御堂玲奈の異世界譚   作:疾風の警備員

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ども、疾風の警備員です。

今回はIS編の原作前になります。ここでオリキャラ1人と原作キャラが2人出てきます。

では、どうぞ。


IS編
歪んだ世界


玲奈side

 

幽霊列車に乗ってから数分………

 

「ちょっと夏煉、そこだと射線の邪魔よ‼」

 

「そっちこそ、私ごと吹き飛ばすつもり!?」

 

「ヒャッハーッ‼‼この狩場は私の独占だァッ‼」

 

私達3人はアザゼルさんが作った【ゲームガシェッター】という携帯ゲーム機で、ドラゴナイトハンターZをやっていた。

 

「このままレアアイテムも貰った‼」

 

「渡してたまるもんかぁッ‼」

 

「レアアイテムは私の物だ…‼」

 

「そのゲーム………協力プレイ用だよね?」

 

私達のプレイしている様子を見て、陽太郎さんが何か言ってるけど知ったことじゃない‼

 

因みに装備は夏煉がまるで魔王を模したような鎧で右手に剣を左手に盾を持ち、私は双銃と鎧のアチコチに砲身を取り付けた移動砲台、そして夕夏は何処で見つけたのか自分のキャラの顔がボディに描かれた巨大なパワードアーマーを身に纏っていた。

 

にしてもこのゲーム、なんでラスボスは人型のドラゴンなのよ?緑色の体に薙刀装備って、ドラゴン要素何処にも無いじゃない………

 

「よっしゃ、トドメだーッ‼‼」

 

そんな事を考えていたら、夕夏のキャラがラスボスに飛び蹴りを決めて、ポリゴン片となって散っていった。

 

《GAME CLEAR!!》

 

「「ああーーーーーーーーーーーーーッ!?!?」」

 

「しゃあッ‼レアアイテムゲットだぜ‼」

 

やられたッ‼ここのレアアイテムで最強の一斉射技【クリティカルファイヤー】のロックが外れるのにぃッ‼

 

「くそッ‼もう一回「悪いけど、そろそろ着くから降りる準備をしてね。」あ、はーい‼」

 

再戦を申し込もうと思ったけど、陽太郎さんに言われてセーブをして電源を落としガシャットを抜いた。

 

「窓の外を見てごらん。もう時空を抜けて、3人が行く世界が見えるよ。」

 

その言葉に急いで窓に駆け寄ると、なんともいえない変な空間から、何処かの都会の様な場所に出た。

 

「ここは何処なの、陽太義兄さん?」

 

「それを調べたりするのも、修行の一環だよ?」

 

もう修行は始まってるって訳か………面白いじゃないの‼

 

「近くに人目につかない空き地があるからそこに降ろすよ。」

 

「「「はーい。」」」

 

そして空き地に停まった幽霊列車から荷物を持って私達は降りた。

 

「それじゃ夏煉、頑張るんだよ。」

 

「うんッ‼」

 

「二人も夏煉をよろしくね?」

 

「「了解。」」

 

「あ、後通貨は今ので大丈夫だし、この世界の物語に干渉しても別に問題は無いから。それじゃあね。」

 

私達にそれを告げたら、陽太郎さんは幽霊列車に乗って帰っていった。

 

「じゃあ、先ずは情報集めかな?」

 

「そうね。本屋かコンビニを探しましょ。」

 

「だったら降りる時に見つけてあるよ。こっち。」

 

当面の目的を決めた私達は、夏煉の案内の元で動き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕夏side

 

どうも、小鳥遊夕夏です。私達は夏煉ちゃんが見つけた商店街の本屋やコンビニで数点の雑誌を買って、中央の広場にあるベンチに座って読んでいた。

 

「ふーん、この世界には【インフィニット・ストラトス】なんて兵器があんのね。」

 

「核をも越える兵器って穏やかじゃないね…」

 

「でも女性にしか使えないって……どう考えても欠陥品だよ。」

 

「しかもそのせいで、女尊男卑なんて下らない情勢になってるとは…」

 

う~ん…雑誌の情報だけだから偏りがあるけど、色々治安とかに問題がありそう……

 

「とりあえず、そろそろお昼にしようよ。時間も丁度良いしさ。」

 

私が時計を見ると12時を少し過ぎていたので二人に提案すると、二人も頷いてくれた。

 

「さて、何を食べようか「オラッ‼さっさと来いよこのクソガキ‼」ん?」

 

何を食べるか考えていたら、そんな物騒な言葉が聞こえ、視線を向けたら10人程の女性が私達と同年代位の女の子に殴る蹴る等の暴力を振るっていて、女の子はそれを必死に我慢していた。

 

「酷い…」

 

更に暴行は続き、お腹を殴られた時にその子の服から1枚の紙が落ちた。

 

「ん、何これ?」

 

「ッ‼返してッ‼」

 

女の子はそれを取り替えそうと手を伸ばすが、女達は……

 

「これ、あんたが描いたやつ?アハハハハッ‼ヘッタクソねぇ~‼こんなのいらないでしょ?」

 

「止めてッ‼それだけは…‼」

 

ケガで上手く動けないのをいいことに、その子の手の届かない所で嘲笑い、挙げ句の果てに破ろうとしていた。

 

「玲奈ちゃん、夏煉ちゃん……私行ってくる…」

 

「ちょっと待ちなさい、夕夏。」

 

それを見て頭にきた私はそこに乱入しようとしたけど、玲奈ちゃんに止められたので理由を聞こうとしたら……

 

チャリン……ピッ……ガコンッ‼

 

近くの自販機で缶コーヒーを買っていた。

 

「……わかったよ。」

 

「え、夕夏?」

 

その行動を見た私はすぐに横に一歩ずれ、その行動の意味がよく分かってない夏煉ちゃんは疑問符を頭に浮かべていた。

 

夏煉ちゃんは角度的に見えなかったかもだけど、私にはしっかりと見えた。玲奈ちゃんの唇が怪しそうに歪むのが……それに買ったコーヒーはブラックだけど、玲奈ちゃんブラックは飲めないからね。

 

玲奈ちゃんは缶コーヒーを軽く2回程上に投げたら、上体を後ろに反らし左足を天高く掲げた後、思いっきり振り下ろして大地を踏み締め右腕を振りかぶり……

 

「あ、手が滑っちゃった♪(棒)」

 

そんなわざとらしさと棒読み感丸出しのセリフと共に、パァンと空気が破裂するような音を出す勢いで、手の缶を()()()()

 

ドゴォンッ‼‼

 

「あべしッ!?」

 

「え?」

 

そしてそれは見事に、その子の大切な物を持っていた女の後頭部に直撃した。

 

「あ、姐さんッ!?後頭部にデケェたんこぶがッ‼」

 

「これ…缶コーヒー?」

 

「うわ……この缶開けてないやつじゃない…」

 

「えげつな…」

 

「一体誰よ‼」

 

「私達だよ…」

 

周りの取り巻き達が混乱している間にその中に飛び込んだ私は、某天の道を行く人張りの上段回し蹴りを一人の女に叩き込んだ。

 

「そうじッ!?」

 

「そりゃッ‼」

 

次に後ろにいる奴は、加速ライダー風の空中後ろ回し蹴りで仕留める。

 

「てるいッ!?」

 

着地したら右にいる奴に、3連回し蹴りを喰らわせる。

 

「モモタッ‼」

 

「アナタ、何者ッ!?」

 

「通りすがりの一般人だよ……覚えときなさいッ‼」

 

その女には飛び上がりながら右足を高く掲げた後、全力の踵落としを脳天に決めた。

 

「りょうッ!?」

 

「おいコイツ、ヤバイって…‼」

 

「逃げるぞッ‼」

 

「ほら…忘れ物……よッ‼」

 

逃げようとする奴等に夏煉ちゃんが倒れた5人を持ち上げて投げ飛ばし、下敷きになった。

 

「「「「「ぎゃっふんッ!?」」」」」

 

「全く…‼」

 

いい大人が子供虐めて何が楽しいんだか…‼

 

「ほら、貴女の大事なものなんでしょ?」

 

「あ、ありがとう…」

 

玲奈ちゃんは女が落とした紙を拾い、埃を軽くはたいてから女の子に返していた。

 

「あ~あ~、傷だらけじゃない。ほら、治療するわよ。」

 

「え?いや、そこまでは…‼」

 

「ダメよ、そのままだと跡が残るかもしれないんだから。夕夏、鞄持ってきて。近くにあった公園で手当てするわよ。」

 

「任せて。」

 

玲奈ちゃんに言われて鞄を持って、公園に移動して女の子の手当てを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

玲奈side

 

「はい、これで終わり。」(ぺしッ)

 

「あうッ‼」

 

「こら、なにやってるのよ玲奈。」

 

手当てが終わり、私が包帯を巻いた頭を軽く叩くと、女の子は少し痛がり夏煉に嗜められた。

 

「あの……ありがとうございます。助けてもらって…」

 

「気にしないでいいわよ。アイツらにムカついたのも事実だし、お兄ちゃんの教えでもあるからね。」

 

「教え…?」

 

「ええ、【助けられる距離にいる奴は助ける】ってのね?それで、貴女は何であんな奴等に襲われてたの?何処かに連れていかれそうだったみたいだけど…」

 

「……ッ‼」

 

私がそう聞いたら、彼女の体が突然震え始めた。

 

「えッ!?ちょ‼どうしたのよ!?どうすればいい、夕夏ッ!?」

 

「いや、私に言われてもッ!?」

 

私と夕夏は思わずテンパってしまい、慌てていたら…

 

「大丈夫、落ち着いて……私達は貴女の敵じゃない…心配もしなくていいから…」

 

「あ…」

 

夏煉がその子の手を握りしめて、まるであやすようにそう呟くと、段々その子の震えが止まってきた。

 

「もういいみたいだね。」

 

「あう……すみません…」

 

「さすがね、夏煉?」

 

「私も昔、義兄さんや義姉さんによくやってもらったから。」

 

ああ~、あの人達ならやってそうだわ~。

 

「それで、もう一度聞くけど大丈夫?」

 

「はい……あ‼私、【小比類巻(こひるいまき) レン】っていいます。」

 

「私は御堂玲奈、こっちは友達の小鳥遊夕夏と鬼町夏煉よ。」

 

「「ヨロシクね(よろしく)。」」

 

助けた女の子……黄里花と自己紹介し終えた私達は彼女の話を聞くことにした。

 

「私、ある研究所から逃げてきたんです…」

 

「研究所から?」

 

「はい、名前は知らないんですけど……【白騎士事件】で被害に遭った子供たちを使って非合法な実験を繰り返して、最強のIS操縦者を作るのが目的だったそうで…」

 

ここで私達はさっき調べた情報との違いに気づいた。

 

「白騎士事件って被害者はいないんじゃ…」

 

「違うッ‼‼」

 

「「「ッ!?」」」

 

夏煉の言葉にレンは大声で反論し、それに私達は軽く驚く。

 

「白騎士だけで2000発を越えるミサイルを落としていきましたけど、その破片の幾つかが地表に降り注いで避難中の人達を襲ったんです‼その中には私の親もいました…‼」

 

「その被害に遭ったのは183人……その内親を失った子供は私達含めて51人いたんです…‼そして大人達に政府は多額の賠償金を払うことで口止めさせ、子供の方はその時来たその女の閣僚が保護するという話になったんですけど…」

 

そこまで話した彼女は悔しそうに唇を結んだ。

 

「その保護先は孤児院を装った違法研究所だったんです…‼そこで私達は最強のIS操縦者になるための訓練や人体改造なんかを10年近くやらされてきました…」

 

「そんな…‼」

 

「それに耐えきれなくなった私達は何人かの子と脱走を謀ったんです。でも、それはすぐに気づかれて…」

 

その時、彼女の目から涙が流れ始めたのを見て、私は彼女をそっと抱きしめた。

 

「え…?」

 

「そこまででいいわ。辛い事を思い出させたわね………ごめんなさい…」

 

「いえ、そんな…」

 

「でももう大丈夫、貴女は私達が守ってあげる。」

 

視線を夕夏と夏煉に向けると、二人も頷いてくれた。

 

「そんなッ!?私と一緒にいたらまたあんな人達が…‼」

 

「あら、あの程度の輩なら100や1000いようがフルボッコにしてやるわ。」

 

「それに、貴方みたいな子を放っておくなんて出来ないよ‼」

 

「任せておいて。」

 

「皆さん…」

 

「だから今は泣いたっていいのよ。両親以外にも大切な人が亡くなったんでしょ?」

 

この子は途中から【私達】と言っていた。つまり、他にも一緒にいた人がいた筈だ。

 

「………お姉ちゃんが……いたんです………いつも一緒で………脱走の話もお姉ちゃんが提案して……でも……バレて……追っ手の…銃から…逃げ……遅れた………わたしを………かばって…‼」

 

そこから言葉が続く事は無く、彼女の小さな嗚咽が私の耳に届いた。

 

なんでこんな子が、これほど辛い目に合わないといけないんだろう…それとも、これがこの子の運命だった…?

 

「なによそれ、馬鹿馬鹿しいにも程があるわ…‼‼」

 

思わず浮かんだ考えを怒りまかせに否定する。そんな運命なんてあっちゃいけない‼‼

 

それから10分程して、レンが泣き止んだのか私から離れた。

 

「もう大丈夫?」

 

「はい、少し………心が楽になりました。」

 

レンの眼はまだ少し腫れていたが、表情はさっきよりほんの少し明るい感じになっていた。

 

「そう………ならこれからどうしましょうか?」

 

「そうだねぇ…」

 

この子の事も踏まえて、今後の行動をどうするか全員で考えてたら……

 

キィィィィィイイイイイイ……ドゴォンッ‼

 

「な…何ですかッ!?」

 

「「「……ッ‼」」」

 

空から何か飛んでくる音がしたと同時に、何かが目の前に落ちてきて砂煙が舞った。レンはびっくりして腰を抜かし、私達は念のためにベルトを装着する。

 

そして砂煙が消えると、そこには長大な腕に全身にスラスターと思われる部分があり、顔には複数の赤い目がある三メートル位のロボットが立っていた。

 

「「「……………………ロボットオォォッ!?」」」

 

「…変な見た目。」

 

アタシと夕夏はロボットなんてあまり見たことなかったから、レンと一緒に驚いた。あと夏煉、そこツッコミどころじゃない。

 

ロボットはゆっくりとこちら……レンへと拳を伸ばしてくるので、破壊を決意した私と夏煉と夕夏は眼魂とガシャットを起動させようとしたが、その手はその子の少し手前で止まり、拳を開くと中にはプロジェクターみたいなのがあった。

 

「なにこれ…(ブゥン‼)ひゃあッ!?」

 

夕夏がそれを覗き込んだらいきなり起動し、空中に浮かんだ画面にビックリして尻餅を着いた。

 

「あ~、ビックリした…‼」

 

画面を見ると、そこには赤い髪にうさ耳を模したメカチックなカチューシャを付けた女性が映っていた。

 

『あ~あ~、もすもすひねもす?聞こえてる?聞こえてたら決め台詞をビシッとどうぞ‼‼』

 

「命…燃やすわよ‼」

 

「優勝トロフィーは私の物だ‼」

 

「私の生き様、たっぷりと見せてあげる‼」

 

「ええッ!?あ…えと……ノーコンティニューでクリアします…?」

 

『OK‼ちゃーんと繋がってるみたいだね‼』

 

しまった……ついノッてしてしまった。

 

『いや~、ノリがいい子は束さん、大好きだよ~♪』

 

どうやら画面に映っている女は束というらしい。でも、何で機械的なうさ耳を頭に付けてんのかしら?

 

「私達に何の用かしら?」

 

『実は君を迎えに来たんだよ、【小比類巻 レン】ちゃん?』

 

「ッ‼なんで……私の名前を…?」

 

『そりゃ~この天災たばボンにかかれば、それくらいの情報のハッキングは寝起きの寝ぼけ眼での片手間なのだ~‼』

 

ん?なんか天才の発音が違って別の意味の言葉に聞こえるのは気のせい?

 

「玲奈ちゃん、ツッコミどころ違うよ?」

 

「そういう夕夏も心読んでんじゃないわよ。」

 

『君達もその子を助けてくれて、ありがとね~♪』

 

「どうも。所で貴女は?」

 

『う~ん、説明したいけどこの場所にこのままいたらマズイから…………君達も私の秘密基地に来てくれるかな?』

 

「「「いいとも~‼‼」」」

 

束の言葉に再び3人で乗ってみた。

 

『ニャハハハハハハッ‼‼うん、やっぱり面白いね君達‼気に入った‼‼よし、皆これから来るものに乗ってね。』

 

そう言って映像は終わり、空からまた何かが飛んできたかと思うと、地面に巨大なニンジンが突き刺さった。

 

「「「「なぜニンジン?」」」」

 

『私の趣味だ、良いだろう?』

 

思わず呟いた言葉に、入り口が開いたニンジンからボケが入る。どうやら中にあるスピーカーから声が聞こえているようだ。

 

「どうするんですか?」

 

「とりあえず行ってみましょう。敵だったら私達3人でフルボコるだけよ。」

 

夕夏と夏煉に視線で合図を送ると頷いたので、荷物を持った私達はその中に乗り込む。

 

『皆乗ったね?それじゃ、しゅっぱーつ‼』

 

そして私達は束が作ったコンテナ?で彼女の基地へと向かった。

 

………ところでコレ、どうやって移動してんのかしら?さっき見たとき、推進部とか見当たらなかったんだけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

束が4人に接触する数十分前………

 

「ふぅ、少し休むか…」

 

「お疲れさまです。」

 

その日の書類仕事中に私が一息つくと、緑の髪に眼鏡をかけた同僚が私の机にコーヒーを置いてくれた。

 

「すまないな。」

 

「気にしないでください。」

 

いれて貰ったコーヒーを一口飲むと、苦味が広がり緩んだ思考が再び起き出してくる。

 

【♪~♪~♪~】

 

「ん?………………すまん、私用の電話だ。少し席を外す。」

 

「あ、はい。」

 

画面を見た私は、同僚にそう言って仕事をしていた部屋から出て、通話ボタンをタップする。

 

『ヤッハロ~♪愛しい愛しい貴女のたば(ブツッ)』

 

言葉の途中で苛立ちが勝った私は通話を切る。

 

「さて、仕事に戻る【♪~♪~♪~】……ハァ…」

 

しかし、再びかかってきた電話にため息を吐きながら、もう一度通話をする。

 

『酷いよ~‼幼馴染みでしょッ‼いきなり切らないでよ~‼‼』

 

「何の用だ………束?」

 

掛けてきた相手【篠ノ之 束】に少し………いや、かなり面倒くささを込めて返事する。

 

『……………………【あの子】を見つけたよ…』

 

「ッ‼!?」

 

しかし、その言葉ですべてが吹き飛んでしまった。

 

「……………本当なのか?」

 

『本当だよ。いま迎えを出してる……それに頼もしそうな護衛がいるみたい。』

 

それを聞いて安堵とともに罪悪感が沸き上がってくる。

 

「そうか……………………ついに、この日が来たんだな…」

 

『うん………どうする?』

 

束が心配そうに声を掛けてくるが、私の心は既に決まっている。

 

「私をそちらに連れていってくれ。あの子には謝っても許されるとは思ってないが、キチンと謝罪だけはしたい………自己満足だと笑うか?」

 

『そんな事しないよ。それにそう言うと思って、既に迎えを寄越してる。』

 

「感謝する…」

 

『それじゃ着く場所はこの座標だから、ここで待っててね。』

 

「解った。」

 

そこで通話を切り、携帯に表示された場所へと歩き出す。

 

ーーーーーお前には悪いが、私は彼女に言われたどんな望みも叶えるつもりだ。………それが例え、死であっても………

 

それこそがあの事件に関わった私…【織斑 千冬】の贖罪だと、心に誓いながら………




いかがでしたか?ここでは兎は白にしてみたいです。

では次回予告です。


束の秘密基地にやって来た4人。そこで告げられた事に黄里花は激怒する。更に基地の場所がバレて3機のISが基地に接近してくる。そこに1人の戦士が立ちあがる。

次回【望み】

「そんなの私が許さない…‼」

では、次回でお会いしましょう。


玲奈「それと、開けてない缶を音速で人にぶつけちゃダメよ?この小説だとたんこぶですんだけど、実際は悲惨な事になっちゃうから。これ、お姉さんとの約束ね♪」

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