※部長の水着はググって出て来たフィギュア準拠です
まさかのタッグ戦には面を食らったが、まだまだ俺の土俵に代わりは無い。
お姫様、お嬢様を筆頭に、コスプレ関係は大好物だからな!
まして定番中の定番たる水着と来りゃ、はっきり言って余裕ですよ余裕。
部長に似合う布切れは、とっくの昔から妄想済み。
正直、お題を聞いた時点で勝ったと喝采を挙げたくなった俺です。
しかし、相手は謎の電波受信中のヴァーリだ。
侮らずベストのパフォーマンスで迎え撃たなけりゃ、どう転がるか分からん。
勝負は二本先取。つまり、先手を取った場合のアドバンテージは超デカイ。
焦らずゆっくり、審査員受けの良い水着の要件をよーく考えろ。
この無数に並ぶ選択肢の中から最適解を選び出し、勝利を掴むんだ!
『おおっと、ここで白龍皇が早くも決断した模様っ!』
なっ、奴の動きに迷いが無い!
常日頃からグラビアや雑誌の水着ポスターやら何やらで目利を磨く俺が悩んでるっつーのに、どうしてこうも早く確信に満ちた表情を浮かべられる!?
「君は優柔不断な男だな」
「ぐぬぬ」
「土壇場でうろたえるのは、常日頃からの精進が足りない証拠だろう」
「はっ、ぽっと出のルーキーが言うじゃねぇか。俺は部長と寝食を共にしてるから、あの人の魅力を余す所なく熟知済み。何でも似合うからこそ、じっくり選ぶのが通の仕事だ」
「ほう」
「拙速より巧遅。特に制限時間を設けられてねぇなら、慌てず騒がずどっしりと構える俺のポリシーになんか文句あんの?」
「一理あると認めよう。しかし、俺のやる事は変わらん。先に行かせて貰うぞ」
少し前迄は手の付けられない猛獣だった癖に、どんな躾を受ければこうなるのやら。
猛々しいオーラは形を潜め、穏やかな自信を身につけたヴァーリが少しだけ怖い。
『赤龍帝は、ビキニのコーナーで長考っぽいですねー』
前に学校のプールで見た布面積の少ない真っ赤なビキニは素敵だった。
ケチの付けようのないたゆんたゆんなアレは、雑誌の表紙を飾れば百万部コースなエロさ。生半可なアイドルなら相手にならないマーベラスさだったが、俺はあえてもう一歩攻める。
絶対に負けられない戦いである以上、石橋を叩き壊す慎重さこそ肝要だしな。
なので俺は黙々と吟味を続ける事にする。
男が一人で女物の水着を漁ると言う、平時の日本なら速攻でポリスを呼ばれる行為を続ける事しばし。ついに俺は、伝説の鎧にも匹敵する神の衣を見つけたのだった。
「ジャンヌちゃん、俺も決まった!」
『はいはーい、じゃあ右手の赤い門に進んで下さいな。貴方の主が首を長ーくして待っている筈ですよー」
「らじゃ」
『ちなみにサイズが合わない時は係員に連絡を。魔法的な力で針仕事をやってくれるプロフェッショナルが控えてるから、気軽にご利用してねっ!』
「魔法って何でもアリだな!」
未だ何者か分かっていない司会に反射的なツッコミを入れつつ、出遅れた焦りから俺は部長の下へ馳せ参じるべくダッシュ。
色んな世界の美女を見てきたアザゼルが最高級と称した美女に、俺が選んだ水着を加えれば鬼に金棒。さしずめ、悪魔に実印付きの契約書だ。
こうなりゃ、女神だろうが天女だろうがドンと来い。勝つのは、俺達だ!
第五十話「ULTIMATE or SUPREMACY」
「では、先に準備を終えた赤龍帝から審査を開始する。始めたまえ」
「はいっ!」
中央のお立ち台に姿を現した部長を見て、部長のお父さんは何を思うのか。
考えちゃいけない余計なノイズを振り払いつつ、俺は隣に並び立つヴァーリに不適な笑みを牽制として入れてからMCを開始した。
「俺の主のリアス・グレモリー様は、誰もが認める冥界屈指の美少女。そしてその肢体は、他の追従を許さない悩殺バディーであると皆様もご存知かと思います」
確かに、と頷く一同の同意を確認した俺は続ける。
「そんな冥界のプリンセスの魅力を最大限に引き出せる水着はコレです!」
俺の合図に合せシルエットしか見えなかった作品の姿が明るみに出るやいなや、あらゆる男達の視線は部長が独り占めだ。
「女の子の水着は、肌色の面積が多ければ多いほど嬉しいと男なら誰もが思うもの。何だかんだとおっぱいを完全ガードなビキニで妥協せず、これ以上削れば水着と認められない限界まで冒険。見よ、このはちきれんばかりの体をキュっと締め付ける水着の妙! 大胆なカットが織り成す尻のライン! 俺の提唱する夏のエロさ、それは俗に言うスリングショットです!」
それは、布と言うよりも紐。選んだ俺が言うのもアレだが、見えてしまうとレーティングに引っかかる部位だけを申し訳程度に隠す、全裸と何が違うのか分からんV字の水着で堂々と人前に立つ部長はマジ凄ぇ。
止めとばかりに胸の下で腕を組んでおっぱいを強調するサービスに投げキッスとか、確実に男を篭絡するつもりの小悪魔様にぬかりは無い。
さすが、どんな勝負でも負けたくないと協力を申し出てくれただけの事はある。
見やがれ、ヴァーリ。下手に細工を弄するより直球のエロは強いんだぞ。
露骨に下心全開でガン見してくる観客は、俺の選択に間違いが無かった証拠だ。
どうやって客を取り戻―――あるぇ、見知った顔が混じってね?
ぱっと見ただけでも、アーシア、朱乃さん、小猫ちゃん、弦さんが一角に固まり、半数が女の敵を見る目を向けている気がする。
ま、まあ冷静に考えればみんなもこの聖戦を見届ける権利は持ってる……のか?
これは赤龍帝と白龍皇のドラゴンダービーであると同時に、リアス・グレモリーとまだ見ぬ王の一騎打ちの意味合いも込められていると言えなくもねぇし……
でも、だからと言って漢の戦いに女を巻き込むのはどうよ主催さん。
俺、コレが終わったら正座で説教を受ける未来が確定だぜ?
『会場の盛り上りから察するに、ファーストアタックは中々の威力! 審査員の皆様のウケも悪くないようですし、これぞ赤裸々帝の面目躍如と言った所でしょーか!』
え、なにそれ。俺って影でそんな二つ名で呼ばれてんの!?
『採点を終えたらしいオーディーン翁に話を聞いてみたいと思います』
「ほっほっほ、若さを前面に押し出す姿勢は実に結構。この遊び心、どこぞの口煩い行き遅れな駄ルキリーに見習わせたいものじゃの」
『なるほどー。では、次にバラキエル氏はどーですか?』
「攻めの精神だけは買おう」
『おや、何かご不満が?』
「詳しくは後ほど語るべきだろうな。今はその時ではない」
『以上、審査員さんの一言コメントコーナーでしたー』
バラキエルの浮かべた残念そうな顔の意図が読めない。
俺は何かをミスったか?
いやいや、そんな筈は無い……よな?
『続きまして、白龍皇のターン!』
「その前に少しだけ時間を寄越せ」
『どぞー』
何が始まるのかと身構えていれば、奴の視線の先には俺が居る。
「失望したよ」
「なん、だと」
「君は課題を正しく理解出来ていなかった。だから、こんなにも浅い真似をする」
「浅い?」
「仮にもエロの高みを目指す求道者なら、実物を見て自分で気付け。ジャンヌ、もう十分だ。ブツを出してくれ」
『はいはーい』
ジャンヌちゃんが指を鳴らすと、部長の足元に転送魔法陣が起動。
部長が何処か―――多分楽屋へと戻されるのに合せ、煌々と輝いていた灯りが落ちる。
さあ、大口を叩いたライバルのお手並み拝見だ。
願わくば、俺の不安が的中しない事を祈りたい。
「リアス・グレモリーを花に例えるなら薔薇が相応しい」
部長を褒めた?
「古式ゆかしい純血種を元に品種改良を重ね、外敵の存在しない温室で育てられた紅華。確かにそれは美しいのかもしれないが、ちょっとした環境の変化にすら適応出来ない脆さは生物として歪に感じる」
あ、ちっとも褒めてねぇや。
確かに部長はイレギュラーに弱く、苦労を知らない楽観的なお嬢様だ。
人生を賭けたライザー戦は、下調べ不十分なのに勢いでGOサインを出して敗北。
他にも俺が赤龍帝だったからセーフなだけで、貴重な兵士の駒を初見の人間に全額突っ込む等の刹那的な生き方には俺も思う所があるからなぁ。
「それに対し我が花は、雨にも風にも負けず露地で強く咲く向日葵。単純な眉目秀麗具合で薔薇に劣るとしても、真っ直ぐに太陽を目指す天然の美しさは比較できるものではない」
強い香気で自己を主張する薔薇と、お日様の匂いをほのかに漂わせる向日葵。
悔しい事にどちらかを選べと問われれば、俺も迷わず後者を選ぶと思う。
認めたくは無いが、奴と俺の嗜好は極めて近しいのかもしれない。
「既にご存知の方も少なくは無いだろうが、改めて紹介しよう。これが人の身でありながら幾多の神魔を従える器量と、体一つで上級悪魔を捻じ伏せる武を併せ持つ白龍皇の主だ」
聞き覚えのあるフレーズに疑問符を浮かべるのも束の間。
光を浴びて登場したヴァーリの飼い主を視認した俺は、反射的に何度も目をこする。
頭だけ出してタオルに覆われた少女の横顔は、最も付き合いの長い異性のもの。
湿り気を帯びているのか、普段よりも碧がかった黒髪はアイツの代名詞。
俯いているせいで表情は窺えないが、見間違えるはずも無い人物がそこに居た。
最初は白昼夢か何かだと思った。
しかし、不思議と幻覚は消えるそぶりすら見せない。
「俺の王、香千屋爰乃の魅力は均整の取れた健康的な美しさ。豊満さで言えば堕天使や悪魔に遠く及ばないが、何事もデカければ優れている訳でも無い。大は小を兼ねず、何事にも適量があると俺は確信している」
あ、やっぱり本人っすか。
「そして赤龍帝が軽量化を狙うなら、白龍皇は逆を行くのも道理。俺が選んだのは体を大きく覆いつつ、しかし体型補正機能を排除する事で素材への味付けを否定すると言う二面性を併せ持ったスクール水着だ。学校とやらを知らない俺ですらノスタルジックな憧憬を抱く、滋味溢れる味わいこそ至高と提言したい』
『まさかの変態王道路線きたーっ!』
「ふっ、俺の行く道は王道。変化球に頼らず、全ての敵を剛球一本で抑えるのは当然じゃないか」
『超絶美少女ジャンヌちゃんが目の前で着替えても鼻で笑っていたバリ君が、ちょっと会わない間に真性の変態になっている事実に驚きです。いや、ほんと、どうしてこうなった!』
「我ながら良い仕事をしたと―――」
「ちょい待てやぁぁっ!」
反射的に零れ落ちたのは静止の声。
混乱の真っ只中に置かれた俺は、現実と向かい合う覚悟を込めてヴァーリへ言った。
「ヴァーリさんや、アレがお前の王様?」
「そうだ」
「マジで?」
「どこかの誰かは”腕力だけのゴリラ”と評したが、まぁ……美意識の違いと言う事で目くじらは立てない。君は君の選んだ紅姫と戯れていろ」
「クソッ、嵌められた! つーか、何処をどうすればこうなるんだよ!?」
「悪いが難癖に構っている暇は無い」
既にヴァーリの目に俺は映っていなかった。
「空気を読まない兵藤のせいで脱線してしまったが、気を取り直して再開だ。爰乃、打ち合わせどおりにやれよ?」
「くっ……」
奴が何を促したのかは分からない。しかしヴァーリを一瞥する爰乃の顔に一瞬だけ浮かんだ葛藤の色はすぐに消え、素直に肌を晒し始めた。
タオルを脱ぎ捨てぺたんと女の子座りになり、やや上向き加減で作ったのは自然な笑顔。
恥かしさを内包したはにかみだけでも破壊力抜群だってのに、わざわざ体を濡らして来る心憎さ。水を含んで深みを増したスク水はマットな光沢を帯びた深い紺の色。露になった体のラインが悩ましく、太ももや肩に残る水滴が何とも風流だ。
悔しいが認めよう。俺が今感じているのは、学校で女子のプール授業を覗きに行った時のドキドキと同質のものだと。ありえない場所で、ありえない物を見せる手腕には脱帽せざるを得ないよコンチクショウ!
「さあ、審査しろ審査員。これが俺の全力全開だ」
この時点で俺は自身の敗北を悟る。
素材の良さに慢心し、プラスアルファを引き出さなかった自分が腹正しい。
止めとばかりに絶対の味方と信じていたボスの裏切りと言う驚愕の事実を受け、俺の心は散り散りでぐっちゃぐっちゃ。
何かを言い返さなきゃならんのに、全く考えが纏まらなかった。
『あらら、誰も悩まずさくっと判定が出ましたので発表に移りますねー』
「では僕から」
『トップバッターのイケメン王子どぞー』
「僕は自分が一番良いと思うものを、素直に出してきた白龍皇に票を投じるよ」
『赤龍帝の親友がそれで良いんですか?』
「中立の立場に居る以上、私情を挟まないさ。イッセー君には悪いけど二人の作品を比較した場合、グっと来たのは香千屋さんの方だからね』
『なるほどー』
「そもそもスリングショットは露出プレイの小道具だよ? デザイン性も無く、体さえ豊満なら誰が着ても同じ単純なエロさに意味は無いと僕は思う。見なよ、お客さん達も部長に目を奪われたのは一瞬だけ。スク水の意味さえ分からない人からも、唾を飲み込む音が聞えてきそうな雰囲気じゃないか」
『その情報を当然の様に知っている王子にドン引きなジャンヌちゃんです』
「つまり”水着”と言う縛りがある中で、肌面積だけを優先したイッセー君に勝ち目は無かったんだ」
『その理屈で言うなら裸が究極ですもんねー」
「で、そんな姿のリアス部長はエロ本の袋綴じ程度のありがたさ。つまり、お金を払えば何時でも拝める十把一絡げの安さだ。対して香千屋さんは現役高校生のスク水と言う、カメラを向けただけで逮捕される黄金よりも貴重な艶姿を見せてくれている」
か、辛口のコメントなのに、何一つ反論出来ねぇ……
「それに加えて決定的な差はプレゼン力かな。何の指示も出さなかったイッセー君と違い”この絵を見せたかったのか”と、容易に想像させる演出に抜かりの無かったヴァーリ氏だ。総評として男心をくすぐるチョイスも完璧。満点評価だよ白龍皇」
「ふっ、分かっているじゃないか聖魔剣。お前となら良い酒が飲めそうだ」
「いずれ道場帰りにでも。但し、未成年だからノンアルコールでね」
はっはっは、と謎の友情を見せるライバルと親友は何なのか。
君達、俺の知らない所で友達付き合いありそうな感じじゃね?
爰乃の登場に驚かないし、知ってって意図的に情報隠してたよな木場ぁぁぁっ!
『では次にバラキエル氏、お願いします』
「概ね言いたい事は木場君が代弁してしまった故、同じ事を二度言うつもりは無い。その代わり赤龍帝に一つ尋ねたい事がある」
「ど、どうぞ」
「君は本当にアレが最高だと思ったのかね?」
「当然じゃないですか!」
「”不特定多数に好まれる”打算を感じたのは気のせいだと?」
「!」
見抜かれている!?
「娘が目をかけていると言う後輩がこの程度……ガッカリだよ兵藤君。もしも私なら、一般受けが悪いと知っていても、内なる声に従って女王様風の黒革な水着を選んだ筈だ」
「くっ」
「自分を偽り、他人の目を気にするだけの男は去勢された雄。エロさを競う戦いに相応しくないと自分でも気付いていたんだろう?」
「……ほ、本当は前に見た下乳が見えて、脚線美も艶めかしい真っ赤なビキニが最強だと思っていましたぁぁっ! 勝ちたくて、完成していた料理の出来が不安で、とりあえず有り難味のあるトリュフやらフォアグラを載せたクズで申し訳ありませんっ」
「それが分かっているなら話は早い。まだやれるな、赤龍帝」
「はいっ!」
これが審査員に選ばれる男達の眼力か。
学校で変態帝王の地位に居る俺が、連中にかかれば子ども扱い。
エロ王の頂に上り詰める為には、コイツらを超えなけりゃならんのかよ……。
「兵藤君、オーディン様もシャルバ卿も同意見だ。満場一致で白龍皇の勝利だが、次は期待しているよ?」
「はい、部長のお父様!」
「間違ってもやり直せるのが若さの特権。この経験を糧に成長せい、小僧」
「アドバイス、有難う御座いますオーディン様!」
「洋の東西を問わず、旨い物は旨い。料理人を気取るなら、客の顔色を窺う前に”どうだ”と啖呵を切る気概を持て下等生物。次にビクビクとしながら皿を出したなら、即刻その首を切り落とすぞ」
「クソっ、一々ごもっともだよ悪の大魔王さん!」
観客席からも湧き上るスク水コールに打ちのめされ、事情は不明にしろ最大の味方まで敵に回った四面楚歌。俺に投じられた票もゼロと、正に今がどん底だろう。
だけど、これで心が折れると思ったなら大間違い。
馬鹿は失敗も多いが、立ち直りの早さだけは誰にも負けないもんだ。
「ほう、まだ目は死んでいないか」
「……今はぐっと我慢して諸々の経緯も聞かねぇし、初戦の敗北も甘んじて受け入れる。今のお前を相手にするには、他の事に気を取られる余裕が無いってよーく分かったからな」
「それでこそ俺の認めたライバル。全てを出し切り、がむしゃらに向かって来い」
「おうよ。二戦目は絶対に勝つ! もう二度と浅いなんて言わせねぇ!」
俺は馬鹿だ。その事を忘れ、中途半端に頭を使おうとするからミスるんだ。
他人の評価を恐れず、我が道を行ってこそ夢は叶えられるもの。
好きな物を好きと言えずに、ハーレム王なんぞなれる筈もねぇだろ!
『そんな盛り上がっているドラゴンズに、次の課題を与えちゃいましょう。心の準備はOK? 部屋の隅でガクブルする覚悟も出来てますねー?』
「「応!」」
どこぞの執事を思わせる文句に、俺は拳を振り上げてやる気をアピール。
ジャンヌちゃんの語りが始まるのを、今か今かと待ち受ける。
『知性ある生物は日常を大切にすると同時に、非日常の訪れを心の何処かで待ち望むもの。冒険小説に胸を躍らせ、勝ち目の薄いギャンブルに身を投じるも良し。突然のイレギュラーに周囲を引っ掻き回される事もあるでしょう。しかし、酸いも甘いもひっくるめて人生です。お二人には新鮮な明日を迎える活力として”非日常”を提示して貰います!』
自由度の高い課題だが、頭の中にはこれしか無いと言う答えが既に浮かんでいる。
余りにも安直な発想過ぎて共感を得られないかもしれない。
しかし、ありのままの自分を曝け出した上で負けるならそれも本望。
むしろブーイングに対し”この良さを分からないとは、これだから一般人は困る”と、上から目線で嘲笑してやるくらいで丁度いいとさえ思えてくるからヤバい。
『変態ファイト、レディーゴー!』
落とせば敗退。絶対に負けられない戦いの火蓋が斬って落とされたのだった。