魔球闘士イナズ☆マギカ~魔法少女と革命(カゼ)の少年達~   作:サニーブライト

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Bパートお待たせしました。

今回は予告通りQBのゲスっぷりが最大級になります。
そんなQBに天馬が立ち向かいます。

天馬という主人公を上手く表現できたか不安ですが、お楽しみいただけたら幸いです。では投下。


第15話『新たなる革命(カゼ)!』 Bパート

「僕たちには君が必要なんだ、天馬」

 

「………」

 

「……天馬」

 

葵が不安げに天馬の名を呼ぶ。しかし天馬はただジッとキュゥベえを見続けたまま返事を返さず、膠着(こうちゃく)状態が続いていた。そのせいか周りの仲間たちまでも緊張感で顔をこわばらせていた。

 

「僕たちと共にこの宇宙を救うんだ」

 

「………」

 

「さあ」

 

催促するかのようにキュゥベえが呼びかける。そして、

 

 

 

 

 

「………断るよ」

 

 

 

 

天馬はただ一言だけそう答えた。

 

「………」

 

「天馬…」

 

葵が微笑みながら安堵の息を吐き、仲間たちも天馬の期待通りの答えに「ほっ…」と胸を撫で下ろす。その一方でキュゥベえは顔には出さないが意外だったように少しだけ黙り込んだ。

 

「………何故だい、天馬?僕たちが手を取り合えば、僕たちの問題も、君たちの問題も解決するんだよ?」

 

「キュゥベえ、君たちが宇宙のためにこんなことをしていることはわかったよ。確かに俺たちの力が魔法少女を元に戻せるなら、これほど嬉しいことは無いよ」

 

天馬は少しだけ誇らしそうに語る。

 

「―――だけど、やっぱり俺は君たちのやってることを認めることは出来ない」

 

しかし直ぐに切り替えるようにキュゥベえを見据えてそう宣言した。

 

「………僕たちの事情を知り、それを解決する術を持ちながら手を貸さないというのかい?」

 

「だったら、答えて。宇宙のために魔法少女になってくれっていうなら、何で契約する前にソウルジェムや魔女の正体を最初から説明しなかったの?」

 

「前にも言ったじゃないか、聞かれなかったからだと…」

 

「違う」

 

キュゥベえの返事を途中で遮るように否定する天馬。その瞳は何かを確信していた。

 

「本当は最初からその事を話したら、契約する女の子がいなくなるからじゃないの?」

 

「………」

 

「過去にそうしたら契約を拒まれたことがあるから、説明しないようにしたんじゃないの?」

 

「それは少し違うね。僕たちが契約した少女たちの中には魔女の正体を知っても契約した子もいたよ」

 

「だけど、すべての魔法少女がそうだったわけじゃなかった。そのほとんどが真実を知らない子ばかりだったんじゃないの?」

 

「僕たちはただ彼女たちの願いを叶えただけだよ。さっきも言ったけど、奇跡を起こす、希望を叶えるということに代償はつきものなんだ」

 

あくまで自分たちには非がないと言葉巧みに語り続けるキュゥベえ。

 

「だけど君たちはこの星の人たちの弱みに付け込み、自分たちの都合のために利用した」

 

しかし天馬も全くひるむことなく反論を続ける。

 

「すべての魔法少女たちの魂と身体を望まない形に変えて、過酷で孤独な戦いを強いらせた……その挙句に、一度でも絶望に負けたら立ち直ることも出来ずに死んでしまう宿命を背負わせた………マミさんは一人ぼっちになって、さやかさんは自分の存在に失望して、杏子さんは家族を亡くして、ほむらさんは出口もわからない時間の迷路に閉じ込められた!魔法少女たちはみんな………希望の未来を失って悲しんでた!!」

 

「松風天馬…」

 

ほむらたちのことをまるで自分のことのように熱く、嘆くように語る天馬に魔法少女たちは驚嘆していた。

 

「それだけじゃない。魔法少女のソウルジェムに穢れが溜まりきって砕けることでエネルギーを回収できるというなら………死ぬだけじゃなく、何で魔女が生まれるようにしたの?」

 

その質問に仲間たちも「そういえば…」と気が付く。インキュベーターのテクノロジーでは魔女からエネルギーを回収する術はない。彼らの目的を考えれば、グリーフシードに変化したソウルジェムから魔女を生み出すことは何のメリットも無いはずである。

 

「それは僕たちの意思じゃない。魔法少女の魔女化は僕たちのシステムの副作用だ」

 

「自分たちが生み出した副作用というなら、どうして改善せずにそのままにしたの?」

 

「必要なかったからに決まってるじゃないか。僕たちのエネルギー採取において問題は無かったから…」

 

「違う」

 

再び否定する天馬。

 

「問題が無かったんじゃない。その方が自分たちにとって都合が良かったからじゃないの?」

 

「どういう意味だい?」

 

「魔女を生み出す問題をそのままにしたのは、願いを叶える代わりに人々を脅かす存在を倒すっていう名目で魔法を使わせて一刻も早くソウルジェムを濁らすためだったんじゃない?魔法少女が絶望しなかった時の保険として!だから『魔女を倒すことが魔法少女の使命』だって言った。そうでしょ?」

 

天馬の指摘に仲間たちもハッと気がつく。どんなに強力な兵器でも、戦う必要が無ければ持っていても意味は無い。悪を倒すことを生業とする正義でも、倒すべき悪がいなければ存在する価値は無い。一つの存在から価値を生み出すためには、その存在がいて初めて成立する他の事象が必要になる。魔法少女の持つソウルジェムは魔力を使わなければ、よほどの事が無い限り急激に穢れていくことは無い。エネルギーを生み出さない魔法少女の存在など許さないインキュベーターはソウルジェムを効率よく濁らすために魔女という存在を利用して魔法を使わせた。それが天馬の指摘であった。

 

「否定するつもりはないよ。ただそうしなければ魔女が人々を襲うことを止められないのもまた事実だ」

 

「だけど、やっぱり人々の命を奪う魔女が生み出したのは君たちだよ。その結果、君たちのエネルギー回収とは何の関係もない人たちが犠牲になって、ワルプルギスっていう普通の魔法少女でも太刀打ちできない魔女まで生み出した!だったら、君たちがこの星の人たちを殺し続けているも同然じゃないか!」

 

「天馬、別の次元から来た君には関係ないだろうけど、この宇宙にどれだけの文明がひしめき合い、どれだけのエネルギーが消耗しているかわかるかい?この星の人類だって、いずれはこの星を離れ、僕たちの仲間入りをするはずだ。その時に枯れ果てた宇宙を引き渡しても困るはずだよね。長い目で見れば、これは彼らにとっても得をする取引の話のはずだよ。それを考えれば増え続けている人類のうちの一部の犠牲も大したことないよ」

 

「貴様!!」

 

キュゥベえの言葉に業を煮やした剣城が怒りの声を上げる。今の台詞は宇宙のエネルギーのために魔女にされたすべての魔法少女と、魔女によって犠牲となった人々に対する侮辱以外の何物でもなかったからだ。

 

「キュゥベえ、やっぱり君は何もわかってないよ」

 

しかし静止させるような天馬の静かな声が剣城を鎮まらせる。その瞳には怒りではなく哀しみが込められていた。

 

「わかってない?何のことだい?」

 

天馬の言葉の意味が理解できず、聞き返すキュゥベえ。一方で天馬はうつむいて表情を見せないまま話を続ける。

 

「どんなに広く整備されたグラウンドでも、そこでサッカーをしてくれる人たちがいなきゃ意味がない」

 

「…?いきなり何の話だい?」

 

「サッカーが悲しむ話だよ」

 

「サッカーが悲しむ…?おかしなことを言うね。サッカーは生物じゃない。足を使うただの球技じゃないか」

 

「よく言われるよ。でも、サッカーは俺にとって、色んな人たちと繋いでくれて、宝物で、友達みたいなものなんだ!そんな風に俺から離れられないものなんだ。サッカーも、ただサッカーをやる場所があるだけじゃなく、俺たちがやることの方がきっと喜ぶはずだよ」

 

「天馬…?」

 

「君は一体何が言いたいんだい?」

 

天馬の意図が分からず、キュゥベえだけでなく仲間たちも困惑していた。そして天馬は顔を上げて真っ直ぐにキュゥベえを見つめる。

 

「キュゥベえ。君たちにとって、この世界の宇宙は離れられない大切なものなんだよね」

 

「ああ、だからこそ遠い未来に滅んでしまうであろうこの宇宙を延命させようとしている。それが何だい?」

 

「だけど………誰かを犠牲にしてまで存続させることが本当に正しいの?」

 

「…?」

 

「君たちにとってこの世界の宇宙は………一体誰のため、何のための宇宙なの?」

 

「誰の、何のためだって…?もちろん、僕たちやこの星の人類も含めたこの宇宙の全ての生物のために…」

 

「だったら、やっぱり君たちのやり方は大間違いだよ」

 

「なんだって?」

 

「例え宇宙だけを延々に残し続けても、その宇宙で生きる人々を失ったら意味があるの?」

 

「生きる人々、だって…?」

 

ここで天馬は真剣な眼差しでほむらに顔を向ける。

 

「ほむらさん、嫌なことを聞きますけど、あなたの時間遡行した時間軸の中で、最後に魔女になったまどかさんはどれぐらいの強さだったか覚えてますか?」

 

「………この地球を飲み込めるぐらいの大きさで、その場に居合わせたインキュベーターは………10日で地球を壊滅させるほどの強さ………だと言ってたわ」

 

「「「なっ…!?」」」

 

苦い顔をしながら語るほむらの答えに戦慄が走る。たった1体の魔女がわずか10日という短い期間で星一つを滅ぼせる。それは明らかにワルプルギスを凌駕しており、魔法少女に戻すどころか戦うこと自体不可能に近かった。しかし天馬は「やっぱり…」と、その答えを予想していたかのように呟き再びキュゥベえに顔を向ける。

 

「ねえ、キュゥベえ。もしこの世界でそうなったら君たちはどうするの?」

 

「その時にはもうまどかからこの星でのノルマに達する量のエネルギーを採取しているだろうね。そしたら僕たちは別の星に向かうことになると思うよ」

 

「なんじゃと!?」

 

「なんて無責任な!」

 

声を張り上げる錦と神童。星の存続にも関わる問題を自分たちがもたらしておきながら丸投げして去るなど、どう考えても無責任極まりない行為に一同は再び驚くと同時に憤慨する。

 

「そんなことを繰り返すつもりなら、やっぱり宇宙が生き延びる意味なんてないよ」

 

しかしそれでも天馬は哀しみまじりの声色で言葉を紡ぐ。

 

「君はこの宇宙を否定するつもりなのかい?」

 

「キュゥベえ、君はさっき言ったよね。枯れ果てた宇宙を引き渡しても人類は困るって。だったら逆に、この宇宙に生きる人たちを犠牲にし続けてまで存在する宇宙って何?そんなの古くなる宝箱を中身の宝を使って直し続けて、最後には何も残らないのと同じじゃないか!そんなの誰も喜ばない!それこそ、この宇宙も!」

 

天馬は訴えかけるように叫びだす。インキュベーターのやり方では、この星に限らず、すべての星の人々が魔法少女の契約と魔女によって滅び、いずれ星そのものが滅んでしまうことも考えられる。空っぽになった宝箱に意味などない。宇宙ではなく、そこに生きている人々こそ宝だというのが天馬の主張だった。

 

「それは君の個人的な価値観に過ぎない。宇宙に感情なんてないよ。人間の感情というものはやはり理解しがたいけど、君はその中でも類を見ないほど異質な人間だよ。たった80年ぐらいしか生きられない一人の人間に何億年もの歳月を経たこの宇宙のことがわかるというのかい?」

 

「確かに俺たち人間はそれぐらいしか生きられないし、ましてや別の世界から来た俺はこの宇宙のことを語る資格なんてないかもしれない!だけど一人一人違う感情を持った限りある命がたくさんあるからこそ、世界は、宇宙は色づいてくるんじゃないか!だからこそ、宇宙がなければ俺たちも君たちも生きられないように、宇宙だって俺たちを必要としているはずなんだ!宇宙は今頑張って生きている多くの人たちがいるから存在する意味があるんだ!どんなにすごいグラウンドでも、そこでサッカーをしてくれる人たちがいなきゃ意味がないように!自分が存在するために誰かを犠牲にし続けるなんて………そんなの、サッカーも宇宙も悲しむよ!!」

 

「君の言うことは今まで見てきた人間たちの中で一番わけがわからないよ。君がどう言おうと、僕たちのやり方でこの宇宙を保ってきたことに変わりは無いよ。それとも僕たちが生み出すテクノロジーや化身以外の方法で宇宙のエネルギーをどうにかできるというのかい?」

 

「確かに今の俺には、他にエネルギーをどうにかできる方法なんてない。でもだからといって、今を精一杯生きている人たちを……どんな理由があろうと君たちが好きにしていいはずがない!生きる人たちと、その心をなんとも思っていない君たちを………認めるわけにはいかない!」

 

確固たる天馬の意思表明は、キュゥベえ以外の全員の心を震わせた。たとえ自分たちだけが良くても、代わりに他の誰かが犠牲になる。そんなことが誰よりも許せないのが松風天馬という少年だった。

 

「松風天馬…」

 

ほむらはそんな彼を再認識する。苦しむ人々を思いやり、自分の信念を真っ直ぐに貫こうとする彼の姿勢に惚れ惚れとしつつも羨ましく思っている自分がいた。

 

「………交渉決裂のようだね。まあ、構わないよ。君たちがこの世界にいる限りいくらでもチャンスはあるし、その間に化身を利用してエネルギーを回収できるからね」

 

「………」

 

「でもいくつか教えておいてあげるよ。どんな希望も条理にそぐわない場合は災厄をもたらすように、君たちがこの世界に来たことの全てがいいことばかりじゃないよ」

 

「なんだって…?」

 

「ほむらが時間遡行を繰り返したせいでまどかが強くなってしまったように、君たちが時空を超えてこの世界にやって来たことでこの世界の魔女たちの因果に変化が生じ、力を増してしまったようなんだ」

 

「「「!!!」」」

 

「じゃあ、美樹さやかの魔女が今まで以上に手ごわかったのは………」

 

「間違いなくその影響だよ。彼らがやって来たばかりの頃はまだそんなに影響は無かったみたいだけど、日にちが経って徐々に明白になってきたみたいだね」

 

なんてことない様に話すキュゥベえとは裏腹に天馬たちはそれぞれ悔しそうに歯を食いしばる。この世界にとって完全な異物である自分たちのせいで魔女が手強くなってしまったことに責任を感じていた。

 

「それともう一つ………ほむら、ワルプルギスが来るのはいつ頃なんだい?」

 

「………2、3週間後ぐらいのはずよ」

 

ほむらも魔女たちの強化という事実に対する衝撃を残しながらも冷静に答える。するとキュゥベえは「ふむ…」と、何かを考え込むようにうつむきながら黙り込む。やがてそれが終わったかのように顔を上げる。

 

「残念ながら………」

 

そして直後に放ったその言葉が、

 

 

 

 

 

 

「ワルプルギスが来るのは―――1か月半後みたいだね」

 

「ッ!?」

 

最大の衝撃となってほむらに襲いかかった。

 

「今、僕たちの母性にテレパシーでコンタクトを取り、ワルプルギスの襲来時期を計算した。その結果、ワルプルギスは1か月半後に見滝原を襲う。おおよその計算だけど、ほぼ間違いないようだよ」

 

「なんで………なんで、そんなに遅く…!?」

 

ほむらはこれまでで一番の動揺を見せ、信じられないように問う。

 

「これも彼らがこの世界に来た影響じゃないかな。ワルプルギス自身も因果が高まった分、この街に来るまでの移動スピードが落ちてしまったんだろう」

 

「な、なんてことなの…!」

 

ほむらは頭を抱えながら前進の力が抜け落ちたように再び膝を着く。

 

「ほむらさん!?どうしたんです!?」

 

「私はいつでも過去に戻れるわけじゃないの……私が転入する前日から、ある時までが時間遡行が出来るタイムリミットなの…」

 

「ある時?………それってまさか!?」

 

「ワルプルギスが見滝原を襲う日ですか!?」

 

恭介と仁美が感づく。

 

「ええ……正確には、ワルプルギスとの戦いの最中になる時間にタイムリミットを迎えてしまうの………もしワルプルギスが来るのが遅くなるというなら、ワルプルギスと戦うことなく時間遡行の能力が失われる……そしたら二度と時間を戻すことが出来なくなる…!」

 

異世界から来たイレギュラーたちによって多くの者たちが救われたこの時間軸はほむらにとってもかつてないほどの最高の世界だった。このままいけば、まどかを魔法少女にすることなくワルプルギスを倒せるかもしれないとも思えていた。しかし、時間遡行のタイムリミットまでワルプルギスが来ないとなれば、この時間軸がまどかを救える最後のチャンスにもなりうる。もしタイムリミットを迎える前に失敗してしまっても、まだやり直すことが出来る。しかしタイムリミットを迎えてしまった後ならその道は閉ざされる。まどかを救えず、二度とやり直すことも出来なくなるという最悪の結末を想像したほむらは顔面蒼白になって震えていた。

 

「暁美さん!」

 

「ほむらさん、しっかり!」

 

マミや葵が再び駆け寄るが、彼女は不安と恐怖に支配されて立ち上がることが出来なかった。

 

「そんな……僕たちがこの世界に来たせいで、ほむらさんを追い詰めることになるなんて…!」

 

信助は夢じゃないかと思いながら呟く。雷門一同は自分たちの存在が魔法少女の蘇生だけでなく彼女たちにとっての災いまでもたらしてしまった事実に唇を噛む。

 

「なんにせよ、より強力になったワルプルギスに君たちは勝てない。その時は魔法少女たちは魔女になり、まどかは魔法少女になるしかないという訳さ」

 

「ああもう!これ以上お前なんかと話しても疲れるだけだ!」

 

苛立ちが限界に達した水鳥は乱暴に片手でキュゥベえのウサギのような耳毛を掴み、ズンズン、と怒りを込めた足音を立てながら出口に向かう。

 

「あっ!水鳥さん、ちょっと待って!」

 

フェイは何故か水鳥を止めようとするが水鳥は既に出入り口の前に到達し、もう片方の手でドアノブを掴んでいた。

 

「さっさとこっから出ていき………っ!?」

 

そのまま怒りに任せて勢いよくドアを開けた直後、水鳥はそのまま凍り付いたように動きを止めた。

 

「アンタっ…!?」

 

「……っ」

 

「やあ」

 

そこにはドアがいきなり開いて驚いたのか、硬直している一人の少女がいた。水鳥はそれまでの苛立ちが一瞬かき消されるほど驚き、キュゥベえは平然と挨拶する。が、少女は気まずそうに黙ったままだった。

 

「……っ!とりあえず、お前は失せろ!」

 

「きゅっぷい!」

 

我に返った水鳥はキュゥベえを蹴り上げ、少女もそれに合わすように避けると、キュゥベえは弧を描きながら高く飛んでいき、やがて星となって見えなくなった。そして水鳥は呆れるようにため息を吐きながら少女に顔を向ける。

 

「………いつまでもそこにいるつもりじゃないだろ?入りな」

 

「………」

 

水鳥が招き入れるように体を横に向けて道を開ける。少女はおどおどしながらも中に入り、水鳥も続くように入りながらドアを閉める。そして天馬たちが少女を見ると水鳥と同じように目を見開く。

 

「ま、まどかさんっ!?」

 

それはこの会議のことすら知らないはずの、鹿目まどかだった。

 

 

 




というわけでBパートでした。

さてさてまどかの登場にほむらはどんな結論にたどり着くのか、この話し合いも次回で締めくくります。

感想お待ちしております。

自分で書いてやっぱり、拙く思うなぁ…。
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