Fate/EXTRA 虚ろなる少年少女   作:裸エプロン閣下

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とりあえず文字数縛りを止めようかと思います。
縛ると変な方へ逸れたりすることもありますし、時間が間延びしてしまう……。



経済事情

 あの衝撃的な出来事から時が流れ、覚束なかった自分の頭もようやくまともな思考が出来る程度には回復した。現在はアリーナへ行くための準備として、腹ごしらえを終えて購買でアイテムを揃えてる最中にある。時刻は昨日同様の5時を少し過ぎたくらいで、夕食にしては早めの時間だっただろう。

 その理由はまだ頭が回っていなかったから、という訳ではなく、ダンの遺物を探すため普段以上に時間が掛かると考えたからであり、朝のような空気の中で食事をしたくなかったからでもある。もっとも、静かすぎて寂しいのもあまり好ましいものでもなかったが。

 

 ――しかし、治療薬一つ500PPTか……。一回戦の二層目で収入も大きく増えたが……。

「毒の進行自体は遅いのだし、私は別に無くて問題ないと思うわよ」

 ――そういうわけにもいかないよ。昨日はあの程度で済んだけど、次も同じタイプの毒が来るとは限らないし、毒に対する備えは必要だよ。

 

 右手で持っている薄い黄緑色の水晶を目線の高さまで掲げる。それはエーテルの欠片などと同様にムーンセルが用意したサーヴァント用の治療アイテムだ。見た目はやけに毒々しいが、これは毒の他にも麻痺や呪いも無効化できる優れ物だ。

 その分、お値段は自分たちの現収入を考えるとやや高めの値段設定となっている。現資金は端数を除けば10000しかなく、そこに500PPTは致命的ではないが痛い価格だ。

 

 今度は左手を右手と同じ高さまで上げ、その手の中のお守りに視線を向ける。古風な感じの緑の小さな袋には行書体で力強く『御守』と書かれている。こちらは癒しの香気という礼装で、治療薬と同等の効果を持っていてかつ礼装なので自分の魔力が持つ限り何度でも使用が可能という優れものだ。

 ただし二回戦に入ってから購買で扱われ始めた品だからか、値段が12000PPTと結構高めとなっている。

 

 自分が悩んでいるのは当面は治療薬で済ませるか、多少危険を冒してでも癒しの香気の入手を急ぐかである。

 後のことを考えるなら、ここは礼装の癒しの香気を選ぶべきだろう。あのサーヴァントもさすがに昨日今日と同じ真似を繰り返すとは思えない。仮にしようとしてもダンがそれを許さないだろう。

 それに礼装はパスを通じて即座に回復してくれるため、近づかなければ使えない治療薬よりも段違いに使いやすいという利点もある。

 

 だが、癒しの香気の値段は12000PPT、これを買う場合はアリーナ探索で得られる収入と普段の食費を考えると、今日は治療薬を買うことは出来ないし、それは今朝方買おうと思った観葉植物もだ。毒の件も自信はあっても確証がない以上、容易く踏み込むわけにはいかない。

 とは言え、アリーナの探索時間を考えると、何時までも長々と考えてはいられない。

 

「いつまでそこで唸っているつもりですか。いい加減チャージ料取りますよ? 3000PPT程度」

 ――高いよ、チャージ料。それにいったいいつからここは居酒屋になった。取るならせめてピーナッツくらい出してよ。

 

 そうして思案に耽っていると背後から声が掛かり、自分はその発言者に振り返ることもせず軽口を返す。ただ相手の方は割と本気なのか、可愛らしい少女の声に僅かながらも邪性が混ざっていることを感じ取った。

 さすがにそんな手痛い出費は勘弁願いたいので、ようやく踏ん切りをつけて右手の治療薬を(・・・・・・・)レジに差し出す。癒しの香気が遠ざかるが式の安全を考えればこの程度の出費、惜しむ必要はないだろうと考えてだ。

 それに少女は営業スマイルを浮かべながら精算しようと自分の左手の物(・・・・)を掴み、そこにバーコードリーダーを――、

 

「12000PPTになり――」

 いや、ちょっと待て。

 

 名の通りに可憐な笑みを浮かべる少女――カレン・オルテンシアの腕を咄嗟に止める。

 

「あ、万引きですか? 万引きの場合は裁判の後、脳のデータを奪いNPCとして再利用されますよ?」

 ――そんなに浮き浮きして言うんじゃない。後輩ロールが崩れるぞ。もう跡形もなく砕け散ってるが。というか、倫理観しっかりしてるようでしてないなぁムーンセル。

 

 再び軽口に軽口で返しながら――彼女のセリフには相変わらず邪性が混ざっていた――癒しの香気を元あった場所に戻し治療薬をレジに乗せる。しかしカレンはそれに一度目線を移すとすぐさま自分の顔へと戻し、情けなさそうに嘆息した。

 

「この程度も持っていないなんて随分と貧しい生活を送っていますね先輩。そんな生活しているのはこのムーンセル内でも一人いるかいないか程度ですよ」

 ――しょうがないだろ。こっちは食費が単純計算で二倍なんだから。それに自分たちはまだ弱いから、有事に備えて色々買わなきゃいけないし。

 

 今の自分たちのアリーナでの収入はおよそ4500弱。しかしこれは二回戦一層目からの、つまり昨日からの収入でありそれまでは精々3500弱だった。うち食費が1500PPT前後のため、一昨日までの純利益は2000PPT程度で、昨日得た純利益が3000PPT。大分収入は増えたがそれでもまだ稼ぎ始めて日が浅いのだ。蓄えがないのも仕方がない。

 

 ではとカレンはレジから身を乗り出してこちらに距離を詰めてくると片手で小さく手招きをしてくる。なんなのだろうかと訝しみながらもそれに従いカレンへ顔を近づける。

 

「それならツケでどうですか? 今出せるだけのお金を出してもらい、足りない分は後日支払う、というのは。利息も日に三割でいいですから」

 

 そして小さな声で、魅力的でありながらあんまりな話を持ちかけてきた。

 

 ――……いいのか? いや、それ以上にそんなことができるのか? あと、金利が酷過ぎるんだが……。せめて日に一割の普通のカラス金くらいで。

「これでも上級AIですから。その程度問題にはなりません。金利に関してはすぐにでも返せばいいじゃないですか」

 ――いやしかし……式はどう思う?

「私に聞かれても……あなたがいいなら構わないわ」

 

 内容が内容だけに互いに声を潜めて会話する。もっとも周りに人など誰一人していないので静かなもので、どれだけ音量を下げても近くにいる式には普通に聞こえる以上する意味はなかったりする。まあその辺りは単なる雰囲気づくりのようなものなので気にしていない。

 彼女は今でこそ購買のレジ係に納まってはいるが、元々は桜や神父と同様に重要な役割を担っていたのだ上級AIの一人なのだ。ある程度の融通は利くだろう。これでツケにすること自体は問題ない……金利がどうとかは置いといて。

 

 だが……自分にはこの話には裏があるようにしか思えない。無論、彼女もムーンセルから用意されたNPCの一人であるのは間違いないため、マスターの害するような行動を取ることは…………ないと思いたい。

 

 だがしかし、彼女は『人の不幸は蜜の味』を地で行く性格だ。以前も凛相手に偽物を掴ませるなど、グレーな行いもしていたし今回もないとは限らない。いや、この際ハッキリ言おう。彼女は絶対に何かしかけてくるだろう。利率だって態々高利設定しているし。

 

「失礼ですね。私とてシスターの端くれ、これは善意ですよ。それに、相手がいつ攻めてくるか分からないのに数に限りがある治療薬では不便ですし」

 ――……突っ込みたいところがあるけど、たしかにその通りだ。即効性と言う点でも治療薬では劣るし。あと、善意なら利率を下げてくれ。

「それは嫌」

 

 こちらの申し出を拒否する彼女は本物の聖女のように美しいものだった。こういう時だけは混じり気のない純粋な笑顔を向けてくるなあ。

 しかし、この話が有利なのも確かだ。今あるPPTを全て使っても、今日の稼ぎで明日の食事代はどうにかなるし、足りない分も今のペースを保てれば自分がちょっと節制すればすぐさま清算できる。偽物を掴まされる心配も、ここで調べれば心配はない。

 

 今のところ思いつく問題にもすぐさま対処が可能だし、もしかしたら本当に善意なのかもしれない……疑念が消えたわけではないが、乗ってみるのも悪くはないと思い始めた。

 

 ――……分かった。それじゃあ足りない分はツケということで、癒しの香気を一つ。

「交渉成立ですね。毎度ありがとうございます」

 

 一応、念を押して一つと言っておく。知らない間に五つも六つも買わされてはたまらないし。

 自分の言葉には何ら反応を見せず、少女は笑顔で癒しの香気をこちらに差し出す。自分は代金はまだ支払わず、式に一応の検品を頼む。鑑定士扱いしたことに何か言われるだろうと思っていたが、式は文句の一つ零さず一通り目を通して問題ないと首肯する。

 やけに素直だな、と思いながら癒しの香気の代金として有り金を全て支払う。端数を手間賃とすると残りが2000PPTで、カラスが鳴く頃(ゆうがた)には2600PTTになる。

 

 ……予想以上に順調に事が運び、驚きを隠せない。物の綻びが見える式が問題ないと言った以上、粗悪品というわけでもないだろうし。

 

「だから言ったじゃないですか。善意ですって。純粋な気持ちを疑われて少し傷つきましたよ」

 ――あ、ああ……ごめん。悪かったよ。

 

 まるで狐に化かされた気分で、呆然としてしまう。が、そんな風に立ち尽くしている暇もなく、素早く立ち直し素早く移動を開始する。

 

「感謝の返事は無しですか。まあいいでしょう。それはそうと、先輩は知っていますか?」

 ――え、何が?

 

 背を向けた自分に、唐突に自分の足を止めるかのような要領を得ない問いを投げてくる。それが示すのが何なのか、気になって振り返ると、カレンがかつてないほどに黒い笑顔を浮かべていた。その顔は先ほどの聖女のようなものとは正反対で、見るものすべてを不安にさせる。見事な二面性だと心のどこかで感心しながら、猛烈に嫌な予感というやつを感じ取った。

 

 聞いたら駄目だ、と直感で思った。今聞かなかったから避けられるわけではないとわかっていながらも、絶望から逃れようと耳を塞ぎ、懇願の言葉を漏らす。

 しかしそれら凡てを拒絶して、無情にもカレンは言葉を紡ぎ始めた。

 

「――実は明日から食堂の値段が倍になります。購買のカレーパンと焼きそばパンも同様です」

 

 そして自分は絶望の淵へと叩き落された。

 自分の膝が崩れ落ち、情けなく座り込み、すぐさま後悔に打ち震える。

 

「惰性でただ居られるのはムーンセルにとって一番困ることですから。自らに芽生えた知性を廃し続けたムーンセルが知的生命体を招いているのは人の魂を、人の精神を知るためです。ならアリーナに駆り立てる策としてはこの程度、むしろ当然でしょう」

 

 さらりと重要なことを言っていた気がするが、あえて無視する。別段そうなのだとしても、自分の行動理由が変わるわけでもないのだから。そんなことより……。

 

 ――食費が、二倍だと……。

「かなり痛いわね……っ! まさかこのために態々ツケに!?」

 

 式も顔を歪ませ、すぐさまハッとしたように呟く。

 カレンとの間で交わした利率は日に三割。大して自分たちの純利益は食費が倍になったことで1500PPT程度。二日あれば2000PPT程度普通に返せる金額だが、利率三割だと今日の夕方には2600、明日で3380だ。返せる目途が立つ明後日では4394PPTと二倍以上になっている。

 

 無論、明日の早朝素早くアリーナに潜って荒稼ぎをして日が落ちる前に払ってしまえば負債は前日の2600PPTのままだが、それでは相手がアリーナに入る時間とずれ過ぎてしまうため、情報を入手することができない。只でさえ実力に差があるのだ、この手はあまりにもリスクが高すぎる。

 

 最終手段として今持っている鳳凰のマフラーと守り刀を売れば今この場で払うことも出来るが、後々のことを考えるとそれは悪手だ。自らの生命線を断つような真似は出来ない。

 

「ちなみにキャンセルはできません」

 

 言われなくても察しているさ、そんなこと。だから渡してから言ったんだろ。

 まさかこんなことになるとは……やはりカレンの提案を聞き入れたのは間違いだった。カレンに善意なんてあるわけがない。冷静に考えればこんなこと当たり前なのに。

 こうなったら……。

 

 ――すまない、式。

「いいわ。私も特に反対はしなかったし」

 ――いや、それもだけど、それだけじゃあない。

「……じゃあ、どういうこと?」

 

 小首を傾げて不思議そうな顔をする式に向き直り、肩を取る。そして、断固たる口調を持って告げる。

 

 ――今日は23:59まで粘るぞ。

「えっ」

 

 

 ※※※

 

 

 そしてアリーナ。目に映る敵を全て薙ぎ倒し順調にPPTを稼いでいく。

 とはいったものの戦闘の面での不調は相変わらずだったため、あらかたパターンが見えてきたとはいえ無理は出来ないのが現状だ。会話が出来るようになったしこちらも治ったのでは、と思っていたが会話は普通に出来ていたのだし、当然と言えば当然だった。

 

 こんな状況下でも探索や金銭など、そしてラニに頼まれた遺物の捜索などの諸事情に付き退くことができない。金銭面は最悪の場合は礼装を売ることでどうにかできるが、遺物の回収に関してはおそらく今日しかできないだろう。以前竹刀の時にタイガーから聞いた話だと本来アリーナには存在しない物に関しては1日、あるいは2日ほど時間が経つとムーンセルが不確定要素として消去してしまうらしい。そのため、最低でも遺物の回収は今日中に済まさなければならない。

 

 とりあえず、戦闘に関しては自分が礼装で積極的にサポートしていくことにした。自分も大分エネミーの動きに慣れてきたので、守り刀での攻撃もだいぶ当たるようになってきた。当初この事に魔力の無駄遣いと苦言を呈していた式も、連携とコツを掴むためと言うと割とすんなりと従ってくれた。ただそれは理由が分かったから、ではなく理由があったからだったのだと思う。別段自分は式が弱いなんて一度も思ったことはないのだけどね……。

 

 金銭はともかく、捜索の方は自分に遺物を探し当てる術がない以上はどうしても地道にならざるを得ない。幸いにして今日が終わるまであと5時間と時間には随分と余裕があるので焦ることはない。

 

 とはいえどさすがにただ戦闘を繰り返したり、異物を探すために床を見降ろしているのも暇だ。折角なのでこの時間の間に、状況を纏めよう。

目下の悩みである式の悩みに関してのことだが、原因に関しては皆目見当もつかない。というわけでこれまでのことを考察し、解明していこうと思う。

 

 まずは二回戦初日のこと。ダンが指摘するまで気付けなかったことと、問い詰めても拒否されたことから式自身はなるべく気付かせたくないのだろう。

 その理由はまだ式自身が纏められていないのか、自分に気遣ってのことなのか。断定することはできないが、おそらく後者だろう。自惚れているわけではなく、これまでのことを鑑みてそう判断した。もし前者だとすれば、むしろ自分に気を使う余裕はないだろう。式はどうもその手のことが不器用な気がする。

 

 次に、戦闘面でのこと。式の悩みが最も顕著に表れている部分、無用な見に徹するという点だ。エネミー程度なら大した問題ではないが、一瞬の隙が命取りになるサーヴァント戦では致命的。特に相手がアーチャーやアサシンならなおさらだ。こんなわかりやすい隙あったら逃しはしないだろう。故に最低でもこの問題だけは早急に解決する必要がある。敵は待ってはくれないし。

 

 しかし、依然として原因が分からない。大前提として自分に気を使っているのだとしても、まるで原因を絞りきれない。

 

 魔力量が足りない? 否、それなら自分が気づかないはずがない。それに青子さんならともかく、橙子さんに限ってパスの異常など起こすはずがない。

 自分の注意力が散漫? 否、それも式なら遠慮なく言ってくる。それにそうだとしたら式はより気を張るだろうから、むしろ逆だろう。

 まだ決戦での傷が癒えていない? 否、それならば自分の手の治療を行った時に桜が指摘してくれるだろうし、さすがにそれに気づかないほど自分と式のパスは弱くない。

 

 様々な思い付きが頭を掠めていくが、すぐさま消えていく。記憶喪失の所為でほんの一週間程度の人生経験しか無い自分にとって、他人のことを慮るということはかなり難しい。

 

 何とも情けない話だ。今朝方自分の力で解決すると誓ったのに、自分の力では解決の糸口すら掴めていない。だからといって、諦めるわけにはいかない。

 他人任せで解決しても意味はないし、いつまでもそのままではいけないのだ。凛は優しいがそれでも敵であることに変わりないし、彼女にも対戦相手がいるのだからいつまでも自分にかまっていられるわけじゃない。橙子さんにしても用があるからムーンセル内に居座っているだけで、いつまでもムーンセルに居るわけではない。

 

 両人ともに成すべきことがあるのだから、対人関係の相談にまで付き合ってもらうのは頼り過ぎと言うものだろう。学校の相談室というほど気軽に相談できるような間柄でもないのだし。

 

 それはそうと、凛にはまだお礼をしていなかったなし、そろそろお礼をしに行こう。さすがに式ももう気にしていないだろう。それに、凛は自分が一番お世話になった相手だ。アリーナのことも教会のことも、凛が教えてくれなければ自分たちはきっとあそこでただ佇むだけだったかもしれない。それこそ、7日目を迎えるまで。

 だから本来なら一番に向かいたかった相手だ。それを自分の都合で先延ばしにしてしまったのだし、凛には自分に持て成せる最高の感謝を送らなければ。

 

 しかし――懐が寂しい現在、尽くせるのは言葉だけになりそうだ。

 借金のせいで自分が素寒貧であることを思い出すと思わず涙が出そうになる。

 

「どうした急に哀愁なんか漂わせて」

 ――ああいや、なんでもない。なんでも……。 

「そ、そうか? 何か辛いことがあるなら言えよ……」

 

 とりあえず、自分の諸々の不甲斐無さに心の中で泣いておいた。

 




・本来教会に配備される予定
・しかし青崎姉妹が来たので保健委員にジョブチェンジ。
・しかし既に桜がいたし、言峰曰く「君がいては誰も来ない」といい無理やりに購買へ。
というのがカレンが購買院になった経緯。

PS
閑話休題の意味が違ったので修正しておきました。

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