ここは次元の狭間ですか?いいえ次元の隙間です。   作:ガラフ

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練習戦〈チュートリアル〉

「他に試すものがなければ実際に弾幕ごっこをやってみようと思うが、どうだ?」

 

「そうだな。よろしく頼むぜ」

 

「よし。では3枚でやってみるとしよう」

 

「おう。3枚だな」

 

「ではこの石を投げるので、地についたら開始とする」

 

「よっしゃ」

 

「まずh」

 

「タイムスリップ!」

 

「……」

 

「おー、見事に止まったな。今のうちに……ヘイスト!!……スピード!!…」

 

「ぁこt!?一体何をした!」

 

「…エアロラ!!へへっ、勝負がついたら教えてやるよ!」

 

「くっ!?反応が鈍い!?」

 

「んん?もう変化が出てきたのか?まあいいや、ジャンプ!」

 

「調子に乗るな!速!?っぶな!」

 

「危ねえ危ねえ。もうちっと弾幕の展開が早かったらあたってたぜ」

 

「槍を構えて落ちてくるやつがあるか!」

 

「殺しゃしねえよ!服を縫い留めるだけさ!」

 

「嘘つけ!避けてなかったら肩に刺さってたぞ!」

 

「大丈夫大丈夫!今の俺がそんなしょうもないミスなんてしねえよ!」

 

「クソッ!お前そんなに速く動けたのか?」

 

「俺が速いってのもあるが、あんたが遅くなってるってのもあるぜ!……フラッシュ!!」

 

「グワッ!?くぅっ待て!」

 

「何だ?」

 

「完全に目を潰す奴があるか!見えないと避けられないだろうが!」

 

「いやいや、濃密な弾幕ならともかく俺の攻撃くらい避けられるだろ?」

 

「さも当たり前のように言うな!そんなことができるのは極少数だ!」

 

「そうかぁ?目潰しされたら攻撃はあて難くなるが、避けるのはそう変わらねえだろ?」

 

「お前の世界はどんな修羅の世界だったんだ!」

 

「一歩町を出ればいつ魔物に出くわしてもおかしくないってぐらいで、平穏な世界だぜ?」

 

「状況的には幻想郷と大差ないようだが……命の危険の有無が問題か」

 

「ここのやつらは平和ボケしてて危機感が足りないってことか。ほい治療!っと」

 

「む、なぜ頭を叩いた?しかし、光に焦かれた目を一瞬で治すとは……反応が鈍っていたのも治っているな」

 

「攻撃を先にあてたら勝ち、だろ?それと、俺が使える状態異常なら一発で治せるぜ。ついでに俺が使えない石化・毒・沈黙も治せる」

 

「ははは。はぁ、お前といると私の常識が崩壊しそうだよ。ところで、沈黙とは何だ?」

 

「魔法詠唱とか一部の歌とかの〝力ある言葉”を口に出せなくなる状態異常だよ。口が開かないわけじゃないから飲み食いや会話は普通にできる」

 

「そんな魔法があるのか!?」

 

「そんなに驚くようなことか?」

 

「そんな都合のいい魔法は聞いたことがないのでな」

 

「都合いいか?まあいいや、一番簡単なサイレスはケアルより一段上でプロテスと同格の白魔法だぜ」

 

「そうか、簡単なのか」

 

「まあケアルが使える奴なら一年もせずに覚えられると思うぜ?」

 

「そうかそうか。実はな、口に出したことを反転させて現実に作用させるという厄介な天邪鬼が月にいてな」

 

「そりゃ面倒臭そうなやつだな。そいつと普通に話をするのに都合がいいってことか」

 

「そういうことだ。ところで、どのくらい期待できるんだ?」

 

「成功率か?簡単に覚えられるだけあって魔法抵抗の高いやつだとほとんど成功しないな」

 

「そうか。まあ、成功するまで繰り返せばいいか」

 

「そうだな。耐性が無きゃいつかは成功するだろうしな」

 

「まさか都合よく未知の魔法に対して耐性を持っていたりはしないだろう」

 

「そうだな。魔法的な防御ならすり抜ける方法があるしな」

 

「おいちょっと待て、今魔法的防御をすり抜ける方法があると言ったか?」

 

「確かに言ったが、またか?」

 

「またか?はこっちのセリフだ!全くお前というやつはいくつ爆弾を抱えているんだ」

 

「そんなに睨むなよ。そう簡単な方法でもないし狙った相手に使うのも難しい方法だぜ?」

 

「どんな方法だ?」

 

「威圧するなって。まず、シェルの一段階上にリフレクって魔法があってな、こいつはどんな魔法でも跳ね返せるんだ」

 

「どんな魔法でもとはまた大きく出たな」

 

「実際跳ね返せない魔法はそこそこあるが、そのほとんどは対象を指定せずに空間そのものを巻き込むような魔法だぜ?」

 

「威力があるだけでは突破できないのか?」

 

「俺の知る限りでは無理だな。核熱の魔法であるフレアですら跳ね返しちまう」

 

「確かに核熱を超える威力となると覚えがないな」

 

「まあ、そんなリフレクなんだが、面白いことにリフレクに反射された魔法は魔法的な防御をすり抜けるようになるんだ」

 

「なるほど。リフレク自体そうそう習得できる魔法ではない上に、どこに跳ね返るかもわからん反射した魔法を利用する手だから使い難い、と」

 

「まあ、相手と自分の二人きりの状況ならほぼ確実に相手に跳ね返るけどな」

 

「おい、それじゃ魔法使いに勝ち目がなくなるだろう」

 

「ああ、弾幕ごっこでは禁止だろうな」

 

「対抗手段はないのか?」

 

「ディスペルなら跳ね返されずにリフレクを解除できるぞ」

 

「それの習得難易度は聞いてなかったな」

 

「白魔法で一番難しいぜ。完全蘇生魔法を習得して、それを反転させて攻撃に使えるようになって初めてディスペル習得への道が開けるらしい」

 

「完全蘇生魔法など存在するのか!?」

 

「蘇生っつっても死者の蘇生は無理だぜ?あくまでもギリギリ死んでないやつを健常体にするぐらいだ」

 

「それでも十分異常だよ。まごうことなき神の奇跡だ」

 

「ちなみに、プロテスの一段上でシェルの一段下には蘇生魔法がある。こっちはギリギリ死んでない状態から治療行為が可能な程度になるって魔法だな」

 

「シェルより下ならお前も覚えられたんじゃないのか?なぜ覚えなかった?」

 

「そんな魔法が有効に使えるとは思わなかったからな」

 

「大切な誰かはいなかったのか?」

 

「相棒はいたが死なせたくない誰かってのはいなかったな」

 

「そうか、悪いことを聞いたな」

 

「おいおい、何を気にしてんだよ」

 

「んんっ。そういえば私の体が妙に重くなっていたが、あれはなんだったのだ?」

 

「老化だよ老化。髪も尻尾も萎れてたけど、気付かなかったのか?」

 

「老化だと!?お前それは故意に相手の寿命を削り取ることも戻すこともできるということか!?」

 

「まあ、魔法的に歳を取らせてるだけだからな。魔法効果を打ち消せば元に戻る」

 

「魔法で好きに寿命をどうこうするなど考えられん」

 

「時空魔法として習得する場合は隕石招来の一段上で流星群招来の一段下だからな。リフレクよりちょっと上かな?」

 

「お前はそれを習得している?いやまて、私はお前が詠唱する姿を見ていないぞ!?」

 

「俺のは魔法じゃないからな。さっき言った蘇生魔法と同格の停止魔法とその老化魔法の効果を併せ持った特殊な技だ。魔法じゃないから詠唱もいらないんだぜ?」

 

「もう驚き疲れたよ。ははは……お前が魔道を極める方向で精進していたらどうなっていたんだろうな?」

 

「間違いなくどっかで飽きて止めるな」

 

「そうか。はぁ、その技は弾幕ごっこでは禁止だ」

 

「ダメか?」

 

「ダメだな。勝負にならなくなる」

 

「そうか。ならしかたないな」




一話でケアル以外追加無しって言ったけど、時空魔法のケアルポジションであるスピードも追加で

スピードのゲーム内効果を現実風に考えると、とっさの判断力が最高状態になるみたいな?

何かついに藍の常識が崩壊したような気がするけど、らんしゃまがんばえ~
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