完結したと言ったな。だがネタが出来た。
月軌道コロニー群アバランチ。そこを拠点とする企業、タントテンポは新たにある傭兵を雇い入れる。
「M&Aマーセナリーサービスのご利用、ありがとうございます」
「いつの間にそんな名前ついてんの。名刺も出来てるし」
ランディール・マーカス、フミタン・アドモス。この二人が、新たなる騒動の渦中に飛び込む。
「……アルジ・ミラージだ。アンタの噂は聞いてる」
「は、どうせろくなもんじゃねえだろ? 大体事実だが」
「少しは己を顧みたらどうです」
「ガンダム・セーレ? ……いや、聞いたことはねえな。最低でも傭兵じゃねえ」
「そうか。つまらないことを聞いた」
「ふん、敵討ち、ってところかい?」
「……っ! なぜ分かる」
「そんなに殺気だってりゃ当たりもつくさ。……で、詳しい話する気、ある?」
「ランディール・マーカス! あなたに決闘を申し込む!」
「ガンダム・グレモリーね。……名家とやらがGH追い出されたのは俺のせいじゃねえんだけどな」
(巡り巡って最終的にはこの人の影響では)
「そりゃデータチップ埋め込みゃ知識と技術は詰め込めるが……体壊してまでやる事かよ」
「あのときは、それしか手がないと思って……」
「とりあえず人格は保証できないが、腕の良い医者紹介してやっから。人格は保証できないが」
「なんで2回言ったの。ねえなんで2回言ったの」
そして動き出す、歴史の闇に潜んでいた者たち。
「見たことのないMSフレーム……ヘキサでもロディでもねえ、なんだこいつは」
「あれは……間違いない、セーレ!」
「アルジ! おい、一人で突っ込むな!」
「ちっ、しゃあねえ。メビウス1エンゲージ! フミタン、お嬢さんを頼む!」
「こっちの行動が読まれている? まさか内通者が!」
「いや、そういう空気はねえな。……向こうに頭の切れるヤツがいる。そしてその考えを実行に移せる財力と人員。結構でかい相手かも知れんな」
一企業から発した騒動は、やがて様々な勢力を巻き込み始める。
「はァ!? エウロパフレームのガラが強奪されたァ!?」
「ああ、研究施設に運び込まれる寸前でな。リアクターは積み込まれてねえが……一応うちの最高機密だ。出来れば取り返すか破壊しておきたい」
「はっ、次から次へと騒動が起こりやがる」
「ビスケット、今そっちで空いてる腕利きは何人いる?」
「いきなりなんです!? ……もしかして、厄介ごとですか?」
「ああ、しかもとびっきりだ。……楽しいぞぅ?」
(この人が楽しんでるってガチだわ)
「アレにだけは連絡取りたくなかった。ホント避けたかった」
「あなたがそこまで言う人とは一体……」
「…………………親父だ」
「……なにやってんの金髪」
「はっはっは、私は【マイク・クワトロ】。しがない投資家ですよ」
「OKルールは分かった。それで、何の話を持ち込んできた?」
「現在あなた方が相手取っている者たち。その情報を売り込みに」
長き時をかけた陰謀。
「ギャラルホルンの影に隠れ、我々は時を待った。……ふむ、すでに角笛は鳴らされた後であるが、【ロキ】とでも名乗るかね」
巡る因縁。
「あら、久しぶりではないですか。フミタン・アドモス」
「ナナオ・ナロリナ!? あなたが、なぜ!?」
生まれ出ずる災厄。
「このフレームに【オセ】のツインリアクターと、MAのAIを積んでみると……面白いことになると思わないか?」
宿敵との邂逅。
「なるほど、家族の仇だったと言う訳か。……『それは悪かったな』」
「……っ! 貴様ぐがっ!」
「簡単に乗せられんな阿呆。てめえも分かって煽ってんなよ。……おちょくりがいがありすぎるじゃねえか」
「冗談には聞こえんなリボン付きの悪魔。……まあ今はそちらとやり合う気は無い。これはほんの挨拶代わりだ」
「っ!? こいつ、無人機か!」
広がる戦火。
「オイオイ冗談だろ……月面都市の半分が占拠されたって」
「どうやら前もって準備されていたようですね。しかも周到に」
「こいつは面白がってばかりもいられなさそうだ」
破滅の足音。
「こいつが実行されるとなると……『月が砕ける』」
「ちょっとまて! それじゃあ!」
「未曾有の大災害、どころじゃねえな。下手すりゃ地球圏は壊滅だ」
そして集いし強者たち。
「全く、我々がヤツの手助けをする羽目になるとはな!」
「だが、やらねば世界の破滅だ」
「何でまた儂は艦長席に座っているのだろうなあ……」
「文句は連中に言ってください」
「ついでに砲弾叩き込んじゃるわい」
「ウォードッグ1より各機。MSには目もくれるな、例の『楔』を確実に破壊しろ」
「「「了解!」」」
「ウォードッグが突っ込む。俺たちは道を開くぞ。ガルーダ1エンゲージ!」
「久々にチーム戦と行くか隊長! メビウス2、仕掛けるぞ!」
「メビウス3、攪乱する。……尻は任せたメビウス4」
「了解。存分に」
「火星から超特急で来た甲斐があったってモンだぜ。頼むぞミカ!」
「任せて。バルバトス出るよ」
「派手になってきたねえ。……アルジ、お前はセーレだけに集中しろ。ケツは俺たちが持ってやる」
「すまない、感謝する!」
「生きて帰れたら一杯おごれ。それでチャラにしてやらあ」
空前絶後の戦い。その行く末は。
『イントルード・デイモン 月鋼編』
「メビウス1エンゲージ! さあshowTimeといこうか!」
絶対やらない死ぬるし。
はいこの年末に思いつきの偽予告投稿~。
先に言っておきますがホントに絶対やりません。それっぽい台詞を並べただけで中身は一切考えてませんから。ただ単に月鋼続きでないな~と考えてたら思いついただけの話ですから。Gやる前にこっちけりつけろよマジで。
ともかくこれが今年最後の投稿になると思います。来年以降、どこかで見かけたらまたよろしくお願いいたします。
それでは皆様、良いお年を。