魔球闘士イナズ☆マギカ~魔法少女と革命(カゼ)の少年達~   作:サニーブライト

31 / 40


皆様、本当に大変長らくお待たせいたしました。
大まかな展開は出来ていたものの、細かい部分が中々決められず、その間にまどマギとイナイレシリーズ両方の新展開も公開され、1年弱という史上最長記録を更新してしまいました。

その間もずっと待ってくれていた皆さまにマジで感謝!です。

今回は今まで一番悩んでいた故、読む人によってはちょっとばかしブッ飛んだ展開かもしれません。しかし、今回の話で出てくる要素はこれからの話で使えるようにするために書きました。受け入れてくれたらうれしいです。

長ったらしい前置きはここまで。それではどうぞ。





第16話『見滝原の特訓!』 Cパート

 

 

 

~~翌日・河川敷~~

 

 

 

「それじゃあ天馬くん。あなた達の変身を見せてもらえるかしら」

 

「はい、化身アームドですね。行きますよ!魔神ペガサスアーク、アームド!」

 

天馬はマミの前で化身アームドを発動し、輝白の鎧を纏う。この日は昨日までとほぼ同じ内容の特訓を軽めに行い、更なる戦術を編み出すために天馬たちの能力を再検証していた。今は復活した化身アームドの力を改めてまどか達に披露しているところであった。

 

「おお~。やっぱり何度見てもあたしたちの変身と似てるとこがあるね、マミさん」

 

「………………」

 

「………マミさん?」

 

「やっぱり……」

 

「……え?」

 

「やっぱりカッコイイわ!!!」

 

「は、はい…?」

 

「やっぱり変身は呪文を叫んでやらないとね!“アームド”!ああ、なんて良い響きなの!カッコよく決めながら変身するなんて、もう最高!」

 

目を輝かせて興奮するマミ。どうやら化身アームドに感極まってしまったようで、両手を広げて踊るように回りだす。そのあまりの姿に天馬たちは唖然となり、彼女の背後に綺麗な花畑が見えてしまった。

 

「あ、あの……マミさん?」

 

「………ハッ!ご、ごめんなさい。ちょっと取り乱しちゃったわ」

 

「ちょっとじゃないだろ、ちょっとじゃ」

 

呆れるように片手で頭を押さえる杏子。

 

「でも巴さんのお気持ちは分かりますわ!この輝かしき鎧を纏ってさやかさんを助けた時の天馬くん達のお姿は、まさしく騎士(ナイト)のようでしたわ!」

 

「な、ナイトって……」

 

両頬に手を添えて恍惚の表情を浮かばせる仁美。今日は彼女も習い事が無かったので特訓の手伝いに来たのであった。

 

「やれやれ……それじゃあ天馬、思いっきり撃ってきて!」

 

そう言いながらさやかは変身し、剣を構えて天馬の前に立つ。

 

「いきなりシュートを受けるなんて大丈夫ですか?」

 

「へーきへーき!あたしだって少しは剣の扱い方も上手くなったから!」

 

「分かりました。ケガしないようにしてくださいね!」

 

「来いっ!」

 

「行きます!はあっ!」

 

天馬はボールを空中に放り投げ、ボレーシュートを放つ。

 

「はあああぁっ!」

 

さやかは渾身の力を込めてバッティングの要領で剣を振った。

 

「ぐっ…!」

 

剣は見事シュートを捉え、そのまま打ち返そうとする。

 

「ぐぐ……ぐ……うああっ!!!」

 

しかしシュートの勢いを殺しきれず、剣は弾き飛ばされて地面に倒れこんでしまった。

 

「大丈夫ですか!?」

 

天馬は慌てて化身アームドを解いてさやかに駆け寄る。

 

「うん、なんとか…」

 

「立てるかしら?」

 

「あ、ありがとうございます」

 

さやかは一足先に駆け寄ったマミの手を借りながら立ち上がる。

 

「やっぱり凄まじい威力ね。魔法少女の力でも返しきれないなんて」

 

 

 

「やってるな」

 

 

 

全員が振り向くと神童が恭介と共に歩み寄っていた。今日は恭介のレッスンも休みだったので、神童は彼と共に作曲活動をしてから合流することになっていた。

 

「神童先輩、上条さん。曲作りは進んだんですか?」

 

「ああ。まだ完成には遠いけど、神童くんが良いメロディーを考えてくれるから、いい曲になりそうだよ」

 

「いや。上条がさやかさんを大切に想っているから、いい曲が浮かび上がるだけさ」

 

「愛されとるのう」

 

「も~恭介ったら~!」

 

錦がにやけ面で冷やかすと、さやかはまたもや身体をくねらせて恍惚の笑みを浮かばせる。その度に一部のメンバーから「はぁ……」と、ため息をつかれる始末であった。

 

「さて。そろそろ次の検証をしましょうか」

 

「次はどうします?ほむらさん」

 

「そうね……昨日からの特訓で個人の能力は大体わかってきたわ。だから今度は連携して戦う術を考えたいわ」

 

「連携……それって、さやかちゃんを助けた時の天馬くんと剣城くんのシュートみたいな?」

 

「少し違うわ。そういった必殺技を上手く決められるような作戦。つまり戦術が必要なのよ」

 

「なるほどね……」

 

ほむらの案に納得するマミ。

 

「ねえ天馬くん。あなたたちのサッカーの戦術で魔女戦闘に使えそうなものはないかしら?」

 

「戦術……といったらやっぱり必殺タクティクスですかね」

 

「必殺タクティクス?」

 

「必殺タクティクスとは、俺たちの世界のサッカーのフォーメーション戦術の事です。神童先輩の神のタクトもこれに当てはまるんですよ」

 

「そうだったの。なら、他にも無いかしら?例えば、たくさんの使い魔を一気に蹴散らせるとか……」

 

「それなら『アルティメットサンダー』が有効だと思います!」

 

「アルティメットサンダー?」

 

「それについては俺から説明しよう」

 

神童が前に立ち、葵たちが用意したフォーメーションボードを使って説明しだす。

 

「アルティメットサンダーはまず、キッカーとなる選手がバックパスを送って後方に走る。その間に両端の四人のパス役がダイレクトパスで稲妻の軌道を描きながらバックパスを繰り返す。ダイレクトパスによってボールにエネルギーが蓄積し、最後の四人目が送ったパスを最後列まで下がったキッカーが敵陣に打ち込む。そして敵陣に叩きこまれたボールは蓄積したエネルギーを衝撃波として開放し、その周囲の敵を吹き飛ばす。これがアルティメットサンダーだ」

 

「敵の守りが崩れたところにシュートを決める。というわけね」

 

「確かに!それなら魔女との戦いにも使えるよ!」

 

マグネットを使った説明により、まどか達もその動きが理解できたようだった。

 

「エネルギーを溜まったボールは凄まじく、並外れたキック力を持ってないと蹴り飛ばす前に自分が弾き飛ばされてしまうんだ。まあ、剣城がキッカーを務めるから、その点はもう克服しているが、もう一つ問題がある」

 

「問題?」

 

「今いるメンバーでパス役を務めていたのは俺だけなんだ。だから、やるなら今いるメンバーでパス役をやらなければならない。さらに、このタクティクスは敵を吹き飛ばした後、シュートを決めることが前提だ。だが残った使い魔や魔女が邪魔する可能性がある。シュートを決める役が一人だけというのは不安があるんだ」

 

「でも今いる雷門のメンバーは6人しかいませんよ。その内5人がタクティクスをやるとしたら、シュート役はやっぱり一人になっちゃいます」

 

「その通りだ。他のみんながいればまだ使えそうだったんだが……」

 

メンバー不足に残念がる神童。もっと仲間が揃っていれば、そこから更なる戦術を組み込めたのではないかと歯痒くなっていた。

 

「それなら私がパス役に加わるわ」

 

「マミさんが?」

 

「ええ。私も実際に必殺タクティクスをやれば、もっと連携が上手くなると思うの。それに一度みんなで力を合わせて技を決めるってやってみたかったし」

 

「それはありがたいんですけど、マミさんはその……スカートが……///」

 

天馬は昨日の特訓前に問題となった例の花園の件を思い出し、またもや顔を赤くしてしまう。

 

「大丈夫。こんなこともあろうかとワンダバさんからこれをもらったから」

 

と言いながらマミは赤いボタンがついたリモコンを見せる。

 

「リモコン?なんだかワンダバが使ってるものに似てますね」

 

「ええ。これがあれば、スイッチ一つで服をユニフォームに変えられるの!」

 

「「「えええええぇぇ!?」」」

 

「あと、あたしたちも持ってるよ」

 

振り返ると、さやか、杏子、ほむらもリモコンを掲げており、「実はわたしも…」とまどかもおずおずと気恥ずかしそうにリモコンを見せていた。

 

「い、いつの間に……」

 

「夕べ練習を終わった後にもらったの」

 

「ちなみに、もう一度押せば元の服装に戻るように設定してある。すごいだろう、えっへん!」

 

と、自慢げに腕を組むワンダバに抜け目がないと思った天馬たちであった。

 

「さすがだな……だがこれで余裕を持ってメンバーを選抜できる」

 

「で、誰がやるのさ?」

 

さやかの問いに神童は顎に手を添えて考える。

 

「まずキッカーは剣城に確定だ。パス役は俺の他に三人必要になる。そしてこの技は大抵魔女の周囲の使い魔たちに放つ。当然そこから魔女に追撃することになるだろう」

 

「ということは接近戦タイプのあたしと杏子はパス役に回らずに魔女に切り込んだ方がいいよね」

 

「ああ。そして防御役である信助も当然加わらない方がいいだろう。パスを繰り返している間、魔女が何もしてこないとは限らないからな」

 

「その時は任せてください!」

 

「となるとパス役にマミさんが入るとして残りは天馬、フェイ、錦、ほむらさんの四人になる」

 

「使い魔を蹴散らした後にシュートをすることも考えたら、暁美さん以外の内二人はシュート役に入った方がいいんじゃないかな」

 

「その通りだな、上条」

「それなら、僕と天馬にシュート役をやらせてくれないかな?僕たちには二人で放つシュート技があるし」

 

フェイも手を上げて意見を出す。

 

「わかった。パス役に回れるか、錦」

 

「任せるぜよ!ホントはワシが最後に決めたかったが、役割の方が大事じゃからのう」

 

「よし、このチームでのメンバーは決まった。キッカーは今まで通り剣城。エネルギーを溜めるパス役は俺と、マミさん、錦、ほむらさんだ」

 

「時間が惜しいわ。すぐに練習を始めましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マミさん!」

 

「ハイッ!……あっ!」

 

神童たち5人が練習を始めて数分後。マミとほむらは上手くパスをつなげられず苦戦していた。今もマミがほむらにボールを回せず地面にバウンドさせてしまっていた。

 

「ごめんなさい。中々狙いが定まらなくて……」

 

「気にせず続けましょう。剣城、もう一度だ!」

 

「はい!」

 

5人は再びポジションに付き、剣城が神童にボールを渡して走り出すところからリスタートする。

 

「マミさん!」

 

「暁美さん!」

 

「錦くん!……あっ!」

 

「…っ!」

 

ほむらの出したパスはタイミングが早く、後方まで走り込む剣城に当たってしまう。

 

「ごめんなさい」

 

「いえ。これくらい大丈夫です」

 

「やっぱり、ダイレクトパスって難しいわね。見た目は豪快だけど出来るまでが大変なのがよくわかったわ」

 

マミが頬に手を添えて悩める。

 

「しかもこれはパスのリズムを合わせなければならない。やはり初心者であるマミさん達には難しいでしょうね」

 

神童が相槌を打つ。

 

「それでもこのメンバーでやるしかないわ。この先の戦いを勝ち抜くためにも」

 

「そうじゃ!もう一度やるぜよ!」

 

ほむらと錦も気合を入れ直す。そしてまた剣城がパスを繰り出すところから始まった。

 

「マミさん!」

 

「暁美さん!」

 

「錦くん!」

 

マミとほむらは上手く錦までつなげられ、一瞬喜ぶ。

 

バシッ

 

「……っ!剣城!」

 

錦のパスは走る剣城に向けて真っ直ぐに伸びていく。

 

「アルティメット……サンダー!」

 

エネルギーが溜まり、オレンジ色の光を纏ったボールを剣城が振り向き様に前方に放つ。

 

「やった!」

 

成功した、とガッツポーズをとる天馬。

 

バシュン!

 

「「「!?」」」

 

しかし地面に撃ち込まれたボールは衝撃波を出さず、弾んでしまった。

 

「失敗した……」

 

「どうして?タイミングもコントロールも良かったはずなのに…」

 

やっと出来たと思ったとほむらとマミは原因が分からず混乱する。

 

「おそらく、それが原因じゃの」

 

そう言ったのは錦だった。

 

「パスを受けた時に気づいたんじゃが、ボールを上手くつなげることに意識しすぎてパワーが込められておらん。そうじゃろ、剣城」

 

「ええ、いわばエネルギーが足りない……これでは衝撃波を出すことが出来ません」

 

「そう……でも、力を込めるとコントロールが難しくなるわ」

 

「それでもやりましょう、巴さん」

 

「暁美さん…」

 

「このぐらいで諦めるようじゃあ、これから更に激しくなる戦いを勝ち抜くは出来ないわ。それに私は成功するまで繰り返すなんて、時間遡行のおかげで慣れてしまったわ」

 

「ほむらちゃん……」

 

「よし、続けるぞ!」

 

「「「おーっ!」」」

 

 

 

 

 

 

それから数時間。

 

 

 

 

「はあっ!」

 

彼らは続けた。

 

「もっと集中だ!」

 

 

 

 

 

何度失敗しても。

 

 

 

「はい!」

 

何度繰り返しても。

 

「コントロールが甘いぜよ!」

 

 

 

出来るまで続けた。

 

 

 

「まだまだ……!」

 

全ては、仲間と共に未来を切り開くために。

 

 

 

「……がんばって。ほむらちゃん、マミさん……」

 

 

 

そして……。

 

 

 

 

 

 

「なんとか……出来るようになってきたわね…」

 

ほむらは大きく息を吐きながら額の汗を腕で拭った。マミとほむらは猛特訓の末、パワー、コントロール、タイミング。全てを兼ね備えたパスを出せるようになったのだった。

 

「正直驚いたよ。まさかこんなに早く出来るようになるなんて」

 

パスを習得したほむらとマミを称える神童。魔法少女になると運動神経も良くなるが、それを踏まえてもこの短時間でモノにしたのは二人の強い想いの成果だと神童は思った。

 

「やりましたね、お二人とも!見事に完成しましたわ!」

 

仁美も大いに喜ぶ。

 

「……いいえ、まだ完成じゃないわ」

 

「え?」

 

「そうでしょ、神童くん」

 

「ああ。実戦だと使い魔が何匹もいる。どんなタクティクスでも、敵味方が混雑している中でも撃てるようにならなきゃ完成とは言えないんだ」

 

「なるほど……確かにそうですわね…」

 

「ここからは練習相手が必要ね。これだけの人数じゃ使い魔を相手にする練習にはならないわ」

 

周りを見わたすマミ。実戦形式の特訓をするには敵味方に分かれて行うのが定番だが、今いる仲間たちだけでは明らかに人数不足だった。

 

「それなら僕に任せて!」

 

フェイが得意げに指を鳴らすと、突然フェイの背後から9人の選手が出現した。彼らはフェイと同じエメラルドグリーンの髪をしており、角刈り頭のキーパーは灰色、他の選手は赤色のユニフォームを着用していた。

 

「ええぇ!?きゅ、急に人が…!」

 

突然の出現にまどか達はハトが豆鉄砲を食らったような顔で驚く。

 

「アハハ。驚かせてゴメン。彼らは“デュプリ”といって化身の一種なんだ。試合においては人数が足りない時の代行選手にもなるんだ」

 

「つまり、フェイくんの分身ってこと?」

 

「そうだね。僕が彼らをコントロールしなきゃいけないから負担が掛かるけど、特訓の相手にはおあつらえ向きでしょ?」

 

「もう、なんでもアリなんだね……」

 

「それじゃ始めよっか」

 

 

 

 

 

 

 

「今よ!」

 

「甘いね!」

 

「くっ!」

 

デュプリ達を相手に本格的な練習を始めた天馬たち。しかしアルティメットサンダーの体制に入ろうとするとすぐにマークに付かれてしまい、中々決められずにいた。

 

「それならこれでどう!?」

 

「!」

 

マミは自分をマークしているデュプリをリボンで縛り上げて突破する。これは試合ではなく魔女戦闘を想定している為、天馬たちも有効としている手である。一方でほむらも時間停止を使ってマークを外し、すぐさまアルティメットサンダーを行うためにリモコンでユニフォーム姿になる。

 

「くっ!」

 

「ぬぅ……!」

 

しかし神童と錦がマークを突破出来ずにタイミングが合わなくなる。

 

「ふう……少し休憩しようか」

 

フェイがため息をつきながら再び指を鳴らしてデュプリを消す。それと同時に天馬たちも力を抜いて身体を休める。

 

「フェイ、大丈夫?デュプリを9人もコントロールしているから疲れるよね」

 

「うん。でもこれぐらいなんてことないよ天馬。これからの戦いの為だもの」

 

「じゃがマークが付いたら今度はワシらが足を引っ張ってしまうのう、神童」

 

「ああ。使い魔が常に俺たちの前に立ちはだかっているわけではないだろうが、いざという時に突破出来ないとダメだ。もっとスピードを上げないとな……」

 

「でもそれさえクリア出来ればもう完成じゃん!どうしても突破出来ない時はあたしたちが使い魔を蹴散らして道を開いてあげるからさ。あんまり思いつめないでよ」

 

「……ありがとう、さやかさん。よし、それじゃ休憩後は……」

 

 

 

ズズ……。

 

「「「!」」」

 

全員即座に反応するが、次の瞬間にはまたもや結界に捕らわれてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~魔女結界~~

 

 

 

「また捕らわれたか!」

 

「恭介!まどかと仁美を連れて葵たちの元に!」

 

「ああ!」

 

「出たぜ!」

 

杏子が叫ぶと周囲に手足がツタで出来た木の柵のような使い魔が現れ、奥の方に両腕が遮断機で、体のあちこちから赤い三角コーンを生やした風車小屋のような魔女が現れる。

 

「あれがこの結界の魔女か。いくぞ、みんな!」

 

「おお!」

 

神童の号令で全員が一斉に駆け出す。

 

「神のタクト!」

 

神童はすぐさまタクトを伸ばし、自身も攻め込みながら指揮にあたる。

 

「さやかさん、杏子さん!正面突破!」

 

「「おお!」」

 

さやかと杏子の二人掛かりで目の前の使い魔たちを薙ぎ払う。

 

「「剣城、マミさん!追撃だ!」」

 

「「はい!」」

 

剣城がシュート、マミが射撃でさらに使い魔を蹴散らしていく。

 

「天馬!」

 

神童が自分のボールを蹴り上げ、天馬のボールと合体させる。

 

「アグレッシブビート改!」

 

すかさず天馬も必殺技で使い魔を突破する。

 

「よし!このままいけば……」

 

魔女に辿り着ける、と思っていた神童の背後から突然使い魔が現れ、身体を横に向けて手裏剣のように回転しながら神童に迫っていた。神童も気配で気づいて後ろを向くが、その時には既に数メートルまで迫っていた。

 

「神童先輩!」

 

天馬はとっさに振り向いてシュートを放ち、使い魔を倒して神童を助ける。

 

「よし!」

 

「天馬、後ろだ!」

 

神童の呼びかけで後ろを見ると今度は別の使い魔が自分に突っ込んできていた。

 

「しまっ…!」

 

躱せない、と思った直後。突然天馬の姿が消え、使い魔は素通りする。

 

「!?」

 

神童は驚きつつも、すぐさま天馬が放ったボールで使い魔を倒す。

 

「天馬は……」

 

「危ないところだったわね」

 

「ほむらさん!」

 

横を見ると天馬の腕を掴むほむらがいた。

 

「助かりました!ありがとうございます」

 

「油断しないで。使い魔はどこから現れてもおかしくないんだから」

 

「天馬!」

 

神童が分離させたボールの片方を天馬に送り返す。

 

「すまない、俺を助けたせいで……」

 

「大丈夫です!それより魔女に向かってください!」

 

「わかった!」

 

神童は道が開けたところから魔女に向かって走り出す。

 

「神童くん!いくわよ!」

 

「はい!」

 

横からマミも合流し、二人は魔女に向けてマスケット銃とボールを構える。

 

「ティロ・ボレー!」

 

「フォルテシモ!」

 

二つの魔力弾と音譜をまとったシュートが魔女に向かって伸びていく。すると突然、使い魔たちが魔女の前で壁のように並び、自ら盾となって魔女を守った。

 

「なに!?」

 

二人の攻撃で壁の一部が崩れるが、すぐに他の使い魔が集まって補修する。そしてその補充をするように新たな使い魔が多数現る。

 

「どうやら今度の魔女は使い魔たちで守りを固めるタイプみたいね」

 

「ケッ、魔女のくせに厄介なマネを……あんなもん並大抵の攻撃じゃ届かねえぞ」

 

マミと杏子が眉を細めながら冷静に分析する。そうしているうちに新たに使い魔が増え、天馬たちは態勢を立て直すために一か所に集まる。

 

「今回の魔女を倒すには、あの防御を一撃で壊して追撃するしかなさそうだね。となれば……」

 

フェイと無言で神童と目を合わせると、神童もその意図を察して頷いた。

 

「ああ……今こそ、アルティメットサンダーを使う時だ!まずは使い魔の数を減らしていくぞ!」

 

「「「おお!」」」

 

そして神童は再び両腕を振りかざし、光のタクトを纏わせる。

 

「剣城、マミさん!両サイドだ!」

 

「デスドロップ(G3)!」

 

「パロット・ラ・マギカ・エドゥインフィニータ!」

 

神童が両側にタクトを伸ばすと剣城が左、マミが右側の使い魔を蹴散らす。

 

「錦!」

 

そして今度は魔女に向けてタクトを放つ。

 

「伝来宝刀!」

 

すかさず錦が必殺シュートを放つ。シュート自体は使い魔の壁に阻まれるが、そこまでにいた使い魔たちの波を割って道を作る。

 

「杏子さん!さやかさん!」

 

「「おりゃあ!」」

 

そこから杏子とさやかが残った使い魔を倒して更に道を広くしていく。

 

「天馬、フェイ!今のうちに行け!」

 

「「はい(うん)!」」

 

神童の指示でシュート役の二人が魔女に向けて走り出す。

 

「みんな、準備はいいか!?」

 

「「「はい(おう)!」」」

 

神童たち5人は使い魔が消えて広く空いた場所へ一斉に走り出す。それを追いかけるように他の使い魔が迫ってくる。

 

「着いたわ、早く!」

 

「急いで!」

 

時間停止を使ったほむらが一瞬でポジションに着き、追ってくる使い魔を拳銃で蹴散らす。次に到着したマミも加わり、剣城もポジションに着くことが出来た。

 

「神童先輩、錦先輩!」

 

剣城が呼びかけるが、二人は目の前に現れた使い魔に阻まれていた。

 

「チィ!」

 

「くそっ!ジャマ!」

 

杏子とさやかが援護に向かおうとするが、更なる使い魔が行く手を阻む。

 

「今がアルティメットサンダーを放てるチャンスなんだ!ここでしくじるわけにはいかない!」

 

神童は意を決すると、リフティングでボールを高く上げ、瞬時に左へ移動する。

 

「『プレストターン』!」

 

使い魔が目で追うように右を見た直後、神童は逆方向に現れる。それに気づいた使い魔がそちらに向くと神童は突風を起こしながらボールと共に走り抜き、生じた土煙によって使い魔の目がくらまされる。

 

「ワシもいくぜよ!」

 

一方で錦も一気に走りだし、ボールと共にジャンプする。

 

「『アクロバットキープ』!」

 

そのまま空中でボールを両足で挟み込み、一度離した後、片足で捉えながらアクロバティックに一回転して使い魔を躱す。そして地面を大きく踏み込むと一気に駆け出して抜き去る。

 

「「剣城!」」

 

使い魔を突破した二人は自分のマギカボールを剣城のボールに向けて放ち合体させる。それと同時にほむらとマミはリモコンでユニフォーム姿になる。

 

「いくぞ!アルティメットサンダーだ!」

 

「「「はい(おう)!」」」

 

神童の号令と同時に剣城が神童にボールを送って走り出す。

 

「マミさん!」

 

「暁美さん!」

 

「錦くん!」

 

「剣城!」

 

神童から始まったパスは一部の狂いもなく繋がっていく。全員のパワーと想いが込められたボールは閃光を纏い、稲妻の軌道を描きながら飛んでいく。

 

 

 

「アルティメット……サンダー!!!」

 

 

 

軌道の終着点に辿り着いた剣城が振り向きざまにボールに蹴り込む。

 

「くらえ!」

 

渾身の力を込めて放たれた閃光のボールが魔女の目前に着弾する。すると広範囲にわたって衝撃波が発生し、魔女を守っていた使い魔たちをすべて吹き飛ばした。

 

「すごい……これがアルティメットサンダー!」

 

まどかがアルティメットサンダーの凄まじさに驚嘆する。その衝撃波の余波を浴びた魔女も怯んでいた。

 

「いくよ、天馬!」

 

「おう!」

 

フェイと天馬はその隙を逃さず、自分たちのボールを送られてきたボールと合体させると、ボールと共に自由自在に飛び回り、最後は巨大な満月を背後に高く飛び上がる。

 

「「『エクストリームラビット』!!!」」

 

天馬が逆さまに飛ぶフェイの手を取り、そのまま振り下ろしてボールに蹴り込ませるとボールはエメラルドグリーンのオーラに包まれながら3つに分裂する。そしてそれぞれが不規則に大地を飛び回り、最後は一つになって魔女に命中する。シュートを食らった魔女は風車の羽が壊れ、生やしていた三角コーンも何本か飛び散り、動きが鈍る。

 

「やったぁ!」

 

天馬は喜びながら戻ってきたボールをトラップしようと身構える。

 

「天馬くん、危ない!」

 

「え?うわっ!」

 

魔法少女の姿に戻ったマミの呼びかけに気づいた天馬が上を見ると、魔女から飛ばされた数本の三角コーンが降ってきていた。天馬は間一髪で避けるが、トラップし損ねたボールはこちらに走ってきたマミの方に弾んでいく。その間にも正面から新たな使い魔たちが天馬に向かっていた。

 

「くっ!」

 

マミは慌てて何発か放ったが、数発しか当たらない。その代わり一発だけボールに当たり、天馬の方に押し戻される。

 

「はあっ!」

 

天馬はとっさに戻ってきたボールに蹴り込むと、マミに撃たれて勢いづいていたせいか一気に加速して使い魔たちをボウリングのストライクのように蹴散らす。

 

「やった…………!マミさん!」

 

「ええ!天馬くん!」

 

二人は顔を合わせ、何かを閃いたように笑顔になる。

 

「天馬!こっちに……っ!」

 

ここまで戻ってきていた神童が天馬からパスを貰おうとしていたら正面から三角コーンがミサイルのように飛んでくる。抵抗した魔女の攻撃だった。しかし数も多く、ボールも無いため、躱すことも出来なかった。

 

「神童先輩!」

 

「マジン・ザ・ハンド!」

 

寸前で化身を出した信助がタイタニアスの掌底でコーンを受けとめる。

 

「今のうちです!」

 

「すまない!」

 

コーンが途切れたのを見て走り出した神童に天馬はすかさずパスを送る。そして神童の後ろから剣城も追いついてくる。

 

「剣城、俺たちで決めるぞ!」

 

「はい!」

 

神童と剣城がボールと共に飛び上がり、ボールを交互に蹴り合いながら上昇するとボールは青い光と黒いイナズマを纏いながらエネルギーを溜めていく。

 

「「『ジョーカーレインズ』!!!」」

 

二人は更に高く飛び上がり、雷雲を背後に二人掛かりでボールを踏み落とす。

 

「―――!?!?!?」

 

強烈な電撃のシュートが受けた魔女は形を失い、やがて結界と共に崩れ落ちたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

~~河川敷・夕方~~

 

 

 

 

結界が消えると、時刻は日没寸前だった。戦い終えた魔法少女たちは変身を解き、天馬たちもその場で安堵の息をついた。

 

「ふう。ぶっつけ本番だったけど、なんとか上手く出来たぜよ」

 

額の汗を腕で拭う錦。

 

「みんな、お疲れ様です!どうでしたマミさん?必殺タクティクスをやってみて!」

 

「ええ、とっても気持ち良かったわ!みんなと連携技が出来て!」

 

満足気に葵に答えるマミ。コンビネーションで連携することはあれど、協力して一つの技を決めることは無かった故にタクティクスの成功は彼女に充実感と一体感をもたらしたのだった。

 

「これなら十分魔女との戦いに使えるわ。それに……天馬くん!」

 

「はい!俺とマミさんの連携技の形が見えましたし、文句なしですよ!」

 

「ホント!?だったらどんな必殺技になるか今から楽しみだよ!わたし、応援するから頑張って完成させてね!」

 

「ありがとうございます、まどかさん!絶対完成させましょうね、マミさん!」

 

「ええ。でも……これからの戦いに向けて、もう一つ重要なことが見えたわ」

 

「え?」

 

「巴さんも気づいたみたいね。今のこのチームの問題に」

 

先ほどまでとは打って変わって真剣な表情で答えるマミ。天馬が言葉の意味を理解する間も無く、ほむらが即座に相槌を打った。

 

「どういうことですか?」

 

「確かに天馬たちのシュートやタクティクスは強力で、攻撃面に関してはほぼ問題は無いと言っていいわ。だけど、シュートを撃った直後や他のマギカボールと合体させている間は全くの無防備になってしまうのよ」

 

「あ!」

 

そう言われた天馬も思い出す。今の戦い、確かにボールが自分たちの手元に無い時は大抵使い魔にやられそうになり、その度に他の仲間に助けてもらっていたことを。

 

「もちろん、その間は私たちも出来る限りフォローするつもりだけど、それだけじゃ限界があるわ。信助くんはキーパーだから防御に徹することも出来るけど、基本的には魔女の攻撃を化身で受け止めることになる。でも、使い魔相手に化身は向かない。そうでしょう、信助くん?」

 

「……確かに魔女相手ならともかく、今回みたいに数多くの使い魔で囲まれたりしたら、化身じゃ防ぎきれないかもしれません……」

 

顔をこわばらせる信助。天馬たちの化身は強力であるが機動力は低く、加えて消耗が激しい。故に躱し切れない時や、強大な敵と戦う時の切り札として使うことが主な使い方になる。魔女を倒さぬ限り、無限にあふれてくる使い魔相手にいちいち使うには効率が悪すぎるのである。

 

「今の私たちに必要なのは基本的な攻撃を瞬時に防御することが出来る仲間。サッカーでいうDF(ディフェンダー)が必要なのよ」

 

「DFか…」

 

「でも雷門にだって、すごいDFがいるんでしょ?」

 

「ああ、みんなとても頼りになる仲間たちだ。試合においてもDFのみんなが守りを固めているから、俺たちも安心して攻撃に専念できた」

 

神童はさやかに答えながら思い出す。自身の小学校からの親友をはじめ、強力なディフェンス技を持った彼らなら、使い魔や魔女の攻撃も防いでくれると信じて疑わなかった。

 

「この町に来て何日か経つけど、手掛かりは全然見つからない……」

 

「私たちがそれぞれ違う場所に飛ばされたことを考えると、見滝原以外の町に飛ばされている可能性もありますよね」

 

茜と葵が仲間たちの心配をしながら現時点での状況を整理する。

 

「となれば、捜索範囲をちょっとばかし広げてみるのもアリかもな」

 

そう言いだしたのは杏子だった。

 

「マミ。あたし、明日はちょっと風見野に戻ってみるよ。あっちにもそろそろ魔女が出てきてるかもしれないからな」

 

「わかったわ。気を付けて行ってきてね。あと剣城くん。悪いんだけど、佐倉さんについて行ってくれるかしら?また何かやらかすといけないから」

 

「ええ。わかりました」

 

「んだよ、あたしは保護者がいなきゃダメだって言いてえのか?」

 

「それもあるけど、久しぶりに二人きりにしてあげたいと思ってね」

 

「な、なんだよそりゃ!どういう意味だ!///」

 

「佐倉さんも女の子らしくさせたいってことよ」

 

「よ、余計なお世話……じゃねぇ!い、意味がわかんねぇよ!///」

 

「わかってるくせに~。杏子の、照・れ・屋・さん!」

 

「さやかまでうっせーっ!///」

 

耳まで真っ赤にした顔で怒鳴り散らす杏子。そんな杏子とマミたちの言葉に剣城は「?」と、首を傾げているだけだった。

 

「ふふ。なんだか楽しいね。あんな命がけの戦いの後なのに」

 

「みんなで力を合わせてやり遂げたからですよ。これもサッカーの醍醐味の一つなんです!」

 

杏子たちのやり取りを見ていたまどかが微笑みながら天馬と語り合う。さっきまでの緊迫した雰囲気がまるで夢のようだとまどかは思えた。

 

「わたし達が初めて魔女に捕らわれた後も、こんな風にみんなでおしゃべりしたよね」

 

「そういえばそうでしたっけ。あの時はマミさんにケーキをごちそうしてもらったり、みんなでハンバーガー食べたりとかもしましたよね」

 

「うん。それからは魔法少女の事とかで大変だったから、今こうしてることはすごく幸せなことだって思えるんだ。ずっとこんな時間が続けばいいなって……」

 

まどかは少しだけ遠い目をしながら空を見上げる。

 

「でも、そう思うとちょっとだけ不安になっちゃうんだ……こうして幸せな時間を過ごすほど、後で誰かが死んじゃったりしたらって考えたら、怖くなっちゃうの…」

 

「まどかさん…」

 

天馬もその気持ちは理解していた。ここまで合流した全員が無事に生きているだけに、誰か一人でも死ぬようなことがあれば、全ての希望が潰えてしまう。常にそんな危険と隣り合わせであることは自覚していた。しかし、それでも天馬は言った。

 

「……確かに俺も、少しだけそれが怖くなります。でも、そんなことにならないように俺たちは今こうして特訓してるんじゃないですか」

 

「!」

 

思わず振り向くまどか。

 

「不安があるなら強くなればいいんです。みんなで特訓して、そんな不安すら消し飛ぶくらい強くなればいいんです!革命を成し遂げて、全ての魔法少女が幸せな毎日を送れるようになるまで!」

 

「天馬くん…」

 

まどかは天馬の真っ直ぐな瞳に惹かれる。彼は決して揺るがない覚悟で魔法少女たちの為に強くなろうしていた。そのためらいの無い決意で困難に立ち向かおうとしていたのであった。

 

「大丈夫ですよ!みんなで力を合わせれば、きっとなんとかなります!」

 

そして今も、彼はまどかの不安をも吹き飛ばそうとしている。天馬の強い気持ちが、まどかの心にも風が吹き抜けるように伝わる。まどかも肩の力を抜き、その想いに応えるように満面の笑顔を見せた。

 

「うん……そうだよね!」

 

「はい!なんとか、なります!」

 

「なんとか、なるよね!」

 

二人は再び空を見上げる。そして暗い夜空の中でキラキラと輝く一番星を見つめた。自分たちの想いがいつかあの星に届くようにと。そんな二人にエールを送るかのように、河川敷にそよ風が優しく吹き抜けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしこの時の彼らは知る由もなかった。

 

 

 

 

杏子と剣城が再び訪れた風見野の地で、新たな出会いと再会。

 

 

 

 

そして―――――

 

 

 

 

 

新たな敵の宣戦布告が待ち構えていることを。

 

 

 

 

 





―ED『みんなのために』(歌:空野葵)―




次回予告

天馬
「魔女を退治していた杏子さんは幼い少女に出会う。物語は新たな展開へ!

次回!
『魔球闘士イナズ☆マギカ ~魔法少女と革命(カゼ)の少年達~』

第17話『動き出した白い少女』!」



というわけで初めてのオリジナルでした。
まさか1話出来上がるまで1年半もかかって、しかも文字数が全話中最長になるとは思ってもいませんでした。

さて今回はイナイレGOの要素を色々と盛り込んでみました。これでこの先、他の必殺タクティクスも使えそうです。(完全なつじつま合わせ)

マミさんが化身アームドに対する反応は結構前から考えてました。彼女ならこんな反応すると思って、思い切りやっちゃいました。


そして遂におりこ☆マギカ編が本格的にスタートします。
次話から新たなキャラ達もどんどん出しちゃいます。

ご感想お待ちしております。





  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。