御堂玲奈の異世界譚   作:疾風の警備員

7 / 9
どうも、疾風の警備員です。

今回はセシリア登場回ですが、少しアンチみたくなります。ですが、初期だけですのでオルコッ党の方はご安心を…

でも実際、初期の彼女はこんな事を引き起こすかも知れなかったんですよね…

では、どうぞ。


口は災いの元

最初の授業が終わり、休み時間…

 

「「プシュー…」」

 

ユウナとフカは頭から湯気を出して机に突っ伏していた。

 

「ユウナ…机に突っ伏してばかりね。」

 

「勉強はあまり得意じゃありませんから。」

 

玲奈の机の側でわからない所を聞いていたアルティナの言葉に、ユウナはガバリと起き上がった。

 

「違うもん!!ISの構造が難しいだけなんだから!!帝国の学院だったら成績上位者なんだよ!!」

 

「そうだそうだ~!!」

 

「フカは違うでしょ…」

 

ユウナの言葉に便乗して声をあげるフカにツッコむ玲奈。

 

「勉強中すまないが…少しいいか?」

 

その時、玲奈の席に黒髪をポニーテールにした少女がやって来た。

 

「貴方は?」

 

「私は【篠ノ之 箒】です。貴方達を選んだ篠ノ乃束の妹なんですが…」

 

「ああ~ッ!!見たことあるなぁって思ってたけど、貴方が博士が溺愛してる箒ちゃんか!!」

 

玲奈がそう言うと箒はその場でズッこける。姉の知り合いだから自分の事も知っているかもと思っていたが、まさかそんな覚え方をされてるとは思わなかったからだ。

 

「え、えっと……とりあえず、姉は元気そうですね…」

 

「ええ、今も元気にISを空に上げる研究をしてるわ。」

 

「ッ!!……そうですか、姉はまた自分の夢を目指し始めたんですね…」

 

その事実に箒は頬を綻ばせる。実際、彼女がISを学会で発表し、酷評をもらって帰ってきてからの荒れ様を知っていたからこそ、また夢に向かって進んでいる事が嬉しかったのだ。

 

「それならレンにお礼を言ってあげて。あの子と亡くなった姉のお陰で、また夢に向かう力をもらったらしいから。」

 

「…それはもしかしてあの事件で…」

 

「その先はシーッ…よ?」

 

「ッ……分かりました。」

 

そう言ってお辞儀をして、彼女はレンの所へと向かっていった。

 

「あの事件とは【白騎士事件】の事ですか?」

 

「…さぁね。」

 

一応この事件の真相は伏せられているため、玲奈は言葉を濁す事にしたが、アルティナはそれが逆に肯定と判断した。

 

「では、この部分を教えてもらっても?」

 

「ええ、そこは…」

 

そんな感じに玲奈達が勉強している時、一夏もハルキ達の席に来て、勉強を教えてもらっていた。ただし、そのレベルは格段の差があるが…

 

「ハハハハハッ!!参考書を捨てるとか…!!お前も度胸あるな…!!」

 

そう、一夏は授業で使う参考書を古い電話帳と間違えて捨ててしまい、千冬から出席簿アタックと新しく発行する参考書を一週間で覚えろと命令されていたのだ。

 

「笑うなよアッシュ…お陰で出席簿アタックまで喰らうし…」

 

「まあ、自業自得だな。」

 

「ハハ…まぁ、俺達に教えられる所は教えるからさ?」

 

「ありがとう、ハルキ…!!」

 

ハルキに授業で出そうな所を教えてもらいながら、何とか詰め込んでいたら…

 

「ンン…!!ちょっとよろしくて?」

 

「「「「ん?」」」」

 

そこに金髪に縦ロールの髪型をした一人の女子が尊大な態度でやって来た。

 

「あん?…誰だテメェ?」

 

「まあッ!?この私に声を掛けられてるのに…なんですの、その反応は!!」

 

「ハッ!!知らねぇもんを知らねぇって言って何が悪い?」

 

彼女の傲岸不遜な態度に、アッシュも煽る様な言動を返し、彼女の怒りに余計に火を付けた。

 

「知らないッ!?このイギリス代表候補生にして、首席合格の【セシリア・オルコット】を!?」

 

「なんだ……単なる【補欠】か。」

 

「なッ!?あなたねぇ…!!」

 

このままではアッシュとセシリアの喧嘩に発展しそうになりそうな雰囲気に、クラスの空気が張りつめたその時…

 

「なあクルト……代表候補生って何だ?」

 

 

―ドンガラガッシャーン!!―

 

 

一夏の一言でクラス中の生徒がズッ転けた。

 

「お前なぁ…そんぐらいテレビ見てりゃ知ってるだろ…」

 

「一夏、代表候補生は読んで字の如く国家代表の候補生だ。」

 

「ああ、なるほど。そりゃスゲェ。」

 

クルトの説明にようやく納得する一夏。

 

「そうッ!!つまりはエリートなのですわ!!」

 

「んで、そのエリート様が何の用なんスか?」

 

「ふん、どうせ貴方達はISの事をろくに理解してはいないのでしょう?もし泣いて頼むのでしたら、入学テストで教官を倒したこの私が教えて差し上げてもよろしくてよ?」

 

(なるほど…これが()()()()か。)

 

(どうやら、帝国とは違って各国ではかなり酷いみたいだな。)

 

彼らの住むエレボニア帝国では女尊男卑は殆んど起きていない。それは帝国現政権のトップであり【鉄血宰相】と呼ばれている【ギリアス・オズボーン】が帝国にISを導入しなかったからだ。それにより、最初の頃はISを持つ他国の侵略を受けそうになるが、それらを帝国独自の技術や軍人達の高度な戦略、【列車砲】等の特殊兵器によって阻止してきたのだ。さらに最近はG・シュミット博士という人物によって【機甲兵(パンツァー・ゾルダ)】と呼ばれる人型ロボットの開発に成功。ISを持つ国家と互角以上に戦える力を手にした。これらの功績を帝国政府は男女関係無く称賛する事で、女尊男卑の思想を極限まで抑えたのだ。

 

なお、ラインフォルト社の騎神シリーズは機甲兵の技術と戦場に廃棄されたISを回収・解析した技術を合体応用し、採算度外視で作られた超高性能機体でもある。

 

「あれ?教官なら、俺も倒したぞ。」

 

「なッ!?」

 

「へぇ…」

 

そこで一夏が衝撃の事実を口にした。もしそれが本当なら、才能の塊なんてものではない。

 

「つっても、向こうが突っ込んできたのを避けたら、壁に激突して自滅しただけなんだけど…」

 

「んなこったろぉーと思ったぜ…」

 

だが、実際は教官の自滅という情けないものだったが…

 

「そ、それは本当ですのッ!?」

 

しかし、あまりの驚きでそこまで聞いて無かったセシリアはかなり食いかかってきた。

 

「教官を倒したのは、私だけだと聞いてましたのに!!」

 

「【女子では】ってオチじゃねぇの?」

 

「く…!!『キーンコーンカーンコーン』また後で来ますわッ!!」

 

「もう来んな。」

 

チャイムがなると同時に彼女は席に戻っていく。アッシュはそんな彼女に中指を立てて見送った。

 

「やめろアッシュ、無闇に敵を作るな。」

 

「へぇ~へぇ~…」

 

「悪いッ!!俺も席に戻るな!!」

 

「ああ。」

 

一夏も慌てて席に戻り、千冬が入ってくる寸前で席に着けた。

 

「では授業を始める……と、言いたい所だったが、その前にクラス代表を決める。これは読んで字の如くで、まぁクラス委員長みたいなものだと思ってくれていいが、クラス代表は年に何回かある代表戦に参加して貰う事にもなる。誰か立候補はいないか?いないなら、推薦でもいい。」

 

千冬の話に誰も手を上げようとはしない。誰もそんな面倒を引き受けようとも思わないが…

 

「はいッ!!織斑君がいいです!!」

 

「私も!!」

 

「私も私も~!!」

 

「皆も織斑君でいいかな?」

 

「「「「いいとも~!!」」」」

 

「えッ!?俺ッ!?」

 

そこで次々に上がる織斑コール。当人は困惑しかないが…

 

「推薦者は織斑だけか?なら、織斑で決定するが…」

 

「ちょッ!?俺はそんなのやらな…「推薦されたのだから、甘んじて受けろ。」そんな…」

 

一夏の抵抗も虚しく、千冬によって却下されてしまった。

 

「……どうやら他にいないので、クラス代表は織斑に「待ってください!!そのような選出、納得いきませんわッ!!」なんだ、オルコット?」

 

千冬によってクラス代表が決まる直前、机をバンッ!!と叩きながらセシリアが立ち上がった。その顔は誰が見ても怒りで染まっている。

 

「クラス代表に相応しいのは実力のある人物でなければなりません!!それはこのセシリア・オルコットですッ!!なのになぜそこの極東や低文化な帝国の猿より下に見られなければなりませんのッ!?」

 

「おいおい、俺達関係ねぇのに巻き込まれてるぞ?」

 

アッシュがぼやくが、今のセシリアは怒りで我を忘れ止まる事を知らない。

 

「だいたいこの国の文化だって遅れてますし、帝国なんてISを使ってすらいないではありませんか!!そんな国の下等生物がこのクラスのトップだなんて断じて認めませんわ!!それは私につまらないサーカスを見てろとでもいうんですのッ!?それにエレボニア帝国なんて未だに古臭い文化を続けている国家!!これなら我が国の方がどれだけ素晴らしいか…!!」

 

(……イギリスも貴族社会じゃなかったっけ?)

 

(完全に我を忘れてますわね…これは【プランF】を実行するかもしれませんわ…)

 

「そっちだって対してお国自慢はねぇだろ?世界一マズイ料理で何年覇者だっての。」

 

ユウナやミュゼが呆れる中、とうとう我慢の限界にきた一夏が反論する。

 

「なッ!?貴方、私の祖国をバカにするんですの!?」

 

「先にしてきたのはそっちだろうがッ!!」

 

「ハイハイ、そこまで。」

 

口論がまだ続くかと思われた時、レンが手を叩きながら立ち上がった。

 

「それじゃまるで子供の喧嘩だよ?高校生ならもっと落ち着かないと…」

 

「でもよ…!!」

 

「織斑君はイギリスに行って、その料理を食べた事あるの?」

 

「それは…」

 

レンの問いに口ごもる一夏。レンは念のため千冬に視線を向けると、彼女は首を横に振ったので無いことが証明された。

 

「食べた事もない料理を貶すのはどうかと思うよ?もしかしたら美味しいかもしれないし。」

 

「………………確かに、少し頭に血が昇ってたな。昔、千冬姉にも【自分で見て、感じたものを信じろ】って言われたし…」

 

レンの言葉に一夏は幼き頃の事を思い出す。周りの人がそう言っていたからそうだと思って行動したことが間違っていて、千冬にすごく怒られた時の事を…

 

「それにオルコットさんだって悪いんだよ?」

 

「なッ!?私のどこが悪かったとでも!?」

 

だが、血が昇り過ぎたセシリアには簡単に届かない。だからこそ、事実を突きつけるのが一番だと判断してレンは語る。

 

「ISを作ったのは何処の誰?ISで初めて世界一の操縦者になったのは何処の誰?それも解らないなんて言わないよね?」

 

「当然ですわッ!!作ったのは日本の……ッ!?」

 

そこで彼女は言葉を止める。これを口にしたら、自分の負けを認める様なものだからだ。

 

「そう、どっちも日本人だよ?それなのに、よく文化が低いなんて言えるね?エレボニア帝国も他の国には無い独自の技術で今の体制を作り上げてきたんだから、古臭いとは到底思えない。つまり、貴方の言葉は間違ってるの。」

 

「ぐぬぬ…!!」

 

レンの言葉に顔を歪めるセシリア。確かに日本の文化は先進国の中でも上位であるし、エレボニア帝国も独特の文化を持ちつつも、他国の災害時には救援をすぐさま送り、最近ではインドで起きた大規模土砂崩れに機甲兵を派遣、生き埋めになっていた者の救出に一役買っていた。

 

「怒り任せの言葉は身を滅ぼすよ。これに懲りたら、貴方も織斑君みたく頭を冷やすんだね。」

 

だが、レンの放ったこの言葉がセシリアの怒りに油を注いでしまった。

 

「……決闘ですわッ!!!!この私をそこの猿共より下に見るなんて……許しませんわ!!」

 

「ええ~…」

 

プライドが高いセシリアにとって、一夏やハルキ達より下に見られるのはとてつもない屈辱だった。だが、その頭に血が昇り過ぎた事が、最悪の一言を口にしてしまう。

 

「しかし、そこの猿達は何も言えないんですのね?やはりエレボニア帝国などとるに足らない国家!!我が祖国で支配するべきですわッ!!」

 

「おいッ!!それはいくらなんで「セシリア・オルコット……それは本心か?」ハルキ?」

 

友達までバカにされ怒る一夏だったが、今まで黙っていたハルキが立ち上がり、何の感情も込めずにセシリアにそう問う。その雰囲気は先程まで温厚だった彼の面影を残さない程に…

 

「なんですの?今さら命乞いするのでしたら、もう遅いですわよ。」

 

「そうか…アルティナ、プランFを発動。」

 

「了解、先程までの音声データを全て帝国政府へと送信します。」

 

「へ?」

 

彼女の言った言葉が理解出来ないセシリア。そこにハルキが持つ端末が鳴る。

 

「織斑先生。」

 

「許可する。」

 

千冬の許可を得て端末の着信に出て2・3言話したら端末を耳から話す。

 

「申し訳ありませんが、これを正面のスクリーンに繋いでも?」

 

「良いだろう。」

 

その端末を繋ぐと、先程までの授業の内容が映されていた画面が揺らぎ、一人の男性が映った。見た目は50代程だが、その身に纏うオーラはかなりの大物を思わせる。

 

『映像越しで失礼する。私はエレボニア帝国宰相、ギリアス・オズボーンである。』

 

その人物はまさかのエレボニア帝国現トップであった。

 

「て、帝国の鉄血宰相ッ!?」

 

「何でそんな大物がッ!?」

 

「落ち着けッ!!今は彼の話を聞くように。」

 

クラス中がその光景に驚くも、千冬の一喝で静かになる。

 

『すまないな、織斑千冬殿。』

 

「いえ、それで…今回はどのようなご用件で?」

 

『では、本題に入らせてもらおう…セシリア・オルコット嬢。』

 

「は、はいッ!?」

 

突然話を振られたセシリアはビクッ!!としながら背筋を正す。相手は一国の政治を司る存在、その迫力はとてつもないものだ。

 

『君の言葉は拝聴させてもらった。若者らしい力強く勢い溢れたものだが……些か、ご自身の立場を理解されてないようだ。』

 

「どういう意味ですのッ!?」

 

『君はイギリスの国家代表候補生……つまり、君は国に雇われている身分であり…君の言葉は国の言葉とも取ることが出来るのだよ?その立場でこの発言…どうやらイギリスは、我が国と戦争をするのがお望みの様だ…』

 

「え…?」

 

『ならば、その気概に答えようではないか。』

 

そこでセシリアは察する。彼が何を言おうとしているのかを…

 

「ま、まさか…!!」

 

『我がエレボニア帝国は…』

 

「や、やめて…」

 

『イギリスに対して…』

 

「やめて…!!」

 

『武力を行使する事を、ここに宣言する!!』

 

「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!!!」

 

現政権トップからの武力行使の宣言……それはつまり、事実上の戦争の始まりである。まさか自分の言葉で戦争が始まるなどと思っていなかったセシリアが叫ぶが、もう遅……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……ククク、冗談だよ。』

 

いわけでは無かった。

 

「へ…?」

 

『君の様な女尊男卑に染まっていて、尚且つ力を持っている者には…こういった行動が一番身に沁みるものだからな。』

 

「フゥ…宰相閣下も人が悪いですね?」

 

千冬の言葉にギリアスは楽しそうに笑いだした。

 

『ハハハハハ!!…これぐらいは許して貰いたい。我々もIS保有国から何度もちょっかいを出され、頭を悩ませているのでね…』

 

「これは……一体どういう事ですの?」

 

頭が完全にパニクってるセシリアにギリアスが楽しそうに答えた。

 

『見ての通り、単なるお芝居だよ…オルコット嬢?』

 

「プランFのFはフェイク…つまり、嘘さ。」

 

「「「「「「「「嘘ッ!?」」」」」」」」

 

ハルキの説明にクラス中が驚いた。

 

そう、これは彼等が持つ敵性対象への対応の1つで、女尊男卑の国家代表候補生に対して使う心理的カウンターだ。自身の言葉が戦争に繋がると思わせる事で、自分の立場と責任を思い知らせるのが目的である。

 

「これ……千冬姉は知ってたのか?」

 

「ああ、エレボニア帝国はIS委員会からの擁護が得られないので、万が一を備えて幾つかのプランを宰相閣下と作っていたんだ。」

 

『だが、この件に関してイギリス政府へ抗議は行わせてもらう。そこで我々が要求するのは……イギリスが持つISの武装データ全てだ。』

 

「なッ!?そんなもの、渡せる訳がありませんわッ!!」

 

ISの武装に関するデータはまさに国家機密そのものといえ、それがバレてしまえば対抗策を練られて自国の力が弱まる事を意味している。

 

なお、IS学園に通う専用機持ちの装備は、完全試作品で実用性も伴っていない物も混ぜて、どれを正式採用させるかを解らなくする処置をするのが通例だ。

 

『では、先程の冗談を実行する迄だが?』

 

「うッ!?」

 

『君にはもう選択権すら無いのだよ。こちらの言葉に頷く以外はな…』

 

しかし自身の発言で完全に行動を封印され、ギリアスの手のひらで踊るだけの人形になってしまったセシリア。だが、ここでギリアスがある提案を彼女に提示した。

 

『しかし、そちらにいる我が国の起動者達の誰か二人のタッグと君のタッグで勝負し、君が勝てたなら今回の事は不問にしよう。もちろん、君が負けた場合…データはいただくがね?』

 

彼女にとってこれは正しく救いだった。自分さえ勝てば、全てが無かったことになるのだから。自分に絶対の自信を持つセシリアはこの条件を飲む事にした…いや、飲むしかなかった。

 

「う…受けて立ちますわ!!この私が……負ける訳ありませんものッ!!」

 

『言質は取ったぞ?では千冬殿、後は頼んだ。』

 

「はッ、オーレリアにも宜しくお伝えください。」

 

『確かに承った。では去らばだ。』

 

画面が切れ、再び液晶には一時間前の授業内容が映し出されるも、誰もその内容は入ってはいない。目の前で行われた一方的な会話に呆然とするしか無かったのだ。

 

「では丁度いい、宰相閣下の言葉を受けてクラス代表決定戦を行う。参加者はオルコットに織斑。それと……エレボニアチームからは誰が出るんだ?」

 

「それなら、俺ハルキ・シュバルツァーと…」

 

「はいはーい!!ユウナ・クロフォードが出まーす!!」

 

事態の発端であるセシリアともともと推薦された一夏は参加決定で、エレボニア帝国からはハルキとユウナが参戦する事になった。

 

「分かった。後、束チームからも誰か2人出してくれないか?政府が束作のパワードスーツを見たいと何度も言ってきていてな…」

 

千冬の言葉に、玲奈はレンとフカの肩を叩く。

 

「だったらレンとフカを出しますので。」

 

「「えッ!?《私/アタシ》聞いてないッ!?」」

 

「拒否権はありませ~ん!!一年の修行の成果を見せてらっしゃい!!」

 

「「イエス、マイロード!!」」

 

最初は嫌がる素振りを見せるレンとフカだったが、師匠である玲奈達の期待に応える為、力強く返事をした。

 

「ならこれで参加者は揃ったな。対戦日は来週の月曜日で時間はあまり取れないので対戦内容は4チームのバトルロイヤルとする。織斑とオルコットは今日中に共に出るパートナーを私か山田君に申告しろ。それが無かった場合、単独で出てもらう。それでは授業を再開する。」

 

こうして一組のクラス代表はバトルロイヤルにて決定する事となった。




いかがでしたか?

ハ「今回、次回予告をやることになったハルキと…」

ユ「ユウナです!!」

ハ「はぁ…宰相閣下の戯れにも困ったものだ…」

ユ「でも良いじゃん!!これで合法的にあの代表候補生を倒せるんだから!!」

ハ「そうだな…でも、篠ノ之束に選ばれた彼女達の力が未知数だから、油断はするなよ?」

ユ「もっちろん!!」


次回【開戦!!バトルロイヤル!!】


ハ「いくぞ、ユウナ!!」

ユ「OK!! Ⅶ組魂を見せてあげる!!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。