「何だ何だ?珍しく先客がいるじゃないか!」
「ああ、二人ともいらっしゃい」
「藍と慧音なんて珍しい取り合わせね」
「おいおい霊夢、気になるのはそこじゃないだろ」
「おい藍、知り合いか?」
「うち以外で幻想郷のために全てを懸けられるのがそこの紅白の一族だよ。今代の名は博麗霊夢だ」
「妙な紹介するわね」
「その紹介でいくと私はどうなるんだ?」
「今代の巫女にくっついてる腐れ縁の魔法使い、霧雨魔理沙だな。当人は全てを懸けられるかもしれないが、次代に受け継がれることはないだろう」
「腐れ縁って何だよ」
「あら、その通りじゃない」
「おいおい、親友だと思ってたのは私だけか?」
「さてね。それで、その人は誰なの?」
「こいつはギルガメッシュ。本当はお前たちには知り合いになる前に一戦してもらいたかったんだがな」
「何?また何か企んでるの?」
「まあまあ、いつまでも立ってないで座ったらどうだ?」
「そうそう、とりあえず座って飲んで落ち着きなよ」
「それもそうだな。こんなところで飲んでるくらいだし、仮に何か企んでたとしても大したことじゃないだろ」
「こんなところとはご挨拶ね。あんたには水だけでいいかしら?」
「言葉の綾だぜ。ここは酒も肴も美味いいい店だと思ってる」
「どうだか」
「妹紅、魔理沙とじゃれてないでお酒ちょうだい」
「あいよ。冷でよかったよね?」
「それとやっこね」
「わかってるって」
「私は枝豆でよろしく」
「お冷飲んだら帰りなよ」
「ちょっ、ほんとに水だけかよ!」
「冗談よ。はい、二人とも」
「ありがと」
「本気にしたじゃないか全く」
「お前らいつもそんななのか?」
「いつもこんな扱いじゃ常連になれないな」
「まあ踏み込んだ冗談を飛ばすのは割といつものことかもね」
「魔理沙はじゃじゃ馬ってことか」
「ふふっ、じゃじゃ馬」
「ぷっ、くくく、言われてるわよ、魔理沙」
「何だよ何だよ、否定してくれるやつはいないのかよ」
「否定してほしかったら普段の行いを改めなさいよ」
「ちぇっ、霊夢までそっち側かよ」
「なら私が否定してあげましょう。貴方はじゃじゃ馬じゃなくてこそ泥ね」
「おいおい、突然出てきてご挨拶だな紫」
「あら、貴女はこそ泥でしょう?」
「死ぬまで借りてるだけだ」
「それ自分で返す気ないだろ」
「自分のだって主張するなら自分で管理すべきだからな」
「死んだら回収に来いってか?とんでもないこそ泥もいたもんだな」
「ほんとよねえ。あ、私にも注いでくださる?」
「そのお猪口どこから出したんだ?まあいいや、ほいっと」
「ありがと。うふふ、殿方にお酌をしてもらうのなんていつ振りかしら。ねえ藍?」
「私が式になってからは一度もなかったと思いますよ?」
「紫、貴女って男に縁がないのね」
「あら、それは貴女も同じでしょう?」
「私は一応夫が居たことありますよー」
「何!?妹紅お前既婚者だったのか!?」
「驚き過ぎよ慧音。千年も生きてれば私だって結婚の一回ぐらいするわよ」
「あら、それはもっと長く生きてるのに結婚したことがない私への中て付けかしら?」
「あんたは妖怪じゃないのよ」
「霊夢の言う通りよ。人間として生まれた私とは違うわよ」
「ギルガメッシュ、貴方はどう思う?」
「結婚なんてどうでもいいだろ。子供が必要な家ならともかく、それ以外で未婚はダメだなんていうのはどうかと思うぜ」
「ギルガメッシュよ、いいことを言ってくれたな。里の連中に聞かせてやりたいよ、全く」
「何だ慧音、またお見合いか?」
「そうなのだ!私は結婚する気などないというのに里の連中ときたら……
藍の愚痴を聞くって名目で飲みに来てたはずなんだが……