ここから、大幅にリメイクした内容になっていきます。
では、どうぞ。
桜が舞い散る春のある日…玲奈達一行は白い制服を着てモノレールに乗っていた。
「うわぁ~♪師匠!!外の景色、スゴいですよ!!」
「こらレン、みっともないでしょ。」
「や~い、怒られてる~♪」
「む~…!!うるさいよ、フカ!!」
「2人とも元気だねぇ…」
「夕夏、なんかおばさんみた…「なぁに、カレンチャン?」う、ううんッ!?何でもないッ!!」
5人は少し騒がしくも、和気あいあいとしていた。今、彼女達がモノレールで向かっている場所は【IS学園】と呼ばれる場所で、世界に1つしかないISについて学べる学校だ。
彼女達はそこに通う事になったのは世界初の男性操縦者【織斑一夏】の護衛の為だ。しかし裏の目的としてレンとフカに学校生活を満喫してもらうというのもある。
「それにしても、あの後に新しいニュース速報を見てビックリしたね。まさか性別関係なく乗れる機体を作れる国があるなんて…」
「束さんの話だと、騎神ってのはそのエレボニア帝国に伝わるおとぎ話をモチーフに作ったらしいね。」
「送ってくるのは男子3人と女子3人の計6人。若くしてラインフォルト社の特務隊に所属する人達だそうよ。」
「へぇ…なかなか強そうね。」
特務隊という事はプロ程ではないが、一般人よりも実戦経験を積んでいるアマチュアである。
「会えたら良い特訓相手になりそう。」
なお、夏煉はニュースの後にエレボニア帝国について調べたのだが…今では珍しい貴族制度を設けている国家で、独自の技術を持っている国である。数年前に内戦があったらしいが、今は治まっていて比較的に治安はいい国家であり、人外が時々生まれる事でも有名らしい…
「えッ!?千冬とか束以外にも人外がいたのッ!?」
「うん、特に剣を使う人に多いらしいね。【光の剣匠】とか【黄金の羅刹】って呼ばれる人が特に有名みたい。」
「千冬さんみたいなのが後2人とか…」
「何その無理ゲー?」
「だよねぇ…」
車窓の景色を楽しんでいるレンとフカを除いた3人は、そんな人外魔境な国家に呆れるしかなかった…
「あッ!!師匠、見えてきましたよ!!」
「ん?」
はしゃぐレンの声に玲奈達が窓の外を見ると、白い建物が視界に入ってきた。それこそが彼女達が目指すIS学園である。
「やっとか…」
「確か駅前で千冬と待ち合わせだっけ?」
「フカ…駅に着いたら千冬さんには敬語使いなさいよ?」
「わかってる、わかってる~♪」
「不安だ……」
フカは普段からお茶らけていて、よくイタズラをしては皆を困らせて楽しむ事があり、その度に玲奈が超キツい修行メニューを課せられていた。
今回も千冬に何かやるのではないかと思った玲奈は頭を抱えるのだった。
「皆、よく来たな。」
「オッス、千冬~♪(スパァン!!)いだッ!?」
駅に着くと入り口に千冬が立っており、挨拶してきたのをフカが軽い感じで返すと、その体の何処に隠してたのか出席簿を取り出し、フカの頭を軽く叩かれ玲奈達はやっぱり…と呆れていた。
「今は敷地外だからあまり強く言わんが、目上には敬語を忘れるなよ?」
「アイ…」
「まったくフカは……お久しぶりです、織斑さん。」
「ああ、皆元気そうでなによりだ。」
「若干1名頭痛が…」
「あんたは自業自得でしょうが。」
そんな会話をしつつ、外に止めてあったIS学園所有の小型バスに彼女達は乗り込んでいくが、見た目とは裏腹に中はかなりの広さがあった。
「私達だけにしては、このバスはちょっと大袈裟じゃないですか?」
「いや、お前達以外にも連れていく子達がいるんだ。」
そう言って千冬は再度外に出る。誰が来るのか気になった玲奈達も、その後に続いてバスから降りた。
「ん?中で待っててもいいんだぞ?」
「誰が来るのか気になってね…」
「そうか。」
すると、新しくモノレールが駅に到着し乗客が下りてくる。その大半がIS学園の生徒なので白い制服が目立つが、その中で黒や紺を基調とした色合いの制服を着た6人の男女が駅から出てきた。
「ああ、彼等だ。」
千冬は降りてきた6人組の元に向かい、2・3言話したり金髪の男を1度出席簿で叩いたりして、バスの方へと彼らを連れてきた。
「千冬さん、彼等はもしかして…」
「ああ、エレボニア帝国から来た騎神のパイロット、【
「初めまして!!【ラインフォルト社 特務隊Ⅶ組】から出向してきた【ユウナ・クロフォード】です。」
始めにピンクの髪をポニテにした少女が名乗り…
「同じく【クルト・ヴァンダール】です。」
次に青髪の中性的な顔立ちの少年が続き…
「【アルティナ・オライオン】です。」
「【アッシュ・カーバイト】だ。テキトーに頼むわ。」
「ウフフ…【ミュゼ・イーグレット】と申します。」
銀髪の小柄な少女に金髪でがっしりした体格の悪ガキ風の少年、ミント色のショートヘアに何処かお嬢様な雰囲気を纏った少女が名乗っていき、最後に黒髪でハンサムな少年が名乗った。
「初めまして、【ハルキ・シュバルツァー】です。」
「ええ、よろしく。」
挨拶してきた彼らに玲奈達も返そうとしたが、千冬から時間が厳しいから車内で頼むと言われ、彼女達はバスに乗り込んでから改めて彼等に自己紹介をして、互いについて話したりした。その時、ユウナが玲奈達が篠ノ乃束の関係者と知ると吃驚仰天して座席から滑り落ちたのが印象的だった。
「よし、着いたぞ。」
そんな楽しい時間が過ぎるのはあっという間で、千冬運転の下、IS学園に無事到着することができた。
「諸君、ようこそIS学園へ。」
バスを降り、千冬を先頭にして彼女達は進んでいく。
「っと…言い忘れていたが、君達は全員私のクラスになる。」
「あ、やっぱりそうなんですか?」
「今年は特殊な事例ばかりでな…なるべく1つにまとめた方が良いとの学園長の判断だ。」
「……えっと…ご面倒お掛けします…」
「別に君達が気にしなくていいさ。」
どうやら彼女達の編成に色々苦労があったらしく千冬に悪い気がしたのか、ユウナは謝罪するが当の千冬は軽く手を振ってそう答えた。
「っと…ここがお前達のクラスとなる1組だ。」
話している間に教室を通り過ぎそうになっていたのか、千冬はすぐに止まって教室の扉に手を掛けた。
「では、私が呼ぶまでそこで待っていてくれ。」
そして教室に入っていく千冬。その時、件の男性操縦者が自己紹介をしていた。
「織斑一夏です…………………………以上です!!」
「「「「「「「「「ズコーッ!!」」」」」」」」」
「?…皆さん、何で倒れてるんですか?」
「あらあら、面白い自己紹介ですね♪」
だがそれを聞いた瞬間、アルティナとミュゼ以外がその場でズッ転けた。まあ、あれだけ溜めて名前だけで終わるのだから転けたくもなるが…
「お前はまともに自己紹介も出来んのか。」
―ズバァンッ!!―
「デュバラァッ!?」
そこに凄まじい轟音と織斑一夏の悲鳴が聞こえた。
「イツツ…お、お前は…………ゲンムッ!?」
「誰がコンティニュー全裸神だ、馬鹿者。」
―ドゴォンッ!!―
「ブベラァッ!?」
そこから続けてさっき以上の轟音が聞こえてきた。
「おい、列車砲みてぇな音したぞ?」
「いえ、今の音はそれより僅かに低いデシベルです。」
「いやいや、充分だからなアルティナ?」
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」
アッシュの言葉にアルティナが詳しく捕捉する事にツッコむハルキ。その時、校舎が震える程の黄色い歓声が彼らの耳に飛び込んできた。
「うぎゃあッ!?」
「し、師匠!?耳が~!!」
「新手の音響兵器じゃないんだから…!!」
「騒ぐな!!」
鼓膜が破れるかと思ったその歓声も、千冬の一喝ですぐに収まった。
「まったく…とりあえず外に人を待たせている。入ってきてくれ。」
それから千冬のお呼びが掛かり、玲奈が先頭となって全員が入っていく。
「えッ!?織斑君以外の男!?」
「あの黒服ってラインフォルト社のッ!?」
「あっちは篠ノ之束が装着者に選んだ…!!」
「静かにしろッ!!色々な事情を鑑み、彼らもこのクラスで共に学ぶ事になった。ただ、そろそろHRが終わるので残りの自己紹介は個々人で頼む。君達は後ろの空いてる席に座ってくれ。では、15分後に授業を始めるから準備しておくように。」
そう言って千冬は教室中にいた緑髪の女性と一緒に出ていった。
「ほらアルッ!!こっちこっち~♪」
「ユウナさん…そんなに大声で言わなくても聞こえてます。」
「では私もそちらに♪」
「クルト、アッシュ、俺達はここにするか。」
「そうだな。ここならユウナ達とも話しやすいし…」
「それに、この位置なら寝ててもバレねぇだろ?」
「いや、寝るなよ…」
「私こっち~♪」
「んじゃアタシはこっち~♪」
「それじゃ私達はここにしよっか?」
「ええ。」「うん。」
ユウナとアルティナ、ミュゼが後部中央付近に座り、ハルキにクルト、アッシュが右側、玲奈達は左側に座り授業の準備を始める。ただし、興味の視線が男子達に向いているためハルキ達は居心地が悪そうだが…
(やれやれ、こうまで視線が集まると落ち着かないな…)
(まぁ…慣れるしかないさ。)
(けど、中々に上玉が揃ってるじゃねぇか。)
ハルキとクルトはこの状況にため息しかなく、アッシュは女子の品定めをしていた。
「う~ん…アル~!!この辺分かる!?」
「予習はしましたが、そこは私も微妙な所ですので…」
「なら、ミュゼは!?」
「私も特殊な用語が多過ぎて…」
「うわーんッ!?騎神とシステムが全然違うから覚えきれない~!!」
「あっちは苦労してそうね…」
どうやら勉強不足だったのか、ユウナはアルティナやミュゼに聞き回るがどちらも教えられる程では無いらしく、あえなく机に突っ伏した。
「まあ、束によるとISとはまったく別系統の代物らしいし…」
「こっちはその開発者仕込みだから、知識は問題ないけど。」
「ならお願い!!ここ教えてッ!!」
「いいよ、ここはね~……」
夏煉の呟きに耳聡く反応したユウナが玲奈達の元にやって来て、それに夕夏が対応する。
「…で、こうなるわけ。OK?」
「メッチャOKです!!助かりました~!!」
「それなら良かった。」
「ユウナさんが面倒を掛けてすみません。」
「いえいえ。」
「ちょっとアル!!それだと私がトラブルメーカーみたいじゃん!!」
「実際、その通りかと…」
「そうですね、帝国にいた時も色んな事に首を突っ込んでましたから。」
「ミュゼまでッ!?ちょっと、ハルキ君やクルト君も何とか言ってよ!!」
アルティナだけでなくミュゼにまで肯定され、慌てたユウナは男子チームにも援護を求めたが…
「アハハ…」
「すまない…」
「どう見たってトラブルメーカーだろ?」
「まさかの全員肯定ッ!?」
結果、全員から肯定されて再び机に突っ伏した。
「そんな事より、先程から聞きたかったのですが、皆さんはあの篠ノ乃束に新型パワードスーツの装着者に選ばれたそうですが、それはどういった経緯で?」
「そんな事扱いされた…」
「よしよし。」
アルティナの無情の一言に机を涙に濡らすユウナをクルトが慰め、それを苦笑いしながら玲奈がその質問に答える事にした。
「と言っても、こっちだって篠ノ之博士が突然現れて勝手に選ばれただけだから、経緯っていう経緯はないわよ?」
「………………そうですか。」
彼女の答えに無表情に……でも、納得しきってない顔で彼女は席に戻っていった。
(……ミュゼさん、彼女達をどう思いますか?)
(やはり、何か隠しているとしか思えませんね…)
(ククク…さて、どんな秘密を抱えてるのやら。)
(とりあえず、そっちは根気よく調べるしかなさそうだな。もし
(うう~…皆して酷いよ~…)
(いや、半分は君の自業自得だから…)
アイコンタクトで会話するⅦ組メンバー。そこに、織斑一夏がハルキの所にやって来た。
「えっと…ちょっといいか?」
「ああ、大丈夫だ。」
「ああ良かった…この学園に男子は俺だけじゃなくて…」
「ハハハ……まあ、1人だったらさすがに気まずいからね。」
「俺は織斑一夏、よろしくな。千冬姉がいるから一夏って呼んでくれ。」
「ハルキ・シュバルツァーだ。俺もハルキでいいさ。」
「クルト・ヴァンダールだ。僕も名前でいい。」
「アッシュ・カーバイトだ。好きに呼べや。」
「ああ、ハルキにクルトにアッシュ!!同じ男同士、よろしくな。」
一夏が差し出した手を握るハルキ。それを見てミュゼが笑みを浮かべる。
(あらあら、これは薄い本が厚くなりそうですね♪)
(アタシ、アンタのその趣味だけは理解したくないわ。)
(同感です…)
どうやら【腐】の属性を持っているミュゼに、ユウナとアルティナは冷めた視線を送るのだった…
しかし、特務隊に所属しているだけあって周囲の視線に注意を払っていたアルティナは、特徴的な2つの視線に気づく。1つは何やら質問するかどうか迷っているものと、明らかな敵意が籠っているものを……
(1つは問題無さそうですが…もう1つは注意しておきましょうか、
『ЖψκВβΦ』
何かの名前の様な言葉を呟くと、彼女の耳だけに独特な機械言語が聞こえてきた。
「お前達席に着け、授業を始めるぞ。」
その時、千冬がやって来たのでアルティナも席に着き、IS学園最初の授業が始まるのだった。
いかがでしたか?
という事で、閃ノ軌跡Ⅲから新Ⅶ組メンバーが追加と一夏アンチの撤廃になります。
レン「どうも、今回の次回予告を担当しますレンです!!次回は金髪ドリルの人が織斑君とシュバルツァー君に余計な事を口走って喧嘩を吹っ掛け、それが私をも巻き込んだバトルに発展してしまいました…」
次回【口は災いの元】
レン「さて、師匠に頼んでアレを使いこなせるように特訓してもらお♪」