オラトリア7.1   作:諸々

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3.撤退の後始末

クノッソスから撤退は完了した。

フィンをはじめティオネ、ティオナ、ベートが入院。

(ベートは砕けた右腕をいい加減に直したため、入院して完治させる必要が有った。)

犠牲者の家族やギルドへの報告、墓やその他の手配を終える。葬儀は明日になる。

ガレスはロキの守りへ、リヴェリアは団員への聞き込み、それでクノッソスのデータを纏める事にした。

 

アイズはリヴェリアの聴取を終え、ティオネ、ティオナを見舞う。

「二人とも大丈夫?」

「私はもう平気だけど、ティオネはしばらくかかりそう。」

「私は団長と一緒にしばらく入院ね。それよりあんたはどうなのよ。私をおぶった時変だったわよ。」

「大丈夫だよ。」手を開いたり握ったりしながらアイズが言った。

しばらく他愛もない話をしてアイズは出て行った。

ティオネはしばらく考えてから言った。

「テイオナ、これをアイズに渡して。」投げナイフを渡して言った。

「良いけど何で?」

「これなら握力があんまり要らないから、今のアイズでも使えると思うわ。頼んだわよ。」

 

アイズはオラリオの町を当てもなくさまよっていた。

リヴェリアにダンジョンとダイダロス通りに行くのを禁止されたが、館に籠るのが耐えられなかった為だ。

もう手がかりはイシュタルファミリアしかないが、正面から行ってもどうにもならないのは確認済みだ。

そこでダイダロス通りから行った時、屋根の上から見下ろした歓楽街を思い出した。

中心街方向(ダイダロス通りではない)の建物の屋根の上に上がり、全体を監視しやすい場所を探す。

レベル6の視力を持って、数時間ごとに観察する。

途中ギルドなどに寄って出来る限り情報を収集する。

総合すると、大体この様な感じだ。

構造は、ファミリアの根拠地パーレド・バビリを中心に、それ以外の娼館、宿等が周りを囲んでいる。

少数ながらフリーの宿が有る。その場所は重点的に調べる事にする。

昼は当然ながら人通りは無く、その中で行動すると非常に目立つ。

夕方と朝は特定の商人が門で商品のやり取りをしている。

夜は客でごった返している、男一人、あるいはカップルだ。

娼館の前では身体検査をしている。不審者、不審物などを取り締まっている様だ。

歓楽街自体でも携帯武器以外は持ち込みは出来ないらしい。門の所で随時取り締まられている。

レヴィスと遣り合ったから、ディスペレートは整備に出した方が良いかも知れない。

ただ不思議なことに変装している人がかなりの数いる。全体の一割ぐらいだ。

その服は見た事が有った。服屋で片隅に置いてある物だ。見たときは何に使うか分からなかったが、ようやく判明した。

膝丈ほどのマント、かつら、目元を隠すマスクの3点セットだ。明日にでも買いに行こう。

建物の配置は判るが、内部構造や警備はここからではよく判らない。誰か詳しい人が居れば良いんだけど。

 

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