゚*。:゚ .゚*。:゚ 姫ノ語 .゚*。:゚ .゚*。:゚   作:ロベオン

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あてんしょん

前回と同じくです。
緑さんほとんど出番無し
レオと黄熊のからみ多し



六章
自販機荒らしの真実


(…。これタンクトップじゃない。)

 

「言っとくけど汚れてねェからな。ま、想像つくたァ思うけど、俺今上半身裸なんでね。見たきゃこっち向いて見とけ?」

 

「みっ見たく無いわよっ!からかうのもいい加減にしなさいよねっ。

あと、折角だけどこれは使えないわ。お嬢様は肌が弱くていらっしゃるから。…それとそんな格好でウロウロされる訳にはいかないわ。冬なんだからタンクトップくらいは着たら?」

 

黄熊がレオに背を向けながら言った。

 

「おいおいどんだけだよ。…んじゃー、遠慮なく着させてもらうか。」

 

「遠慮なくって…あんたのでしょ。」

 

「まあ、一回は貸したモンだし?ここで着替えるし?その辺は俺も弁えてるからさ。よっと。」

 

「そ、そう?」

 

レオが黄熊の隣にすっと立つ。

 

「な、何よ?」

 

「いや?服取りに来たついでに此奴の具合見に来ただけだよ。んー…俺も肌白いけど、此奴は病人レベルだな、おい。」

 

「ご病気でいらっしゃるもの。当たり前だわ。」

 

「ふーん。病気ねェ…。…よっ。おし、着終わった。」

 

「なら探してきて。ここ、なんだか密閉されていて良くないわ。酸素不足も貧血の原因になるしね。」

 

「へいよ。…ま、期待はするなよ?俺馬鹿だし。」

 

「そこまで馬鹿ではないと思うけど (ボソリ)」

 

「…。おう!サンキューな。」

 

「へっ?」

 

(ま、まさか聞こえてたの?聞こえないように呟いたはずなのに…。)

 

「さて、探すか〜。」

 

(聴力も視力も狩猟民族並みって評価受けてっからなー。あれくらいなら余裕というか普通の声並みなんだよ。)

 

(やっやややっぱり聞こえてたみたい…地獄耳かよ?は、恥ずかしー…。)

 

゚・*:.。..。.:+・゚゚・*:.。..。.:+・゚゚・*:.。..。.:+・゚゚・*:.。.

 

「んー…『テ』ってなんだよ『テ』って…。『テレビ』とか?…なーんて、ンな簡単なら苦労しねーか。」

 

ガッツン!

 

「っ!!?」

 

図書館の中を歩き回っていると、何故かマネキンが置いてあった。

 

「痛てててて…んぁ?これマネキン?何で図書室にマネキンがあンだよ。家庭科室じゃあるまいし。」

 

そのマネキンの手首からは赤い液体が滴っていた。

 

「…しかも片手ねェし。つーかこれまたあのインクじゃねーか。ンだよ……どうせなら血にしろっての。あの匂い嫌いなんだよ、俺。」

 

ブツブツと悪態をつくレオ。赤い液体…もとい、インクの滴る手首をじっと見つめていたレオは、ふっと頭にとある考えが浮かぶ。

 

「そう言えば『みつけテ』の『テ』は『手』の事かぁ?このマネキンの手をみつけて(手)ってとこか。」

 

ヒュー…という寒風が吹く。

 

「…クシュッ!!!あー…こんな格好してっからなァ…。なんか寒気もするし……風邪ひいたか?」

 

«レオよ…。オヤジギャグは寒いのだよ…。 »

 

「あん?誰だよテメェ。」

 

«……。 »

「ンで黙るンだよテメェ!!!?俺はあのサイコパスメイドと違って正常なシリアルキラーなんだ!!!病んでねェんだよ!!!!」

 

« ……。»

 

「HA☆NA☆SE!!!黙るンじゃねェ!!!!俺をアイツと同じにするなァァァァァ!!!!!!」

 

«…プッ…。 »

 

「だあぁぁぁぁッ!!?テメェ何笑ってンだゴラァ!!不良舐めんじゃねェぞ!!?」

 

«…フッ…。 »

 

「…。マジでお前誰なんだ?流石の俺もだんだん怖くなってきたぞ…。」

 

シーン…

 

「…もう来るなよ…。頼むから。お化け、駄目、絶対な。」

 

« ……っ。»

 

「アーアーキコエナイキコエナイ。オレハナニモキコエテナイ。」

 

「ちょっと、あんたさっきから何やってんの?あんまりもたもたしてるとお嬢様のお体に良くないんだけど…。」

 

「あ"?テメーは黙ってろサイコパスメイド!!」

 

「はいはい。私にはなんと言おうと勝手だけど、お嬢様だけは助けてよね?」

 

「……!?テ、テメェ怒らねェのか?……気持ち悪ィ…」

 

「怒りたいけど…。今はお嬢様の命が優先よ。」

 

「…チッ。…真面目に探すよ、真面目に。」

 

「えぇ。お願い。」

 

「…」

 

(ンだよ此奴…。突っかかってこねェなんざ此方の調子が狂うだろうが…)

 

「…。そうだ。何か手掛かりはあった?」

 

「…。手首のねェマネキンがあった。それの手を探すって事だろーな、アレは。」

 

ぶっきらぼうにレオが答えを返す。

 

「そう…。みつけテのテはハンドの『て』って言う事なのね。ブルッ 寒いわー。オヤジギャグって所かしら。」

 

「…!?…マネキンの手なんざどこに落ちてンだか…」

 

(此奴…俺と同じ事を?偶然にしちゃ出来すぎてねェか?)

 

「さぁ?それを探すのがあんたの仕事よ。」

 

「…お、おう…」

 

〜少年探索中〜

 

 

10分後 「ねぇな…。」

 

 

15分後 「うーん…。」

 

 

17分後 「だー!!!ねぇよんなモン!俺が分かるわ

けねえだろうが!」

 

「…。無いの?」

 

「ねェ!!!まっっったくもって見つからねェンだよ!!!おい、お前探してこいよ!!!此奴の状態になんかあったら叫ぶからよ!!!!」

 

「…でも…。」

 

「でもも何もあるか!!!!俺はもうお手上げだし、大体此処の酸素が薄くなるって言ったのはお前だろーが!!!テメェのお嬢様なら、テメェの力で此処の謎解決してみな!!?」

 

「……分かったわよ。お嬢様には絶っ対何もしないでよっ?お願いよ?何かあったら…っ…。」

 

そう言いながら黄熊は手を探しに向かった。

 

「…俺に初対面の女をどうこうする趣味はねェよ…」

 

〜メイド探索中〜

 

5分後「…?」

 

 

7分後「…ここは?」

 

 

10分後「…開かない…。」

 

「奥のカウンターに箱があったわ。でも開かないの。鍵がかかっているみたい。」

 

「ぶっ壊すか?」

 

「あんたねぇ。なんでも壊せばいいって訳じゃ無いのよ?お嬢様にも言われたことじゃない。」

 

ふぅ、とため息をつきながら黄熊は言った。

 

「へいへい。…んじゃー、爪楊枝でピッキングするか?」

 

「えぇ。お願い。あんたピッキングなんて出来んのね…。お嬢様には言わないでよ?多分ご存知無いから。」

 

「ま、これはある意味犯罪用語だし、知らなくていいんじゃね?…おっし、自動販売機開けで鍛えたピッキング技術、とくと見よ!!」

 

「まさかの自販機荒らし!?あんたはそんな事ばっかよねぇ。」

 

「へっへっへ…前にこの辺りで自販機荒らし多発したろ?あれぜーんぶ俺だから。こんな簡単なものなら御茶の子さいさい♪」

 

「あんたなのぉ?私も被害者よぉ?お使い行ってて自販機であったかいの買おうとしたら自販機壊れてるんだもの。なんてことしてくれたのよ!おかげで百円無駄にしちゃったのよ!?」

 

「ぶはっ!!?マジで言ってンのお前!!?うわーお疲れ様じゃねーか!!!マジ乙〜!!!」

 

「ほんとお疲れ様よ!おかげでぶるぶる震えながら帰ったんだからね!?あーあ私の百円がぁ…。」

 

「百円なんざ自販の下探せばいくらでも出てくンだろーが。百円ごときでその反応とかお前何処の守銭奴だよ。」

 

「あったりまえよ!旦那様から大切なお金を預かってるんだからなるべく安く済ませなきゃいけないわよ!言っとくけどここら辺のスーパーの裏タイムセールの時間帯なら全部把握してるわよ。」

 

「うわ何処の節約主婦だよ此奴。お前ほんとに10代か?実は小柄なおばさんとか言うんじゃねェよな?」

 

ドスッ!

 

「うぐっ!!?」

 

「ニコニコ 言っとくけどあんまり年齢の事で乙女をからかうもんじゃ無いわよ〜? ニコニコ」

 

「テ、テメェ…女だからって調子に乗って殴ってるンじゃねェぞ…!!この年齢不詳女が…!!」

 

「はぁ?さっきあんた10代って言ったじゃない!この年でも節約して健気に生きてんの!」

 

「見た目的にそう見えたンだよ!!!健気?テメェみてぇなな奴はぜってー力で物言わせて生きてンだろ!!!おー、怖い怖い。」

 

「ふんっ。失礼ね。あのお屋敷の中で力でものを言わせる所なんて無いわよ。とりあえず早くピッキングしちゃってちょうだい。」

 

「誰かさんのどーでもいい話のせいで進んでないンですがねー?」

 

「タラタラ だ、誰ょうねー? タラタラ」

 

「なんか〜俺のすぐ側で〜ピッキングがどうのこうのって騒いでた人がいたような〜?」

 

「ダラダラ さ、さぁ?早くやっちゃってくれる〜? ダラダラ」

 

「冷汗ダラダラかいてたり〜?」

 

「ダバー お、終わったぁ? ダバー」

 

「ん〜?もうちょっとかな〜?百円一枚無駄にした誰かさん〜」

 

「ウルウル ど、どう?ひ、百円なんて全然気にしてないんだからぁ…。 ウルウル」

 

「…開いたぞー…」

 

(やべ、此奴泣きやがったよ。からかいすぎたか?)

 

「キラキラ ほ、ほんとぉ? キラキラ」

 

(うわ此奴開いたって言った瞬間泣き止みやがった。あえて嘘ついてやる。)

 

「…嘘だ。開いてない。」

 

「キラキ… へ?あっ、とっ、えっ? ズーン」

 

(素なのか?天然なのか?素直なのか?…いや面白いよ?面白いけどさ。…あからさまにガッカリされるとなァ…)

 

「…嘘だ、嘘。本気で開いてるよ。ほれ、開けてみろ。」

 

「ズー… へっ?あっほんとだぁ。スゴぉーい!レオスゴぉーい! キラキラ」

 

 

「うっ!!?」

 

黄熊がいつの間にかレオの首元に腕を回して抱きついていた。

 

「うっうっ 良かったぁこれでお嬢様を助けられるぅー!

うっうっ」

 

「お、おいい!!?なな何抱き着いてンだよテメェ!!?」

 

「うっうっ 良かったぁー。開かなかったらどうしようかと思ったぁー! わーん」

 

必死に剥がそうとするレオにしがみついて泣きじゃくっていた。

 

「HA☆NA☆SE!!HA☆NA☆SE!!はーなーれーろー!!」

 

「うわあああああーん!」

 

「テメェはひっつき虫かァァァァァーー!!!!」




相変わらずぬけぬけのど素人の話を最後まで読んでくださりありがとうございます!
最近1日に1話のペースで投稿していましたが、これからは不定期になってしまうかもしれません。大変申し訳ありません。
まだまだ足りない所があったと思いますが七章もよろしくお願いします!
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