魔球闘士イナズ☆マギカ~魔法少女と革命(カゼ)の少年達~ 作:サニーブライト
ありがとうございます。
こんな駄文でも楽しんでもらえるとありがたいです。
それでは、もはやサッカーではないと
公認された超次元サッカーと絶望の魔法少女たちの物語をごらんあれ。
――これは幸せを願った少女とそよ風の少年の出会い。
――出会うはずのなかった二人が出会った時、絶望の運命を変える物語が始まる。
~~ワームホール内~~
ここは時空のトンネル、ワームホール。現在、このワームホールを通っているのは、
「う~ん、いつ見ても不思議な空間だな~」
「でも七色に光っていてきれいね」
「考えたら僕たち、すごいところ通ってるんだよね」
彼の幼馴染でありマネージャーの
「でもカメラに収められないのが残念……」
「お前な……」
ワームホールは科学力を超えた超空間であるため、カメラで捉えることは出来ない。マネージャーの一人である
「ワームホールはまだまだ解明されてない部分が多いんだ。アルノ博士もよく研究してるよ」
「ワームホールを鑑賞するのもいいが、我々の目的を忘れるなよ」
天馬たちより200年後の時代からやって来た少年、フェイ・ルーンとキャラバンを運転するクマ型アンドロイド、クラーク・ワンダバット(通称ワンダバ)も会話に参加する。
「もちろん忘れてなんかいないよ。俺たちはサッカーを取り戻す!その為に戦っているんだから!」
「こうしていると、俺たちが革命をしていた時を思い出すな」
チームのゲームメイカー、
「確かに。あの時も天馬の熱い気持ちが革命という名の“カゼ”を起こしたんだよな」
水鳥が腕を組みながら当時のことを誇らしく思い出す。以前の戦いも天馬が一番最初に反旗を翻し、楽しいサッカーを諦めていた仲間たちを奮い立たせた。水鳥がマネージャーになったのも彼の心意気に惚れ込んだからであった。
「そうですよ!天馬が“なんとかなるさ!”って言ったらホントに何とかなっちゃったんですから!」
「やめてよ信助。俺はただサッカーが好きだっただけで…それに俺だけじゃないよ。みんなが頑張ってくれたおかげだよ」
少しばかり照れる天馬。
「俺、思うんです。大切なモノを、かけがえのない仲間たちと一緒に守る。そしてみんなで未来を作っていく。そうすればきっとどんなこともなんとかなるんだって!」
「おっ!やっぱり天馬はいいこと言うぜよ」
「……フッ……」
イタリアからの帰国子女、
「そうだね。みんなで力を合わせればどんな困難にも負けないよ!」
フェイも同意すると天馬は立ち上がり、仲間たちに向けて拳を構える。
「よーし、みんな!これからも頑張るぞ!」
「「「おぉーーー!」」」
天馬の号令に活気づく雷門イレブン。一同はこれからも続く戦いに備え気持ちを引き締める。
―――しかし、事件は起きた。
ゴゴゴゴゴゴ!
「な、何!?」
「地震!?」
「まさか、ワームホールの中だぞ!」
突如、イナズマTMキャラバンが大きく揺れ始めた。異常事態に混乱する雷門。
「みんな落ち着いて!どうやら
「時空震?」
「時空震とは我々がいるこのワームホールになんらかの影響があった時に発生する地震のようなものだ」
慣れた様子でフェイとワンダバが説明しながら一同を落ち着かせようとする。そうしているうちにキャラバン内での揺れは徐々に小さくなっていき、やがて静かになる。
「……おさまった…」
揺れが完全に止まると同時に茜がそう呟いた。
「でも、私たちが今いるこのワームホールで何か起きたってことでしょう?大丈夫なの?」
葵が不安げにワンダバに尋ねる。
「なーに心配するな。影響といっても大抵小さなものばかりだ。それも流れる川に小石を投げ込むぐらいのな」
「何だ。それくらいか」
「びっくりしたぜよ」
ワンダバの説明に全員安堵する。
――――次のワンダバの言葉を聞くまでは。
「ん?………なぁっ!!!こ、これは!?」
「ワンダバ!どうしたの!?……あ、あれは!?」
ワンダバが突如驚愕の声を上げ、フェイが反射的に前方を見ると、なんとキャラバンの前方に巨大な黒い渦が発生していたのだった。
「な、何アレ!」
「
「「「えぇ~~~~っ!!!」」」
時空乱流。聞くからに危険な存在の発生により、再び恐怖と戦慄が天馬たちを襲う。
「時空乱流は時空震が起きたときに時空の小さな穴として発生するものだけど……」
「大きすぎるよ!まるでブラックホールだよ!」
信助がフェイの説明が信じられないように声を上げる。
「大したことないんじゃなかったのかよ!?」
「私だって驚いている!あんなに巨大な時空乱流は見たことも聞いたこともないぞ!」
水鳥とワンダバも動揺しているうちにキャラバンはどんどん時空乱流の引力に引き寄せられていく。
「早く逃げないと!」
「いや、あんなに近くに発生していてはもう逃げられん!」
「ええぇぇぇっ!」
ワンダバが覚悟したかのように言うと、キャラバンは一気にスピードを上げて引き寄せられる。そこから逃れる術はなかった。
「「「ウワァァァ(キャアァァァ)!!!」」」
そしてキャラバンは螺旋を描く様に時空乱流に吸い込まれたのであった。
――――――――――――
「………う……う~ん……」
天馬はゆっくりと目を開ける。気が付くと、うつ伏せで寝ていた。
「……あれ?俺たちは確か、時空乱流に飲み込まれて………」
自分たちに起きた事を思い出しながら体を起こす。
「………え?」
目の前に広がる景色を見た瞬間、思考が停止した。なんと自分の目に映ったのは広大な宇宙空間だった。
「う、宇宙!?……はっ!う、うわ~っ!息が~っ!」
天馬はあわてて首を手で抑えるが、
「………あれ…?……苦しくない?」
まともに呼吸できることに拍子抜けしながら立ち上がる。
「ここは宇宙じゃないの?まともに立てるし……そうだみんなは!?」
天馬はその場で周囲を見渡す。
「葵!信助!」
天馬は仲間たちの名前を呼ぶが、
「剣城!神童先輩!」
無情にも自分の声がこだまするだけで、
「フェイ!ワンダバ!みんな!」
誰一人返事を返すことはなかった。
「みんな、どこ行っちゃたんだろ……ここがどこかわからないし………どうすればいいんだろ……」
孤立してしまい気落ちする天馬。
―――その時だった。
「ごめんなさい……!」
「え…?」
「……わたしのせいで……ごめんなさい……!」
誰かの声が聞こえてきた。
「だ、誰!?」
「……本当にごめんなさい……!」
それは少女の声だった。
「誰!?誰なの!?」
困惑しながらも周りを見渡す。しかし周りには自分一人で誰もおらず、少女の姿など無かった。だがその声はとても悲しそうに聞こえた。
「あなたたちをこんな目に合わせたのは…わたしのせいなの…」
「え?どういうこと?」
「あの渦はわたしのせいで起こってしまったの…」
「君が!?」
「うん…」
姿の見えぬ少女は申し訳なさそうに答えた。
「あなたたちの姿が羨ましくて、わたしが干渉してしまったから……あなたたちをこの世界に引きずり込んでしまったの……今のわたしの力じゃあなたたちを元の世界に返すことは出来ないの」
「そんな…」
天馬は一瞬愕然とした表情でうつむく。元の世界に戻ってサッカーを守らなければならないのに仲間たちとはぐれ、帰れない事にショックを受けるがすぐに顔を上げる。
「じゃあ、みんなには会えるかな?」
「………」
天馬の質問に少女は躊躇したらしく少し黙ってしまう。しかしぽつりとつぶやくように言った。
「一つだけ……方法があるんだけど…」
「ホント!?」
「でも、それはあなたたちをさらに危険な事に巻き込んでしまうことになってしまうの…」
「それでも!みんなに会えるならどんな困難だって乗り越えてみせるよ!」
「どんな困難も乗り越えて見せる…か…わたしたちの側にもあなたみたいな人がいてくれれば良かったのに…」
「…?」
残念そうに呟く少女。そんな彼女の様子が気になり、
「…ねえ、さっきから気になってたけど……」
天馬は不意にこう尋ねた。
「君は、一人ぼっちなの?」
「…え?」
呆気にとられて呆けた声を出す少女。
「だって、さっき俺たちを羨ましいって言ってたし、こんな所で一人でいて寂しそうだったから…」
「うん、わたしにも最高の友達たちがいたの……でもとても苦しいことがあって、わたしは皆の為にこんな所に一人だけになってまでなんとかしようとしたの……でも……
……結局無駄になって……わたし、本当の一人ぼっちになっちゃった…」
いつの間にか少女は泣きだしていた。
「わたしはっ…!みんなの希望になる為に自分を犠牲にしたのに!結局全部失ってしまった!みんな消えてしまった!どうすればよかったの!どうすればみんなもわたしも幸せになれたの!?」
「ちょ、ちょっと大丈夫!?」
「ハッ……ごめんね、取り乱して…」
「ううん。大丈夫。そっか…辛い思いをしたんだね…」
天馬は安堵しつつも悲しげな表情で同情する。
「だったらさ……」
「……?」
「俺に出来ることはないかな?」
「…え?」
少女は再び呆けた声を出す。少女は驚いた。何故見ず知らずの、しかも姿を見せずこの事態を作り出した自分をこの少年は助けようとするのかと。しかし、彼は姿は見えずとも泣きながら一人で苦しんでいる少女を放っておけなかったのだった。それが松風天馬という少年だった。
「だって、ほっとけないよ!何か方法はないの!?」
真剣な眼差しで姿の見えない自分を助けようとする天馬に動揺するも少女はためらいがちに答えた。
「でも実はわたしも、わたしの友達も助けるチャンスが一度だけあるの…」
「ホント!?」
「実はこのチャンスはあなたとあなたの仲間たちを再会させる方法でもあるの。でもそれは同時にあなたたちを更に危険な目に合わせてしまうし、元の世界に帰れなくなってしまうかもしれないんだよ?」
「大丈夫!危ない目になら何度も遭ってるし、それに君を助ければ皆にも会えるんでしょ!?だったら俺、君を助けるよ!」
「……本当…?」
「うん!そんなに困ってるなら俺たちがなんとかしてみせるよ!」
天馬は笑顔で力強く答えた。
「!……本当に…わたしたちを救ってくれるの……?」
「救うとかよくわかんないけど、目の前で苦しんでいるならほっとけないし……みんなで力を合わせればどんな事だってきっとなんとかなるさ!」
「!!!……巻き込んで本当にごめんなさい……」
声は天馬の言葉を聞いて、まずは謝罪の言葉を贈る。
「そして…ありがとう…」
次に感謝の言葉を。
「わたしも少しでもあなたたちの力になれるように………」
ピカッ!
「!」
突如、天馬の前に球体の光が出現する。
「これは………?」
天馬は思わずその光を受け止めるかのように両手を伸ばす。
「わたしの力の一部をあなたたちに託すね………」
少女の声がそう言った直後、光は天馬の両手に収まる。光がおさまると、それは面の一つに不思議な魔法陣が描かれたサッカーボールになった。
「これは…サッカーボール?…でもこの魔法陣みたいなのは……?」
天馬はまじまじとボールを見る。
「お願い……わたしたちを救って……あなたのその思いが、わたしたちの……わたしの希望だから……」
パァァァァ
「!」
少女の声が言った直後、ボールから強烈な光が放たれ辺りを包み込む。
「うわっ!わ~~~~~っ!」
光が自分を包み込んだと思った瞬間、天馬の意識はプツリと途切れた。
~~市立公園・夕方~~
「……ん……」
気が付くと天馬は再びうつ伏せで寝ていた。
「ここは……」
天馬は体を起こして立ち上がる。
「さっきのは夢だったのかな……」
天馬は先ほどの出来事を夢だと思い、ふと足元を見る。
天馬「!」
そこには先ほどの魔法陣が描かれたボールがあった。
「…夢じゃない…!本当だったんだ!……でもここは?」
周囲を見渡すと、どうやら市立公園のようで時刻は夕方を指していた。天馬以外の人間はいなかった。
「どこかの公園みたいだけど………ん…?」
天馬は公園の入り口に近づく。そこには公園を管理していると思われる市の名前が書かれたプレートがあった。
「
~~OPテーマ「コネクト」~~
――それは決して起こるはずがなかった出会い――
「僕と契約して魔法少女になってよ!」
ジリリリリリリリ!
「ふ…ふわっ!?」
――それは希望を絶望で覆い尽くす物語――
~~
「……夢オチ……?」
~~見滝原中学・HR~~
「
「…うそ、あの子…夢で…!」
――希望を持った少女達を――
~~見滝原中学・廊下~~
「鹿目まどか…あなたは自分の人生は貴いと思う?家族や友達を大切にしてる?」
「………え?」
――絶望に変える物語――
「もしそれが本当なら、今とは違う自分になろうだなんて絶対に思わない事ね。……さもなければ………すべてを失うことになるわ」
「………」
――しかしその絶望を――
~~見滝原市街中・放課後~~
「う~ん、これからどうすればいいんだろ……みんなもいないし…」
「…それでね、中沢ったら……」
「…そうなんだ…ウェヒヒ…!」
――希望に変える少年達の物語――
「…でもみんなきっとどこかで無事でいるはずだ!そうさ!信じていればきっと………!」
――絶望あふれる世界への革命の物語――
「ウェヒヒ!」
「なんとかなるさ!」
この時、少女と少年はそよ風のようにすれ違った。二人はこの時お互いの存在に気づかなかったが、後に二人は巡り会い、絶望を目にする。
しかし少女たちの悲劇の運命に少年とその仲間たちは立ち向かっていく。
そう。彼女たちの絶望を吹き飛ばすように
次回予告
天馬
「時空乱流に飲み込まれて不思議なボールと共に飛ばされた先は見滝原という町だった!そこで出会ったのは………うえぇぇぇっ!?魔法少女!?何がどうなってるの!?魔法少女の悲劇の物語に俺たちが新たなる
次回!
『魔球闘士イナズ☆マギカ ~魔法少女と
第1話『魔法とサッカーの出会い!』! 」
こんな駄文でもご感想やアドバイスをくれるとうれしく思います。
なお、この小説ではOP・EDをつけますが、
ハーメルンのルール上歌詞はつけられないので
各自で聞きながらお楽しみください。
感想お待ちしております。