さて、今回のメカ生体は。
セシリアが撃墜された直後からご覧いただこう。
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凱龍輝が会場の歓声に応えるかのように高らかに勝利の咆哮を鳴らす。
”ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!”
それに合わせて観客もさらに声を強める。
”ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!”
そんな歓声がアリーナに響き渡る中、織斑一夏は未だにゲートの中にいた。
(うわあ・・・すっげえ緊張する・・・取り合えず、皆に恥掻かせないようにがんばろう!)
そんな考え事をしていると姉の千冬から声がかかる。
「織斑、準備は出来ているか?」
「・・・少し緊張しますけど、バッチリです。」
「武装の確認は?」
「それについては、もう済んでます。」
「そうか・・・では、健闘を祈る。やるからには、たとえクラスの人間でも勝つつもりで行け!」
「はい!」
姉から檄を飛ばされると、今度は箒が話しかけてくる。
「一夏・・・さっき千冬さんも言ったが、勝つつもりで行け。」
「わかってる。確かに相手はついさっき、代表候補生を実質一撃で葬った実力者だ。油断はないつもりだ。」
「そうか・・・一夏。」
「ん?」
「無理だけは、するなよ・・・」
そう言った箒の目は少しばかり心配しているような不安な目だった。そんな幼馴染に一夏は言う。
「・・・大丈夫だ箒。少なくとも死ぬわけじゃないからそんな顔すんなって。似合わないぞ。そんな心配そうな面。」
「う、うるさい!///」
一夏にからかわれて箒は少し顔を赤くする。だが、その顔には先ほどのような弱弱しさはなく、寧ろ安心したかのような顔になっていた。
「じゃあ、行って来る、箒。」
「ああ、気をつけてな、一夏。」
2人は互いに拳をつける。
「よし、織斑一夏、行っきまーす!」
お約束のセリフを言って一夏は飛び出す。
ついにアリーナに話題の二人が揃ったこともあり、会場の熱気は最高潮に達していた。
凱龍輝から通信が入る。
「漸く来たか一夏。オルコットの奴があまりにも脆過ぎて退屈していたんだ。」
「そりゃ、すまねえ。まあ、期待には応えさせてもらうよ。」
「ほう・・・面白い。たった1週間でどこまで俺に抗えるか、試させてもらうぞ!」
そう言って二人の勝負が始まる。
最初に仕掛けたのは凱龍輝のサポート機の飛燕と月光だった。
2機は一夏へ向けてバルカンを発射する。だが一夏はこれを避けて凱龍輝の横に回る。
「これでも、食らえ!」
一夏のIS{白式}からピットが分離しレーザーを放った。
レーザーは真っ直ぐ凱龍輝の側面へ飛んで行き、全てが命中した。
「へッ、どうだ。ちょっとはこたえ「残念でした。俺は無傷だよ~ん」
「!?」
驚く一夏の目の前には、何かのパネルを使いレーザーを防御した凱龍輝がいた。
「なんで・・・全部当たったのに。」
「種明しををすると、コイツは凱龍輝の目玉の一つの集光パネルだ。コイツを使ってお前さんのISのレーザーを吸収したのさ。」
「き、吸収!?」
「さらにコイツで吸収したエネルギーは、凱龍輝の光学エネルギー兵器にそのまま使われる!いくらビームを放とうがこいつにゃ効かねえ!」
「ちいっ!」
舌打ちをした一夏は一旦離れる。だがソレを許すはずも無く、凱龍輝が追撃を仕掛ける。
「うおっ!?」
「どうした一夏。避けてばかりじゃ俺にダメージは入らねえぞ!」
一夏は辛くも避け続けるがボディの大きさにものを言わせた凱龍輝の続けさまの突進攻撃に徐々にだが追い詰められていく。
(くそっ。どうすれば・・・!)
一夏はダメージを受けながらも、作戦を練ろうと必死になる。そこである考えが彼の頭の中に浮かんだ。
(まて、刃は凱龍輝とかいう機体の集光パネルとかなんとかで俺のピットレーザーを防いでた。・・・だが問題はその攻撃を防げる範囲だ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうだ!・・・凱龍輝がパネルを展開できない場所を探せばいいんだ!)
無い知恵絞って一夏はある答えに行き着く。ソレは、凱龍輝のパネルの展開できない場所を探しそこへ攻撃を加えながらやり過ごす。
一夏は早速実行に移した。
「くそっどこだ!?」
「なにを考えているかまでは知らんが、それをされる前に打ち落として締め上げてしまえばいいことだ!」
凱龍輝はさらに攻勢を強める。
(ん?・・・っそこだ!)
一夏は凱龍輝の僅かな隙を見つけてそこへ一直線に突撃する。目的は、凱龍輝の懐だ!
「なに!?」
「やっぱりな。パネルを展開できるのはあくまで自分の周りだけ。それより接近されたら、さすがのコイツと言えど、ダメージを受けざるをえない!!」
そういって一夏は凱龍輝の懐へ急接近する。
だが・・・
「フッ。流石に驚かされたが・・・詰めが甘い!!」
”ガシッ!!”
「なに!?」
一夏の白式の動きを捉えて止めたのは凱龍輝の肩にある副腕・デススティンガーの鋏だった。
「まさか本当に突っ込んでくるとは思わなかったが、対策しておいて助かったよ。流石の俺でも冷や汗を流した。」
「くそっなんで・・・」
「ビーム兵器を封じられたお前がその貧相なブレード一本で挑んでくるのは一応、想定していたことだ。色々といい経験ができたし面白かったが、これでフィナーレだ・・・」
そういって凱龍輝は一夏を放り投げると荷電粒子砲の照準を合わせる。
尻尾のフィンが開き、口元がスパークし始める。
一方の一夏は叩きつけられた衝撃で身動きができなくなっていた。
(くそっくそっ!)
「これで終わりだ!」
”フッ。ビュウウウウウウウウウウウウウウンンンン!!!!!”
凱龍輝の粒子砲が放たれる。
煙が晴れるとそこにいたのは・・・・・
姿を変化させた白式だった。
「!?なぜ、なぜだ!お前はあの時コイツの粒子砲の直撃を受けたはずだ!!」
これには普段から結構冷静な方の刃も取り乱す。
「ああそうだよ。たしかに俺はあの粒子砲の直撃を受ける”はずだった”」
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(くそっくそっ!)
”ファーストシフト完了しました。”
(え?・・・!?身体が軽い!)
半ば驚きながらも緊急回避を取り粒子砲を避けたのだ。
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「さあて、こっからが俺のターンだ!!」
そういうと一夏は白式で攻撃を開始した・・・
1話で終わらせる予定が予想以上に長引いたため前後編にしました。
後編は出来れば明日UPします。