魔球闘士イナズ☆マギカ~魔法少女と革命(カゼ)の少年達~ 作:サニーブライト
なんとか続きを書き上げることが出来ました。
そして放送されましたね。アニレコファイナル。
実に衝撃的な内容でしたね。
この小説を見てくださっている皆様の中にも未だに
ショックが抜けてない方もいると思います。
作者もアプリ版のストーリーを見返したりしました。
アニレコはどういうものだったかというと
たぶんこんな感じだったと思います。(某、白髪天パ侍の教師のノリで)
(ネタバレされたくない方は本編まで一気に飛ばすことを勧めます)
いろは
「誰も知らない、私たちの記録……」
「はいカットォ!これにてアニメ版マギレコ、クランクアップです!お疲れさまでした!」
「「「お疲れさまでした!」」」
いろは
「うう……うい~!」
うい
「お姉ちゃん~!辛かったよ~!」
いろは
「わたしもだよ!うい達が死ぬなんてシナリオ、ホントは嫌だったんだから!」
灯花
「うわ~ん!わたくしも辛かったよ~!」
万年桜のウワサ
「|………|」
ねむ
「どうしたんだい、桜子」
万年桜のウワサ
「|うい達が死ぬなんて許せない。考えた人を同じ目に……|」
ねむ
「君らしいけど流石にそれはダメだよ」
かえで
「ももこちゃ~ん!かもれトライアングルは不滅なんだから~!」
レナ
「そうよ!バッドなのはタイミングだけにしなさいよ!」
ももこ
「わかったわかった!だからもう泣き止めって!顔がくちゃくちゃだぞ」
結菜
「そうよぉ。あの展開は私達にとっても無いわぁ」
いろは
「紅晴さん!それに第2部の皆も!」
すなお
「あれではいろはさんもういちゃん達も可哀そうです!」
いろは
「すなおちゃん……ありがとう……グスッ」
静香
「そして何より許せないのは、あんな展開じゃ……」
「「「私達の出番が無いじゃない!!!」」」
いろは
「そっち!?」
静香
「当たり前でしょう?浄化システムが無かったら、私たち神浜に来る理由が無いじゃない」
結菜
「恨みの矛先はどこへ向ければいいのかしらぁ…」
ひめな
「私チャン、サーシャに誘われてなかったはずだし……」
ラビ
「そもそも観測する理由どころかキュゥべえから神浜市の存在すら聞かされなかったかもしれない」
タルト
「私も許せません!」
いろは
「タルトさんまで!」
タルト
「ういさんがいなかったら、他のイベントストーリーもほとんど成立しません!私の時も、
うい
「ルビの元が長すぎるよ!というか誰が皇帝ペンギン!?」
※解説
イナイレシリーズには空飛ぶペンギンの演出が入る、”ペンギン技シリーズ”がある。以下出てきた技の説明。
皇帝ペンギン2号
初代イナイレから登場している最初のペンギン技。3人シュート技。
アニメ全シリーズにおいても最も使われ、最も使用者のバリエーションが多いペンギン技である。
皇帝ペンギン1号
初登場はイナイレ2。1人シュート技。
強力だが肉体に掛かる負担がすさまじく、使うと全身の筋肉に激痛が走るというとんでもない技。
なお、この技を改良し、多少の威力と引き換えに、3人掛かりで放つことで肉体への負担を分散させた技が”2号”である。
キュゥべえに成り替わろうとしたうい達とイザボーに例えてみました。
かりん
「そうなの~!アリナ先輩もありえないの~!」
アリナ
「シット!うるさいんですケド、フールガール……」
かりん
「結局セリフも顔出しも無しで先輩の遺作を受け取るなんてありえないの!しかも着払いだったし!先輩が生きてなかったらこの待望のペアユニットも無かったことになるの!」ヘンシン
アリナ
「ワッツ!?またハロウィンの時の姿にチェンジされたんだケド!?」
かりん
「先輩にお仕置きなの!」
アリナ
「もうキャンディの下敷きは勘弁……」
かりん
「お好みソースアタックなのー!」バシャーン
アリナ
「ブバッ!ホワイ、オコノミソース…?」
かりん
「関西弁のギャルのお姉さんに渡されたの!”ダーリンと結婚したイカレ女を絵の具の代わりのソースまみれにしい!”って!」
アリナ
「アリナ、ケッコンしてないんですけど!?アリナと似た声の誰かダヨネ!?」
杏子(ドッペルVer)
「食いもん粗末にしてんじゃねぇ!」
かりん
「へぶっ!」
やちよ
「あら佐倉さん。その姿は……」
杏子
「ああ。作者がこの姿で出てくれってよ。一時期ドッペルを化身みたいに使えたらって話題があったが、まさか公式で出るとはな……ちなみにイナイレ風に呼ぶなら”ドッペルアームド”ってところか、だってさ」
やちよ
「半年以上空いた期間にやったイベントの事をここぞとばかりに持ってくるわね」
黒江
「アプリ版での私はこれからどうなっちゃうのかな……」
大丈夫だよ。これからきっと『恋の呼吸、壱の型』とか言って活躍するから。
黒江
「私、恋人と別れた魔法少女なんだけど」
明日人
「皆さん!アニレコなどの余韻に浸ってるところですが、挨拶させてください!お疲れ様でした!」
いろは
「明日人君!」
明日人
「アニレコの世界は公式いわく、アプリ版の世界の一部を例の女神さまが円環内にコピーし、足りない部分を他の事象で補完した世界とのことでしたが、いうならば、『円堂守伝説』のフットボールフロンティア編から分岐した
いろは
「そうだね……でも、アプリ版でも実際あり得た展開だったかもしれないんだよね……第2部はハッピーエンドになるのかな…?」
明日人
「確かに不安ですが、俺達のやるべきことはまだまだ終わってませんよ!俺達の『グレートロード』や『まどマギSCENE0』があるんですから!」
いろは
「そうだね……立ち止まってはいられないよね!みんな、これからも頑張ろう!」
「「「おぉーーーっ!」」」
「立ち直って何よりね。でも、みんなその前に大事なイベントがあることを忘れてないかしら?」
いろは
「あ、あなた達は!?」
明日人
「現在、この小説でメインを張っている魔法少女、美国織莉子さんと呉キリカさん!」
織莉子
「そう、公式によると!ずっと魔法少女ストーリーしか出番がなかった私達のイベントが今年ついに行われるのよ!」
キリカ
「限定魔法少女は『織莉子・キリカ ブライダルVer』で決まりだ!」
織莉子
「というわけでそろそろ本編を始めましょう。それではみなさまごきげんよう」
みふゆ
「あの……みなさん私の事忘れてません…?やっちゃんまで……親友として嘆かわしいです……ぐすん」
―OP『情熱で胸アツ!』―
~~美国邸・朝~~
「行きましょう、キリカ」
「うん」
織莉子とキリカが誓いを立てた翌朝、制服を着た二人は玄関から出ようとしていた。普通の女学生なら何の不思議もない光景だが、そう呼ぶには相応しくないほどの悲壮感が漂っていた。
「どこ行くんすか」
二人を呼び止める声、それは二人の後ろで輝と共に立つ狩屋のものだった。二人は
「キリカさん、そんな身体でどこに行くつもりですか。俺達だってわかってるんですよ。まともに動いていい身体じゃないって事」
「……それで?」
「行かせませんよ。ここで二人を行かせたら、二度とこの家に帰ってこない。そんな気がするんです」
不安げに語る狩屋と輝。しかし織莉子は振り向くこともなく淡と返した。
「その予感なら、きっと間違ってないわ。私達はこれから最悪の魔女の誕生を阻止しに行くから」
「「っ!」」
「もはや一刻の猶予もない。世界を救う為に決死の覚悟で向かうのは当然でしょう?」
「だったらなんで俺達に黙って行こうとするんですか?」
そう言いながら目を細める狩屋。しかし、二人は答えようとしない。
「それにキリカさん。どうして信助くん達と争ったんですか?」
今度は輝が問いかける。
「最悪の魔女との戦いの為にグリーフシードが必要なのはわかります。でも、それで争う必要なんてあったんですか!?最悪の魔女と戦うなら、雷門のみんなと力を合わせるべきですよ!」
訴えかけるように声を上げる輝。しかしキリカは返事を返さず、代わりに織莉子が答える。
「逆よ。それどころか、彼らが最悪の魔女を誕生させてしまう要因にもなりえるわ」
「なっ!どういう意味ですか!雷門が最悪の魔女を誕生させる…!?」
「答えるつもりはないわ。その代わり、教えてあげる。私が予知で見たもの……それは最悪の魔女によって、あなた達雷門が全員死ぬという未来よ」
「「!?」」
衝撃的な告白に二人は一瞬耳を疑う。
「最初は魔法少女でもないのに魔女と戦える力を持つあなた達に望みを託したわ。でも、それから何度予知しても、あの破滅の未来が変わることは無かった。それどころかあなた達があの魔女を誕生させてしまう事も時折あったわ」
「ぼ、僕達が…!?」
「そんな話、信じられるかよ!?」
「信じるも信じないも、私が視た予知に最悪の魔女を倒した後の未来なんて一度として映ったことは無い。それだけは絶対に揺るがないことよ」
「仮にその予知が本当だとして、どうして今なんですか?最悪の魔女が現れるのはまだ先じゃなかったんですか?」
矛盾していると言わんばかりに問い詰める狩屋。
「言ったでしょう、もはや一刻の猶予もないと。あなた達でもあの魔女を倒せないとわかった以上、この世界を守る為には、あの魔女を生まれないようにするしかないのよ。今すぐに」
そう語る織莉子の声は穏やかであるが、声色から決して揺るがぬ決意が感じ取れた。二人は圧倒され、何も言えなくなりそうだった。しかし、二人はどうしても織莉子達を止めたかった。そして輝は肩を強張らせ、拳を強く握りながら、止める理由を喉から必死にひねり出した。
「猶予が無くなったのは……本当に僕達に対する期待だけなんですか?」
「何が言いたいのかしら」
「キリカさん……最悪の魔女と戦う前に、死んじゃうんでしょう…?」
「…!」
輝の指摘に織莉子はピクンと肩を震わせる。
「ただ死ぬんじゃない、どんな姿になり果ててもってどういう意味ですか!?キリカさん、一体何をするつもりですか!?」
「……聞いてたんだね、昨日の事」
キリカは仕方ないというように小さく溜息を吐いた。
「二人とも、知ってること全部話してください。俺達に隠し事したまま置いていくつもりなら、絶対行かせませんよ」
「まずはキリカさんの命を助ける方法を考えましょう!最悪の魔女はそれから……」
ズム。
「「え…」」
二人の腹に突如、重い感覚がのしかかる。下を見ると自分達の腹に織莉子の水晶がボディーブローのようにめり込んでいた。
「あ…?」
「お、織莉……」
水晶が煙のように消えると、二人は前のめりに倒れる。
「心配してくれてありがとう、二人共」
いつの間にか変身していた織莉子が振り向く。倒れる二人を見下ろすその目は、いつも二人に向けているものと同じ、見守るように穏やかなものだった。
「大丈夫よ。手加減してるからケガはないわ。その代わり、事が終わるまで眠っててちょうだい」
「織莉子、さ……」
「今までご苦労様。あなた達のおかげで、十分な量のグリーフシードが手に入れられたわ。殺さないのはせめてもの礼よ」
「ぐ……」
二人は必死に立ち上がろうとするが、腹に叩き込まれた痛みのせいで意識が朦朧としていた。
「今になって、あなた達と出会った時の事を思い出すわね」
~~回想・美国邸~~
「ふんふんふ~ん♪」
それはキリカが魔法少女となり、織莉子と知り合えた直後。キリカは美国邸の庭に置かれたテーブルで鼻歌を歌っていた。それはまるで何かを心待ちにしているようだった。
「楽しそうね、キリカ」
そう呼びかけられると、キリカはパアッと笑顔になって振り返る。そこにはお盆にティーセットを乗せた織莉子が歩み寄っていた。
「そりゃ君とのお茶会だよ。こんなにも素敵なパーティーは他に無いよ」
「そう言ってくれると嬉しいわ」
織莉子はお茶会の準備をしながら返事を返す。目の前でソーサーやカップが並べられていく様子にキリカの期待が高まっていく。しかし、準備が終わると怪訝な顔で尋ねた。
「アレ?織莉子、何でカップが4つもあるんだい?」
キリカの言うとおり、目の前のテーブルにはティーセットが何故か4人分用意されていた。自分達二人しかいないのに、椅子まで用意されているのは何故なのか。
「そろそろお客様が来るからよ」
「え?」
キリカが呆けた声を出すと、織莉子の視線の先に光が現れる。
「「うわあああっ!」」
そこから輝と狩屋がボールと共に落下してきた。
「いたた……アレ、ここは?」
「何だい何だい君達は!?私と織莉子の
「ええっ!?」
「い、いや、俺達にも何が何だか……」
突然飛ばされてきたというのにいきなり食って掛かれて困惑する二人。
「落ち着いてキリカ。彼らだってまだ状況がわかってないんだから」
そう言うと織莉子は狩屋達の前に立ち、優しく微笑む。
「「………」」
傍から見たら美人といえる織莉子の笑顔に、思わず二人の顔も赤くなった。
「とりあえず、お茶にしましょうか」
「わあ…!この紅茶、凄く美味しいです!」
「ふふ。口に合って良かったわ」
織莉子は三人を座らせ、紅茶を淹れていた。紅茶の豊かな香りが輝と狩屋の心を落ち着かせる。
「僕は影山輝っていいます」
「俺、狩屋マサキです」
「私は美国織莉子よ。この子は呉キリカ」
「………」
織莉子が視線を向けるが、キリカは仏頂面で黙ったまま紅茶に角砂糖を3個入れていた。
「あの……なんかいきなり嫌われてるんですけど」
狩屋が困惑の顔で織莉子に呼びかける。
「キリカ、失礼でしょう。ちゃんと挨拶しなきゃダメよ」
「だって彼らは私と織莉子の
「そう言われたって、俺達も不可抗力ですよ。てか
「まあ、確かにそう言いたくなるような素敵なお庭ですよね」
そう言いながら周りを見渡す輝。色とりどりのバラが咲き乱れており、まるでおとぎ話に出てくる花園のようだった。
「そうだろう、そうだろう。織莉子の庭はこの世で一番キレイな庭さ。確か、あれがドロレスで、あっちがストロベリーカップ。あれがコーデリアだったか……」
「へえ。キリカさんって、バラに詳しいんですね!」
「私も初めて知ったわ。そんなに好きならもっとたくさん植えましょうか?」
意外だったように織莉子が尋ねる。すると何故かキリカはキョトンとした顔で固まった。
「へ?え?」
「あら、どうしたの?」
「あれ?織莉子が好きなんじゃないの、バラ」
「お父様が好きだったのよ」
「へぇ……それじゃあ、この情報は記憶から削除しておくよ」
「「……は?」」
素っ頓狂なキリカの発言に今度は輝と狩屋が固まった。
「せっかく覚えたのにもったいないわ」
「いやいや、もったいないのは私の頭の容量だよ。私は君以外の情報なんていらないのさ」
「「………」」
狩屋達は思った。―――この人、やっぱり変な人だ。
「キリカ。それではあなたは無知な子供になってしまうわよ?」
「むう……そうやって君はいつも私を子供扱いするんだ。たった121日と3時間年上なだけでさ!」
「よく覚えてるな……」
呆れを通り越して感心する狩屋。一方でキリカは「じゃあさ!」と、言葉を続ける。
「”君のお父様が好きなものならもっと知りたい”と私はこう答えるべきだったの?」
「それは困るわ。私はお父様を尊敬してるのに、あなたがお父様に興味を持ったら、お父様に嫉妬してしまうかもしれないわ」
「なんだい、矛盾してるなあ。織莉子の方がワガママな子供なんじゃないの?」
キリカが意地悪に言うと織莉子はキッと睨みつけてきた。予想外の反応にキリカは「うっ!?」と、蛇に睨まれた蛙のように怯むと慌てて許しを請う。
「え、ええ~!ヤダヤダ怒らないでよ!君に嫌われたら私は腐り果ててしまうよ!」
「け、ケンカはダメですよ!落ち着いて……」
輝もなだめようと思わず立ち上がった直後、
「みんな、そのまま動かないで」
織莉子は睨みつけた方向を向いたまま呟く。すると彼らのすぐ傍に巨大な剣のようなものが突き刺さった。
「な、なんだあ!?」
狩屋が驚いていると、剣が刺さった部分から魔女の結界が広がっていった。
~~魔女結界~~
「な、何だコレ!?」
「どこですか、ここ!?」
周りの景色が変わり、何が起こったのかわからない狩屋と輝は混乱するばかりだった。
「ああ!前から思ってたんだよね。この家にあるといいなって」
キリカが呑気に言うと、4人の目の前に巨大な鎧型の魔女が現れた。
「よ、鎧……?」
「ブルジョアは鎧を置くのがしきたりなんでしょ?」
「初耳だわ…」
キリカの間違った知識に苦笑いする織莉子。そうしている間に魔女は腕を振り下ろしてくる。
「「う、うわあああっ!!!」」
狩屋と輝が思わず叫ぶ。しかし、振り下ろした腕は彼らに当たることなく、テーブルの真上でピタっと止まる。変身したキリカが魔女の目の前で飛び上がったからだ。
「と、飛んだ!?」
「てか、服が変わって…」
キリカの跳躍と変身を見て驚く輝と狩屋。そんな二人とは対照的に、織莉子は席に座ったまま角砂糖の皿をもって尋ねた。
「キリカ、紅茶に砂糖は何個入れる?」
「3個!あとジャムも3杯!」
「まるでシロップを飲んでるみたいね」
魔女の切っ先を前にしても、織莉子は座ったまま全く動じない。そのあまりにも異様な光景に輝と狩屋はただ唖然とするしかなかった。
「もう!そーやってまた子供扱いして!織莉子なんか……織莉子なんか……」
「嫌い?」
「―――だいっ好き!」
キリカは歓喜の声で叫ぶと両手の爪で魔女の体を交差切りにする。そしてそのまま魔女の頭に乗ると、魔女はダルマ落としのように崩れ落ち、キリカの乗った頭だけが地面に残った。
「私と織莉子の邪魔をするなんてとんだ間女だよ。ま、大したことなかったけどね!」
フン、と崩壊した魔女の頭の上で鼻を鳴らすキリカ。
「お見事だわ、キリカ。ただ……」
「ん?」
「「あわわわ……」」
「紅茶が台無しになってしまったけど……」
織莉子はやれやれと溜め息をつき、輝と狩屋は腰を抜かしていた。魔女が倒されたことによって、真上で止まっていた腕がテーブルに落下し、ティーポットもろともメチャクチャになっていた。
「うわあああーーーーーーーーっ!!!」
その惨状にキリカの絶叫が響き渡った。
~~~~
「くか~……むにゃむにゃ……」
「もう……世話の焼ける子だわ」
「散々泣きわめいた挙句、疲れて寝ちゃうなんてマジで子供みたいな人っすね……」
織莉子に膝枕されながらイビキを掻いて眠るキリカに呆れる織莉子と狩屋。
「それより、なんだったんですか、今のは……」
輝が織莉子に問いかける。突然の出来事の連続で未だに頭が付いていけてなかった。狩屋も全く同じように視線を向けると、織莉子は「フフ…」と不敵な笑みを浮かべた。
「それも踏まえて、お話ししないとね」
それから狩屋達はいろんな話を聞かされた。魔法少女や魔女の事、織莉子達や予知魔法の事、予知によって見えた最悪の魔女の事も。二人は織莉子の家に居候することになり、雷門の皆を探しつつ魔女退治を手伝うことになった。来るべき最悪の魔女との戦いに備えて。
~~~~
「私の目的の為に利用しようとしたのは本当よ。でも、いつの間にか弟達が出来たような気分になってた」
目を閉じてそれまでの日々を思い出す織莉子。父が亡くなってからは罵声と絶望にまみれた、孤独の日々でしかなかった。しかし、キュゥべえに願って魔法少女になり、最愛のパートナーであるキリカと出会えた。そして輝や狩屋とも出会い、3人と共に魔女を倒したり、一緒にゲームで遊んだり、お茶会も何度もした。モノトーンだった自分の世界は再び色づき始めたのだった。
「楽しかったわ。キリカやあなた達と過ごす日々は。だけどそれも、もうおしまい。所詮、最悪の魔女が誕生するまでの
織莉子自身、この日々がずっと続けばいいと思ったことはあった。しかし、傷つく事で生まれた自身の願い、視えてしまった破滅の未来、そしてキリカの覚悟から目を背けることは出来なかった。
「私達はもう立ち止まれない。大丈夫、目覚めた時には全て終わってるから」
「く、くそ……」
「ダ、ダメです……織莉子、さ……」
悔しげな呟きを最後に、二人は気を失う。それを確認した織莉子は踵を返す。
「行くわよ、キリカ」
「うん」
織莉子達は倒れている二人に目もくれず、外へ出る。そして静かにドアを閉じた。
はい、というわけ皆様お久しぶりです。
アニレコはすごかったですね。作者もちょっと泣きましたが
公式ツイートと時間の経過であのように結論づけました。
この小説もハッピーエンドを目指しているつもりなので
少しでもアニレコでショックを受けた皆様の傷が癒せたらと思います。
ご感想お待ちしております。