GGO-魔剣士と女神.side story-   作:ソル@社畜やってます

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相変わらずものすごくガンダム。とにかくガンダム。
一体いつになったら主役機以外のクロボン登場MSガンプラ化するんだろうか?
ゼロは俺に何も教えてはくれない…


レイドイベント vs木星帝国軍(前編)

いつもならば数多くのプレイヤーで溢れかえっているはずの主要都市であるSBCグロッケンが、この日は何一つとして存在していない不気味な街と化していた。

フードつきのマントに身を包み、片膝を立てて座り遠くを見据えているリクに、小柄な体を最低限のプロテクターを備えたダークブルーのコンバットスーツで包んだプレイヤーが声を掛けた。

「どうだ?」

「まだなにも来ないな…そろそろ時間のはずだけど」

いきなりイベントが開始されて混乱するという事態を避けるために、今回開催されるイベントはアップデートの一時間後丁度に開始する、と公式サイトでの告知があった。それに従ってリクとシノンはログインし、来るべき標的の出現を待っているのだが、一向にその気配が無い。

 

「お待たせ」

「なんだ、遅かったな氷の狙撃手」

「悪かったわね闇風。イベント用に新装備を持ってきたのよ、ビーム兵器が必要でしょうから」

男の名前は闇風。GGOを代表する古参プレイヤーの一人であり、そのAGIの高さと戦闘スタイルから《忍者》や《ランガンの鬼》と称されている。

シノンは脇に抱えていたハロを降ろしてから同時に持ってきていた装置にセットすると、ハロの目が点滅する。

シノンはハロを軽く撫でて「よろしくね」と言うと、ヘカートとほぼ同等の大きさの狙撃銃を抱えながらリクの隣に腰を下ろした。

「どう?」

「なにも進展無しだ。8の索敵にも反応無し」

[開始まで1分切ってるぞ]

「変ね…大量のMobが襲いかかってくるなら開始時間に合わせて進撃させると思ったけど…」

「妙だな…俺はGGO開始当初からイベントを経験してるが、こんなことは今までなかった」

[イベント開始5秒前………2…1…0!]

8の画面に表示されたカウントを見てすぐに三人は荒野へと目を向けるが、相変わらず敵の影も見当たらない。

「…来ないわね」

「スタッフのミスか?」

「まさか。あれだけ大々的に告知しておいてか?」

疑問を抱きながらも敵が現れないことにはどうしようもないと思っていたその時、ハロと8がそれぞれ大きな音を上げる。

「テキタイリョウセッキン!タイリョウセッキン!」

[索敵にひっかかったぞ!とんでもない数だ!]

「え!?」

「…なにも見えないぞ…」

フィールドを見渡しているシノンと闇風に、リクは勢いよく立ち上がって言った。

「違う、フィールドじゃない………上だ!」

「上……っう、そ…」

「なん、だ…あの数は…!」

上空にはスラスターを吹かしている無数のロボットがいた。

骸骨がシュノーケルをつけたような外観で、肩や腕が少し肥大化しているように見える。

両手でライフルのようなものを抱えていて、四角いゴーグルのようなカメラアイからは黄色い光が見える。

「…作戦変更だ。8、サポート頼む」

[了解]

リクはウィンドウを呼び出し操作をすると、腰の2丁あるハンドガンのような武器が消失し、代わりに銃身下部の黄色のパーツが目をひくカートリッジが3つセットされた大型のライフルを装備した。

リクはそのライフルを両手で構え、空に浮かぶロボットの軍団へ銃口を向ける。

[目標、敵機30機。ターゲット標準…]

「ターゲット、ロックオン」

[バスターライフル発射まで3、2…]

「いっ…けええぇ!!!」

銃口から放たれたトリガーを引くと銃口からは想像もできないような極太のビームが発射される。その出力の高さにリクは眉間に皺をよせながら両足に力を込めて精一杯踏ん張る。

ビームが途切れてカートリッジが自動的に排出されると、リクは片膝をつきながら発射した先を見据える。自身の視界にはキル数が27追加された表示があり、普通なら十分すぎるスコアだが、今回ばかりは話がまるで違う。

「全然減ってるように見えないな…減ってはいるはずだけど」

「ピザの端っこだけが少し欠けたみたいなものか?」

「ランガンの鬼ともあろうものが、随分愉快な例えするのね」

闇風のわけのわからない例えにシノンは皮肉めいた言葉を投げかける。

「で、どうするのリク?」

「…ま、こうなったら」

リクは再びウインドウを操作しバスターライフルを装備から外すと、先ほどの二丁拳銃をオブジェクト化させて、両手でクルクルと回しながら構える。

「いつも通り当たって砕くだけだ」

「脳筋め…」

「お前にだけは言われたくねえぞ。AGIバカが」

「ケンカしない。…さて、それじゃあリク」

シノンは愛用の超大型ライフルを抱えたまま近づいて、軽く背伸びをしながらリクの頬に唇を軽く当てる。

「いってらっしゃい」

「ん、いってくる。援護は任せたぞ」

「新婚の夫婦かお前らは」        

砂漠のフィールドを駆けながらリクは上空を見据え続ける。

両手に持っている拳銃は射程を犠牲にした代わりに取り回しのよさと連射力を上げたもので、射程範囲ギリギリになるまで敵の集団が近づくのを見極めるためだ。

はるか後方からの狙撃でより上空にいる敵はシノンが片付けてくれてはいるが、それにしても異常な数が残っている。

自身以外にもミニガンを構えて待ち続けている男や、アサルトライフルを手にタバコを吸いながら余裕の出で立ちでいる者など、複数が同じフィールドにいる。が、少なくともこのイベント期間中においては敵対してPvPに発展することはない。

レイドイベントの優劣は倒した敵の数に応じたポイントの合計によって決まるため、他のプレイヤーと戦うことはただのタイムロスになるだけであって得策とはいえない。一応高いポイントを持っているプレイヤーを撃破すればボーナスとしてポイントを稼ぐこともできなくはないが、それによる加算値は微々たるものであるために行う者はまずいない。一言で言ってしまえばやるだけ無駄、ということである。

…その筈なのだが

「ここで会ったが百年目だ!この間の恨m「お前の相手をしている暇なんかない!どけえッ!」ひでぶ!」

ツンツンに立った青髪のグラサン男。

「我が名はマケスティアイk「遊んでられるほど暇じゃない!」うわらば!」

不意討ち上等の世界で何故かわざわざ自分から名乗って勝負しようとする女スナイパーと、リクはランカー殺しとしてやたらと目をつけられているためか、無駄に勝負を挑まれる。もっとも負けることなどないが。

「うおっ!」

斜め上からビームが降りそそぎ、今度は一体どこの命知らずがやってきたのか、と思い顔を上げるとレイドイベントの標的であるバタラという名前のロボットが集団でこちらへと向かってきていた。

「やっときたか…待ちかねたぞ!」

両手の拳銃のトリガーを高速で引くと、銃口からは緑色のビームが雨のように発射される。

リクの攻撃を認識したバタラはスラスターをふかして回避運動をとるが、数機は避けきることができずにビームの直撃を受けて爆発しながら細かなポリゴン片へと姿を変える。

先頭にいる隊長機ポジションと思わしき機体が腕を振り下ろすと、他のバタラが一斉にライフルから黄色のビームを一定間隔で発射する。

リクは拳銃を腰にマウントさせると右腕を前方に突き出したまま、速度を落とすことなく突進する。バタラのビームはリクに直撃することなく、突き出した右手の前で霧散して届かない。

ビームが効かないと判断してか、隊長機は肩から細長い棒のようなものを手に持つと、先端の穴から黄色の細長いビームサーベルを形成させる。

「へぇ…AIのくせして俺を相手に接近戦やろうってことか」

リクはニヤリと笑みを浮かべると、腰からかつて海賊が使っていたとされるカットラスに似た、アームガードのついた柄を構えて同じようにビームの刃を形成する。

しかしそれはバタラの持つものとは違い色はピンク色で、形状も細長いものではなくその見た目に合う湾曲した大型のものになっている。

隊長機は脚部のスラスターを一気にふかして加速させると勢いよくリクへとビームサーベルを振り下ろすが、その程度の攻撃を見切れないわけがなく、リクはサイドステップで軽く回避すると左側から回り込むようにして斜め上から振り下ろす。負けじと隊長機は体をリクへと向けてビームサーベルで攻撃を防御する。

互いにのビームサーベルがつばぜりあいをし、接触した部分からはスパークが散る。

「回避不可能な場合において完璧なタイミングで防御する。確かに間違ってはいない…けどな」

スパークの勢いが強まったかと思うと、次の瞬間隊長機の腕が肩から切断されて地面に落ちる。

「俺のビームザンバーはその程度の武器じゃ止められない」

隊長機は残った左腕でライフルを構えるが、構えた瞬間にリクによって腕ごと斬り落とされ、なすすべが無くなったところを頭部から真っ二つにされてポリゴン片へと変わり果てた。

「次ッ!」

隊長機が落とされたことがトリガーになったのか、次々と向かってくるバタラの群れに、リクはビームザンバーを投げつけ、同時に左手のグローブからワイヤーアンカーを発射する。湾曲した刃が一機のバタラに突き刺さると同時に、ワイヤーの先端にある鋏が柄を掴むと、リクはワイヤーを手に持ちながら凄まじい勢いでそれを振り回しながら自身も体ごと回転する。

宙を舞うピンク色の刃が無差別に襲いかかり、気がつけば残っているのはわずか3機だけになっていた。

残った機体を片付けようと再び両手に銃を構えると突然バタラが爆発し、爆風の中から無数の羽ような形状の何かが無数に飛来してくる。

「っ!」

リクは咄嗟に右腕を前に出して防御しようとしたが、ビームではなく実体による攻撃であったためにグローブの防御能力は役に立たず、リクの体は瞬く間にソレによって襲われ、残りHP2割、右腕の部位損傷となってしまった。

リクはすぐさまリペアキットを取り出し、首に当てて注入しHPを回復させる。

突如として飛来した攻撃の正体を知ろうと、やってきた方向である上空に目を向けると、リクは大きく目を見開いて、仮想の冷や汗を流しながら言った。

「冗談キツいな、まったく…」

そこにいたのは悪魔のような顔と肋骨の浮いたような体と天使を思わせる巨大な四枚羽という、本来正反対というべき二つの特徴が一つになった巨大な機体だった。

しかもよく見ればそれは自身の上空にいる一機だけではなく、離れた場所に複数いるのも確認できた。

 

既に複数人いる同じフィールドのプレイヤー達は揃って驚愕と恐怖の表情を浮かべており、それはリクとて例外ではなかった。

わずかでも敵機の攻撃が当たれば遠く離れたリスポーン地点へと逆戻りしてしまう状況…リクはGGO始まって以来の窮地に立たされていた。




前々からずーっと思っていたけど、シノンのスリーサイズ…あれ嘘だよね?絶対違うよね?74なわけがないよね?だってどう見てもC###このコメントは狙撃されました###
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