魔球闘士イナズ☆マギカ~魔法少女と革命(カゼ)の少年達~   作:サニーブライト

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こんな駄文でも読んでもらえるとうれしいものです。
それではもっと読んでもらえるように続きをどうぞ。



――OPテーマ『コネクト』――



第1話『魔法とサッカーの出会い!』

 

 

~~見滝原市街中・夕方~~

 

 

「なんとかなるって言ってみたけど……ここは俺たちの時代なのかな?」

 

天馬は立ち止まって街中を見渡す。天馬は公園を出て街に足を運び、二、三分ほど街中を歩いていた。ちなみに今の天馬の服装はいつもの雷門のジャージ姿で、両手でボールを持っていた。

 

「見滝原なんて街、聞いたことないけど結構発展してるな。稲妻町よりすごい。とりあえずこの街をもっと調べてみよう。もしかしたらみんなにも会えるかもしれないし」

 

そう言いつつ再び歩みだそうとした時だった。

 

(……助けて)

 

「ん?」

 

(……助けて)

 

「え……?」

 

(……助けて…助けて…)

 

誰かに助けを求める声が聞こえた。しかし先ほどの宇宙空間で聞いたものとは別の声だった。

 

「だ、誰!?」

 

天馬は周りを見回すが、自分以外に反応している者はいなかった。

 

「もしかして俺にしか聞こえてない?………でもさっきの声とは違う…?」

 

(……助けて…助けて…!)

 

「いったいどこから………ん…?」

 

天馬は近くに見えたショッピングモールに注目する。

 

「あそこからかな…?」

 

天馬はショッピングモールに向けて走り出した。

 

 

 

 

~~ショッピングモール内~~

 

 

(……助けて…助けて…!)

 

「こっちか!」

 

天馬は頭の中で大きくなりながら響く声に導かれるようにショッピングモールの奥へと進む。

 

(……助けて……まどか(・・・)…!)

 

(まどか……?)

 

 

 

 

 

~~ショッピングモール内・最上階~~

 

 

 

天馬は声を頼りに非常階段を上り、最上階にたどり着く。そこはどうやら改装中らしく、工事中の現場のようだった。

 

「ここから声がしたのかな……」

 

天馬は声の主を確かめるべく歩みだす。

 

 

 

―――その直後。

 

「!?」

 

突如天馬の視界が白煙で覆われる。

 

「な、何だ!?」

 

突然の状況の変化に戸惑う天馬。だんだん白煙が晴れていき、天馬の視界が回復する。そして絶句した。それはまだ白煙が残りつつ、朽ちた樹木が頭をもたげている、まるで悪夢のような空間が天馬の視界に広がった。

 

「な…!ここは……どこ!?」

 

天馬は悪夢のような空間を見回す。

 

「これは一体………うわぁっ!」

 

天馬は背後を見る。なんと自分が入ってきたはずの非常口が消えていた。

 

「出口が…!」

 

天馬は逃げ道を失い戸惑いは増すばかりだった。しかしそれで終わらなかった。

 

「アハハハハハ………」

 

「え………」

 

子供のような嗤い声が響き、

 

じゃらり……じゃらり……。

 

鎖を引きずるかのような音が響く。

 

「………」

 

天馬はおそるおそる振り返る。するとそこには黒い蝶が飛び交い綿飴にカイゼル髭と蝶の羽がついたような生き物が何体も佇んでいた。

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

天馬は堪らずボールを右腕に抱えたまま空間の奥へ走り出す。

 

「な、何だアレ!!お……お化け!?」

 

天馬は恐怖を抱きつつ必死に走り出す。しかし謎の怪物も天馬を追う。

 

「わわわっ!…く、来るな!」

 

天馬は振り切らんばかりに逃げ足を早める。

 

「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「!」

 

誰かの叫び声を聞いた天馬は声が聞こえた方向を見る。そこには今にも怪物に襲われそうな二人の少女がいた。二人共どこかの中学校の制服を着ており、一人は身長が低く、ピンク色の髪を赤いリボンでツインテールに結び、白い何かを抱えていた。もう一人は青いショートカットのボーイッシュな雰囲気の少女で、ピンクの髪の少女に抱きついていた。

 

「…大変だ!……でやぁぁっ!」

 

天馬は思わず持っていたボールを少女たちに襲いかかろうとする怪物に向けて放つ。

 

バシィッ!

 

「……?!?」

 

天馬がシュートしたボールは怪物に命中し、怪物は吹っ飛ぶ。

 

「こ、これは……?」

 

「サッカーボール……?」

 

二人の少女―――鹿目まどかと美樹(みき)さやかの前にボールが転がる。

 

「大丈夫!?」

 

天馬は二人に駆け寄る。

 

「……う、うん……助けてくれてありがとう……」

 

「ま、前!」

 

「!!!」

 

天馬がさやかの指す方向を見ると何体もの怪物がこちらに押し寄せてきた。

 

「ま、また来た!」

 

「くそっ!………こうなったら!はあああぁぁぁぁぁっ!」

 

天馬は化身(けしん)を出そうと力を溜める。しかし、

 

 

シーン………

 

 

「えっ………?」

 

「ちょ、何やってんのよあんた!」

 

天馬の体から化身どころかそのオーラすら出なかった。

 

「(…化身が……出ない……!?)…はっ!」

 

気が付くと怪物たちは三人のすぐそばまで迫っていた。

 

「うわあぁぁぁぁっ!」

 

「「きゃあぁぁぁぁぁっ!」」

 

三人が絶対絶命の状況に追い込まれたその時。

 

 

 

 

「レガーレ・ヴァスタアリア!」

 

「「「え?」」」

 

地面から無数の黄色いリボンが伸び、怪物たちを拘束した。

 

「リ、リボン!?」

 

「これは……!」

 

三人が呆気にとられていると、

 

「危なかったわね」

 

とても落ち着いた声が異空間に響いた。天馬たちはその声の方に振り向く。

 

「でも、もう大丈夫」

 

そこには黄色の髪を二つのカールに結び、まどかたちと同じ制服を着たスタイル抜群の美少女が立っていた。

 

「キュゥべえを助けてくれたのね。ありがとう、この子は私の大切な友達なの」

 

黄色の少女は不安を包み込むように微笑みながら礼を言う。

 

「わ、わたし……呼ばれたんです。頭の中に直接、この子の声が」

 

(えっ!?)

 

天馬はまどかにも声が聞こえていたことに驚く。

 

(…この子にも声が聞こえていた…?……ということはこの子がまどかって人なのかな…?)

 

「なるほどね」

 

天馬は少女の方に顔を向きなおす。

 

「その制服、あなたたちも見滝原の生徒みたいね。二年生?」

 

「は、はい」

 

(えっ!?お、俺より年上だったの!?)

 

身長が低いまどかを同学年と思い込んでいた天馬はまどかが年上だったことに驚く。

 

「そして、あなたは………」

 

少女は天馬に顔を向ける。

 

「お、俺は………」

 

「そのジャージ……あなた、雷門中?」

 

「は、はい!雷門を知ってるんですか!?」

 

「話は後よ。まずは一仕事片付けちゃうわね。それからゆっくり自己紹介しましょう」

 

そういうと少女は片足でステップを踏みながら光る宝石のようなものを両手に持つ。すると宝石から光があふれ、その光は少女の体にまとわりつくと少女の衣装を変える。

 

「へ、変身した!?」

 

(これって、化身アームド!?…でもこの人から化身は出てない……何がどうなってるの!?)

 

さやかと天馬が驚く中、少女は飛び上がり両手をかざす。すると少女の周りにたくさんのマスケット銃が出現する。

 

「無限の魔弾よ!」

 

少女は力強く叫び、

 

「パロット・ラ・マギカ・エドゥインフィニータ!!!」

 

必殺技らしき言葉を叫ぶと、マスケット銃が一斉に火を吹き怪物たちを一掃した。

 

「「「……す……すごい……」」」

 

天馬たちは自分たちが恐れていた怪物たちをあっさりと全滅させた少女に対し、そう呟くしかできなかった。そして空間は晴れていき、元の工事現場に戻る。

 

「も、戻った!」

 

さやかの声が弾む。しかし、地面に着地した少女の顔はまだ厳しいままだった。

 

「魔女は、逃げたわ」

 

少女が工事現場の奥の暗闇に向けて声をかける。三人が注目するとそこから黒と白の衣装に身を包んだ少女が現れた。

 

「ほ、ほむらちゃん!?」

 

「仕留めたいならすぐ追いかけなさい。今回はあなたに譲ってあげる」

 

少女の言葉にほむらと呼ばれた少女の頬がぎゅっと締まる。

 

「私が用があるのは―――」

 

「呑み込みが悪いのね。見逃してあげるって言ってるの」

 

少女の有無を言わせない言葉にほむらは一度まどかの胸の中にいる白い何かを睨みつける。まどかがそれをぎゅっと抱きしめると、どこか悔しげに視線を少女に戻す。

 

「お互い、余計なトラブルとは無縁でいたいと思わない?」

 

微笑みながらそう語る少女をほむらは一度冷たく見据え、その瞳に哀しみに似た輝きを

一瞬浮かべる。そして今度は天馬に目線を変えて問う。

 

「……ところで……あなたは………?」

 

「へっ!?お、俺は松風天馬って言いますけど………」

 

急に話しかけられた天馬はとっさに名乗った。するとほむらは

 

「……松風天馬………」

 

目を細めながら天馬の名を口にし、踵を返してそのまま闇の向こうへと消えていった。

 

「一体何がどうなってるんだ…」

 

展開についていけず困惑する天馬。

 

「とりあえずその子を手当てしないとね。床に寝かせてくれる?」

 

「は、はい!」

 

少女に言われるまま、まどかは抱えていたものを床に降ろす。それは血で染まっていたがネコのようでウサギとも思えるような不思議な白い生物だった。

 

「な、何これ!?ネコ!?それともウサギ……!?」

 

天馬は見たこともない生物に目を丸くする。

 

(この子、キュゥべえが……!…じゃあ彼も…)

 

少女はキュゥべえと呼ばれる生物に手を当てながらそう思った。

 

 

 

 

 

~数十秒後~

 

 

 

少女がキュゥべえに手を当てて何かを施すとキュゥべえは息を吹き返すように元気になった。

 

「ありがとう、マミ。助かったよ」

 

「うわあぁっ!ウサギが喋った!?」

 

キュゥべえは少女をマミと呼びながら礼を言い、天馬はいきなり喋り出したことに驚く。

 

「ひょっとして君は僕が見えてるのかい?」

 

「え?う、うん」

 

「それにその恰好は………マミ」

 

「ええ…あなた、松風天馬くんと言ったわね…」

 

「え?は、はい。あの、雷門中を知ってるんですか?」

 

「ええ。サッカーの名門校………、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………この世界とは別の……異世界の学校の事をね………」

 

 

「え?……え…」

 

「「「えええええぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」

 

天馬、まどか、さやかの三人は一斉に叫んだ。

 

「…い、異世界の学校って……!」

 

「ど、どういうことですか!?」

 

三人の中でもっとも驚いたのはやはり天馬だった。なにしろ今まで時間を超えてきた自分の事を、雷門を知っている人物に別の時間の人間どころか異世界の人間と言われたからだ。

 

「う~ん、どこから話せばいいかしら……」

 

マミは自分の頬に人差し指を当てながら悩む。しかしすぐに指を離しながら言った。

 

「実は今、あなたと同じジャージを着た子を預かっているの」

 

「えっ……それって……」

 

「マミさーん!大丈夫でした!?」

 

天馬が微かな期待を持った直後、工事現場の非常口から一人の少年が現れた。全員がその少年に注目する。

 

「あっ!」

 

「あっ!」

 

天馬と少年は同時に声を上げる。その少年はまどかよりさらに身長が低く、水色のバンダナを頭につけ、とある人気キャラを思わせるような顔立ちで天馬と同じジャージを着ていた。

 

「信助!」

 

「天馬!」

 

天馬の親友であり、雷門のDF兼GKの西園信助だった。二人はお互いの手をとり再会を喜ぶ。

 

「無事だったんだね!」

 

「天馬こそ!」

 

「やっぱり知り合いだったのね」

 

マミは二人の様子を見て安堵する。

 

「良かったね、友達と会えて」

 

「うん!ところで君は……?」

 

「僕の名前はキュゥべえ!さっきはボールで助けてくれてありがとう!」

 

キュゥべえは赤い瞳を輝かせながら言った。

 

「それから君たちも助けてくれてどうもありがとう!」

 

今度はまどかとさやかに向かって礼を言う。

 

「キュゥべえ……?あなたが……私を呼んだの?」

 

まどかが尋ねると、キュゥべえは頷く。

 

「そうだよ。鹿目まどか。それと――美樹さやか」

 

「え……なんで、あたしたちの名前を?」

 

さやかが目を丸くすると、キュゥべえは淡々と、切実な口調で訴えてきた。

 

「僕、君たちにお願いがあって来たんだ」

 

「……お、お願い?」

 

キュゥべえは、うん、と頷くと再び赤い瞳を輝かせながら言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕と契約して、魔法少女になってほしいんだ!」

 

 

 

 

 

 

 

「…ま、魔法少女……?」

 

転がる石のように続く急展開に天馬はそう呟くしかなかった。しかし、天馬は知らなかった。この魔法少女というものに自分たちが深く関わる事になる事を………

 

 

 

 

 




次回予告

――EDテーマ『やっぱ青春』(歌:空野葵)――



天馬
「突然現れた魔法少女とキュゥべえ。俺達が異世界の人間ってどういうこと!?そんな中、マミさんの提案でまどかさん達が魔法少女体験ツアーに参加し、俺と信助も参加することに!今、物語は動き出す!

次回!

『魔球闘士イナズ☆マギカ~魔法少女と革命(カゼ)の少年達~』

第2話『魔法少女とマギカボール』!」







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