ここは次元の狭間ですか?いいえ次元の隙間です。   作:ガラフ

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魔法実験

「ごっこの方で使えそうなのはこんなもんかな。あとは実際にやってみながらだな」

 

「ならば私が模擬戦の相手をしよう」

 

「おお、目が覚めたんだな。さっきは悪かったな」

 

「おかげさまでな。まあ、お前も混乱していたのだろう、気にするな」

 

「そうか。嬢ちゃん、茶ありがとな。旨かったぜ」

 

「はい!」

 

「橙、ご苦労だったな」

 

「はい!それでは私は戻りますね」

 

「さて、と。嬢ちゃんの名前は藍っつったか?」

 

「そうだ。が、嬢ちゃんはやめてくれるか。これでも長きを生きた妖狐なのでな」

 

「わるいわるい、幼く見えるもんだからつい。んんっ、藍、模擬戦の前に魔法の実験台になってくれ」

 

「私の外見はそんなに幼いか?まあいい、それより何故受けねばならんのだ?」

 

「ありかなしかの判定を頼む」

 

「そんなもの受けなくともわかる、と言いたいところだが」

 

「ああ、いろいろと勝手が違うらしいからな」

 

「仕方あるまい、最悪この身が消えてなくなっても記憶は継承できる。もしもの時は新たな体探しをしてもらうぞ」

 

「そんな危険なことにはならないと思うぜ。ヤバいやつは適当な魔物でも捕まえて試すつもりだしな」

 

「そうか。ならばいくらか下級妖怪を用意しよう」

 

「そいつは助かる。んじゃ……シェル!!っと……プロテス!!」

 

「は、ははは……こいつは馬鹿げている。ギルガメッシュよ、お前のところの魔法はみんなこうなのか?」

 

「よくわからんがよっぽど特殊なもんでもなけりゃだいたい同じだと思うが」

 

「そうか。どこぞの巫女ではないが常識に囚われてはいけないのだな」

 

「よくわからんが一つ目行くぞ?」

 

「ああ、どんと来い!」

 

「んじゃま、……エアロラ!!」

 

「ぐっ!?威力はともかく飛行を阻害されるとは厄介な風弾だな。ただの風の玉ではなく風の渦を飛ばすとは変わっている」

 

「そうか?まあ問題ないならいいだろ」

 

「そうだな。次を試してくれ」

 

「んじゃ、でんげき!」

 

「んくっ!威力はともかく弾速が速すぎるな。これは予告線を出すべきだ」

 

「予告線?」

 

「この位置に持続型もしくは弾速の速い攻撃が通るぞという予告を可視光線で示すマナーがあるんだ」

 

「ならこいつは使えねえな」

 

「そうか。ここに馴染んだら私が予告線の出し方を教えてやろう」

 

「おう、そん時はよろしくたのむぜ」

 

「任せておけ。では次だな」

 

「んじゃ、……ミサイル!!」

 

「なっ!?何てものぶっ放すんだこの馬鹿!あんなもの食らったら骨も残らんだろううが!」

 

「そんなわけないだろ。ミサイルは生命力を現在値の2割5分まで強制的に減らす魔法であって殺傷能力は皆無だぞ」

 

「殺傷能力皆無だとしても生命力がそこまで減ったら戦いどころじゃないだろう!」

 

「そうなのか?俺たちはそれこそ体が動かなくなるまでは戦い続けるぜ?」

 

「心構えが違う、にしても流石に差がありすぎると思うが」

 

「ふーん。この命燃え尽きたとしても!って状況は発生しないのか?」

 

「そうならないための弾幕ごっこだ」

 

「俺みたいに外から来たやつが、命を使い切ってようやく足元に手が届くレベルだったとしたら?そいつが悪意を持って力をふるったときにここのやつらは戦えるのか?」

 

「そうならないための手段を講じ続けているし、私たち3人と博麗の巫女はそれができると断言できる」

 

「たったの4人じゃないか」

 

「そうだな。だが、この4人が命を捨てても敵わない相手ならどのみち希望はない。今代の巫女は随分と味方が多いから次の世代に変わった時がおそらく一番危険だな」

 

「そりゃまた守りがいがありそうだな」

 

「ああ、責任重大だぞ」

 

「こりゃ思わぬ貧乏くじ引いちまったかな」

 

「ふふ、言ってくれるじゃないか。ほら、他に試すものはないのか?」

 

「おっとそうだったな。だが割合ダメージがダメとなると他に試せるのは状態異常系だけでな」

 

「待て待て、生命力を直接奪う魔法が他にもあるのか?」

 

「ああ、こっちじゃ珍しいのか?」

 

「珍しいも何も使い手のいない禁術でしか聞いたことがないぞ」

 

「そうなのか……一応俺はさっきのミサイルのほかに、生命力を半減させた上で敵味方の認識を混乱させる攻撃、生命力を枯渇寸前にする攻撃、枯渇寸前にした上で体を麻痺させる魔法の三つが使える」

 

「パンドラの箱を開けた気分だよ。はは……対抗手段はあるのか?」

 

「特殊な薬で一時的に種族を龍族にして耐性をその身に宿すか、さっきみたいに避けるか、だな」

 

「そのような薬など聞いたこともないな。一応あとでその薬について知っていることを医者に伝えてもらうぞ」

 

「調合が得意な薬師がいるのか?」

 

「ああ、とびっきり優秀なのがいるよ」

 

「そうか。だが、枯渇寸前にするのは防げても半減とかは防げないからな」

 

「そうか……お前の回復魔法が他の者にも使えたらいいのだが、できると思うか?」

 

「お前らにとっての魔法がどういうもんなのかは知らねえが、ケアルってのは白魔法を理解するための第一歩であって使えないってことは白魔法に対する適性が皆無でもない限りありえないぜ?」

 

「そうなのか?ならば片っ端から覚えさせるべきだな。その上で使えるものが現れなかったらお前に救命活動を頑張ってもらうより他になくなるが」

 

「俺でも上から数えた方が早いシェルが使えるんだ、本職の魔法使いならなら大丈夫だろ」

 

「今サラッと恐ろしい情報がこぼれた気がするな……ははは」




幻想郷では割合ダメージってチートだよね

あと、何気にギルガメッシュって相手の時を止める魔法を使えるのよね

某メイドとの戦いで使ったら凄い動揺を誘えそう
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