「そういうわけで、現物を持ってきました」
「数は多くないが、まあ十分あるだろう」
「13組ね。教えてもらった組み合わせを全部試すと1組しか残らないじゃない」
「全部試さなくてもいいだろう」
「そもそも用意できていない薬もありますし、ギルガメッシュの言う通りでは?」
「それもそうね。名前だけじゃ何に使うのかわからない薬もあるものね」
「ああ、薬の名前は全部俗称だぞ。暗闇状態を治すから目薬とか、ゾンビを人間に戻すから聖水とかな。そういえば正式名称は知らないな」
「俗称、ね。だとしたらこの毒消しは使えないのかしら?」
「んー?たぶんこりゃ使えないな。毒は自分で治せるから毒消しは持ってないが、聖水ならいくつか持ってるぜ?」
「それはぜひ見せてもらいたいわ」
「もし余るようなら一本私にいただけませんか?」
「あら、それは私に聞くことじゃないわね」
「まあいいぞ。ほら」
「ありがとう。一人使ってみたい相手がいるのでな」
「幻想郷にはゾンビがいるのかよ」
「そういえばいたわね」
「ああ、問題は操り主が聖水の使用を認めてくれるかどうか……」
「無差別に襲い掛かってこないのか?」
「ああ。とある人物の支配下にあるからな」
「ゾンビを使役するとは趣味が悪いな。で、そっちは聖水を調べてみてどうだった?」
「未知の成分が含まれているわね。世界が違うと構成元素も違うのかしら?でもそれだとこちらで問題なく活動できていることに説明がつかないし……」
「難しいことはわからないが、調合できそうか?」
「わからなうわ。どう扱えばいいのかしら……」
「ギルガメッシュよ、何かわかることはないのか?」
「俺は薬師じゃないからなぁ。ただ、連中は戦闘中に次々と薬を調合して使うらしい」
「戦闘中に次々と使うということは手順はかなり簡単だということか」
「戦闘中に粉末にして混ぜる余裕はないでしょうし、直接浸けてしまえばいいのかしら?」
「それだと薬師にしか扱えないという話に疑問がありますが」
「考えてわからないなら試せばいいだろう。俺が受けてやるから外に行こうぜ」
「下手な考え休むに似たりね」
「それを言うなら下手の考え休むに似たりです」
「私は下手じゃないもの。ちょっと世界が違うだけよ」
「確かに世界は違いますが……」
「何でもいいだろ。ほら、試してみろよ」
「そうね。調合したら飲めばいいのよね?」
「ああ。聖水と竜の牙だからホーリーブレスだな。飲めば自然と吐けるはずだ」
「それじゃあいくわね。聖水に牙を浸けて……ッ!そういうこと!」
「くぅっ!?これがドラゴンブレス……っギルガメッシュは無事か!」
「ああ、思ってたより効いたが問題ないぜ。魔理沙の決め技3発分くらいか?」
「私の体力ってそんなに少ないかしら?」
「いや、この場合薬の限界値に引っかかったんだろう」
「あら、意外な弱点があったものね」
「いやいやいや、今のは間違いなく死人が出ますよ」
「大丈夫だろ。無駄撃ちするほど数に余裕はないんだし」
「そうね。それに、作業自体は浸けるだけでも飲むタイミングはかなりシビアだったもの、私以外には扱えないと思うわ。まあ、どこかのカンだけは鋭い巫女なら扱えるかもしれないけれど」
「そうですか。まあ、それなら心配はいりませんね」
「そういうわけだ。そこで見てる二人も変な気起こすなよ?」
「ありゃりゃ、ばれてたか」
「スペルカードの参考にするだけよ。貴重な研究材料を無駄にする気はないわ」
「そうそう、いいモン見せてもらったぜ。じゃあな」
「全く、てゐは後でお仕置きね」
体力無制限の蓬莱人が体力依存系攻撃したらカンストダメージ確定だよね
ってかカンストなかったらギル死んでたよコレ
なお、てゐはすでに逃げたあとであるとか