赤蜥蜴と黒髪姫   作:夏期の種

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第六章 蒼天と偶像の演奏会
第44話「Weiß Schwarz」


 月日の流れは意識の持ち様で、がらりと速度を変えるもの。

 授業の一時間は時計の針が全然進まないのに、遊んでいる時の一時間は一瞬だ。

 そして今回は後者。ご褒美の為に寝る間も惜しんで試行錯誤を繰り返し、気が付けば試合の前日だよチクショウめ。時間が全然足りなかった!

 残念ながらおっさんを越えられなかったが、一朝一夕に最強クラスを倒せるなら誰も苦労しねぇ。少しばかり考えが甘かったと今は反省している。

 だけど、得られた成果はデカイんだなこれが。

 山暮らしで磨き込まれた野生の勘。

 夏休み前と比較にならない鍛え抜かれたこの体。

 さらにドライグがさめざめと泣いたオリジナル魔法も完成度は100%だ。

 基礎パラメータの向上に加え、隠し玉すらも会得した俺に隙は無い。

 

「制服でOKなんですか」

「仮にもゲームを控えた選手ですもの、略式も当然よ」

「部長のドレス姿が見たかったっす……」

「機会はこれから先に何度でもあるから安心なさい」

「楽しみにしています!」

「ううううう」

「アーシアのも拝みたいから拗ねないで!」

 

 野人と化していた身だしなみを整え、それぞれの修行先から集った仲間達と共に意気揚々と向かうのはグレモリー領の大森林。

 そこで開かれる魔王様主催のパーティーにいざ出撃!

 あ、俺達のゲームはその余興―――見世物です。

 冥界の重鎮が勢揃いらしいので、負ければ笑い者街道まっしぐら。

 そんなプレッシャーがかかっているのに、何故か新聞がえらい事になっていた。

 既に勝ち負けを論ぜず、部長がどうやって勝つかが賭けの対象だぜ?

 しかも煽り文句が”立場を弁えないシトリーに紅姫の鉄槌”ってあんた。

 確かに会長は庶民にも学校を発言で、大半の貴族を敵に回したのだろう。

 それにしたってグレモリーがベビーフェイス、シトリーがヒールの役割は如何なものか。

 現代日本で生きる俺の感性だと、何も間違った事を言ってねぇと思うんだがなぁ……

 っと、考え事してる間に着いたっぽいが超スゲェ!

 会場は雲海を貫くバベルの塔真っ青な超々高層三ツ星ホテル。

 湖と見間違えそうなプールは序の口で、どんなスポーツでも出来そうなドーム、大型ドラゴン達が次々に着陸して来る滑走路と、足りない施設が考えられない豪勢さ。

 パーティー会場なんて最上階のフロア丸ごと一つだよ。部屋一杯に着飾った大勢の悪魔と、天国もかくやな上手そうな食事の数々が並んでやがる!

 

「各御家の方々に声をかけられたら、教えた通りにご挨拶をするのよ?」

「大丈夫です部長、俺は一夜漬けが得意。今なら作法もばっちり覚えています!」

「信じているわ」

 

 元々は上流階級現当主の定例交流会らしく、連れて来られている次期当主勢は添え物のようなもの。若者達は若者達で歓談を楽しんでいるが、ぶっちゃけ形式ばらない催ってのが救いと言えば救いだな。

 聞けばグレモリーを初めとする他家とフレンドリーな方々は概ね四次会、五次会まで羽目を外して飲み歩くとかなんとか。

 思わず学生かよ! と突っ込みを入れそうになった俺です。

 

「さあ、挨拶回りに向かうわよイッセー」

「了解っす」

 

 それでもノブリスオブリージュは変わらない。何処へ行っても大人気の部長のお供をしながらフロアをぐるりと一周は必要なんだ。

 赤龍帝のネームバリューは目新しいようで、意外と皆さん好意的で助かったなぁ。

 とりあえず紳士的に振舞えた筈だし、部長に恥をかかせる事だけは無かったと思う。

 しかし精神的に疲れた……部長はこんなのをまだ続けるとか信じられねぇ。

 俺なんて”後は私が”と言ってくれた部長に甘えて隅っこの椅子でぐったりさ。

 側には人込みの嫌いなギャスパーと、華やかな場の苦手なアーシアが座っている。

 朱乃さんは俺の代わりに部長のお供。木場は元気に女性悪魔さん達に囲まれてキャーキャー言われてますけどね……

 やはり全てのイケメンは敵だ。全ての美形は滅んでしまえ!

 

「イッセーさん」

「喉でも渇いた? 何か取ってくるか?」

「いえ、そう言う訳では……」

「?」

 

 何やら困惑顔のアーシアについつい俺も首を傾げる。

 

「小猫ちゃんが顔色を変えて出て行ったのを見ちゃいました。私の勘違いなら良いのですけど、ひょっとすると何かあったのではと不安で」

「……どうせ場違いだし、散歩がてら探しに行こうぜ」

「はいっ!」

「ギャー介、お前は念の為に部長へ報告頼む」

「了解ですぅ」

「よーし、探偵ごっこの始まりだ」

「助手として頑張ります」

 

 小猫ちゃんにとってもここは初めての場所のはず。

 つまり、中途の階層に何があるのか分からないと考えるべきだろう。

 ならば目的地は外の可能性が高い。

 そう考えた俺達は一階まで降りてドアマンに小猫ちゃんの特徴を伝え、条件に合致する少女が現れたかどうかを確認してみた。

 するとビンゴ、一目散に外へと飛び出していった事が分かる。

 仮に一直線で向かうなら目的地はホテルから見て右奥の森……か。

 半分博打だが、ここから先のアテは無い。当たれば儲けものと賭けてみよう。

 

「さり気なくアーシアも体力ついてんなぁ」

「ちょっとだけ頑張っちゃいました。これで置いていかれずに済みますよね」

「いつも一緒なら俺も嬉しいよ。無茶をした時は頼むわ」

「お任せ下さい、魂が欠落しない限り何とかします!」

「なにそれ怖い」

 

 舗装された道を超え闇夜の森へと突入した俺とアーシアは、ペースを落す事無く走り続ける。

 観賞用に植樹された自然の中を駆ける事数分、ついに小猫ちゃんの姿を発見。

 しかし、事情が分からない以上は軽挙もまずい。

 一先ずは距離を取り木の陰から様子を伺うことにする。

 

「あれって誰でしょうか?」

「見た事の無ぇ顔だけど、何処と無く小猫ちゃんに似てる様な……」

 

 小猫ちゃんと対峙していたのは、猫耳を生やした黒い着物姿の女性だった。

 爰乃の様にビシっとした着こなしと違い、あえて肌を露出させる着崩しが何ともエロい。

 大胆に零れ落ちるおっぱいにゴクリと唾を飲み込んだら、手の甲をむくれ顔のアーシアに抓られたよ……とほほ。

 

 

 

 

 

 第四十四話「Weiß Schwarz」

 

 

 

 

 

「ハロー、白音。お姉ちゃんの事を覚えてるかにゃー?」

「……黒歌姉さま」

「何かにゃ?」

 

 幼少期に離別した姉に呼び寄せられた私は、あまりのショックにめまいを覚えていた。

 これは合宿の晩に爰乃先輩から特徴の無い駄猫扱いされて以来の衝撃です。

 

「……その、語尾は、何です、か」

「えっ」

「……あざと過ぎてドン引きです」

「し、白音? 久しぶりに再会したお姉ちゃんへの第一声がそれなの!?」

「……大体にして、そのだらしない格好が信じられません。痴女ですか? それとも露出狂ですか?」

「これは……その、裏社会で舐められない為のはったり……的な」

「語尾」

「あう」

「……中途半端な媚キャラを見ていると苛苛します。せめてその路線で行くなら、最低限徹底してくれないと困りますよ。姉さまは甘い気持ちで萌え業界で生きられると考えてませんよね? どうなんですか?」

「男受けはいいんだよ……?」

「……」

「白音……?」

 

 部長の前に姉妹共々拾ってくれた御主人様の元で転生悪魔になった姉さまは、一気に開花した力に飲まれて血と戦闘だけを求める邪悪な存在(笑)になった筈。

 調子に乗って主を殺し、追撃部隊を壊滅させた闇☆仙猫とは何だったのでしょう。

 はっ、まさか色仕掛けでスルーして貰った!?

 

「……姉さまは、悪魔らしく欲望に生きていますね」

「勝手気ままに生きるのは楽しいにゃー。この開放感を白音にも味わわせてあげようと思って迎えに来たんだにゃん」

「……今の環境に満足していますから結構です。だけど私も今や姉さまと同じ転生悪魔の身。自分の欲望には素直に従おうと思います」

「にゃ?」

「……とりあえず姉さまをフルボッコにして更正施設送へ送ります」

「えー、白音如きがお姉ちゃんに勝てると思っているのかにゃん?」

「……どうせ自分より弱い相手としか戦ってこなかった姉さまが、文字通りの世界最強クラスとばかり戦ってきた私に勝るとは思えませんし」

「泣き虫が言うじゃない」

「……アウトロー気取りの痛い人がそれを言いますか」

 

 巷の評価を信じると姉さまの能力は最上級悪魔に匹敵するとの事ですが、グレモリー眷属基準だと平常運転。むしろ弱い方に分類される相手です。

 能力も良く分からない堕天使幹部、白龍皇、大師匠……彼らと比べれば手の内の分かっている姉さまの脅威度合は高くありません。

 それに上位悪魔全般に蔓延している例の病気をばっちり患っている風ですし、勝ち目は十分。先輩方が冥界の各地で修行する中、わざわざ人間界に戻って大師匠とマンツーマンで過ごした成果の全てをぶつけてやりましょう。

 

「……と言う事で、これは家庭の問題。先輩たちは手出し無用でお願いします」

「美猴も邪魔しないで」

 

 私の背後にイッセー先輩とアーシア先輩が隠れていたなら、姉さまの後ろにはラーメンを一緒に食べに行った事もある孫悟空が控えていた事も最初から気づいています。

 気の流れを読むのは仙術の十八番、素人の隠形が通じると思われるのは心外です。

 

「しゃぁねえ、仲良く見物しようぜ赤龍帝とお嬢さんよぅ」

「誰だよお前」

「ああ、お前さん達とはお初か。俺はヴァーリのダチやってる孫悟空の末裔で美猴っつーもんよ。これからは嫌でも顔を合わせるから仲良くしようぜ」

「ガチで敵じゃねぇか!」

「……あれ、何故にそういう認識なん?」

「他に何があると」

「あーうん、OK。カオスな方が面白ぇし、不倶戴天の一味ってことでいいわ。酒とつまみあるけどいるか? 裂きイカ旨ぇよ? チーズもあるぜ?」

「要らんわ!」

「あ、わたし頂きます」

「アーシア!?」

 

 おや、イッセー先輩とアーシア先輩も蚊帳の外で何も知らない?

 これで白龍皇が爰乃先輩の軍門に下った事と、チームヴァーリはダブルスパイとして禍の団に属している事実を知ったらどんなリアクションを返すのでしょうね。

 うん、今後も与える情報を制限するほうが得策。と言うか美猴もたまに夕飯を囲む仲なのですから、姉が同じチームに居ることをどうして黙っているのか。

 

「この森一帯を結界で外界から遮断したから、どれだけ暴れても外からの邪魔は入らないにゃん。姉に楯突いた妹へどんなおしおきをしようかにゃー。手始めはこれにゃ!」

 

 姉さまから湧き出してきたのは薄い霧。

 やはり得意分野は幻術、特殊効果系。昔と変わらずほっとしましたよ。

 

「対悪魔・妖怪に特化した毒霧よ。もう膝を落すなんてとんだビックマウ―――」

 

 自分は高い木の枝に退避していた姉さまから見れば、私は弱ってへたり込んだかのように見えたかもしれない。ですがそれは大間違い。体を沈みこませたのは膝のばねを溜める為の予備動作です。

 足裏から補助推進として気を放出し、飛び掛ったのは姉と間逆の方向。何も無い空間へと肘を打ち込み、さらに威力を増加させるべく逆の手でさらに押し込む。

 教わっている香千屋流は基本的に駄目押しのオーバーキル推奨、必ず一手間加える料理人気質が素敵だと思います。

 さてゴキっと手応え十分ですが、惜しい事に急所は外した模様。

 実体に触れた瞬間の沈み込むような柔らかさから察するに、これが噂の巨乳防御ですか。

 私には真似できない技法なので、忌々しい限りです。

 

「……挑発して幻を狙わせようとしたのでしょうが、最初からまるっとお見通しです。どうせ姉さまの中では、未だに仙術を恐れる小さな小猫と言うのが私への認識。だけど少し前にトラウマは克服済み。今や私の頼れる武器ですよ?」

「まさか毒も中和できる……なんてね」

「……そしてもう一つの勘違い。姉さまは中距離型のトリックスターが持ち味。本来ならもっと離れた場所から仙術で攻める事で最大限に能力を発揮します」

「褒めても何も出ないわよ?」

 

 追撃の拳打を捌けて居る事で余裕を取り戻す姉さまですが、あえて加減している事に気付いていませんね。格闘技は所詮詰め将棋、この言葉の意味を教えてあげましょう。

 

「対する私は純粋なインファイター。つまり総合力で大きく上回る姉さまも、拳の間合いでは私に劣るのです」

「まだ全速じゃないの!?」

 

 ギアを一つ入れてテンポアップ。

 攻撃の合間を縫い様々な幻術をブラインドにした魔力攻撃を連打して必死に自分の距離に逃げ帰ろうとする姉さまは、残念ながら既に蜘蛛の糸に絡み取られた蝶も同じ。

 仙猫のアドバンテージは魔力や魔法で対処の難しい術式にありますが、同属の同技術を身につけた相手には意味を成さない。

 泣き虫の妹と侮らず全身全霊の騙しあいをされていたら厳しかったでしょうけど、慢心病の患者さんは揃って開幕が甘いので助かります。

 機動力はこちらが上、絶対に離しませんよ黒歌姉さま。

 

「白音の目が完全に狩る側の目だにゃー!」

「……姉さま、猫はハントで生計を立てる肉食動物ですよ」

「妹が―――あいたぁっ!?」

 

 上半身に注意を引きつけ、駄目押しの目潰しをわざと空振り。

 知覚外から足の甲を踵で踏み抜くと、ビクンと震えて獲物の動きが一瞬止まる。

 すかさず腕を引くと同時に脚払いを仕掛け、倒れた所を馬乗りに固めた。

 

「白音ちゃん、な、何をするのかにゃー?」

「……今から告げる選択肢から好きな方を選んで下さい。一つ、礼節を持った大人の女性の振る舞いを心掛けると約束する。二つ、私が満足するまでマウントパンチ」

「優しくて虫を殺すのも躊躇う白音は何処にいったの!?」

「……上品なお姉さまと一緒に心中したのではないかと」

 

 どうせアーシア先輩が側に居ますし、舐めた事を言い出したら頭蓋を砕く勢いでGGG風味のプログラムドライブを無限連打するのみ。

 野良猫を躾けるには体罰が一番早い。次は勝てない可能性の高い相手である事も踏まえ、きっちり苦手意識を植え付けるのが吉と判断します。

 

「三番、姉妹愛で見逃すとか駄目……?」

「……二番ですね、承りました」

 

 指先が妙な動きを見せたので、示威行為代わりに顔の横に拳を振り下ろす。

 グーの形に陥没した地面を見た姉さまの顔色が青くなったのも自業自得ですよね。

 

「……私は慈悲深いので、最後にもう一度だけチャンスを与えましょう」

「淑女を目指します……」

「……信じます」

「ありがとう白音ちゃん!」

「……私だって好んで姉の顔を物理的に潰したくはありませんからね」

「凄く満足そうな笑顔だったような……」

「……成長した妹の腕力を味わいたいなら、最初からそう言って下さい」

「冗談、冗談だから!?」

「……ちなみにこの場限りの嘘八百だった場合、ヴァーリさんに密告します」

「え」

「……私は白龍皇が傘下に入った方の弟子です。そして王様は裏切りを絶対に許さない性格の持ち主。後は分かりますね?」

「……うん、頑張る」

 

 絶望に堕ちた顔を見てやっと溜飲が下がりましたよ。

 可愛い妹の悪戯なんですから、根に持たないで下さいよ?

 

「時に姉さま、やはり禍の団のお仕事で来られたのでしょうか?」

「どうしてそれを!?」

「知らぬは姉さまだけ。チームヴァーリの立場はちゃんと理解しているのでご安心を。ぶっちゃけ美猴ともちょっとした馴染みだったりします」

「さり気なくあり得無い事を言うにゃー」

「語尾」

「い、いきなり直せと言われても難しいよぅ」

「はいはい」

「実はこれから禍の団が仕掛けてくるの」

「……大チャンスですからね。私なら総力戦を仕掛けますよ」

「私は混乱に乗じて参加するって聞いた白音を攫おうかなーって……あれ、美猴と知り合いならこんな面倒な事をしなくても普通に会えたんじゃ?」

「……ですよ。まぁ、私もそちらに姉さまが居るなんて初耳でしたが」

「うわぁぁぁん!?」

 

 姉さまが泣き崩れると、それを祝うかのように祝砲が上がる。

 空を見上げればドラゴンがスクランブルを始め、悪魔達が大慌てで空を舞っていた。

 ホテルの方からもお腹に響く重低音が断続的に聞えて来ますし、中々の規模の攻勢ではないでしょうか。

 

「おーい猫さんや。今回は英雄派がメインだし、形式だけでも魔王派の俺達が居る事でいちゃもん付けられてもマズイ。目をつけられる前に帰ろうぜぃ」

「……言いたい事は山ほどあるから、後で覚えておきなさい」

「怖い怖い。んじゃな赤龍帝、お前さん達も主の下に急ぐべきだと思うぜぃ」

「よく分からんがテロの襲撃なんだな?」

「ヴァーリは無関係だから八つ当たりすんなよ? あいつは堕天使側の人間だかんな?」

「お前達の立ち居地が良く分からなくなってきた……けど、今は部長を守らないと! 深刻な顔して話し込んでる最中悪いが、小猫ちゃんもホテルへ急ごう!」

「……携帯のアドレスは美猴に聞いて下さい。姉さま、次は落ち着いて話しましょう」

「私、指名手配なんだけどにゃぁ」

「ばれなきゃ問題ありませんよ。では、こちらもお仕事ですので」

「行ってらっしゃーい」

 

 とりあえず姉妹の語らいはイッセー先輩の耳には届いていない模様。

 御免なさい先輩、猫が獲物を弄ぶのは種族のギアスです。

 もう暫くこの何時バレるか分からないドキドキを楽しませて貰います。

 

「たまには攻める側に回りたい。つーか、イベントの度に襲われるって何だよ!」

「……気持ちは分かります」

「この分じゃ修学旅行もヤバイ気がする」

「……裏も表も無い学校行事なら大丈夫かと」

「だといいなぁ」

 

 今回は何が相手やら。

 そろそろ死んだ筈の聖書の神が出てこようと驚けそうも無い私達でした。


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