやんないかな…