魔球闘士イナズ☆マギカ~魔法少女と革命(カゼ)の少年達~   作:サニーブライト

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『拝啓、読者の皆様。イナイレ新作にも間に合わず、またもや何ヶ月も遅れてしまった事をお詫び申し上げます。つきましては今回は代理の者たちがこの前書きを担当いたします事を何卒宜しくお願い致します』


「……で、俺達がこうして呼ばれたってことですかね?」

「作者さんもいい機会だと思ったのもあるけど、待たせちゃった読者の皆さんに合わせる顔もなかったんじゃないかな。こんな手紙を私達に預けちゃうくらいだし」

「とりあえず、俺達で再スタートのエンジンをかけましょうか」

「そうだね……というわけで」



~BGM『てっぺんまでダッシュ!』~


明日人
「皆さん初めまして!『イナズマイレブン~アレスの天秤~』主人公の稲森(いなもり)()()()です!」

いろは
「『マギアレコード~魔法少女まどか☆マギカ外伝~』主人公の(たまき)いろはです!この小説も閲覧数が5万を超えたと思ったらまさか私達が呼ばれるなんて!」

明日人
「作者さんは待たせてしまったほうの気持ちが大きいみたいですけどね……」

いろは
「あはは……それはそうと明日人君!遅ればせながらアニメスタートおめでとう!熱血モノ好きな桑水(くみ)せいかちゃんも毎週楽しみに見てるんだって!次は秋に発売予定のゲームだね!」

明日人
「それを言うならいろはさん達だって祝うことばかりじゃないですか!マギレコ1周年に舞台化にコミカライズ化!そしていろはさん!お誕生日おめでとうございます!」

いろは
「ありがとう!みかづき荘の皆やももこさん達から祝ってもらった時のことは今でも嬉しかったなぁ……!」

明日人
「良かったですね!ところで、作者さんは何でまた遅れたんでしょう?」

いろは
「うん……色々あるけど、いつも通りオリジナル部分の文が浮かばなかったってのが一番で、3ヶ月ぐらい前に作者さんがついに機種変してマギレコ始めたのも原因なんだよね……」

明日人
「あぁ、作者さんも自身でプレイしてからハマったらしいんですよね。無課金勢で頑張ってるけど、まだ星4の魔法少女はみたまさんの紹介チケットを含めても4人しかいないみたいですね。彼女たちの魔力開放もしてませんし」

いろは
「しかも公式が1周年記念で少ない有償マギアストーンで色々サービスするって言うから悩んでるみたい。『おのれ運営め!』って叫んでいたなぁ……」

明日人
「この小説もそれぐらい賑やかなことを出来る余裕があればいいんですけどね……」

いろは
「というわけでイナ☆マギ、そろそろ再開いたします!もしかしたら私達もこの前書きで再び出てくるかもしれないので、出番の為によろしくお願いします!」




―OP『情熱で胸アツ!』―



第18話『漆黒の愛』 Aパート

~~美国邸・朝~~

 

 

 

「んっんー!今日もいい天気だな~」

 

美国邸の庭園で影山輝は背伸びをする。綺麗な青空とそよ風、そして庭に咲き乱れるバラが爽やかな朝を彩っているかのようだった。

 

「ええ。外でのブレイクタイムには最高の朝ね」

 

後ろに振り返ると、盆にティーセットとホットケーキを乗せて運ぶ織莉子がいた。

 

「織莉子さん」

 

「ホットケーキを焼いたわ。冷めない内に食べてね」

 

「はい!いただきます!」

 

輝はすぐさまホットケーキと紅茶が置かれたテーブルのイスに座る。するとすぐに焼きたてのケーキと紅茶の芳醇な香りが漂い、輝は目を閉じて香りを楽しむとゆっくりと空を見上げた。

 

「こんないい天気なら、今頃皆と一緒にサッカーやってたはずですよね」

 

「この世界に来て一週間、全然手がかりが見つからないんだよね~。ホント皆どこにいるんだろ。というかキリカさん、いつも思うんすけどシロップかけすぎじゃないすか?」

 

隣の席に座りながら考える狩屋の視線の先では、黄土色の目で黒いショートカットの少女がウキウキとした顔でホットケーキに大量のメイプルシロップをかけていた。

 

「私のエネルギー原の一つなんだ。こうしないと織莉子の為に働く力が出ないんだよ」

 

「いつか虫歯になりますよ」

 

ケーキがシロップまみれになってもなお、ドバドバと注ぎ続けるキリカの甘党ぶりに呆れる狩屋。そんな二人のやり取りに織莉子は「フフフ」と楽しそうに微笑み、輝は「あはは…」と苦笑いをしていた。

 

「それで織莉子さん。予知で出たっていう最悪の魔女が現れるのはいつなんですか?」

 

話を切り替えるように輝が織莉子に訊く。すると織莉子は先ほどまで笑顔とは別人のような真剣な顔つきになり、冷静な声色で答えた。

 

「そうね、確実なのは1ケ月半。もしくはそれまでに生まれてしまう可能性があるわ」

 

「ええ!?じゃあ、こうしている間にもその魔女が出てくるかもって事っすか!?」

 

「そう。事は一刻を争う自体よ。何としても、あの魔女が誕生するのを阻止しなければならないわ。何としてでも……」

 

織莉子はその瞳にただならぬ決意を宿し、空を見上げた。まるで遥か未来を見据えているかのように。

 

 

 

 

 

 

~~同時刻・マミの自宅~~

 

 

 

「にしても、まさか皆がこんなことに巻き込まれていたとはな……」

 

昨夜の騒動の後、剣城達は霧野とゆまを連れて帰宅した。霧野の帰還に天馬達が喜んだのはもちろんだったが、それ以上にゆまの事情に驚いた。それから一夜明けてまどか達を呼び出す。訳あってほむら、仁美、恭介、ワンダバの四人はいないが、それ以外のメンバーには二人の紹介を済ませたところである。

 

「ま、ここまで知った以上、俺も見過ごす訳にはいかないな。俺も世話になるわけだし、協力するよ」

 

「ありがとうございます!」

 

霧野の迷いなき参戦に天馬も喜ぶ。すると杏子が両手を後頭部で組みながら尋ねた。

 

「そういやアンタ、昨日は霧みたいのを出して魔女の動きを封じていたけど、あれがアンタの得意技なのかい?」

 

「ああ、俺はDFだからな。皆が攻撃に専念できるように敵の動きを封じておくのが俺の役目なんだ」

 

「ふ~ん、なるほどね。でもちょうど良かったじゃねぇか。守ることに長けた奴が戻ってきたんだからよ。少しは戦力を補強出来たってことじゃねぇか」

 

「佐倉さん、そんな言い方したら失礼よ」

 

「むぅ…」

 

「だが俺達も守りが手薄なことに悩んでいたのは確かだ。俺もお前が戻って来てくれて心強いよ」

 

「神童…」

 

親友である神童からの厚い信頼に嬉しく思う霧野。

 

「………」

 

一方でさやかはまじまじと霧野を見つめていた。視線を感じたのか霧野もさやかに顔を向ける。

 

「霧野って言ったっけ?気になったんだけどさ……」

 

「なんだ?」

 

「アンタ……ホントに男?」

 

「なっ!?」

 

「あー、そいつはあたしもちょっと思ったな」

 

「ゆまも最初おねえちゃんかと思った」

 

「お、おい!」

 

予想外の質問と杏子とゆまの賛同にショックを受ける霧野。するとさやかが新しいおもちゃを得た子供のようなイタズラな笑みを浮かべた。

 

「さて、ここに魔法少女の自分の姿を思い描いたまどかのノートがあります」

 

「キャー!何でさやかちゃんが持ってるの!?///」

 

「さて皆さん。このページに描かれた魔法少女としてのまどかの格好を彼に当てはめてみましょう」

 

「「「………」」」

 

 

 

 

 

その場で全員が想像した。霧野がピンクのフリフリの魔法少女服を着てキメポーズ。

 

 

 

 

 

 

『魔法少女らんまる☆マギカ!』(キュピーン!)

 

 

 

 

 

 

「「「ブフゥ!!!」」」

 

「!?」

 

「ダ、ダメ……似合いすぎwww」

 

「全っ然違和感無いぜよwww」

 

「おい、お前ら!」

 

信助や錦をはじめ、笑い出す仲間達に怒り出す霧野。本人からしてみたら溜まったものじゃない。

 

「神童!お前も失礼だと思うよな!」

 

「あ、ああ……俺もそう……」

 

思う、と言おうとした神童だったが、さやかが霧野の隣でニタァと笑いながら例のページを見せつける。

 

「ブッ……フ、フフッwww」

 

瞬間、堪えていた笑いが一気に押し寄せ、顔を背けてしまう。

 

「し、神童まで…!な、なあ剣城!お前は違うよな!」

 

親友にまで裏切られ、唯一笑っていなかった剣城に救いを求める。

 

「ええ、俺も失礼だと思います。ちょっと喉が渇いたので飲み物を持ってきます」

 

そう言って剣城は立ち上がり、冷蔵庫の方へ歩き出す。彼は微笑みはするものの、人前で声を上げて笑う事は自分の知る限り一度も無い。期待通りの冷静沈着な返答に霧野はホッと胸を撫で下ろした。

 

「魔法少女らんまる☆マギカ」

 

と、さやかがボソッと呟くと、

 

「………ふっ、くっくっくっ……」

 

剣城はその場で背中を向けたまま肩を震わせた。どうやら、ただのやせ我慢に過ぎなかったようである。

 

「「「アーハッハッハ……ハッハッハッ…!」」」

 

「笑うなー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー笑った笑った」

 

「何で俺がこんな目に……この世界に来てからこんなのばっかだ……」

 

朝っぱらから散々な扱いを受け、ブツブツとふて腐れる霧野。その横では黒歴史ノートを公開されたまどかが顔を両手で覆いながら「あうう……」と嘆いていた。

 

「でも、二人ともピンクのツインテールだからどっちが着てもよく似合うと思う」

 

「フォローになってないよ、茜ちゃん……」

 

「それにしても、こんな幼い子が魔法少女になってしまうなんてね」

 

マミが話を切り替えると全員がゆまに注目する。当の本人はその意図が分からず、「?」と見つめ返していた。

 

「やっぱりマミさんの家でその子の面倒を?」

 

「ええ、とりあえずそうするしかないと思うの。魔法少女になってしまった以上、普通の生活には戻れないし、戦いも私達以上に苦労するのは目に見えてる。施設とかに預けるよりも今は私達で保護した方がいいわ。佐倉さんの頼みでもあるしね」

 

「オイ!余計な事を…!」

 

「ほう?杏子がマミさんに?」

 

杏子が咎めようとしが、その前にさやかが再びイタズラな笑みをしながら尋ねる。

 

「ええ。夕べ、佐倉さんが私に土下座までして頼み込んだのよ。びっくりしちゃったわ」

 

「バ、バカ!///」

 

「へ~。あの杏子がねぇ……」

 

「言うなって、言っただろがマミ!オメーもニヤニヤしてんじゃねぇ!つーかお前ら全員その目やめろ!///」

 

いつの間にか周囲から温かく見守るような優しい目で見つめており、杏子は顔が真っ赤になるほど怒鳴り散らしたのだった。

 

「いや~ゆまちゃんは幸せだねぇ。こんな素敵なおねえちゃんが出来て」

 

「うん!キョーコ、ホントのおねえちゃんみたいに優しいの!」

 

「だってさ。良かったね~!“キョーコおねえちゃん”!」

 

「その明らかに悪意のある呼び方やめろ!別にあたしはこいつのことを妹みたいだなんて…」

 

「ふえっ!?」

 

杏子がそう言った直後、ゆまはショックを受けたようにぐずりだした。

 

「お、おい…」

 

「キョーコ、やっぱりゆまがキライなの……?ゆまのこといらないの…?」

 

拒絶されたと思ったゆまはヒックヒック、と目に涙を浮かべていた。

 

「杏子…」

 

「佐倉さん…」

 

振り返るとあちこちから「それはダメでしょう」と言うような白い目を向けられていた。その痛々しい視線に耐え切れなくなった杏子は慌ててゆまに呼びかけた。

 

「な、泣くなって!あたしはそんなこと思ってねぇよ!」

 

「ホント?」

 

「ああ。だから大声で泣こうとすんな。わかったか」

 

「……うん!わかった!」

 

ここでようやくゆまは泣くのをやめ、可愛らしい笑顔を見せたのだった。

 

「やれやれ……それよりも、もう一つ気になることがあんだろ」

 

「ゆまちゃんをけしかけた、例の“織莉子”って人の事?」

 

「ああ。そいつも間違いなく魔法少女なんだろうが、魔法少女なんつー厄介なことにコイツを巻き込んだのは許せねぇ」

 

「ゆま、昨日も訊いたが、他に特徴は無かったか?」

 

霧野がゆまに確認する。

 

「ん~。やっぱりお嫁さんみたいに真っ白だったことしか…」

 

「そうか…」

 

「“白い魔法少女”……一体何者なんだ…?」

 

謎の魔法少女“織莉子”に頭を悩ます天馬達。敵になるかもしれない新たな存在に不安をよぎらせていた

 

「……考えることはありますけど、とりあえずその話は後にしませんか?今日は折角の休みなんですから」

 

「そうそう。あたしなんて今日は恭介との初デートなんだから!もう楽しみで仕方ないもん!えへへへ~~!」

 

葵とさやかが話を切り替える。今日は度重なる戦いと練習による疲労のため、今日一日全員休みを取る事になっていた。

 

「確か、上条とは待ち合わせで会う予定になっていたんだったね」

 

「そうそう!初デートってのは雰囲気から入るのが大事だからさ!この日の為に恭介と二人でプラン立てたんだから~!」

 

デレデレと嬉しそうに身体をくねらせるさやか。その様子にやはり一部から「はぁ…」とため息をついていた。

 

「フフフ。さやかちゃん、楽しんできてね。そろそろわたし達とお買い物に行くことになってる仁美ちゃんも……」

 

「遅れて申し訳ありません!」

 

噂をすれば、とオシャレをした仁美が慌てて飛び込んできた。

 

「仁美ちゃんおはよう!」

 

「おはようございます。すみません、準備に手間取ってしまって…」

 

「気にすんなよ、まだ時間はあるんだからよ」

 

仁美は申し訳なさそうにするも、水鳥は笑って許してくれた。

 

「はい、ありがとうございます。あら、そちらのお二人は…」

 

「紹介するわ志筑さん。今日からここに一緒に住むことになった魔法少女の…」

 

千歳(ちとせ)ゆまだよ!よろしくね、おねえちゃん!」

 

「あら、可愛らしい。私は志筑仁美です。よろしくお願いいたします」

 

笑顔で挨拶するゆまに仁美も微笑ましく返事を返す。それに続くように神童が紹介する。

 

「そしてこっちが俺の友人でDFの…」

 

「霧野だ。よろしく」

 

「よろしくお願いいたしますわ。それにしても、女の子の選手とは珍しいですね」

 

「………ハァ」

 

「あら、どうしました?」

 

「仁美さん、とりあえず後で説明しますね…」

 

気まずそうに話す葵に「?」と首を傾げる仁美。そして辺りを見渡して気が付く。

 

「ところで、ほむらさんとワンダバさんがいませんが?」

 

「ああ、二人は今朝早くに出かけていったよ」

 

「そういや、あたし達も聞いてなかったけど一体どこに行ってんの?あの二人の組み合わせなんて珍しいけど」

 

と、さやかが尋ねるとフェイが説明し出す。

 

「二人はほむらさんの武器を調達しに行ったよ」

 

「武器って……やっぱ、重火器の…?」

 

「うん。まず、ほむらさんが拳銃とか持ってそうな危ない組織の事務所を調べるんだ」

 

「へ?」

 

「そしてワンダバがTMキャラバンでほむらさんと一緒にその事務所の近くまで行く」

 

「んん?」

 

「事務所から見えないギリギリまでキャラバンを近づけたら行動開始。ワンダバがキャラバンのドアを開いて、ほむらさんが時間を止めて事務所に乗り込むんだ」

 

「は?」

 

さやか、まどか、杏子の順に声が上がる。しかし、フェイの説明は続く。

 

「事務所の中を物色して、盾の中に武器を詰め込む」

 

「ちょっとフェイ君。ストップしてくれる?」

 

マミが止めようとするが、フェイの口は止まらない。

 

「もちろん時間を止めているから誰も気づかない。そしてキャラバンに戻り、時間を動かして騒ぎが大きくなる前にキャラバンを走らせて帰還する」

 

「「「………」」」

 

「ね、完璧な作戦でしょ?」

 

「いや作戦っていうか、それ完璧な窃盗犯の手口だよね!?魔法とタイムマシンをなんてことに使ってんのよ!?」

 

「TMキャラバンが逃走用の車に…」

 

さやかが反射的にツッコみ、信助もキャラバンの悪用に嘆いていた。

 

「ちょっと前に別のところで調達してから上手くいってるんだよね。ほむらさんも『一人でやってた時よりずっとやりやすい。今度はもっと過激な武器を持ってそうなところに付き合ってもらおうかしら』って感謝してたよ」

 

「完全に味占めちゃってんじゃん!こんな“混ぜるな危険”の構図聞いたことないんだけど!?」

 

「このチーム……頼もしすぎるけど、なんだか戦いとは別の方向で危ない気がするわ…」

 

「なんか、ゴメンなさい……」

 

「まあいいじゃない。“()(しゃ)聖典(せいてん)”だって僕の時代のサッカー博物館から盗んできたものだし」

 

「覇者の聖典?」

 

まどか達は聞きなれない単語に反応する。

 

「ああ、そう言えばちゃんと話してませんでしたよね。俺たちが様々な時代を巡っていた理由」

 

「覇者の聖典。それは僕たちの時代の伝説の書物。伝説のサッカープレイヤー“マスターD”が書いたもので、そこには最強のサッカーチームを作る術が記されており、悪用を避けるためにマスターD自身が特殊な暗号で書き残した。その解読に何人もの科学者が挑んだけど、結局誰一人解読することは出来なかったんだ」

 

と、フェイが解説をする。

 

「なるほど……ってアレ?確かそのマスターDって大介さんの事だよね?」

 

「はい、大介さんが思い描いた時空最強イレブンが記されたノートなんです。そのノートに記されたプレイヤーに当てはまる人達の力を分け与えてもらって、俺達自身が最強のイレブンになろうと考えたんです」

 

「天馬君達が?それに分け与えてもらうってどうやって?」

 

「その為の方法もちゃんとあって、力も手に入れたんですけど、あいにく化身と同じでこの世界に来た時に封じられたみたいなんです」

 

「時空最強っていうぐらいなんだから、やっぱ凄い力なんだろね」

 

「ああ。ワンダバが復活させる方法がわかったらしく、頑張っているんだ。それさえどうにか出来れば間違いなくこれからの戦いにも役に立つはずだ」

 

神童の返事にまどか達も胸を膨らませる。必殺技や化身にタクティクス。これまで天馬達のサッカーを用いた戦術に何度も驚かされただけに期待も高まっていた。

 

「しかし、わからんのー」

 

そこへ大介がフェイの袖から姿を現す。

 

「何がですか?」

 

大介の首を傾げるような口調にマミが訊き返す。

 

「何でワシが書いたノートの内容が暗号になっとるんかのう」

 

「え?でも大介さんが書いたんですよね?」

 

「ああ。だが、ノートはあくまで守に遺した遺言だ。遺言を暗号にする訳が無いのにどうしてそんなことになってるのだろうか……」

 

「う~ん」と、大介が考えていると何故か天馬達が「あはは…」と、気まずそうに苦笑いをする。まどかは大介に聞こえないよう、天馬にこっそりと尋ねてみた。

 

(ねえ、天馬くん。もしかして何か知ってるの?)

 

(実は秋姉から聞いたんですけど……大介さんって、字が物凄く汚かったんです…)

 

(え?じゃあ、ただ汚すぎて誰も読めなかっただけってこと!?200年間も!?)

 

(はい……多分その所為で徐々に話がねじ曲がったんだと思います…)

 

(確かにそりゃ伝説だな…)

 

あまりにもしょうもない真相に話を聞いていた杏子も呆れかえるしかなかった。

 

「皆さん、そろそろお時間じゃありません?」

 

「あ、そうですね。じゃあ、今日は練習も休んでそれぞれゆっくり休日を楽しみましょう!」

 

「「「おー!」」」

 

仁美と葵の呼びかけに天馬達はそれぞれ共に予定を組んだグループに分かれて外に出始める。

 

「とにかく皆、織莉子って奴を見つけたらすぐに知らせろよ」

 

そう言って杏子は剣城、ゆまと共に外へ出た。

 

「織莉子…?」

 

「仁美さん、行きますよー!」

 

「あ、はい!」

 

立ち止まって考えていたところを葵に呼ばれ、慌てて返事を返す仁美。そして口元に手を当てながら呟いた。

 

「“織莉子”……どこかで…」

 

 

 




というわけでこの数ヶ月の間にイナイレ、まどマギ両方で大きな出来事が起こっている間、完全に出遅れてしまい、申し訳ありません。

閲覧数5万を超えた事は遅れても繰り返し読み続けくださった皆様のおかげです。

このサニーブライトも両方の作品をこれからも応援し続けたら良いなと思います。

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