御堂玲奈の異世界譚   作:疾風の警備員

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どうも、疾風の警備員です。

今回はここでの玲奈の初戦闘になります。

では、どうぞ。


望み

玲奈side

 

ニンジン型のロケットに乗ってから数十分……

 

「ついにこの時が来たようね……夕夏。」

 

「そうね…………決着をつけましょう、夏煉ちゃん?」

 

二人は互いに睨み合った後、視線を下に向け……

 

「小鳥遊夕夏、バルベトスウルフキング…」

 

「鬼町夏煉、グシロンリメイクフルマーチ…」

 

「「いくぞッ‼」」

 

『FIGHT!!』

 

その電子音声に合わせ、二人は【ゲキトツロボッツ】を始めた。

 

「まったく、何時になったら着くのかしら…」

 

「もう30分位経ってますよね…」

 

私とレンは【マイティアクションX】をやっていたけど、既に全面クリアして暇していた。

 

「にしてもレンも結構上手いわね?中々いい反応だったじゃない。」

 

「ゲームをするのは初めてでしたけど、スッゴく面白かったです‼」

 

「なら良かったわ。」

 

最初は泣き止んだこの子を楽しませようと思ってやらせてみたんだけど……黙々とやり初めて、まさか30分で全クリしてしまうとわ。

 

(この子、ゲームの天才かも…)

 

ソフトは私が使ってた状態で貸したから、難易度はhardだったのにそれをあっさりと……

 

「ふぁ……あふ…あ、すいません…‼」

 

「良いわよ、着いたら起こしてあげる。」

 

眠そうに欠伸をする黄理花に、私は自分の膝を叩いて枕にしていいと促す。

 

「そんな‼さすがにそこまでは…‼」

 

「気にしなくて良いわ、今までゆっくりと眠る事なんて出来なかったんでしょ?」

 

「えっと…………あの………………それじゃ、失礼します…」

 

その押しに負けて黄理花は遠慮がちに、私の膝に頭を乗せて目を閉じると、すぐに寝息をたて始めた。

 

「お休みなさい。」

 

彼女の髪を撫でながら、私はある事を考えていたら……

 

「玲奈ちゃん、まるでレンちゃんのお姉さんみたいだよ?」

 

そこにゲキトツロボッツを終えて勝利の笑みを浮かべながら聞いてくる夕夏と、負けて膝をついている夏煉がいた。

 

「まあ……家族が死んだと思った時の気持ちは解るからね……」

 

私達の世界でお兄ちゃんは何度も死にかけている。でも、最後はそこから甦り強くなって帰ってきた。

 

「でも、この子はもう2度と会えないのよ。私と違って2度とね…」

 

「あ……そうだね…」

 

「なら、今はレンの気持ちを少しでも楽にしてあげるのが、私の役目かなって。」

 

「玲奈なら適任なんじゃない?」

 

そこに立ち直った夏煉も会話に参加する。

 

「そう?」

 

「その悲しみを一番知ってるのは玲奈だからね。私や夕夏には無理だよ。」

 

「なら、引き受けさせてもらうわ。」

 

「さて、話も纏まったし……今度は玲奈ちゃんもいれて三人で勝負だよ‼」

 

「今度は私が勝つ‼」

 

「悪いけど、私のフラメロス・メテオには勝てないわよ‼」

 

「「上等ッ‼」」

 

私もゲームを取り出し、レンを起こさないように音量は最小限にして始める。え、勝敗?二人が争い始めた所を私の攻撃力に極振りしたレールガンでズドンですけど何か?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レンside

 

 

 

-―お姉ちゃん、待ってッ‼‼

 

-―レン、急いで‼‼

 

-―いたぞ‼‼逃がすな、殺せッ‼‼

 

-―ッ!?レェェェェェェェンッ‼‼

 

-―え?

 

 

 

 

 

 

「……ン……レン…?レンッ‼」

 

「はッ!?……はぁ……はぁ…‼」

 

私は耳元で大きな声が聞こえた瞬間、今見ていたものが消えてさっきまで見ていた機械だらけの風景と私を助けてくれた玲奈さん、夕夏さん、夏煉さん三人の女性の姿があった。

 

(今のは……あの時の…夢?)

 

「ちょっと大丈夫?凄くうなされてたけど…」

 

「え?……あ、はい…」

 

「とりあえず汗を拭きなさい。もう5分程で着くそうよ。」

 

そう言って玲奈さんが私の頭にタオルを置き、頭を吹いてくれる。

 

「す、すみま…「違うでしょ、こういう時は?」えっと……ありがとうございます…」

 

「はい、良くできました。」

 

そのまま拭いて貰っていたら、小さな揺れと共にロケットの動きが止まった。

 

『は~い、皆お疲れ様~♪着いたから出てきてイイよ‼』

 

「やっとか…」

 

「何処なんだろうね?」

 

荷物を持って降りていく夕夏さんと夏煉さんに続くように私と玲奈さんも外に出ると……

 

「「「「ここ何処おぉぉぉぉぉぉぉぉッ!?!?」」」」

 

何処かの無人島らしき島にいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玲奈side

 

(何で無人島なの!?持ってんの!?島、持ってんの!?)

 

着いた場所が無人島だった事に驚いていたら、目の前の地面がせり上がり、地下への入り口が出来た。

 

『そこから入ってきて~‼私は入った廊下の一番奥にいるから~‼』

 

無線からそう聞こえてら、近くにいたロボットがロケットを抱えて新しく出てきた入り口から地下に入っていった。

 

もしかしてあのロボット……ロケットをずっと抱えた?

 

まさかの移動方法に少し驚きながらも、私はベルトを出す。

 

「あれ?着けてくの?」

 

「何があるか分からないからね?」

 

「確かにそうね。」

 

夏煉と夕夏もベルトを装着してから夏煉が前、夕夏が後ろでその間に私がレンの隣になる配置をとって、その入り口(エスカレーター)から中に入っていく。

 

「にしても、ずいぶんハイテクだね……」

 

「自分を天災とか言ってたから、それなりの頭脳は持っているんでしょ。」

 

本当に秘密基地な感じの施設を見渡しながら歩くと、奥の扉の前に、銀髪に両目を閉じている女の子が立っていた。

 

「お待ちしておりました。」

 

「貴方は?」

 

「私は【クロエ・クロニクル】といいます。どうぞ此方に……束様がお待ちです。」

 

その子に促されて中に入ると、部屋は色んな機械の部品で散らかっていて、その中央にある椅子にさっきの女性が座っていた。

 

「やあやあ~、ようこそ私の秘密基地に♪」

 

「で、貴方は誰なの?」

 

「私は【篠ノ之束】。インフィニット・ストラトス…通称ISの生みの親で~す♪」

 

「「「へぇ~。」」」

 

「え…………えぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?!?!?!?」

 

私達はその名前に聞き覚えがなかったけど、レンは何故か吃驚仰天していた。

 

「レン、この人知ってるの?」

 

「逆に何で知らないんですか!?」

 

そりゃ~、この世界に来て1日も経ってないから……なんて言えないし。

 

「ISのコアは世界に467個しかなくて、しかも作り方が公開されてないのでこの人しか作れなくて、世界中が躍起になって探している人ですよ‼」

 

「「「ふ~ん…」」」

 

「反応が薄いッ!?」

 

まぁ、アザゼルさんとかキャロルさんとか物凄い研究者が身近にいたから。

 

「そんな事より、私達を連れてきたワケを聞かせてもらえる?」

 

「それはもう少し待って……もう一人呼んで「束様、彼女が到着されました。」おお~‼グッドタイミングだよ、くーちゃん‼」

 

そこにクロエが来て、その後に背の高いスラッとした体型に黒いスーツをピシッと着こなした女性が入ってきた。

 

「待たせたな、束。」

 

「やあやあいらっしゃい、ち~ちゃん‼」

 

どうやらこの女性は彼女の知り合いみたいだ。

 

「玲奈、気を付けて。」

 

その時、夏煉が耳元でそう呟く。

 

「なんで?」

 

「彼女、結構強いよ。変身してなかったら、たぶんかなり手こずるかも…」

 

「わかったわ、注意しておく。」

 

左手にユリン眼魂を持ち、束とちーちゃんを見る。

 

「先ずは自己紹介をしよう。私は【織斑千冬】だ。」

 

「えっと…………小比類巻レンです…」

 

「御堂玲奈よ。」

 

「小鳥遊夕夏です。」

 

「鬼町夏煉。」

 

「それじゃ全員揃った事だし、君に来てもらった理由を説明しようか。」

 

そこで、さっきまでお茶らけていた束の雰囲気が一気に変わり、真面目なものになる。

 

「長々しく説明するのも大変だから率直に聞くけど……君は【白騎士事件】をどう思ってる?」

 

「え…」

 

束が聞いてきた言葉に、レンの体が強ばる。

 

「今、君が思ってくれている事を言ってくれるだけでいいの、で…どうなの?」

 

「わ……私は………………………………………仕方がない事だったと思います……」

 

何とか絞り出したかの様な声でレンはそう言った。

 

「その根拠は?」

 

「あの時は、ISを使う事でしか日本を守れなかったから「その結果、君の家族が殺されたのに?」ッ‼」

 

「ねぇ……貴方は何をレンに言わせたいの?」

 

「部外者は黙ってろよ。私はこの子に聞いてんの。」

 

このやり取りに違和感を感じた私がもの申すが、束の鋭い睨みと殺意が籠った言葉に黙らされる。

 

「でも……白騎士事件の犯人が何処の誰かなんて分からないじゃないですかッ‼だから何を言ったところ「その白騎士事件の犯人二人が今…………目の前にいると言ったら?」え…?」

 

その内容に再びレンの体が強ばった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レンside

 

この人達は何を言っているの?白騎士事件の犯人が目の前にいる?

 

その言葉を告げた女性…織斑千冬を私は信じられない気持ちで見る。

 

あの研究所に囚われていたから、外の情報には詳しくないけど織斑千冬の噂は耳にしたことが何度もある。でもそれが…………女尊男卑の象徴にして初代ブリュンヒルデの彼女が白騎士の正体?つまり、両親や一緒に捕まった子やお姉ちゃんの仇なの?

 

この時点で私の頭はパニックになっていた。

 

「あの事件は束が世界中のミサイル基地をハッキングして日本に向かって撃ち、私がそれをISを使って全て撃ち落とすというデモンストレーションだったんだ。」

 

更に告げられたその言葉に、私の中で何かが沸き上がってきた。

 

それじゃなに?お父さんやお母さん、お姉ちゃん達はISを見せびらかす為のお遊びで殺されたっていうの?

 

「そんな…………そんなの……あんまりだよ…‼」

 

「私も束もしでかした事の重さは解っている……もし、君が望むなら何でも…………それこそ私は自分の死すら叶えるつもりだ。」

 

「それは私もだよ。君の好きな様に殺していいから。」

 

その一言に私の何かがキレた。

 

この人達はあれだけ自分勝手にやって、そして自分勝手に全てを終わらせようとしている?

 

「………………ふざけないでください。」

 

「「え?」」

 

「それは何です?反省してますってアピール何ですか?…………ふざけないでよッ‼‼」

 

「「ッ‼」」

 

「そんなの、ただあなた達が死んで楽になりたいだけじゃないッ‼‼それで全て許される訳ないでしょッ‼‼」

 

「レン……」

 

「私達を……殺したくないのか?」

 

「本当だったら貴方達を今すぐ殺したいですよ…ッ‼この手で皮という皮を剥いで、肉という肉を裂いて、骨の全てを粉々にしたいほどにッ‼‼でも…そんな事をしてもあなた達だけが死んで楽になるだけ…………そんなの私が絶対に許さない‼‼」

 

「なら、何を望むんだ……君は?」

 

「何でもって言いましたよね?だったら叶えてよ…」

 

私は懐に手を入れながら二人に近づいていく。

 

「止めてくださいッ‼」

 

その時、さっきのクロエと名乗った子が私の前に立ち塞がった。

 

「……退いてよ。」

 

「退きません‼束様を殺そうというのなら…‼「そんなことしないし、する気もない。」…え?」

 

何か勘違いしている彼女にそう言って横を通り過ぎ、二人の前に立つ。

 

「叶えて欲しい事って……なに?」

 

「お姉ちゃんの夢ですよ…」

 

そこで懐から手を出して、玲奈さん達に取り戻してもらった絵を見せる。

 

「“ISに乗って宇宙に行きたい”っていう、お姉ちゃんの最後の願いを‼‼‼」

 

その絵には私とお姉ちゃんがISを纏って手を繋ぎ、宇宙を飛んでいるところが描かれていた。

 

「もう2度と会えないお姉ちゃんが…私に託した最後のお願い……全てのISが宇宙に行くのを…………叶えてよぉ……‼」

 

涙を抑えるのはそこでもう限界だった。視界が滲み立つ気力も無くなり、私は座り込んでしまう。

 

「…………貴方のお姉さんは、ISが宇宙に行くための物だって信じてくれてたの?」

 

「はい……それで、宇宙を自由に泳いでみたいって…」

 

そこで顔を上げたら、篠ノ之博士も涙を流していた。

 

「そっか…………私と同じ夢を持ってくれる人…………まだ…いたんだ……‼なのに私は…1度認められなかったって……一人で勝手に腐って、あんな事…‼」

 

「博士…?」

 

博士は私の前にしゃがむと、手を優しく包んだ。

 

「わかった…‼貴方のお姉さんの願い、必ず叶えるよ‼もう腐ったりなんかしない‼必ずお姉さんの……ううん、【私の同胞の思い】を宇宙に行かせてあげる‼」

 

「……はい…‼お願いします‼」

 

「私も出来る限り協力しよう。この命、そのために使わせて貰う…‼」

 

そこに織斑千冬さんの協力も得る事が出来た。

 

「良かったわね。」

 

「はい‼」

 

声を掛けてくれた玲奈さんに返事をしたら……

 

ビィー‼ビィー‼ビィー‼

 

部屋に警報が鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

玲奈side

 

「束さん、この警報は?」

 

「怪しい奴が近づいているみたい……そこの画面に出すね‼」

 

起動したモニターに視線を向けると、三人の女性が変な機械を纏って空を飛んでいた。

 

「あれがIS…?」

 

「打鉄が3機か……束、使えるISはあるか?」

 

「今、色々と魔改造とかやってたから一機も無いよ~‼」

 

「く…‼なら、急いで脱出を「その必要はないわ。」なに…?」

 

ISの接近に千冬さん達が対処方法を考えているところに、私は割り込んだ。

 

「束さんだっけ?この近くで外に出られる場所ある?」

 

「え?確か…3番ゲートがあるけど…」

 

「だったらそこに案内して。私が殲滅してくるわ。」

 

「「「「はあッ!?」」」」

 

夕夏と夏煉以外のメンバーが驚きの声をあげるが、私は扉の前に移動し始める。

 

「夏煉達はここをヨロシク♪」

 

「わかってる、【虫】の相手は任せておいて。」

 

「意味ないと思うけど、気をつけてね~。」

 

「了~解♪」

 

「あッ‼案内致します‼」

 

驚きから立ち直ったクロエちゃんの案内で3番ゲートに着いて、そこから外に出ると遠目に目標の3人が見えた。

 

「御堂様、こちらをどうぞ。これがあれば束様達と無線で連絡が出来ます。」

 

「サンキュー。」

 

「しかし、どうやって戦われるのですか?ISも無しで…」

 

「まあ、見てなさい。」

 

手渡されたインカムを耳に付け、右手に赤と白にオレンジで彩られた目玉の様なアイテム【アスナ眼魂】を、左手にドラゴンの顔の装飾がある銃のグリップに似たカセット【ドラゴナイトハンターZガシャット】を持つ。

 

「アスナ、久々の空中戦…イケる?」

 

『もちろんだよ‼あの子の為にも、ここを守らないとね‼』

 

「んじゃ、行きましょうか‼」

 

『ドラゴナイトハンターZ・ブレード‼』

 

ガシャットを起動させたら、アスナ眼魂を“上下逆”にして横のボタンを押すと、眼魂の赤い部分が水色に染まっていく。

 

そして眼魂を私のベルト【ゴーストドライバー】に装填してレバーを引き、ガシャットを左腰の【ソウチャクスロットホルダー】に差す。

 

『アーイ‼』『ガシャット‼ソウチャク‼』

 

するとバックルから白地に水色のラインが走り、フードは水色一色のパーカーが、後ろにはドラゴナイトハンターZのスタート画面が出てきて、その中から黒にピンクや水色、蛍光イエローで彩られたドラゴンみたいな機械【ハンターゲーマ】が出てきて、私の周りを飛び回る。

 

『バッチリミナサーイ‼バッチリミナサーイ‼』

 

ベルトのメロディーに合わせ、体を左に捻って左手を胸の前に置き、右手を後ろに大きく伸ばしながら思いっきり回し…

 

「大大大大…大変身ッ‼」

 

そして右手でベルトのレバーを押し込み、左手でホルダーのボタンを押した。

 

『カイガン‼』『レベルアップ‼』

 

すると私の体を黒にピンクの骨を模したラインが走るボディスーツになり、その上からパーカーを羽織ったら、右腕と右足にハンターゲーマの右腕の剣と右足の脚甲が装着された。

 

『アスナ‼剣と魔法‼永久の友情‼ソウチャック‼ド・ド・ドラゴ‼ナーナ・ナ・ナーイト‼ドラ‼ドラ‼ドラゴナイトハンター‼アスナー‼』

 

「そのお姿は…」

 

「仮面ライダーユリン・ハンターアスナ魂。」

 

「仮面ライダー…?」

 

「都市伝説みたいなもんよ。それじゃ、行ってくるわ。」

 

私は背中に水色の羽根を広げて飛翔し、高速で移動を開始する。

 

『御堂、聞こえるか?』

 

「織斑さんでしたっけ?聞こえてますよ。」

 

『その力について今は聞かん。相手は【打鉄】と呼ばれるISで装備されてるのは近接ブレード【葵】と携帯マシンガンの【焔備】だ。更に左右にある肩のパーツはシールドにもなる。』

 

「情報どうもです。」

 

『いや、本来なら大人である私が対処しなければならないのに、子供に任せてしまっているのだからこれくらいはな…』

 

「気にしないでくださいよ。もうすぐ接敵するんで切りますね。」

 

『ああ、武運を祈る。』

 

そこで敵が射程に入ったのか、私の前で止まる。

 

「なんだテメェはッ!?」

 

「教える必要はない。」

 

「チッ‼千冬様が篠ノ之束に会うという情報を手に入れて追って来たのに……邪魔が入るなんて‼」

 

千冬さんェ……貴方、ストーキングされてまっせ……

 

「そこにあのガキに付けていた発信器の反応もあったから、ついでに依頼主の所に連れていってやろうと思ったのによ‼」

 

「あ……?」

 

コイツら……レンにそんなもん付けてたのか…‼

 

『それはこっちで取って壊しておくから、遠慮しないで潰しちゃえ。後、束博士からISのコアの回収もお願いだって。』

 

「OK、殺っておくわ。」

 

夕夏から来た無線にそう答える。

 

「とりあえず邪魔だから死ねよッ‼」

 

先頭の一人が剣を構えて突っ込んでくるけど……

 

「……フッ‼」

 

「どぷッ!?」

 

最小限の動きでかわし、首に右手の【ドラゴナイトブレード】を全力で振り下ろし、直撃した女は海へと勢いよく落ちた。

 

「あのさぁ…さっきからその上から目線、鬱陶しいんだけど?」

 

「な、なんだ…アイツはッ!?」

 

「やべぇよ、早く逃げ『キメワザ‼』ひッ!?」

 

「逃がすわけないでしょ?」

 

『ダイカイガン‼アスナ‼オメガドライブ‼』『DRAGO KNIGHT!! CRITICAL STRIKE!!』

 

レバーとボタンを操作して必殺技を発動し、逃げようとした一人にブレードによる中段突きを3回、そこから切り払い攻撃の往復、斜め切り上げ、最後に上段への二度突きの8連撃を決めて海へと落とす。

 

「…スター・スプラッシュ。」

 

「あああああああッ!?」

 

「嘘でしょ…!?こんのぉぉぉッ‼」

 

残った一人がマシンガンを撃ってくるが、全てを切り落としていたら、シノン眼魂が出てくる。

 

『アスナ、スイッチいくわよ。』

 

『お願いね、シノノん‼』

 

バックルからアスナ眼魂が飛び出すと、シノン眼魂が自ら入ってパーカーが出てくる。それに合わせて私は左手でレバーを操作した。

 

『カイガン‼シノン‼捉える瞳‼冥界の女神‼ソウチャック‼ド・ド・ドラゴ‼ナーナ・ナ・ナーイト‼ドラ‼ドラ‼ドラゴナイトハンター‼シノンー‼』

 

そしてそれを纏うと右腕と右足のパーツが消え、今度は左腕に【ドラゴナイトガン】、左足に脚甲が装着される。

 

「撃ち落とす‼」

 

左腕から弾丸を撃ち、相殺させながら突っ込んでいって寸前の目の前で一気に上昇する。

 

「ッ!?何処に…‼「此処よ。」『キメワザ‼』ッ!?」

 

そこから一気に落ちて相手の肩を足場にして乗っかり、頭に銃を突きつける。

 

「じゃあね。」

 

『ダイカイガン‼シノン‼オメガドライブ‼』『DRAGO KNIGHT!! CRITICAL STRIKE!!』

 

「どばァッ‼」

 

脳天に必殺の一発を受けた女は海へと落ちていった。

 

その時、海から飛沫が上がって最初に落とした女が出てきた。

 

「テメェ…‼よくもやってくれたなッ‼」

 

「教えなさい、あんた達の雇い主を。」

 

「知りたきゃアタシを倒してみろやぁッ‼‼」

 

「…………美琴、聞いたわね?」

 

『ええ……なら、本気で潰して殺りましょうかッ‼‼』

 

シノン眼魂をバックルから取り出し、今度は美琴眼魂を装填する。

 

「じゃあ……倒してあげるわ。」

 

『カイガン‼ミコト‼科学と‼魔術と‼超電磁砲‼ソウチャック‼ド・ド・ドラゴ‼ナーナ・ナ・ナーイト‼ドラ‼ドラ‼ドラゴナイトハンター‼ゼェーット‼』

 

ミコトパーカーを羽織ると今度はハンターゲーマが出てきて、全てのパーツが私に装着される。

 

「何を装備しようが…‼‼」

 

「うっさいのよ。」

 

『キメワザ‼』

 

すぐにホルダーのボタンを押して両腕と顔についた龍の顔にエネルギーを充填していく。

 

「喰らえ。」

 

『ダイカイガン‼ミコト‼オメガドライブ‼』『DRAGO KNIGHT!! CRITICAL STRIKE!!』

 

「おら……」

 

相手が威勢よく突っ込もうとしてきたが、その前に私が放った電撃を纏った極太のビームに飲み込まれ、落ちていった。

 

「状況終了、これよりコイツらを回収して帰投するわ。」

 

『了解しました。こちらも駆除が終了してますので、お気を付けて。』

 

「了解。」

 

やっぱり別動隊がいたか……そんなに黄理花を捕まえたいのかしら?それとも束博士が目的?ま、考えても解んないか。コイツらに聞いた方が早いし。

 

海面まで降りて浮かんでいる女を引き上げたら……

 

「ん?もしかして死んでる?」

 

3人とも呼吸をしていなかった。

 

口封じかしら…………?どうやら相当厄介な奴が相手みたいね。まあ、大方の予想は出来たけど……やっぱり胸糞悪いわね。

 

仕方ないので、束博士の依頼のコアを回収してから島へと戻った。




いかがでしたか?

次回は残ってた二人の戦闘と、原作に入る直前まで進めたいと思います。では予告です。


玲奈が出てからすぐに、新たに警報が鳴り敵が進入してくる。それを夏煉と夕夏が撃退に向かう。そして騒動が終わり、そこで束からある提案をされる。そして、レンも玲奈の戦いを見て、1つの決意をする。


次回【始まり出す運命】


では、次回でお会いしましょう。
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